美容内科の名医
青木晃先生 
ウェルエイジングクリニック南青山

東京都港区南青山に位置するウェルエイジングクリニック南青山。「健康寿命の延伸」をスローガンに、人生100年時代をより良く生きるための治療を提供しています。今回は、美容内科の第一人者でもある、ウェルエイジングクリニック南青山の理事長・青木晃先生にお話を伺いました。

美容内科の第一人者として、予防医療を日本に広めることが使命

Q:まずは、先生が医師を目指したきっかけを教えていただけますでしょうか?

青木晃先生代々医師の家系なのと、父親が開業医だったこともあり、幼い頃から私にとって医師は「人々から尊敬される素晴らしい仕事」という印象でした。 下町で育ったこともあり、母親と外を歩いているだけで、近所の人から感謝の言葉をいただく機会も多かったです。教育に熱心な母にも恵まれて勉強のための環境を整えて貰いましたし、私自身勉強が嫌いではなかったので、自然と医師を目指していました。 進学した防衛医科大学校は、比較的厳しい校風だったので最初は不安でしたが、素晴らしい先輩に出会えて、今の医師としてのあり方に大きく影響するような経験ができました。

Q:美容内科医の道を選ばれたのはなぜですか?

青木晃先生そもそも、美容内科は私が医師になったころには日本であまり広まっておらず、私が第一人者として築き上げたものです。 もともと私は、糖尿病を始めとする生活習慣病を患っている患者様を診ていました。しかし、当時の私の元を訪れる患者様の中には、すでに糖尿病の症状が進行して重篤な状態になっている方も少なくありませんでした。 私が医師になってから一番最初に亡くなるところを看取った患者様のことは、今でも忘れられません。目が見えなくなったり手足が腐ったり、糖尿病の末期というのは、本当に大変な思いをするんです。 「予防ができる病気なはずなのに、なぜここまで酷くなるまで放置するんだろう」
そんな違和感が、私の中で大きくなっていきました。

Q:本来予防できる病気で苦しまれる患者様を目にするのは、お辛いことですよね。

青木晃先生日本の医療制度というのは、基本的には病気にならないと保険適用で治療を受けられません。 健康診断で「尿に糖が出ている」「血圧が高い」なんて言われても、本人はその時点では痛くもかゆくもないわけですから、酷くなるまで自分事として捉えない方が多いんですよね。 医師になって10年が経つ頃には、「インスリン注射や内服薬を使って患者様の血糖値を自由自在にコントロールできる」と自信がつくほどの、技術が身につきました。そんな中で、治療よりも予防に注力したいという想いが強くなり、保険診療から自由診療の道へと進むことにしたんです。 その決断をしたのが2000年のことで、24年間経った今でも、予防医療で1人でも多くの患者様を救うことが私の医師としての使命です。実際に、私は日本美容内科学会の理事長も務めており、効果的で安全な美容内科医療を広める活動をしています。

徹底したモニタリングときめ細やかなアドバイスで、患者様の美と健康をサポート

Q:美容内科では、具体的にはどのような治療を行うのですか?

青木晃先生自由診療のフィールドで活動を始めた頃にアメリカから入って来た「アンチエイジング医学」を元に、病気を予防して健康寿命を全うするための治療をしています。 「美容」という切り口で提供しているのは、「綺麗に若々しく生きたい」という女性や、「かっこよく元気で居続けたい」という男性が多いからです。「糖尿病を防ぐために食事制限をしなさい」「1日1万歩は歩きなさい」なんて頭ごなしに言われても、患者さんも面白くないじゃないですか。ただ、美容への熱量が高い患者様はとても多くて、「綺麗になるためならなんでもやります!」と仰る方も珍しくありません。 正しい治療法であれば、外見に対して良いことというのは身体の内側にも良いものなんです。例を挙げると、シミを防ぐためにビタミンCを摂っていると、抗酸化作用で身体の内側のサビ対策効果が期待できたりします。 そんな風に、身体の外側だけでなく、内側からも美しく健康で居続けるための治療をしています。

Q:先生が一番得意な治療は何ですか?

青木晃先生メディカルダイエットです。 ダイエットは医学です。医学である以上、診断が必要なので私は独自で作り出したダイエットドックという検査を行い、体型別診断と原因別診断を実施します。その上で、効果的なダイエット法を提案します。 また、内服薬やサプリメントはただ単に処方すればいいというものではありません。内科的なきめ細かいアドバイスとフォローに時間をかけています。GLP-1ダイエット *1​​が巷で流行っていますが、きちんとした使い方を知らないドクターも多いので、講演会やセミナーで正しい使い方を講演会やセミナーで教えることもしています。 いわゆるオンライン診療でも手に入るGLP-1製剤の内服薬もありますが、しっかりとした内科的知識のある医師の下で、安全かつ効果的に服用してもらいたいです。

Q:メディカルダイエットに関するこだわりを教えてください。

青木晃先生患者様のライフスタイルをモニタリングすることと、美容内科医としてきめ細やかなアドバイスを徹底することです。 ライフスタイルのモニタリングに関しては、私が開発に携わったヘルスケアアプリ『Lav』を患者様に使って貰っています。写真を撮るだけで食事記録ができたり、毎日体重を測ると自動でグラフ化できたりするアプリです。専属のコーチ(指導員)によるダイエットなどのトレーニングを受けることもできます。 また、この『Lav』に併せて『MOTHER Bracelet』という端末も着用していただくことで、日々の体温・心拍数・睡眠の様子などを記録できます。患者様のデータは私からも確認できるので、ちょっとした体重の増加などがあると「糖質の多い食事を摂ったからだな」「最近運動不足だからだな」といった具合に、すぐに原因を予測できます。 このように、モニタリングと医学知識に基づいたアドバイスで患者様をサポートすることが、僕の提供するメディカルダイエットのこだわりです。

Q:すごいです…!患者様からの評判はいかがですか?

