予防医療の名医【青木竜弥​​先生/銀座予防医療クリニック】国民の健康リテラシーを高めオプティマルヘルスを広める

東京・銀座駅から徒歩7分のところにある銀座予防医療クリニックは、予防医療を専門とする、日本ではまだ珍しいクリニックです。院長の​​青木竜弥​​先生は、予防医療で社会に貢献すること、国民の健康リテラシーを高めることを目標に日々精力的に活動されています。予防医療とは何かを、青木先生に伺いました。

原因不明の体調不良に。予防医学について学び始める

____先生が予防医療に注目したきっかけを教えてください。

青木竜弥​​先生僕は医師になって今年で20年になるのですが、予防医療について学ぶ大きなきっかけとなったのは自分が体調を崩したことにあります。 これまで内科医・腎臓医・透析医として様々な病院に勤務しました。
家にも帰れず朝から晩まで、食事や睡眠を犠牲にしながら働き続けていたら、ある時、脚がなまりのように重くなり、身体もだるく、起き上がれなくなってしまったんです。
でも、どこの病院を受診しても異常が見つからず、最終的には精神的なものかもしれないから精神科を紹介しますと言われて、受診したらうつ病ですと言われました。

____一般的な検査で原因が分からないと、精神的なものかと思いますよね。

青木竜弥​​先生でも僕は医師だったから、自分がうつ病ではないと分かっていたんですよ。 そこから自分で必死に勉強をして、自分の身体のことや予防のこと、再生医療や分子栄養学についてなど、色々と学びました。 そうして改めて自分の身体と向き合ったときに「なるほど、そういうことだったのか」と自分の身体の状態を理解することができて、不調を改善することができました。

____ちゃんと原因があったんですね。でも私のように一般人だと先生からそう言われたら自分は精神的な病気なんだと思って、薬を飲むことになってしまいそうです…。

青木竜弥​​先生そうですよね。自分がこういった経験をした後、周りを見渡してみたら、自分と同じように悩んでいる人が実は多いことに気づきました。 それだけではなく、身体の中を自分でコントロールすることで、マイナスをゼロにするだけではなくて、プラスにすることができて、しかもプラスをより伸ばしていくことができることに気づいたんです。 だったらこの経験と知識を悩んでいる方にきちんと提供しようと思い、2019年にこの銀座の地でクリニックを開院しました。

「予防」と「健康」の概念を見直す

____ご自身の辛い経験から予防医療について学ばれて、その素晴らしさを知ったのですね。予防医療は私自身とても興味のある分野なのですが、予防医療と聞いても何をするのか分からないという方も多い気がします。

青木竜弥​​先生日本でいう「予防」は、早く病気を見つけて早めに治しましょう、そのために健康診断や人間ドックを定期的に受けましょうね、というものです。
でも本当の予防というのは、そもそも病気にならない、健康な状態を維持することにあります。
また、日本で一般的に考えられている「健康」の概念がそもそも違うと感じていて、健康診断で異常がないのが健康ではないんですよ。 健康診断で異常がなくても、だるかったり辛かったり眠れなかったり、そういった症状を持っている方もたくさんいますよね。

____何もないという方の方が少ないですよね。みなさん、何かしらの不調を抱えていると思います。

青木竜弥​​先生だから健康診断で何もなければ健康というのは、そもそもの定義が間違っているんですよ。 WHOも「健康とは身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、単に病気あるいは虚弱でないことではない​​」といっています。健康な状態というのは、実はとってもハードルが高いものなんです。 そして僕が目指しているのは、健康な状態のその先にある最高の健康状態「オプティマルヘルス」です。

オプティマスヘルスを目指すためには

____健康状態のさらに上があるんですか。健康状態になるのでさえハードルがたかいですが(笑)オプティマルヘルスを目指すためには、何からどう始めればいいのでしょうか。

青木竜弥​​先生僕がみなさんによくお話しするのは、健康は足し算と引き算だということです。要は、足りないものを補って、余計なものは外に出すか避ける、ただそれだけなんですよ。 みなさんが取り入れやすいのは、引き算の方ですね。日常生活で簡単にできることとしては、食べると毒ですよと言われるものを避けることです。 避けるべきなのは、加工肉や添加物が多く入った食べ物、酸化した油などです。コンビニ弁当をレンジでチンして温めるなどは、もう本当に最悪ですね。

