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ピルとミレーナとの違いとは?切り替え方や費用感を解説!【タイプ別で決めよう!】

  • 5月 16, 2023
  • 5月 16, 2023
ピル ミレーナ 違い
チョイチョイ

今回はピルとミレーナの違いについて説明するよ!

  • 「ピルとミレーナにはどのような違いがあるの?」
  • 「誰でもすぐに使えるの?」

PMS症状の軽減や避妊できる確率を上げたいのであれば、ピルとミレーナの2つから選ぶのが一般的です。しかし、自分に合ったものはどちらなのか悩む方も多いでしょう。

今回は、ピルとミレーナの違いについてご紹介します。ピルを服用する方やミレーナを装着する方へ、それぞれの費用感やメリット・デメリット、合っている方や合わない方の特徴を解説します。

自分に合うものをしっかりと選びながら、体の悩みを解決しましょう。

この記事でわかること
・ピルとミレーナの概要
・ピルとミレーナの費用感
・ピルとミレーナそれぞれのメリット・デメリット
・ピルが合う人・合わない人の特徴
・ミレーナが合う人・合わない人の特徴
・ピルとミレーナに関するよくある質問

ピルとミレーナの違いについて

ピルとミレーナの違いについて
チョイチョイ

ピルとミレーナは使用方法が全く異なる避妊薬なんだよ!でも、どういう違いがあるんだろう?

ピルとミレーナではホルモンのタイプや使用法に違いがあります。それぞれの違いは下表のとおりです。

名称ホルモンのタイプ使用方法対象年齢副作用特徴
ピルエストロゲン
プロゲステロン
内服閉経(50歳ごろ)まで血栓症やホルモンバランスの乱れによる不安感などが起きやすいPMSに効果的
ミレーナプロゲステロン子宮に挿入推奨年齢はないが経産婦に向いている下腹部痛や不正出血などが起きやすい避妊できる確率が高い

ピルには女性らしさを生成するホルモンのエストロゲンが含まれています。一方、ミレーナに含まれているのは、排卵直後に分泌量が増えるプロゲステロンのみです。プロゲステロンには、基礎体温を上げるはたらきがあります。

ピルが内服薬である一方で、ミレーナは子宮に挿入する器具です。性交渉や出産を経験していない方は、ミレーナを挿入する前に子宮を拡張する器具で広げる処置が必要な場合があるほか、挿入時に痛みを伴いやすい傾向にあります。

ポイント

  • ピルは2種類のホルモンが配合されている
  • ピルは閉経を機に服用できない
  • ミレーナは経産婦に向いている
  • PMS症状の緩和を求めるならピル
  • 避妊効果を高めたいならミレーナ

ピルとは?種類や費用感

ピルとは?種類や費用感

ピルとミレーナのどちらかを選ぶのであれば、それぞれの種類や費用感について押さえておきましょう。ここではピルに関する以下2つについて詳しく解説します。

  • ピルの種類
  • ピルの費用感

ピルの種類

一口に”ピル”と言っても、配合されたホルモン量や服用目的によって種類が4つに分かれています。それぞれの違いについて見ていきましょう。

超低用量ピル

超低用量ピルとは、薬に含まれるエストロゲン量が0.03mg以下のピルのことです。月経困難症や子宮内膜症といった治療に使用する場合は、保険が適用されます。

もともと治療目的で導入されたことから避妊できる確率は低い一方で、PMSの改善に期待できるほか、副作用が少ないといったメリットもあります。

低用量ピル

低用量ピル

低用量ピルとは、薬に含まれるエストロゲン量が0.05mg以下のピルのことです。エストロゲン量が超低用量ピルに比べて増加したことから、避妊を目的とする方が使用します。

一日一錠を決まった時間に服用することで、避妊できる効果が上がります。さらに、生理周期を安定させるほか、肌荒れの改善PMS症状の軽減にも期待できるため、心身の安定を求める方や避妊できる確率を上げたい方に有効です。

