目次
【監修】一倉絵莉子 先生
経歴
日本産科婦人科学会専門医、日本女性医学学会会員 日本大学医学部卒業。 大学病院の産婦人科等に勤務された経験を経て、現在はさとこ乳腺•婦人科クリニックに勤務。
女性の身体面・精神面ともに影響が大きい女性ホルモン。
ホルモンバランスの乱れによる不調に悩んでいる人も多いんじゃないかな?
「ホルモンバランスが乱れる・崩れる」のが良くないことは、多くの方がご存じのはず。
しかし、一旦崩れたホルモンバランスはどうすれば整うのか?ホルモンバランスが崩れることにより起きる症状以上に、具体的な改善方法を知っている人は少ないのではないでしょうか。
基本的には健康的な生活が必要なのですが、現代人のライフスタイルを考えると現実的に難しい場合もあると思います。
そこで注目したいのがピル!毎日飲む必要はありますが、生活を大きく変えることなく女性ホルモンを整えてくれるんです。
<下記に当てはまる人はこの記事を要チェック!>
- ホルモンバランスの乱れによる不調に悩んでいる
- ピルを飲もうか迷っている
- ピルとホルモンバランスの関係が知りたい
ここでは、ピルがホルモンバランスに作用する理由から、ホルモンバランスが整うことによる嬉しい効果まで詳しく解説していきます!ホルモンバランスの崩れが気になっている方はぜひ参考にしてみてください。
・ピルがホルモンバランスに作用する仕組み
・ピルの種類とそれぞれの目的
・ピルでホルモンバランスが整うと得られるメリット
・ピルが買える場所・おすすめのオンラインサービスの紹介
ホルモンバランスが崩れる原因
ホルモンバランスが崩れる主な原因には、加齢・ストレス・不摂生があります。
若い女性でホルモンバランスの崩れに悩んでいる場合、ほとんどの原因はストレスといえるでしょう。
女性の身体は生理を起こすため、1ヶ月の内にエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンが増えたり減ったりします。ホルモンの分泌量は脳の視床下部や脳下垂体の指令により、一定のバランスにコントロールされているのが通常。
しかし、視床下部や脳下垂体はストレスの影響を受けやすいため、ストレス下にあり続けると適切な指令が送れなくなってしまいます。
精神的・肉体的な疲労はもちろん、睡眠不足や無理なダイエットなどもホルモンバランスを崩す原因となるため要注意です。
ホルモンバランスが崩れると起こりやすい症状
ホルモンバランスの崩れが引き起こす症状には、以下のようなものがあります。生理前にニキビが増えたり、イライラしたりする人は多いと思いますが、実はホルモンバランスが原因なんです。
よくある症状
- 生理不順・生理痛・不正出血
- PMS(月経前症候群)
- 自律神経失調症
- 不妊
- 更年期障害
- ニキビや肌荒れ
上記に当てはまる人は放置しないで改善を目指そう!
ホルモンバランスが鍵!ピルが身体へ作用する仕組み
避妊や生理移動などに使われるピルですが、生理に関係する2種の女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)が配合されています。
この成分が体内に入ることで脳がもう分泌は不要と判断するため、体内でのホルモン分泌が止まります。つまり、脳の指令・女性ホルモン分泌の代わりをピルが担うというわけです。
ホルモンバランスの変化が生理やPMSを起こす
本来は女性ホルモンの量が適切にコントロールされるので、その変化により毎月決まった時期に生理が来ます。
しかし、ホルモンバランスが崩れてしまっている人の場合、脳のホルモン分泌指令が適切ではありません。狂った指令のせいで本来よりもホルモン量が多すぎたり少なすぎたりします。
その結果、生理不順・生理痛・不正出血・PMSなど、生理にまつわるさまざまな問題を引き起こすのです。
女性ホルモンが減ると老化につながって、白髪や抜け毛が増えることもあるんだって…
ピルはホルモンバランスを整える薬
適切に指令が出せない脳に代わり女性ホルモンの提供を担うピル。毎日決まった時間帯に服用することで、適切な量の女性ホルモンが体内に補給されます。
つまりホルモンバランスが整うため、ホルモンバランスの崩れが原因であるPMSなどの治療に効果的なのです。
ピルが身体に慣れていない飲みはじめ1~3ヶ月はまだバランスが崩れやすいから、ホルモンバランスが整うまで3ヶ月を目安と考えてね!
