» おすすめクリニックコラム公開のお知らせ(詳細はコチラ)

AGAによる薄毛の原因は?遺伝や生活習慣がきっかけ?原因別の治療法も紹介

「AGAになる原因はなに?」
「AGA・薄毛になったらどうするの?」

薄毛に悩む方の中には、AGAに原因が気になる方も多いでしょう。
AGAの原因は遺伝によるものが大きいですが、生活習慣やストレスによって薄毛になることもありえます。
本記事は、AGAの原因を詳しく説明しているほか、原因別の薄毛改善法についても紹介するのでぜひ参考にしてください。

AGA(男性型脱毛症)の原因は遺伝?

AGAの原因

AGAの原因は遺伝の影響が大きいとされていますが、男性の薄毛は男性ホルモンや生活習慣、ストレスなどが様々な原因があります。
AGAや薄毛を引き起こす4つの原因について見ていきましょう。

AGAの原因
  1. 男性ホルモン(DHT)
  2. 遺伝
  3. 生活習慣
  4. ストレス

原因①男性ホルモン(DHT)

AGAの原因
AGAの原因の一つは、男性ホルモンの一種DHT(ジヒドロテストステロン)です。
男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリダクターゼ(5α還元酵素)と結びつくことにより、DHT(ジヒドロテストステロン)が生成され毛乳頭細胞に取り込まれます。

DHT(ジヒドロテストステロン)と男性ホルモンレセプターが結合することで、TGF-βが生成され脱毛の指令を出すことによってヘアサイクル(髪の毛が生えて抜け落ちる周期)が乱れてしまいます
結果、生えてきた毛髪が成長途中で抜け落ちていき、弱く細い毛が増えてしまい薄毛の状態になっていくのです。

原因②遺伝

AGAには、ホルモン受容体の遺伝子が大きく関わっています。

DHT(ジヒドロテストステロン)とホルモン受容体が結合することにより脱毛が促され薄毛が進行していきます。
ホルモン受容体の遺伝子の数は人によって異なり、数が多く活発度が高いほどAGAの発症リスクが高くなる傾向です。
ホルモン受容体は、遺伝子レベルで決められていることからAGAが遺伝する可能性があります

原因③生活習慣

偏った食生活や過度な飲酒、喫煙、睡眠不足などが生活習慣の乱れとなり、AGAの原因になります。

タンパク質やミネラルが不足すると健康的な髪の毛が生えにくくなり、髪の毛の成長に悪影響です。また、私たちが寝ている間に髪の毛は成長ホルモンによって成長するため、十分な睡眠が取れていないと成長ホルモンが分泌されにくく髪の毛の成長に悪影響を及ぼしてしまいます。
さらに、過度な飲酒や喫煙は、AGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)を増加させてしまうため、注意が必要です。

原因④ストレス

ストレスは、自律神経の乱れを引き起こしたり、ホルモンバランスの乱れを引き起こしたりします。
自律神経が乱れると、身体中の血流が悪くなり、頭皮に十分な栄養を届けられなくなって髪の毛の成長を止めてしまうのです。

また、ホルモンバランスの乱れにより皮脂が過剰に分泌されてしまい、頭皮環境が悪化するとヘアサイクルが乱れてAGAの発症や進行リスクが高まります。

AGAをセルフチェック!
進行パターンによって見分けられる

AGAは、いつの間にか進行し、気づいたら大きく広がっていたということは珍しくありません。
AGAがどのように進行していくのか進行パターンを紹介します。

AGAの9つの進行パターンから症状をチェック

AGAの進行パターン
画像引用:銀座総合美容クリニック

AGAは、進行型の脱毛症のため、時間と共に薄毛の状態が進行していきます。
進行パターンには特徴があり、「ハミルトン・ノーウッド分類」によって薄毛の状態が明確化されています。

以下の9つの進行パターンをもとに、自身のAGAの症状や進行具合をセルフチェックしていきましょう。
判定指標の数字はⅠ型からⅦ型まであり、数字が大きければ大きいほどAGAが進行しており悪化している状態です。