中用量ピル

中用量ピルとは、低用量ピルよりもエストロゲン量が増加したピルのことです。生理不順過多月経月経困難症といったさまざまな症状の改善に期待できます。

治療目的として導入される以外にも、旅行やスポーツの試合・大会などに生理が重なる場合に、生理周期をずらす目的としても活用されるのが一般的です。

アフターピル

アフターピルとは、黄体ホルモンを主成分としたピルのことです。黄体ホルモンを体内に取り込むことで排卵を抑制するほか、女性ホルモンの分泌量を抑え、子宮内膜を厚くさせないといったはたらきがあります。

排卵を抑制し、受精卵が着床しないよう子宮内膜をもともとの厚みで保つことから、性交後の避妊に有効です。

ピルの費用感

ピルの費用感

自由診療の場合、ピルの費用感は下表のとおりです。

超低用量ピル低用量ピル中用量ピルアフターピル
費用約2,500〜10,500円約1,600~3,000円約3,000~5,000円約4,000~15,000円

長期服用を検討する方は、服用期間が長くなる分だけ費用がかかることを視野に入れましょう。たとえば、低用量ピルを毎月服用する場合だと、1,600円×12ヵ月で年間19,200円の費用がかかります。クリニックによっては、同じ低用量でも3,000円で取り扱うケースもあるので、年間36,000円の費用がかかることになります。

服用によってPMSの諸症状が軽減される一方で、長期的に服用する場合は高額な費用がかかることを踏まえた上で検討を進めましょう。

ポイント

  • ピルには4つの種類がある
  • ピルを検討する場合は服用期間や目的を決めること
  • 長期服用時は費用がかかることも視野に入れる
チョイチョイ

長期的にピルを服用すると高額な費用がかかるのはちょっとキツいかも…

ミレーナとは?使用方法や費用感

ミレーナとは?使用方法や費用感

ピルと似た効果が期待できるものとしてミレーナが挙げられます。ここでは、ミレーナに関する下記項目について解説します。

  • ミレーナの概要
  • 挿入までの手順
  • 具体的な効果
  • ミレーナの費用感
チョイチョイ

ミレーナってどんなものなんだろう? しっかりチェックしておこう!

ミレーナは普通分娩経験者用の装着型避妊リング

ミレーナとは、子宮内部に直接装着する避妊具のことです。緊急避妊薬に含まれるレボノルゲストレルという女性ホルモンが含まれており、約5年にわたって体内に放出するはたらきがあることから、避妊できる確率が上がるといわれています。

挿入までの手順

ミレーナは子宮内に装着する避妊具であり、装着可否を判断するためのカウンセリングと診察を受ける必要があります。医師によるカウンセリングや性感染症検査、超音波検査を含む診察を経て、適応とみなされれば子宮に装着する流れです。

なお、ミレーナは出産経験(経腟分娩)のある方が望ましいとされています。経膣分娩の経験がない方は子宮頸管を拡張する処置が必要になる場合もあり、痛みを伴う場合があります。

具体的な効果

具体的な効果

ミレーナの装着によって得られる効果は以下のとおりです。

  • 経血量の減少
  • 生理痛の緩和
  • 避妊、PMS症状の減少効果が約5年持続する
  • 約2年以上使用する場合、ピルによる避妊よりも低価格で済む
  • コンドームの破損による避妊失敗のリスクがない
  • ピルのように飲み忘れの懸念がない
  • ピルの服用が認められなかった方でも使用可能
  • ミレーナを取り外せば妊娠も可能
チョイチョイ

ピルとミレーナのどちらが良いかを選ぶなら、まずはクリニックでの診察がポイントになるんだね!

ミレーナの費用感

ミレーナの費用感は約40,000~50,000円です。クリニックによって費用に違いはありますが、仮に40,000円の費用だった場合は、40,000円÷12ヵ月で、ひと月約3,334円の計算です。

低用量ピルだと、相場は1,600〜3,000円なので、ミレーナ1回の処置で低用量ピル約13〜31ヵ月分の費用に相当することが分かります。

ポイント

  • ミレーナは装着型避妊リング
  • 一時的に高額な費用がかかる
  • 効果は最大5年持続する
  • 避妊効果を高めたい方に有効
チョイチョイ

費用で選ぶときは目的を決めると良さそう!目的を決めれば、ピルとミレーナとの違いを知った上で自分に合ったピルが見つけられるよ!

