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医療痩身(医療ダイエット)は保険適用される?気になる条件について解説
「医療痩身(医療ダイエット)で保険が使えるって本当?」
「保険適用の条件ってあるの?」
ダイエットをしようと思っても、自分ではコントロールも難しいため、近年医療痩身(医療ダイエット)が注目されています。ただ、保険が適用されるのか?費用が気になる方も多いでしょう。
この記事では、医療痩身(医療ダイエット)は保険適用になるのか?また、適用条件や費用に関しても解説するので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
- 医療痩身での保険適用
- 保険適用の条件
- 保険適用での治療法
- 医療痩身の初診料
医療痩身で保険が適用されるのか?条件や費用も解説するよ!
医療痩身(医療ダイエット)は基本的に保険適用されない理由
医療痩身では引き締まった健康的な身体を目指し、美容外科や費用皮膚科・形成外科といった専門医により施術されます。
あくまでも「美容」が目的となるため、医療痩身は保険が適用されません。
美容目的の医療痩身は保険が適用されないんだ
公的医療保険はケガや病気のためにある
そもそも「公的医療保険」とは怪我や病気になった場合にかかる治療費の一部を負担するという制度です。医療や年金、労災・雇用・介護などの社会保険のひとつで、日本国民すべてが加入することを義務づけられています。
怪我や病気の際に医療機関で診察や治療を受けた場合、1割~3割の自己負担で済むのはこの制度のためです。
参考サイト:厚生労働省 我が国の医療保険について
美容を目的とする医療痩身は保険適用されない
医療痩身や医療ダイエットの場合、公的医療保険や基本的に適用されません。
なぜ保険が適用されないかというと、「外見を美しくする」のが目的なためです。外見を美しくするのは美容になるため、自由診療になります。
医療痩身(医療ダイエット)で保険適用されるケース
医療痩身や医療ダイエットの場合、基本的に公的医療保険は適用されません。もちろん本来は痩身のためではない薬を飲み、その副次的な作用を期待して服用する場合でも保険の適用にはなりません。
痩身医療は保険の適用外ですが、これには例外があり、保険が適用される場合もあります。どのような場合だと保険適用になるのかを解説します。
保険が適用されるケースを解説するよ!
肥満症の場合は保険適用
治療が必要な「肥満症」の場合は、保険が適用されます。太っているのが「肥満」ですが、これは病気ではありません。しかし、太っている(肥満)ために、膝や腰の痛み、息切れや無呼吸、血圧や血糖値が高いなど、健康への悪影響がでる場合があります。
肥満のため合併症やそのリスクがある場合は「治療が必要の肥満症」と診断され保険診療が可能です。
医療痩身で保険適用となる条件
肥満症はさまざまな健康障害や合併が予測されます。医学で減量する必要があるため保険が適用されますが、それには下記のような条件があります。
①BMIの数値が高い
BMIは肥満度を表す指標として国際的に用いられています。まずは自身のBMIを把握しましょう。計算式は「体重(kg)÷身長(m)の2乗」です。BMI値が25以上であれば「肥満」とされています。
肥満度は1~4まで4段階に分かれていて、25~30未満は肥満(1度)、30~35未満は(2度)、35~40未満は(3度)、40以上の場合は4度です。BMIが35(3度)以上であれば高度肥満症で治療が必要なため、保険が適用されます。
②合併症の有無
BMIが35以上であれば「高度肥満症」で保険が適用されますが、BMI25以上の肥満であっても治療対象になる場合があります。
それは、耐糖機能障害、脂質異常症、高血圧、痛風・高尿酸血症、脳梗塞、冠動脈疾患、脂肪肝、月経異常、睡眠時無呼吸症候群、運動器疾患、肥満関連腎臓病、これらのうちひとつ以上の肥満関連疾患がある場合は、保険対象です。