避妊用から治療用まで!ピルの主な種類
ピルはホルモンの配合量によって、いくつかの種類に別れています。それぞれ使われる目的が異なるため、ピルについて良く知らない人は下記をチェックしてみてください。
なお、ピルには血栓症・吐き気・嘔吐・不正出血・頭痛・乳房の張りなどの副作用があることも留意しておきましょう。
低用量ピル
避妊から月経困難症・PMSの治療まで、使われることの最も多いのが低用量ピル。
毎日の服用が必要で手間はかかりますが、性行為前にあらかじめ服用しておくことで高い避妊効果を発揮します。
一般的なのがこの低用量ピルだよ!PMSの症状の緩和も避妊もしたい人にぴったり♪
超低用量ピル
超低用量ピルは、月経困難症・PMS・子宮内膜症などの治療に使われる保険適用のピルです。
飲み方は低用量ピルと同じですが、避妊目的には使えません。
ミニピル
ほとんどのピルが2種類の女性ホルモンを配合するのに対し、プロゲステロン1種類のみを配合しているのがミニピル。
他のピルで上がる血栓症のリスクがほとんどないため、肥満・喫煙者・授乳中など血栓症リスクの高い人に処方されます。
ピルとしての効果が限られるなどのデメリットがあり、国内で認可されていないこともあり処方するクリニックは今のところ多くありません。
アフターピル
アフターピルは、避妊に失敗してしまった後72~120時間以内に使われる緊急用避妊薬です。
日常的に服用するものではなく、避妊できなかった時の処置として使われ、1回の服用で終わります。
中用量ピル
ホルモンの配合量が低用量ピルよりも多いのが中用量ピルです。
こちらも日常的ではなく、月経移動やヤッぺ法と呼ばれるアフターピルなどで限定的に使われます。
生理不順が起こる原因は?
生理不順はホルモンバランスの乱れにより起こります。
ホルモンバランスが崩れる原因の多くは急激なダイエットやストレスです。また多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)があると生理不順の原因になります。
ピルでホルモンバランスが整うとどうなる?主なメリット5つ
上でピルはホルモンバランスを整える薬と説明したけど、ピルを飲むと身体にどんな効果があるのかな?
ホルモンバランスが崩れると、女性の身体にはさまざまな不調が現れます。最近認知が広まって来ているPMS(月経前症候群)1つを見ても、身体面・精神面合わせて約200種類もの症状があるとか。
ホルモンバランスが整うと、女性ホルモンの崩れや乱れにより起きていた全ての症状の改善が期待できます。
具体的にどのような効果があるか、よくあるものを5つ見ていきましょう!
メリット①乱れていた生理周期が整う
女性なら多くの人が経験していると思われる生理不順は、ホルモンバランスの崩れが主な原因です。
低用量ピル(または超低用量ピル・ミニピル)を毎日服用することで、毎月決まった周期で生理のような出血が起きます。
ピルは4週間分が1シートになっており、最後の4週目は休薬期間で薬を飲みません(種類によっては偽薬を服用)。その間に子宮内膜が剥がれ落ちることによる消退出血が起きます。
生理時と同じくナプキンやタンポンは必要ですが、出血量は少なく3~5日程度で終わるため負担は軽く感じるでしょう。
メリット②つらい生理痛が軽減する
生理の際に起き上がれないほどの生理痛が出てしまう人もいますが、ピルを飲むことでこの生理痛もかなり緩和されます。
生理痛はプロゲステロンの量が多すぎることが原因なので、ピルでプロゲステロンの量が適切になれば生理痛も収まるというわけです。
「毎月鎮痛剤で何とかしている…」という人はピルを服用することで改善するのではないでしょうか。
メリット③PMSのさまざまな症状が改善する
PMSは症状が多岐に渡り、月によって症状が異なることもあり気付けない人も多くいます。
生理前に以下の身体的・精神的な不調が現れ、生理が始まると収まるという場合はPMSかもしれません。
PMSの主な症状
- 身体症状
乳房のハリ・痛み
強い眠気または不眠
疲労感・だるさ
頭痛・頭の重さ・のぼせ
腰痛・関節痛・筋肉痛
手足のむくみ・下腹部の膨満感・体重増加 - 精神症状
イライラする・怒りが爆発しやすい
憂鬱な気分になる・漠然と不安を感じる
泣きたくなる・情緒不安定
どの症状もホルモンバランスの乱れによるもののため、ピルを服用することで解消できる可能性があります。
PMS治療用の超低用量ピルなら保険が適用されるから、ピル代も高くならないよ!