ピルで得られる4つのメリット

ピルで得られる4つのメリット

ピルとミレーナのどちらが良いかを決めるのであれば、それぞれのメリット・デメリットについて把握しておきましょう。

ここでは、ピルで得られる以下4つのメリットについて解説します。

  • 自分に合うピルを見つけられれば気軽に続けやすい
  • 費用が安い
  • PMSを改善
  • ニキビを予防・改善する

自分に合うピルを見つけられれば気軽に続けやすい

ピルは内服タイプの薬剤です。そのため、自分に合うピルを見つけられれば気軽に続けやすいといったメリットがあります。毎日決まった時間に内服するのみで良いので、飲み忘れへの工夫さえすれば誰でも続けられます。

低用量ピルだと、毎日決まった時間に服用すれば避妊できる確率が上がるので、気軽に試しやすい上にしっかりとした効果を得やすいといえるでしょう。

費用が安い

ピルを服用する目的によっては、費用を最小限に抑えられます。もし、月経困難症やPMSの症状を軽減させたい方であれば、エストロゲン量の少ない超低用量ピルを保険適用で処方してもらうことで、費用を最小限に抑えた上で症状の改善を図ることが可能です。

PMSを改善

PMSを改善

エストロゲン量の少ない超低用量ピルや、避妊できる確率が上がる低用量ピルなどであっても、PMSの症状を抑えるはたらきに違いはありません

月経困難症をはじめ、生理不順・メンタルバランスの乱れ・ニキビなど、PMSで感じる体調の変化には、どのピルも高い効果が期待できます。

ニキビを予防・改善する

PMS症状の中でも多く見られるのがニキビです。生理前にホルモンバランスが乱れると、乾燥や皮脂分泌量の増減、かゆみなどを引き起こし、ニキビができやすくなります。

特に思春期を迎える方だと、子供から大人へ成長するためにホルモンバランスの乱れが活発になり、ニキビができやすい傾向にあるので、ピルによって症状を軽減・改善させることが可能です。

ポイント

  • ピルは自分にあうものが選びやすい
  • 低価格ではじめられる
  • ニキビ予防やPMS症状の緩和として学生でもはじめやすい

ピルで気をつけたい4つのデメリット

ピルで気をつけたい4つのデメリット

ピルの利用を検討するなら、デメリットについて知っておくことも大切です。メリットばかりに注目すると、ピル服用によって起きうる副作用が見られ、トラブルにつながる恐れがあります。

ここでは、ピル服用によって見られる4つのデメリットについて解説します。

  • 種類が多く選びにくい
  • 副作用が多い
  • 飲み合わせや食べ合わせに注意する必要がある
  • 長期的な継続によって費用がかかる

ピルには4つのデメリットがあるため、よく目を通してから検討を進めてください。

種類が多く選びにくい

利用目的が不透明だったり、ピルについて深く知らないまま服用を進めたりすると、自分に合うピルがわからずに選びにくさを感じます。

ピルには4つの種類があり、それぞれのピルに見られる効果を押さえ、その上で使用目的を明確にすれば迷わず購入できます。

選びにくさを感じたときは、最寄りのクリニックやかかりつけのクリニックへ来院し、医師との相談のもと決めると良いでしょう。

副作用が多い

ピルは体内に薬を取り込むことから、含まれる成分によってさまざまな副作用が見られる場合があります。

内服によってホルモンバランスを整え、生理周期をずらす効果や避妊できる確率が上がるものがある一方で、血栓症や不正出血、肌荒れの悪化や体重増加などが見られることも珍しくありません。

ピルの服用を検討する場合は、考え得る副作用について詳しく把握しておくことが大切です。

飲み合わせや食べ合わせに注意する必要がある

飲み合わせや食べ合わせに注意する必要がある

ピルには副作用が多いことから、飲み合わせや食べ合わせにも細心の注意を払う必要があります。具体的には、クリニックで処方された薬剤や、セイヨウオトギリソウの成分を含んだサプリメントなどです。

何らかの病気により、医師から処方された薬剤を服用中の方は、ピルを飲んでも差し支えないかを確認し、その上で自分に合ったピルを検討しましょう。

長期的な継続によって費用がかかる

ピルを長期的に服用する予定の方は、高額な費用がかかることを視野に入れましょう。低価格な低用量ピルでも、1,600円×12ヵ月分で考えると19,200円かかることになります。

