ボトックスとはどういった治療法なのでしょうか。ボトックス注射をすることで得られる効果や痛みなどを詳しく解説していきます。
ボトックス/ボトックス注射とは
ボトックスとは、ボツリヌス菌から抽出した薬剤のこと。このボトックスを注射する美容施術を「ボトックス注射」と呼んでいます。
ボツリヌス菌というと毒性が高いのでは?と心配される方もいますが、ボトックス注射は毒性を取り除いたものなので安全に使用することができる治療法です。
メスを使わずさまざまな治療ができるため、日本でも大変人気があります。
ボトックス注射で得られる効果
ボトックス注射を打つことによって、さまざまな効果が期待できます。
表情しわの改善
ボトックス注射を眉間や額、目尻に打つことで表情筋の収縮が抑えられ、表情しわの改善が期待できます。今出現しているしわだけでなく、新たなしわを予防する効果もあるため、エイジングケアとして継続的に施術を受ける方も少なくありません。
エラ張りの改善
エラが張ってしまう原因の多くは、エラ周りにある「咬筋(こうきん)」という筋肉が発達しすぎていること。この咬筋に直接ボトックス注射を打つことで、筋肉の働きを抑制し、エラの張りを解消することに繋がります。
首・肩こりの改善
首から背中にかけてある「僧帽筋(そうぼうきん)」という筋肉が緊張した状態が続くことで、肩こりに繋がります。そこにボトックス注射を打つことにより、緊張を緩め、首や肩のこりを解消することができるのです。
脚痩せ
ふくらはぎの筋肉が発達していることにより脚が太く見えてしまう人には、ボトックス注射での治療を行うことがあります。筋肉に注射を打ち、発達した筋肉を小さく見せることができるのです。
筋肉の発達で脚が太く見える場合は、脂肪燃焼などのダイエットなどでは解消が難しいとされているため、ボトックス注射での治療がおすすめです。
多汗症の改善
脇、手のひら、おでこなど汗が出やすい部分にボトックス注射を打つことで、汗腺の活動を抑えることが可能です。また、アポクリン汗腺からの汗も抑えられるため、ワキガの改善にも適しているとされています。
ボトックス注射の痛みは?
”注射”というだけあって注射を刺す際や薬剤を注入する際の痛みはあります。使う針が細いため痛みを感じない人もいますが、心配であれば麻酔などの対応をお願いするといいでしょう。
治療後は一時的に痛みのようなものを感じる方もいますが、数日程度経てば改善されることがほとんどです。
ボトックス注射でさまざまな症状の改善が期待できる
ボトックス注射は、打ち方によってさまざまな症状の改善を期待することができます。痛みに弱い人でも麻酔などで痛みを軽減することが可能ですので、気になる方はぜひクリニックで相談してみてください。
監修:石川佳奈先生
藤田保健衛生大学(現:藤田医科大学)卒業。
アラガンボトックスビスタ認定医・アラガンジュビダームビスタ認定医。
市民病院にて勤務後、大手美容クリニックにて美容外科、美容皮膚科の経験を積む。
2021年6月より「bella beauty clinic」院長を務める傍ら、美容医療に関する記事の監修も多数行う。