年齢を重ねてから目の下のたるみ、ふくらみが気になっているという方はいませんか?目の下のふくらみは顔が一気に老けて見えたり、疲れ顔に見えてしまったりと相手に良い印象を与えづらいです。それを解消できるのが目の下の脱脂という施術です。この記事では目の下の脱脂についてダウンタイムや、治療方法を解説いたします。
目の下の脱脂とはどういう施術?
目の下の脱脂とは、目の下にあるふくらみ(脂肪)を下まぶたの裏側から取り除く施術です。目の下には眼窩脂肪(がんかしぼう)と呼ばれる脂肪があり、それが目の下のたるみやクマを引き起こします。脱脂手術は余分な眼窩脂肪を切除するため、たるみやクマの目立たない若々しい見た目を取り戻すことが可能です。まぶたの裏側にメスを入れるため、顔の表面には傷が付かず、手術後が目立たないのも嬉しいポイントです。
目の下の脱脂にはダウンタイムも
目の下の脱脂は1週間程度のダウンタイムをともないます。脱脂手術は下まぶたの裏側を切開する手術ですが、傷口が小さく抜糸の必要もありません。しかしまぶたの裏とはいえメスを入れるため、痛みや腫れが生じる場合もあります。ダウンタイム中に現れる症状については以下の通りです。
痛み
施術後に痛みが3日程度続きます。耐えられないほどの痛みではありませんが、心配であれば痛み止めを処方してもらいましょう。
傷口
切開した傷口がふさがるまで1週間ほどかかります。下まぶたの裏側なので顔を見ただけではわかりませんが、涙に血が混じる程度の出血の可能性があります。
内出血
数日から1週間程度内出血が続きます。施術翌日からメイクできるので、ファンデーションやコンシーラーでカバーすれば目立つことなく生活が可能です。
腫れ
脱脂手術はシンプルな施術のため、比較的腫れは少ないでしょう。泣き腫らした後くらいの腫れが2日〜1週間程度続くことがあります。
目の下の脱脂をした方がいいのはどんな人?
目の下の脱脂手術は目の下のたるみ、クマが原因で老けて見られる、疲れ顔と言われる方に特におすすめします。
目の下のたるみは下まぶたのふくらみが原因です。通常眼球は目の周りにある眼窩脂肪によって支えられていますが、眼窩脂肪が下記の要因によって前方に押し出されてしまうことで、目の下にふくらみができます。
目の下のふくらみには加齢性と生まれつきの2つの原因があります。
加齢性のもの
目の周りには眼輪筋という筋肉があり、眼球を支える眼窩脂肪を抑える役割をしています。しかし眼輪筋は歳を重ねると緩んでいき、次第に眼窩脂肪を支える力が弱くなっていくのです。その結果眼窩脂肪が前に押し出され、目元がふくらんで見えることがあります。
生まれつきのもの
年齢に関係なく、眼窩脂肪が生まれつき眼窩の容積と比べて大きすぎる場合、下まぶたが膨らんで見える人がいます。
どちらが原因であっても眼窩脂肪が目立つ状態になると、目の下がたるんで見えたり、クマがひどく疲れ顔に見えたりする傾向があります。これらを改善したいとお考えの方は、脱脂手術を受けることで悩みが改善されるでしょう。
クリニックでしっかりとカウンセリングを
目の下の脱脂は顔の表面に傷を作らないため、比較的気軽に受けられる施術です。しかし1週間ほどのダウンタイムが必要になるため、周りにばれたくない人は、メイクで隠すことや休暇を取ることも含め検討が必要です。施術を受けようと決めた際には、自分の悩みが脱脂手術で解消できるのか、納得のいく効果が得られるのかどうか、クリニックでしっかりとカウンセリングをしてから施術を受けるようにしましょう。
監修:吉岡容子先生
医療法人容紘会高梨医院副院長 皮膚科・美容皮膚科医師
東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。
麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。
院長を務め、平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・
美容皮膚科を開設。院長として勤務しています。