ピルの服用においては定期的な診察が必要不可欠であり、その分だけ受診料がかかることは明白です。ピルの服用を検討する際は、かかり得る費用を計算することも大切です。

ポイント

  • 種類が多いことから目的を定めることが大切
  • 内服によってさまざまな副作用がある
  • 飲み忘れ対策を取り入れる必要がある
  • 長期服用では高額な費用がかかる

ミレーナで得られる4つのメリット

ミレーナで得られる4つのメリット

ミレーナの導入を検討する場合は、メリット・デメリットのそれぞれについて把握しておきましょう。

ここでは、ミレーナの利用によって見られるメリットについて解説します。

  • 飲み忘れる心配がない
  • 副作用が少ない
  • 長期使用可能なので費用を安く抑えられる
  • 避妊できる効果を高められる
チョイチョイ

ミレーナをよく知らない方や、ピルとは違う部分を知りたい方は、しっかりチェックしておこう!

飲み忘れる心配がない

ミレーナは子宮内に直接装着する避妊具です。最長で5年間は効果が持続するため、ピルとは違い飲み忘れの心配がありません。

ピルだと、決まった時間に服用することで避妊できる確率が上がりますが、すでに子宮内に避妊具が装着されたミレーナでは、スケジュール管理や時間管理などが不要です。

いつでもどんなときでもストレスフリーな暮らしを求める方にはおすすめといえるでしょう。

副作用が少ない

ミレーナは装着する避妊具であるため、ピルに比べて少ない副作用で済むといったメリットがあります。

ピルの場合、体内のホルモンバランスを変えて妊娠したと脳に誤認識させるため、心身には不安感や無気力、胸の張りや吐き気など妊娠中と同じような症状に見舞われます。

一方、ミレーナはレボノルゲストレルという女性ホルモンが子宮とその周辺に放出され、子宮内膜をもとの薄さに保つ仕組みです。ピルのように全身に作用しないことから、副作用が少なく済むのです。

長期使用可能なので費用を安く抑えられる

長期使用可能なので費用を安く抑えられる

ミレーナは、一度装着すると最大5年にわたって効果が続くため、ピルよりも安い費用で効果を得られます。

クリニックによって費用にばらつきはありますが、一般的には40,000~50,000円といわれています。もし50,000円でミレーナを装着したとしても、50,000円÷60ヵ月なので毎月約834円かかる計算です。

同様の効果が得られる低用量ピルでも1,600〜3,000円の費用感なので、大きな違いがないのもメリットのひとつです。

避妊できる効果を高められる

ミレーナはピルとは違って装着タイプの避妊具であることから、避妊できる確率が上がります。ミレーナはレボノルゲストレルという女性ホルモンを体内に放出して子宮内膜の薄さを維持し、受精卵の着床を防ぐ効果があります。

内服タイミングのずれや飲み忘れによって避妊効果が左右されるピルに比べて、持続的に女性ホルモンを放出するタイプであるため、避妊できる確率を上げたい方には効果的です。

ポイント

  • 装着タイプにより飲み忘れへの懸念がない
  • 使用目的によってはミレーナの方が費用を抑えられる
  • 避妊効果を高めたい方に有効

ミレーナで気をつけたい4つのデメリット

ミレーナで気をつけたい4つのデメリット

4つのメリットがあるミレーナでも、利用にあたってはデメリットがあることも押さえておきましょう。

ここでは、ミレーナを検討する際に気を付けたいデメリットを4つご紹介します。

  • 5年周期で交換が必要
  • 臭いが気になる
  • 抜けることがある
  • 出産経験のない人は子宮頸管を広げる処置が必要

5年周期で交換が必要

ミレーナの効果は最大5年といわれています。そのため、定期的な診察と交換が必要です。しかし、ピルの処方においても定期的な診察が必要であることから、ミレーナに限ったデメリットではないと考えられるでしょう。