____それは耳が痛い話です…(笑)忙しいときって、つい手軽に食べられるコンビニ弁当に頼りがちなので。

青木竜弥​​先生コンビニのお弁当には添加物が半分くらい入っているんですよ。後ろの原材料名を見てもらうと、添加物の多さに驚くと思います。 さらに怖いのが、キャリーオーバーによって記載されていない添加物もあることです。原材料名に書かれている以上の添加物を摂取している可能性も大いにありますね。 さらに、レンジでチンをすることによって毒性が増すものもあります。

____それは本当に怖いですね…。こういった知識も自分で学んでいくことも必要ですね。

青木竜弥​​先生そうですね。こういったことを知っているのと知らないのでは、選択肢が変わります。
添加物を全く取らないことは難しいかもしれませんが、できるだけ取らないように商品を選択できるリテラシーは持っているといいと思います。
また、足りないものや補うべきものは人それぞれ全然違うので、それを知るためにも検査をして、今の自分の身体の状態を知ることが重要です。

____身体の状態を知るには、どういった検査が必要なのでしょうか。

青木竜弥​​先生血液検査と尿検査、体組成である程度のことはわかります。当院では、基礎検査というものがあるので、それを受けて頂くと今の身体の状態を見ていただくことができます。 当院ではカウンセリングに力を注いでいて、検査の結果だけでなくかなり細かく症状や生活習慣、食生活などについて伺います。だから問診票はかなり細かくて3枚くらいに渡るので大変なんですが(笑)

____普段食べているものや生活習慣から不調の原因がわかることもあるんですね。

青木竜弥​​先生その通りです。当院で治療をしたとしても、めちゃくちゃな生活習慣で過ごしていたら、やっぱりよくならないんですよね。だから生活習慣の見直しも含めて治療をしていかないと、本当の意味の健康は手に入らないのです。 健康な状態を手に入れるためには、みなさんご自身が健康リテラシーを持っていただくことが大切です。

こちらの記事もおすすめ
肌の再生医療とは?エイジングケアに効果的な美容医療を紹介

より良い自分を手に入れるためのクリニック

____確かに、健康リテラシーはオプティマルヘルスを目指すために絶対に必要ですね。最後に、患者さまと向き合う時に大切にされていることを教えてください。

青木竜弥​​先生僕は、ここに通うことで何か手に入るとか、ワクワクするとか、そういうクリニックを目指しています。簡単に言うと、「より良い自分を手に入れるクリニック」でありたいと思っているんです。 どこかしら皆さん、ここを良くしたいと思っているところがあると思うんです。だから、そのお手伝いができればいいなと思っています。少しでも健康になって、喜んで帰って頂きたいですね。

プロフィール
青木竜弥​​先生
杏林大学医学部 卒業。順天堂大学病院など様々な病院に勤務し、腎臓内科医として向き合った患者さんは延べ3万人以上。短時間で診る医療のあり方に疑問を抱き、自身の経験も含めて予防医療の大切さを痛感する。予防医療や分子栄養学、遺伝子学などを学び、2019年に満を持して銀座に予防・未病に特化した専門クリニックをオープン。2021年に一般社団法人国際予防医療協会を予防医療の普及のために設立し、国民の健康リテラシーを高めるべく、活動している。
問い合わせ:03-6264-5028

治療メニュー等

*1
□施術名:基礎検査 初診セット
□施術の説明:当院にて免疫療法・ホルモン療法などを行う際には、お身体の状況をより詳しく把握するため事前に基礎検査をお勧めしております。
□施術のリスク・副作用:特になし
□回数:1回〜
□費用:33,000円(血液検査・尿検査・体組成検査・初回カウンセリング)
※記載金額は取材時点での金額となります。来院される際は、必ず正確な金額をクリニックへご確認ください。


ライタープロフィール
佐々木ひとみ
調子が悪いところがあっても、なんとなく見過ごして過ごしてしまっていましたが、改めて自分の身体がいまどのような状態にあるのかを把握しなくてはいけないなと思いました。基礎検査の初診セットを受けて、しっかり自分の身体と向き合ってオプティマルヘルスを目指したいと思います。