乳がん検診にかかる費用は? 費用相場や受診方法を要チェック

  • 10月 18, 2022
  • 3月 9, 2023
乳がん検診にかかる費用は? 費用相場や受診方法を要チェック

日本人女性の死亡理由の上位に位置する乳がん。気になる症状がないからと、乳がん検診を受けていない人はいませんか?
乳がんの初期症状はセルフチェックだけでは気づくことが難しく、気付かないうちに進行してしまうことも。乳がんは早期治療で完治する可能性も高いがんのため、定期的な検診が非常に大切です。
本記事では乳がん検診の種類や費用相場、受診方法を紹介します。検査方法の選び方がわからない、費用感がわからない方はぜひ参考にしてください。

乳がん検診には2種類ある 

乳がん検診にはマンモグラフィ検査超音波検査の2種類があります。正確な検査のためには両方受けることが理想ですが、どちらか一方を受ける場合は、年齢や妊娠の有無など個人の状況によって選びましょう。

マンモグラフィ検査 

マンモグラフィ検査とは、X線を用いて乳房を撮影して病変を探す検査方法です。乳房を2枚の板で圧迫して薄く広げ、それを上下左右斜めから撮影します。触診で探すのが難しい小さなしこりや、早期乳がんのサインである石灰化(カルシウムが沈着した状態のこと)を探せることがメリットです。

デメリットは、乳房を圧迫するため痛みが伴う点です。特に乳腺が発達している若い方や、生理前の乳房が張っている時期は痛みを感じやすい傾向にあります。

妊娠中、授乳中の方はX線検査は避けた方が良いため、超音波検査を受けましょう。

超音波検査

超音波検査は、人には聞こえない高い音波を乳房に当て、跳ね返ってきた反射を画像に写し出す検査です。

小さなしこりを見つけやすく、乳腺が発達している年齢が若い方も痛みを感じにくい点がメリットです。被ばくの心配もないため、妊娠中、授乳中の方でも安心して検査を受けられます。

一方超音波検査のデメリットは、検査技師の技量によって差が出やすく、検査を受けることで死亡率減少効果があると証明されていない点です。より正確な検査を受けたい人は、マンモグラフィ検査も併せて受けるようにしましょう。

乳がん検診にかかる費用相場 

乳がん検診にかかる費用はマンモグラフィと超音波検査で異なります。自己負担で受けることももちろん可能ですが、保険診療や保健組合の健康診断で費用負担が軽くなる場合もあります。

自己負担の場合

乳がん検診を自己負担で受ける場合の金額は、マンモグラフィ検査で5,000円、超音波検査で4,000円程度です。

初診料や診察料を含めるとプラス5,000円〜10,000円ほどかかる場合もありますが、好きなタイミングで受けられ、検査方法も選べることが自己負担で受けるメリットでしょう。

保険診療の場合

乳がん検査は基本的には保険適応外の検査ですが、乳がんの症状がある場合は、保険が適応されることがあります

乳房にしこりがある、凹凸ができた、皮膚のただれ、分泌物が出るなどの疑わしい症状が見られるときは、早めに病院に相談しましょう。

無料で受けられることも

乳がん検診はお住まいの地域の制度の利用や、会社の健康診断で無料または一部費用負担で受けられます。

ご自身や家族が会社で加入している健康組合の健康診断では、乳がん検診がオプションで付けられる場合がほとんどで、費用は無料か1,000円程度、検査方法は自分で選択可能です。

地域自治体の乳がん検診を受ける場合は、40歳以上の方であれば、2年に1度検診を受けられます。検査方法はマンモグラフィーが多く、費用は無料か3,000円前後です。

検査方法や費用、受けられる年齢などは自治体によって異なるため、ホームページなどで確認しましょう。

定期的な健診で早期発見を

乳がんは女性の死亡理由で上位に位置するがんですが、早期発見で完治する可能性の高いがんでもあります。早期発見のためには定期的な検診が必要です。

乳がん検診ではセルフチェックだけでは見つからない小さなしこりや、早期乳がんのサインである石灰化を見つけることができます。

地域自治体の制度や健康組合の健康診断で検診費用の負担を軽くすることができるので、特に40歳を過ぎたら、定期的に検診を受けましょう。

監修:石川佳奈先生

藤田保健衛生大学(現:藤田医科大学)卒業。
アラガンボトックスビスタ認定医・アラガンジュビダームビスタ認定医。
市民病院にて勤務後、大手美容クリニックにて美容外科、美容皮膚科の経験を積む。
2021年6月より「bella beauty clinic」院長を務める傍ら、美容医療に関する記事の監修も多数行う。

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