青木晃先生高い効果が出る方が多いですね。「先生がこれだけやってくれると、自分でも頑張ろうと思える」とよく言って貰えます。 以前、すでに糖尿病を患っていた患者様を診ていたときも、来院される頻度が高い人ほど血糖コントロールがうまく行きやすかったです。それほどに、医師の目が近くにあることやモニタリングを徹底することって大切なんです。 また、患者様のなかには、ご自身では「これが正しい」と思う食事のやり方をしていても、実際には良くない食べ方をしていることがあります。知らず知らずのうちに偏食になっていたり、間違っている栄養の知識があったりすることも珍しくありません。 自己流で食事療法をしていても効果につながらない恐れがあるため、しっかりと医師の指導を受けながらダイエットをすることが成功への近道です。

「美」とは、健康的な笑顔でキラキラ輝いている状態のこと

Q:先生にとっての「美」はどのようなものですか?

青木晃先生表面的な美醜に関係なく、活き活きとした健康的な笑顔で、キラキラ輝いている感じの状態が本当の意味での「美」だと思います。 今の時代、見た目の美しさというのは美容整形やプチ整形で手に入れやすいです。ヒアルロン酸やボトックスを打ったりするのも悪くはありませんが、そういう外側からのアプローチだけでは、どうしても「張りぼての美しさ」になってしまうと思います。 美味しいものをしっかり食べて、身になる栄養を食事で摂っているとか、運動の習慣があって日常的に汗をかいているとか、質の良い睡眠を取れているとか。本来の人間らしいライフスタイルを構築できていて、キラキラされている方が、私にとっての美しい・綺麗な人です。

Q:美しく健康になりたい方が、自宅でできるおすすめのケア方法はありますか?

青木晃先生日々のライフスタイルの中で、食事・運動・睡眠を整えることです。 食事から必要な栄養素を過不足なく摂ったり、しっかりと睡眠を取ってお肌の新陳代謝を促したり、軽く汗が出る運動をして血流やリンパの流れを良くしたり。身もふたもない言い方ですが、それらをコツコツと実践することがすべてだと思います。 特に食事においては、最近では栄養素だけを気軽に摂取できる食品が増えていますよね。「サプリメントやコンビニエンスストアの食品を一切使ってはいけない」とまでは言えませんが、やはり出来る限り本来の食事を摂ることが大切です。栄養の塊がただ胃を通って腸で吸収されるのと、五感を刺激して摂る食事とでは、自律神経への働きかけが全然違いますからね。

Q:最後に、「名医のチョイス」の読者へのメッセージをお願いします。

青木晃先生アンチエイジングの本質というのは、健康寿命を伸ばすことにあります。あくまでも、その1つの切り口が「美容」です。 私は、美容という切り口で人の健康寿命を伸ばしたいと思っています。外見を変化させる美容医療ももちろん良いのですが、身体の内側から綺麗にするというアプローチは、人生100年時代において重要な手段になり得るものです。 そのようなことを理解して、皆様の美と健康のために美容内科を気軽に使っていただければ嬉しいです。

プロフィール
青木晃先生
<プロフィール>
ウェルエイジングクリニック南青山/理事長 青木晃
1988年に防衛医科大学医学部を卒業し、防衛医大附属病院・自衛隊中央病院にて勤務。糖尿病を始めとする生活習慣病の治療に注力した後、日本における美容内科の第一人者として、自由診療の領域で予防医療・アンチエイジングを専門に取り扱う。現在では、ウェルエイジングクリニック南青山の理事長を務めながら、日本美容内科学会でも理事長として活躍中。

<資格・認定医>
日本美容内科学会理事長
日本抗加齢医学会専門医
日本健康医療学会認定医
日本健康医療学会常任理事
日本ウェルエイジング検定協会理事
日本抗加齢医学会評議員
脳心血管抗加齢研究会評議員
国際抗老化再生医療学会評議員

問い合わせ先:03-6805-1920

治療メニュー等

取材日:2024年8月6日
*1
■施術名:GLP-1ダイエット
■施術の説明:内服薬または注射を使ったダイエットの補助的療法。消化管ホルモンとして小腸から分泌されるGLP-1というホルモンは、膵臓に働きかけ、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌を促進させるとともに、血糖値を上げるホルモンであるグルカゴンの分泌を抑制する効果があります。また、脳の食欲中枢に働きかけ食欲を抑制したり、胃に対しては蠕動を抑える作用を発揮するのですぐにお腹がいっぱいになる効果があります。これら3つの作用によって、体重を減らす効果が期待できますが、 厚労省によって認可を受 けたものではなく、個人差があり効果を100%保証するものではありません。
■施術のリスク:副作用に嘔気、食欲不振、便秘、下痢、倦怠感などがあります。重大な副作用として低血糖、膵炎、腸閉塞などがあります。
■回数と期間:治療としての期間は最低3ヶ月
■費用:93,500円〜(3ヶ月分の薬代含む)
※価格は全て税込表示です。
※記載金額は取材時点での金額となります。来院される際は、必ず正確な金額をクリニックへご確認ください。


ライタープロフィール
松畑菜々
教育業界や求人広告業界での会社員経験を経て、2021年11月にライターとして独立。美容医療・美容整形に関する記事作成経験多数。「名医のチョイス」では取材記事作成の他、ディレクターも勤めています。