メリット④肌が荒れにくくなる
女性ホルモンの量が減少すると、男性ホルモン量が優位に。そうすると皮脂の分泌が過剰になりやすく、ニキビや肌荒れを起こしてしまうことがあります。
ピルで女性ホルモン量を安定させれば、生理前に肌トラブルが起きていた人も改善される可能性がありますよ!
ピルの服用と一緒に実践!ホルモンバランスを整える方法
ピルの服用でホルモンバランスの崩れによる症状は改善されますが、それはあくまで一時的なもの。根本を改善しないとピルをやめたとたんにぶり返してしまいます。
ホルモンバランスを正常に保つための方法を習慣化して、健康的な身体を目指しましょう!
- 十分な睡眠時間をとる
- ストレス解消をする(リラックスする時間・軽い運動など)
- 栄養バランスの良い食事を心がける(無理なダイエットはしない)
少しずつ健康的な生活ができるように頑張ろう♪
ピルが買える場所はどこ?市販や通販はある?
ホルモンバランスの崩れによるさまざまな症状に効果的なピルは、どこで購入できるのでしょうか?
どの種類のピルでも、日本では今のところ医師による診察と処方が必要です。そのため、産婦人科などのクリニックでもらうのが一般的。
ドラッグストアやAmazon・楽天市場などの通販では市販されていません。
海外の通販サイトや輸入代行を利用すれば海外のピルは購入できますが、偽物が届くこともあるため危険です。
ピルを買うなら通院不要のオンライン診療が便利!
「ピルをもらうためにクリニックに行くのはハードルが高いな…」と感じる人もいるでしょう。
女性でも産婦人科は利用したことがないと何となく行きにくいですよね。学校や仕事、育児が忙しくてクリニックに行く時間がないという人もいると思います。
そんな人に知って欲しいのが、クリニックに行く必要のないオンライン診療です。電話やビデオ通話で医師の診察が受けられて、ピルも自宅のポストに届きます。
家にいながらピルが受け取れるので、忙しい人・クリニックに行きたくない人にぴったりです。ピル代がお得になる定期購入を取り入れている所も多いので、活用してみてはいかがでしょうか!
ピルがオンラインで手に入るおすすめのクリニック・処方サービス
現在、オンラインでピルが手に入るサービスは複数あります。どこにしようか迷う人もいると思うので、おすすめのオンラインピル処方サービスをご紹介します!
ピルの値段はもちろん診療時間や扱っているピルの種類も比較して、自分のライフスタイルに合うものを探してみてください。
どのサービスも、ピルと分からないように届けてくれるから安心してね♪
Pills U(ピルユー)
ピルユーは、オンライン診療がなんと365日24時間受付!深夜や早朝にしか時間がない人でも利用しやすいサービスです。
定期便を利用すれば通常税込550円の送料が無料になるほか、ピル代も10%OFFとお得になります。
サービス名 | Pills U(ピルユー) |
診療時間 | 24時間※年中無休 |
ピルの種類 | 低用量ピル |
料金プラン(税込) | 月額2,673円~ |
診察料(税込) | 1,650円 |
送料(税込) | 550円 |
定期便割引 | 送料無料・ピル代10%OFF |
マイピル
珍しく学割を設けているのがマイピルです。学生が購入する場合は通常税込550円の送料が無料になります。
定期便を利用すればどの低用量ピルでも料金が一律になる・検査キットとの同時購入でピル代が割引されるなるなど、他にはないサービスが特徴的です。
ピルが1シート50%OFFになる初回限定割引もあるので、気軽に始めたいという人も検討してみてください。
サービス名 | マイピルオンライン |
診療時間 | 8:00~21:00(※休診日なし) |
ピルの種類 | 低用量ピル・中用量ピル・アフターピル |
料金プラン(税込) | 月額2,849円~ |
診察料(税込) | 1,650円 |
送料(税込) | 550円 |
定期便割引 | 全ピル一律2,690円・再診料無料・検査キット同時購入割り適用 |
メデリピル
予約から診療まで全てLINE上でできるのは、メデリピルです。
診察料・送料が無料なので、ピル代以外の費用を払いたくない・分かりやすい料金が好きな人に向いています。
定期便の利用で初月のピル代も無料になるので、費用を抑えたい人には候補の1つになるでしょう。
サービス名 | メデリピル |
診療時間 | 担当医による |
ピルの種類 | 低用量ピル・超低用量ピル・中用量ピル・アフターピル |
