「一度ニキビができるとなかなか治らない」「常にどこかしらにニキビがある」など長期化するニキビにお困りの方は多いことでしょう。そこで今回は、そんなニキビがなかなか治らないときの原因と対処法についてご紹介します。
ニキビが治らない原因は?
ニキビがなかなか治らないときには複数の原因が重なっている場合があります。肌表面の原因だけではなく食生活や生活習慣などが原因の場合も。
まずは下記の原因にあてはまるものがあれば改善してみましょう。
前髪やマスクなどの摩擦
おでこや頬、口まわりのニキビが多い方は前髪やマスクによる摩擦が原因の場合があります。ニキビ肌はとてもデリケートなので摩擦による刺激に弱いのです。ニキビを増殖させることや悪化させることもあるため極力ニキビには触れないようにしましょう。
肌の乾燥
肌は乾燥していると皮脂を分泌して潤いを補おうとします。皮脂が過剰分泌されると、毛穴のつまりの原因やニキビの原因に。またターンオーバーの乱れにも繋がるのでなかなかニキビが治らない原因になります。ニキビがあるときこそ保湿ケアを大切にしましょう。
生活習慣の乱れ
夜遅くまで起きているなど睡眠時間の乱れが原因でニキビができることも。また、寝る直前までスマホを見たりカフェイン入りのコーヒーを飲むなどの行為は質の良い睡眠を妨げるのでおすすめできません。
質の良い睡眠は自律神経を整え肌のターンオーバーが活発になりニキビの修復のみならず、美肌づくりにも効果があります。
スキンケアの方法や石鹸の残り
こめかみなど顔と髪の境にニキビがよくできる方に多いのが、洗顔やシャンプーなどの石鹸の洗い残し。洗い残しがあると石鹸が毛穴に詰まってニキビの原因になります。境目を意識してしっかりとすすぐようにしましょう。
ストレス
ストレスが溜まると自律神経が乱れたり、免疫力の低下で炎症を抑える力が減少したりします。できてしまったニキビを治す力が弱くなってしまうため、長期化の原因になることも。
偏った食事によるもの
ファーストフードなど脂質の多いものや、ケーキやお菓子などの糖分の多いものばかりを食べていると皮脂を過剰に分泌させニキビができやすく且つ治りにくくなります。野菜や肉、魚などバランスよく食べる習慣をつけましょう。
ニキビが治らない時の対処法
できてしまったニキビがなかなか治らないときは下記の3つを実践してみましょう。
また、炎症を起こしてしまった場合は皮膚科を受診することをおすすめします。
生活習慣を見直す
上質な睡眠をとることでホルモンバランスを改善させ、肌の過剰な皮脂分泌とターンオーバーを正常に保ちます。
また、夜22時〜2時の間は肌の新陳代謝が活発になるため就寝していることが望ましいでしょう。
就寝の1時間くらい前に入浴して身体を温め、寝る直前はスマホなどの電子機器を見ないようにすると深い良い眠りにつけるといわれています。
スキンケアを見直す
スキンケアは、選び方と摩擦を起こさない使い方が重要です。
洗顔するときはしっかりと泡立てたもこもこの泡でお肌をプッシュするように優しく洗いましょう。このときごしごしこすらないように注意。次に清潔なタオルで軽く肌にあてるように水気を取りましょう。
スキンケアは保湿力が高く低刺激のものを選び、塗付する際は手のひらで優しく顔を包み込むようにすると摩擦を起こすことなくスキンケアができます。
皮膚科で治療する
黄ニキビや赤ニキビなど、炎症してしまった場合は抗生物質などの薬が必要になる場合も。そのままにすると炎症が酷くなってしまったりニキビ跡の原因にもなります。その場合は必ず皮膚科の医師に相談しましょう。
また、生活習慣を改善しても治らない場合など根本的な原因がわからないときも医師に状態を診てもらいアドバイスを受けるのも一つの手です。
長期化するニキビは放置せず対処を!
今回は長引くニキビの原因と対処法をご紹介しました。ニキビの原因は1つではない場合が多く、生活習慣など自身の行動によるものであることも。
まずはニキビの原因を見つけ、改善してみてください。
万が一炎症などが起こってしまった場合や根本的な原因がわからない場合はすぐに皮膚科に相談しに行きましょう。
監修:石川佳奈先生
藤田保健衛生大学(現:藤田医科大学)卒業。
アラガンボトックスビスタ認定医・アラガンジュビダームビスタ認定医。
市民病院にて勤務後、大手美容クリニックにて美容外科、美容皮膚科の経験を積む。
2021年6月より「bella beauty clinic」院長を務める傍ら、美容医療に関する記事の監修も多数行う。