Ⅰ型 AGAの初期レベル。額の生え際がM字型に後退しはじめた状態。
Ⅱ型 Ⅰ型よりも生え際の薄毛が進行し、M字型の切れ込みが深くなってきている状態。
Ⅱ vertex型 Ⅱ型の薄毛に加え、頭頂部にもO型にの薄毛がみられる状態。
Ⅲ型 Ⅱ型がさらに進行し、生え際の薄毛がくっきりとM字になっている状態。髪全体のボリュームも少なくなってくる。
Ⅲ vertex型 Ⅲ型の薄毛に加え、頭頂部がO型に薄くなっている状態。
Ⅳ型 生え際が後退し、頭頂部はO型に薄くなっている状態。
Ⅴ型 生え際の後退がより顕著で、頭頂部の薄毛とつながりそうな段階。
Ⅵ型 生え際から頭頂部にかけて薄毛が進行している状態。
Ⅶ型 Ⅵ型がさらに進行し、全体的に薄毛が目立つ状態。

AGAの正確な診断にはクリニックの受診が必要

AGAの正確な診断は、クリニックの受診が1番です。
「ハミルトン・ノーウッド分類」によって薄毛の症状や進行状況を確認できますが、セルフチェックには限界があります

自身がAGAなのか、進行状況や原因はどうなのか、医師に診てもらいましょう
AGAは、進行性のため放っておくと薄毛の症状が進行してしまうため、早めの受診がおすすめです。

【原因別】薄毛の改善方法

【原因別】薄毛の改善方法

AGAは、適切な治療や日々の生活習慣の見直しを行えば症状を改善することができます。
薄毛の改善方法について、原因別に紹介します。

▼改善方法の早見表▼

原因 改善方法
男性ホルモン・遺伝 薬や植毛による治療
ストレス ストレスの根本的解消
生活習慣の乱れ 規則的な生活・節制

男性ホルモン・遺伝が原因の薄毛

AGAの場合は遺伝やホルモンの影響が大きく、内服薬や外用薬を用いるのが一般的です。
AGAの原因物質であるテストステロンや5αリダクターゼ(5α還元酵素)の働きを抑制する治療を行い、ヘアサイクルを正常に戻るように促していきます。

AGAの症状が初期段階であれば比較的安い費用で治療を開始することが可能です。
症状によってはまだ治療が必要ないと判断されるケースもありますが、薄毛が気になり始めたら、早めにクリニックを受診しましょう。

ストレスが原因の薄毛

ストレスが原因のAGAの場合、ストレスの根本的な原因を解決させることにより薄毛の状態を改善していきます。
ストレスを抱えている原因は何なのか考えてみましょう。

ストレスの根本原因を見つけたら原因を取り除くことができるか、または減らすことができるか、解決策を考えてみることが大切です。
ストレスを感じてしまったとしても、発散することを心がけましょう。

生活習慣が原因の薄毛

生活習慣が原因の薄毛の場合、偏った食生活や過度な飲酒、喫煙、睡眠不足などを見直す必要があります。

食事面では、タンパク質、ビタミン、亜鉛、アミノ酸など髪の成長に必要な栄養素をとりましょう。睡眠面では、良質な睡眠をとることを心がけることで薄毛を改善していくことが期待できます。

その他、飲酒をする方は適量に抑えたり、喫煙する方は禁煙を目指したりすることも、薄毛の改善につながります。

AGAの主な5つの治療方法

AGAの主な5つの治療方法

AGA治療は、症状によって治療方法が異なります。

そこで、AGAの治療方法5つについて、詳しく紹介します。
自身の症状や希望に合う治療方法を選択しましょう。

AGAの治療法5つ
  1. 内服薬
  2. 外用薬
  3. メソセラピー
  4. 植毛治療
  5. 光治療・レーザー治療

内服薬

AGAの治療で使用する内服薬には、プロペシアやザガーロなどがあります。
プロペシアとザガーロは、AGA治療薬として厚生労働省に認可された治療薬であり、抜け毛の原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の増殖を抑制する効果が期待できます。
早くて3ヶ月、平均すると6ヶ月ほどで効果がみられるでしょう。