料金プラン(税込) | 月額1,980円~※定期便初月無料 |
診察料(税込) | 1,650円(低用量ピルは無料) |
送料(税込) | 無料 |
定期便割引 | 初月ピル代無料 |
スマルナ
ピルの費用を抑えるならスマルナも要チェックです。ピル代がリーズナブルで送料もかかりません。
診察料はかかりますが、専用アプリのチャットで診察がすむのも魅力です。電話が苦手な人・電話できるタイミングがなかなかない人でも、ピルを手に入れられます。
また、担当医師を自分で選べるので、絶対女医さんが良い…という人にもぴったりです。
サービス名 | スマルナ |
診療時間 | 診察を行う医療機関による |
ピルの種類 | 超低用量ピル・低用量ピル・中用量ピル・アフターピル |
料金プラン(税込) | 月額2,380円~ |
診察料(税込) | 1,500円 |
送料(税込) | 無料 |
定期便割引 | あり(ピルの種類・プランにより異なる) |
DMMオンラインクリニック
ピル代の安さを重視するなら、業界最安値レベルのDMMオンラインクリニックも有力候補になるでしょう。
定期便を利用しても割引はありませんが、ピル代が安く診察料も無料なので費用は十分抑えられますよ。DMMポイントがつくので、その他のDMMのサービスを愛用しているならさらに便利に使えます。
サービス名 | DMMオンラインクリニック |
診療時間 | 平日:8:00~22:00/土日祝:8:00~21:00(休診日なし) |
ピルの種類 | 超低用量ピル・低用量ピル・ミニピル・中用量ピル・アフターピル |
料金プラン(税込) | 月額2,178円~ |
診察料(税込) | 無料 |
送料(税込) | 550円 |
定期便割引 | なし(定期便はあり) |
エニピル
エニピルは予約不要、思い立った時にすぐ診察を受けられるのが特徴です。
WEBで問診票を記入・送信してから30分以内に医師から連絡があります。24時まで診療可能なので、寝る前のちょっとした時間にも診察を受けられますよ。
送料無料・ピル代が600円OFFになるなど定期便のお得さも見逃せません。
サービス名 | エニピル |
診療時間 | 10時~24時※年中無休 |
ピルの種類 | 低用量・中用量・アフターピル |
料金プラン(税込) | 月額2,563円~ |
診察料(税込) | 2,200円 |
送料(税込) | 370円 |
定期便割引 | 送料無料・月当たり600円OFF |
\低用量ピルはこちら↓↓/
クリニックフォア
運営会社を重視するなら、クリニックが運営するクリニックフォアがおすすめです。クレジットカード以外に、デビットカードや後払いなど複数の決済方法が選べるのも注目ポイント。
ピルの飲み忘れ防止の通知が便利なLINEアプリ「sai+ダイアリー」で、オンライン診療の予約も簡単です。定期便でピル代が15%OFFになるなどサービスが充実しています。
サービス名 | クリニックフォア |
診療時間 | 平日:9:00~20:30/土日祝:9:00~18:00(※休診日なし) |
ピルの種類 | 低用量ピル・超低用量ピル・中用量ピル・アフターピル |
料金プラン(税込) | 月額2,783円~ |
診察料(税込) | 1,650円 |
送料(税込) | 550円 |
定期便割引 | ピル代15%OFF |
イースト駅前クリニック
クリニック運営かつ予約不要なのはイースト駅前クリニックです。WEBで問診票を送信後に電話をすれば、すぐに医師の診察が始まります。
診察時間は一般的なのには要注意ですが、診察料・送料が無料なのは嬉しいですね。複数シート同時購入ができるので、一気に支払い・受け取りをしたい人にもおすすめです。
サービス名 | イースト駅前クリニック |
診療時間 | 平日:10:00~19:00/土日祝:10:00~18:00(休診日:月・火曜) |
ピルの種類 | 低用量・中用量・アフターピル |
料金プラン(税込) | 月額2,700円~ |
診察料(税込) | 無料 |
送料(税込) | 無料 |
定期便割引 | 定期便なし(複数シート購入で割引あり) |
オンラインでピルを手に入れてホルモンバランスを整えよう!
ホルモンバランスの崩れについての基礎知識から、ピルを服用して整うことによるメリットまでご解説しました。
今まで悩んでいたいろいろな症状が、ピルで改善できるかもしれないと気付いた人もいるのではないでしょうか?
現在はオンラインで簡単に手に入れられるので、興味を持った人はぜひ一度試してみてください。