③内臓脂肪の蓄積
さらに、BMI25以上の肥満の場合、内臓脂肪面積が100㎠以上であれば治療の対象となります。
内臓脂肪型肥満の判定は、立った状態で息を吐き出した際のウエストを計ります。ウエストが男性85cm以上、女性90cm以上であれば、内臓脂肪型肥満の疑いがあるため、腹部CTスキャンを行います。
CTスキャンにより腹腔内の内臓脂肪面積が100㎠以上の場合は、内臓脂肪型肥満です。内臓脂肪の蓄積は健康障害を起こす可能性があるため、保険適用となります。
④メタボリックシンドローム
内臓脂肪型肥満に加え、脂質異常・高血糖・高血圧のうち2つ以上が基準値より外れている場合は、メタボリックシンドロームと診断されます。
メタボリックシンドロームも治療が必要なため、保険が適用されるでしょう。
参考サイト:福原内科医院 公式HP
保険適用される治療方法の例
次に、医療痩身で保険適用された場合の治療法について解説します。
医療痩身で保険適用される治療は3種類
医療瘦身や医療ダイエットで保険が適用される治療法は下記の3種類です。
①食事療法
まず、肥満外来にかかると食事療法を提案されます。体脂肪や体重を減らすのが目的ですが、ただ食べる量を減らすのでは栄養バランスも崩れます。
医療痩身だと、医師や管理栄養士などがメニューや食事方法について個々に適したダイエット法をアドバイスしてもらえるため安心です。
②運動療法
医療痩身では体重や体脂肪を減らすために運動療法を提案してもらえます。減量は有酸素運動が効果的ですが、続けられるかどうか心配な方もいるでしょう。
しかし、医師や健康運動指導士、理学療法士といった専門家が、無理のない範囲でできるように工夫してもらえます。
③薬物療法
食事や運動療法でも効果が出ない方には、痩せるため食欲抑制剤を処方されます。食欲抑制剤とは脳の食欲中枢に働きかけて食欲を抑える薬です。
ただし、食欲抑制剤が保険適用となるのはBMIが35以上の場合です。ただ「痩せたい」といった方やBMIが35以下の方は自己負担となります。
保険が適用の治療法は3種類!
保険適用されない治療の例
痩身医療は美容が目的であったり命に係わるような合併症がない場合、保険が適用されません。
美容目的の治療とは、脂肪吸引や脂肪溶解注射、GLP-1ホルモン注射などです。
医療痩身で保険適用される場合の初診料目安
それでは実際に、医療瘦身や医療ダイエットを受ける場合の初診費用はどのくらいなのかをご紹介します。
医療痩身で保険適用される場合の費用
医療瘦身や医療ダイエットで、保険が適用される場合の初診費は、概ね2,000円~10,000円でしょう。
保険が適用されていても金額に幅があるのは、受ける検査や注射がクリニックにより違うからです。また薬を処方された場合は1錠400円前後になります。
保険が適用される場合でも、どのくらいの費用がかかるのかは事前に確認するのがおすすめです。
医療痩身で自由診療の場合の費用
自由診療の場合はそれぞれのクリニックが料金を設定するため、金額は5,000円程度~とさまざまです。
その上、ダイエットのためのアドバイスやプログラムの提案、施術などを行うと高額になる場合があります。金額に関しては受診前に必ず説明を受けるようにしてください。
目次医療ダイエット(医療痩身)の総額や費用は?おすすめクリニックも紹介医療ダイエット(医療痩身)の総額を施術法別に解説医…
保険適用でも自由診療でも必ず事前に費用の説明は受けてね!
医療痩身で保険適用されるケースは少ない
医療痩身で保険適用となるのは前述のように高度肥満や肥満症、メタボリックシンドロームなどです。それほど太ってはいないのに「痩せたい」というだけでは、保険は適用されません。保険が適用されないため、料金もクリニックによりさまざまです。
そのため、施術方法やアフターフォロー、実績なども考慮し、自分が望む「痩身」をしっかりカウンセリングしてもらえるクリニックを選ぶようにしましょう。
※画像はイメージです
※情報調査日:2023年5月17日