臭いが気になる

ミレーナは子宮内に装着する器具であることから、臭いが気になる方も少なくありません。しかしこれはミレーナそのものによる影響ではなく、装着によっておりものが増加した可能性や不正出血による臭いであることが一般的です。

ミレーナ装着後は、子宮内になじむまで3~6ヵ月かかるといわれています。個人差が出やすいことから一概には言えませんが、長い方だと6ヵ月くらいは不正出血が見られることがあります。

ミレーナの装着においてはどのような些細なことであっても処置したクリニックの医師を頼り、相談するよう心がけましょう。

抜けることがある

抜けることがある

ミレーナ装着後は、まれに位置がずれたり抜けたりすることがあります。しかしミレーナの臨床試験結果では、1年間の脱出率は1.5%とされ、極めて少ない確率であることが分かります。運動や性交渉で脱落することはない一方で、子宮筋腫や子宮腺筋症といった病気によって脱落のリスクは高くなります。

ミレーナが抜けたときは、出血量が増えたり痛みを感じたりすることがあります。体の違和感に気付いたときはすぐに処置したクリニックを受診しましょう。

出産経験のない人は子宮頸管を広げる処置が必要

ミレーナは子宮内に装着する避妊具であることから、出産経験(経腟分娩)のない方は子宮頸管を広げる処置が必要になる可能性があります。

なお、子宮頸管を広げるときは痛みを伴うほか、出血することも考えられます。装着に不安がある方は、クリニックの医師と相談し、納得できる方法で現在の症状を改善させるのが望ましいでしょう。

ポイント

  • おりものの増加はミレーナ装着による副作用
  • 違和感があるときはすぐに受診する必要がある
  • 出産未経験の方は別途処置が必要

ピルが向いている方・向いていない方

ピルが向いている方・向いていない方

メリットやデメリットを踏まえ、ピルはどのような方に向いていて、どのような方に向いていないのでしょうか。ここではピルとミレーナのどちらかで迷っている方へ、向いている方向いていない方の特徴をそれぞれご紹介します。

向いている方の特徴

ピルが向いている方の特徴は下表のとおりです。チェックリストに沿って当てはまる項目数をチェックしてみましょう。チェック数の多い方は、クリニックに受診してピルの導入を相談すると良いでしょう。

生理痛が辛い方
生理痛が増加傾向にある方
経血量が増加傾向にある方
PMSが辛い方
避妊したい方
クリニックで受診し、ピルの服用許可を受けた方
血栓症や高血圧症の心配がない方
現在、処方薬を服用していない方
がんなどの病歴がない方
たばこを吸わない35歳未満の方

なお、クリニックでピルの服用を許可された方であっても、その受診歴が半年から1年以上前の場合は再度受診されることをおすすめします。

ポイント

  • PMS症状を緩和させたい方には有効
  • 避妊効果を上げたい方は飲み忘れに注意
  • がん、血栓症など病歴がある方は要受診

向いていない方の特徴

向いていない方の特徴

ピルが向いていない方は下表のとおりです。

血栓症をすでに発症している方
またはそのリスクがある方
高脂血症のある方
薬剤を服用しても高血圧症を抑えられない方
肥満と診断された方
子宮頸がん、または乳がんの方
肝機能障害のある方
腎臓の働きが悪い方
喫煙する方
35歳以上で1日15本のたばこを吸う方
古典的偏頭痛と診断を受けた方

過去1年以内にクリニックを受診していない方や健康診断を受けていない方は、深刻な副作用や合併症につなげないためにも、健康診断を受けることをおすすめします。

ポイント

  • 閉経(50歳ごろまで)後は服用できない
  • 内臓に持病がある方も服用できない
  • 体に気になる症状がある方は受診を検討する

ミレーナが向いている方・向いていない方

ミレーナが向いている方・向いていない方

ミレーナのメリット・デメリットについて理解できたら、次は自分がミレーナに向いているのかについて調べましょう。

ここでは、ミレーナが向いている方向いていない方を表で解説します。

チョイチョイ

チェックリストを活用しながら、自分に合うものはどっちかを決めるとスムーズだよ!