内服薬での治療は、効果が期待できる治療ですが、副作用が出る可能性もあります。
プロペシアの副作用は、初期脱毛や勃起不全・性欲減退などがあり、ザガーロの副作用は、性機能障害や頭痛、抑うつ、などがあります。

内服薬での治療は、副作用が比較的出やすく、医師と相談しながら服用する必要があります。
服用を開始してから体調に変化が現れたときは、医師に相談するようにしましょう。

外用薬

AGAの治療で使用する外用薬には、ミノキシジルがあります。
ミノキシジルは、男女ともに使用できる唯一の外用薬で、発毛を促す効果が期待でき、健康的な新しい髪の毛を生やす目的で使われます。

治療の効果が得られるのは、治療を始めて、約6ヶ月後です。
個人差はありますが、約6ヶ月の間に乱れたヘアサイクル(髪の毛が生えて抜け落ちるまでの周期)を正常に戻す作用が働きます。
そのため、地道に継続して治療することが大切です。

頭皮に直接塗布するため、肌が弱いとかゆにや赤み、発疹などの副作用が出る可能性があります。
使用を開始し、頭皮に違和感を感じたら、すぐに医師に相談するようにしましょう。

メソセラピー

メソセラピー(注入療法)は、頭皮に直接有効成分を注入し、髪の成長を促す療法です。
AGAの治療は、主に内服薬・外用薬での治療を基本としていますが、メソセラピー(注入療法)も取り入れることで、より高い効果が期待できるほか、治療期間を短縮することにもつながります。

メソセラピー(注入療法)による治療は、副作用が出にくいです。
治療に針を用いるため、頭皮に多少の出血や痛みがありますが、患部の冷却や頭皮麻酔をすることによって、緩和させることができます。
治療後に患部にかゆみや赤みが出る可能性がありますが、一時的なもので数時間から長くても数日で収まることが多いです。

メソセラピー(注入療法)は、クリニックで治療を行うため、通院が必要
になります。

植毛治療

植毛治療には、自毛植毛と人工植毛の2種類があります。

自毛植毛は、自分の毛根を移植するため、拒絶反応がなく生着率が高いことがメリット
です。
治療法としては、薄毛の影響を受けない頭部から毛の組織を脱毛部に移植することで薄毛を改善することが期待できます。

人工植毛は、植毛する本数や長さを自由に選択することができ、理想のヘアスタイルを叶えられることがメリットです。
治療法としては、ナイロンやポリエステルなどで作られた人工毛を脱毛部に移植することで、薄毛を改善していきます。

植毛治療は、即日的で治療期間を短縮することができます。
しかし、合併症や感染症のリスクや炎症など副作用が起こる可能性があります。

また、植毛治療は外科手術に当たるため、費用が高額になり、手術後継続治療が必要になります。
植毛治療のデメリットが自分に合わないと判断した場合は、他の治療法を検討するようにしましょう。

光治療、レーザー治療

光治療は、細胞に有効とされる光を頭皮に照射することで、細胞の活性化を促す治療法です。
光治療に使用する光は、太陽光線から皮膚や体に有害な紫外線を取り除いた可視光線・赤外線を含む人工的な太陽光線です。
細胞が活性化することで、自然治癒力や免疫力が高まる効果が期待できます。

レーザー治療は、低い出力のレーザー光を頭皮に照射することで、発毛を促す治療法です。
レーザーが毛根の毛母細胞に作用し、発毛を促す効果が期待できます。

光治療・レーザー治療の効果は、即時的なではありませんが、継続かつ回数を重ねることで徐々に効果を実感することができるでしょう。
光治療・レーザー治療の副作用は多くないと言われていますが、治療後に赤みや痒みが数時間残る可能性があります。

