HIFU(ハイフ)は種類によって痛みや価格、打ち方などが異なります。また、医療用ハイフとエステハイフにも大きな違いがあるんです。自分に合うのはどの種類のハイフなのか、特徴を知ることで見極めていきましょう。
ハイフの種類とは
ハイフとは超音波を照射し、皮膚の深い層に熱エネルギーを与える美容医療施術。しわやたるみの改善、リフトアップなどに効果があるとされています。
医療用ハイフとエステハイフの違い
ハイフには医療機関で受けられる“医療用ハイフ”と、エステで施術が受けられる“エステハイフ”があります。違いとしては出力の高さや効果の持続期間、料金が挙げられるでしょう。
エステハイフよりも医療用ハイフの方が出力が高く、お肌の深くまで熱エネルギーを与えることができます。効果の持続も医療用ハイフの方が長く、エステハイフは比較的短いため通う頻度が高くなりがちです。料金面で見ると医療ハイフの方が高めに設定されていますが、通う頻度で考えるとエステハイフよりもお得に受けられる可能性があるので、しっかりと検討することをおすすめします。
医療用ハイフの代表機器とは
エステハイフよりも効果が高いとされている医療用ハイフ。さまざまな機器があり、それぞれ効果が異なります。ここでは代表的な6つの機械を見ていきましょう。
ウルセラ
アメリカのウルセラ社が開発した医療用ハイフ。アメリカのFDA(食品医薬品局)に唯一リフトアップ効果が認められています。
ウルセラは他の医療用ハイフに比べて照射するパワーが強く、治療には痛みを感じることもありますが、その分効果を感じやすいとされています。
ウルトラセルQ+
韓国のJeysis社が開発した医療用ハイフ。MFDS(韓国食品衣料品安全庁)の承認や、ヨーロッパCEマークを得ています。
ウルトラセルQ+には4種類のカートリッジがあり、皮膚の薄さなどに合わせた施術が可能。目元や口元など、カーブした部位や細かいパーツにもきめ細やかな対応ができます。
ダブロゴールド
韓国のHironic社が手掛けた医療用ハイフ機器。従来モデルである「ダブロ」よりも照射スピードが改善され、8分間で約300ショットという短時間での照射が可能になりました。
エネルギーを分散して照射すること、照射温度が低いことから痛みを軽減。施術時間も短く済むため、痛みを抑えたい方には人気の機器です。
ソノクイーン
韓国のNewpong社で開発された医療用ハイフ。3種類のカートリッジを備えており、そのうちのひとつである極小カートリッジは目元のキワにも照射できるため、「アイシャドウハイフ」と呼ばれることもあります。
施術中の痛みが比較的少なく、痛みに弱い方に人気の機器。対応箇所は顔のみですが、眉下やほうれい線など細かい部位にも対応が可能です。
ウルトラフォーマーⅢ
韓国CLASSYS社の医療用ハイフ機器。韓国ではたるみが縮まることなどから「シュリンクレーザー」(シュリンク=縮まる)と呼ばれる人気の機器です。
豊富なカートリッジにより照射の深さを調整し、幅広い部位にアプローチすることができます。世界初の2.0mmカートリッジでは、シャワーのように照射する「ハイフシャワー」の施術が可能。顔全体の美肌効果が期待できます。
ユーティムスA3
韓国のKORUST社が開発した医療用ハイフ。知名度は他の機器に比べると劣りますが、日本でも導入するクリニックが増えている機器です。
従来のハイフ機器とは異なり、センターレスのトランスデューサーを搭載。これによって痛みや火傷といった肌トラブルのリスクが大幅に軽減されています。
重視するポイントを見極める
代表的な医療用ハイフ機器の特徴をご紹介してきました。
どのハイフ機器にもそれぞれ特徴があり、何をとるかは求める効果次第。クリニックによって導入している機器が異なりますので、施術を受ける際はぜひ調べてみてくださいね。
監修:石川佳奈先生
藤田保健衛生大学(現:藤田医科大学)卒業。
アラガンボトックスビスタ認定医・アラガンジュビダームビスタ認定医。
市民病院にて勤務後、大手美容クリニックにて美容外科、美容皮膚科の経験を積む。
2021年6月より「bella beauty clinic」院長を務める傍ら、美容医療に関する記事の監修も多数行う。