向いている方の特徴

ミレーナが向いている方の特徴は下表のとおりです。

生理痛が辛い方
生理痛が増加傾向にある方
経血量が増加傾向にある方
PMSが辛い方
避妊したい方
35歳以上の方
性交渉経験のある方
ピルの服用許可を受けられなかった方
ピルを飲み忘れる懸念がある方
ピルによる全身的な副作用に懸念がある方

なお、1年以内にクリニックを受診していない方や健康に不安がある方は、ミレーナに適応していない可能性があります。

ミレーナが合っているかはもちろん、装着にあたって体に問題はないかを調べるためにも、健康診断を受けた上で検討を進めましょう。

ポイント

  • ピルに対して不安がある方には有効
  • 特に避妊の効果を上げたい方に有効
  • 経膣出産経験者の方に向いている
  • ピルの服用を認められない方は検討したい方法

向いていない方の特徴

向いていない方の特徴

ミレーナが向いていない方の特徴は下表のとおりです。

ミレーナに含まれる成分に過剰症が起きる方
妊娠中、または妊娠の予定・可能性がある方
生理以外に不正出血が見られる方
性感染症に罹っている、または疑いのある方
3ヵ月以内に性感染症に罹った方
重度の肝障害や肝腫瘍がある方
子宮内膜炎や卵管炎に罹っている方
膣炎や子宮頸管炎に罹っている方
骨盤内炎症性疾患に罹っている方
繰り返し骨盤内炎症性疾患に罹患する方
子宮外妊娠を経験した方
3ヵ月以内に感染性流産
または分娩後子宮内膜炎を経験した方
がんや黄体ホルモン依存症腫瘍を患っている方
またはその可能性のある方、または経験した方
診察で子宮の位置(形)に異常があると診断された方
ミレーナの挿入や子宮頸管を拡張するときに
強い痛みを感じた経験のある方
挿入や子宮頸管の拡張時に
脈が遅くなった経験のある方

過去にミレーナを導入した方の場合、当時の記憶や感じたことをしっかり振り返った上で検討を進めてください。

体調の変化によってはピルの方が体に合う可能性もあります。ミレーナの導入に限らず、ピルの服用も視野に検討を進めると良いでしょう。

ポイント

  • 子宮、または卵巣、卵管に異常がある方は不向き
  • 黄体ホルモンにまつわる病歴がある方は要受診

ピル・ミレーナに関するよくある質問

ピル・ミレーナに関するよくある質問

ここでは、本記事のおさらいとしてピル・ミレーナに関するよくある質問をご紹介します。ミレーナについて詳しく知りたい方や、導入を決めた方は、最後のチェックリストとして活用してください。

質問項目は下記のとおりです。

  • ミレーナの装着後は痛みを感じる?
  • ミレーナを装着したままセックスは可能
  • ミレーナに副作用はある?

ミレーナの装着後は痛みを感じる?

ミレーナの装着後は、人によって痛みを感じる場合もあります。特に経膣分娩を経験されていない方の場合、子宮頸管が狭いため挿入時に痛みや出血を伴うこともあります。

ミレーナを装着したままセックスは可能

ミレーナを装着したままでもセックスは可能です。ただし、装着から3日程度はセックスを控えてください。ミレーナ挿入時に子宮内部や入り口に傷がついている可能性があるため、セックスによって感染症を招く恐れがあります。

ミレーナに副作用はある?

ミレーナは子宮内に装着するタイプの避妊具で、レボノルゲストレルという女性ホルモンを放出する役割があります。ピルとは違い脳に妊娠したと誤認識を与えないため、副作用が少なく済みます。ただし、慣れるまでに時間を要することも多く、人によっては3~6ヵ月ほど不正出血が見られる場合があります。

ピルやミレーナを選ぶときは使用期間や使用目的で決めよう

ピルやミレーナを選ぶときは使用期間や使用目的で決めよう

ピルとミレーナの違いについてご紹介しました。ピルやミレーナには、それぞれにメリットデメリットがあります。

どちらが自分に合っているかを判断するときは、本記事でご紹介した特徴を参考にするとともに、使用期間使用目的を定めましょう。

ピルもミレーナも定期的な診察やカウンセリングが必要です。導入前は必ず自分の体に異常がないかを調べてから検討を進めてください。

チョイチョイ

細かな部分までチェックして、自分に合った方法を導入しよう!