他の治療法よりも副作用が軽微であることから副作用を気にされている方におすすめです。
ただし、クリニックで治療を行うため、通院が必要になります。

AGAは完治しない?早期対策・治療が重要な理由

現状の医療でAGAを完治させることは難しいです。
治療中は、AGAの進行を抑制することはできても、治療をやめるとAGAの進行を抑制することはできません。

しかし、早期治療によって、若いころのような状態に戻せる可能性があります。
AGAはヘアサイクルを短縮し、毛寿命を縮めてしまう病気です。

毛寿命が尽きてしまった場所からは、もう毛が生えてくることはありません。
そのため、毛寿命が尽きる前に治療を始める、つまり早期治療を行うことが必要なのです。

参考
AGAは完治するのか(AGAメディカルケアクリニック)
男性脱毛症(AGA)早期治療にこだわりたい4つの理由(東京AGAクリニック)

AGAに関するよくある質問

AGAに関するよくある質問

AGA治療の治療費など、AGAに関するよくある質問をご紹介します。
AGA治療をこれから始めようと思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

男性(AGA)と女性(FAGA)で原因や症状は異なる?

男性(AGA)と女性(FAGA)で原因や症状は異なります。

男性(AGA)の原因は、男性ホルモンによる影響が大きいです。
男性の薄毛は、思春期以降に前頭部(生え際)や頭頂部から徐々に薄毛が進行していきます。

一方で、女性(FAGA)は、さまざまな原因があり特定することが難しいです。
例としては、女性ホルモンの減少や過度なダイエットで栄養不足など。
女性の薄毛は、頭部全体に脱毛が見られたり、全体のボリュームが少なくなる症状が見られます。

記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。

年代によって薄毛の原因や症状は異なる?

年代によって薄毛の原因や症状は異なります。
20代の薄毛は、AGAが原因の一つと考えられますが、遺伝やストレス、生活習慣などが原因のことも多いです。
薄毛の症状は、軽度であることも多く、治療によって薄毛改善が期待できるでしょう。

年齢を重ねるにつれて、抜け毛や薄毛の症状が顕著になる傾向にあります。
30~50代の薄毛も適切な治療を行うことで、発毛効果や現状維持が期待できるので、まずは医師に相談してみましょう。

AGA治療はいつ始めればいい?

AGAは年齢に関わらず、気になったり発症したりした段階で早めにクリニックを受診することが大切です。
若いうちに薄毛に気づいた場合は、症状が軽度であるケースが多く、高い改善効果が期待できます。

また、早めに治療を始めると処方される薬が少ないため、治療費を抑えることができるでしょう。ただし、副作用により性欲減退やEDなどを引き起こす可能性があるため、妊活を考えている方は注意が必要です。

AGA治療の効果が出るのはいつ?

AGA治療は、3〜6か月程度で効果を実感できると言われています。
すぐに効果を実感できないのは、ヘアサイクル(髪の毛が生えて抜け落ちる周期)の影響です。

ヘアサイクルは、髪の毛1本1本異なるため、薬の有効成分が効くスピードも異なります
そのため、全体的に太く強い髪の毛に生え変わるまでに3〜6ヶ月の期間が必要になるのです。
脱毛部分が狭い方でも早くて3か月と言われているため、根気強く治療を続けていきましょう。

AGA治療の費用はどれくらいかかる?

AGA治療の費用相場は、月額約15,000円です。
AGA治療の費用は、カウンセリング・診察代、薬代、検査代の他に、オンラインの場合は送料もかかります。

治療費は、治療方法やどこまで症状を改善したいかによっても大きく変わっていくものです
内服薬の場合は、比較的続けやすいですが、メソセラピーや自毛植毛を行う場合は1回で高額になるので注意しましょう。

記事を取得できませんでした。記事IDをご確認ください。

AGAの原因まとめ

本記事では、AGAの原因について原因別の改善方法や主な治療方法を紹介してきました。

AGAの原因は、男性ホルモンだけではなく遺伝や生活習慣などから引き起こされる可能性もあります。多くの場合、クリニックを受診することで正確な診断が可能です。

治療を始めるのが遅くなってしまったからといって、あきらめる必要はありません。
治療費は高額になってしまいますが、メソセラピーや自毛植毛などの効果的な治療方法が多くあります。

薄毛の症状が気になっている方は、まずはカウンセリングを受けてみましょう。