表参道駅から出てすぐのビル4Fにあるアイエスデンタルクリニック。「美しさと機能を兼ね備えた歯を一生保つ」というコンセプトの基に、かみ合わせを治し、お顔と口元・体のバランスを整え、全身の健康づくりをサポートします。また、なるべく抜かず、痛みを抑え削りすぎない治療を実践しています。今回、院長を務める石田智子(いしださとこ)先生に、セラミック治療や審美治療、そして患者さまとの向き合い方などについて詳しくお話を伺いました。
芸術性と医学との接点を考え、歯科医を目指す

____先生が医療の道を志したきっかけについて教えていただけますか?
石田智子先生実家が病院を経営しておりまして、父が内科医と院長を兼務し、母は薬剤師でした。また親戚も全員医師でその病院で働いていました。幼い頃の私は歯が悪かったので、その病院でよく治療を受けていたんですね。その際、石膏や模型をいじらせてもらい、歯科医になりたいと思うようになりました。
元々私は、小さいときから絵を描いたり何か作ったりするのがすごく得意だったんですね。父や親戚が医師だったので、漠然と医師になりたいという気持ちはありましたが、芸術性と医学との接点を考えたら、歯科医が面白いだろうと感じました。子ども心に、歯がきれいだと当然笑顔もきれいに見えて、それは歯科医にしかできない仕事だと思っていました。実際に歯科医になってからは、毎日やりがいや楽しさをすごく感じる反面、患者さまのお口の中に対する責任も感じています。
____そこからクリニック開業までどのような経緯があったのでしょうか?
石田智子先生大学卒業後、歯周病専門医を取得し、オーストラリアで学んだ後、歯周病の権威がスウェーデンにいると知り、スウェーデンに留学しました。 帰国後、東京の歯科医で働くうちに、審美歯科が自分の天職であると思うようになったんですね。開業を目指していたところ、良いタイミングで表参道の物件を見つけ、アイエスデンタルクリニックを開業するに至りました。
____診察を行う上で大切にしていることはなんでしょうか?
石田智子先生患者さまがどうなりたいのか、どんな治療をしたいのかをきちんと把握することが必要です。ですから、患者さまとのコミュニケーションを何よりも大事にしています。その上で、きれいになっていただくことも、とても大切だと思います。
美しさは顔下1/3で決まる

____クリニックに来院される患者さまに、多いお悩みを教えてください。
石田智子先生歯周病で歯肉に問題があったり、かぶせた前歯が大きすぎて嫌だったり、きれいになりたいとか、そういう方が多いですね。機能的に問題がなくても、ご自身で毎日見えるお口の中やお顔については、何とかしたいと思うようです。
____2014年には『あなたの美しさは顔下1/3で決まる!』を上梓しています。
石田智子先生女性だけではなく、男性もきれいになりたいという方が多いので、クリニックにいらしていただく限り、きれいになって帰っていただくことをいつも目指しています。前歯をきれいにするのは当たり前ですが、お顔立ちに似合うきれいな歯をつくりたいですね。
そこで、2014年に『あなたの美しさは顔下1/3で決まる!』を上梓しました。マスクをしてると、みなさん目のメイクが上手なのできれいに見えるんですが、マスクを外すとほうれい線やマリオネットラインが目立ってしまいます。顔の3分の1は年齢が出る場所です。そこをきれいにできるのが歯科医ではないでしょうか。例えば奥歯の高さが低いと、ほうれい線が深くなったり、片一方でしか噛んでいないと顔の歪みにつながったり。きれいな顔には、歯が関係しているので、そこに注力しています。そこで、セラミック治療*1やかみ合わせ治療*2をおすすめしています。
____セラミック治療はどのような方に合う治療方法でしょうか?
石田智子先生歯に治療痕がなくきれいな場合は、矯正治療を行っています。セラミック治療が向いているのは、歯を削ってもいいという方、古いクラウンを替えてほしい方です。セラミック治療では、まず、レントゲンと歯の写真を撮って、どのように変わりたいかを患者さまにお伺いします。次に古いクラウンがあれば外して、歯を削って型取りし、お顔に合う仮歯をつくります。最後の工程は技工士さんに新しい歯をつくってもらうことです。仮歯に問題がなければ、型取りを行い、新しい歯をつくります。
____かみ合わせ治療とはどのようなものでしょうか?
石田智子先生奥歯の高さはお顔立ちと密接な関係があり、奥歯を整えることは美容に必要不可欠です。そのため、かみ合わせ治療を行っています。かみ合わせ治療とは、奥歯がすり減らないように、かみ合わせをしっかり合わせて、きちんと噛めてシワが寄らないようにする治療方法です。まず、かみ合わせ計測をして、それを元に歯科技工士さんと理想的な歯の高さを割り出し、新しい歯をつくっていきます。
患者さまの素敵な笑顔をつくれる歯科医でありたい

____芸術が好きな先生らしく、クリニックの雰囲気がアーティスティックです。
石田智子先生開業するときに、女性がきれいになれるクリニックを目指していましたので、内装も女性向けのデザインにして、壁の色をピンクにしています。また、待合室から診療室の奥に行くに従って、気持ちが診療に向いていくようにするため、壁のピンクが徐々に濃くなるように工夫を凝らしました。20年前の開業当時、ピンクの歯科医院はなかったと思います。昔は診療室と言えば、白や水色、茶色が一般的でしたが、私は待合室の椅子も、あえて赤にしています。アートが似合う歯科医院を作りたかったので、大好きなアンディ・ウォーホルの絵をクリニックにも飾り、ポップな雰囲気にしました。
____歯科医としての知識を習得するだけではなく、きれいな顔のトレンドについても学んでいます。
石田智子先生歯周病学会が年に二回あり、そのほか分科会のようなものもあります。毎回参加をして、そこから新しい知識を得ています。歯の土台となる歯肉や骨の勉強は常にしていますし、歯周病については重点的に勉強しています。それ以外にも、ファッション雑誌をチェックし、きれいな顔のトレンドを意識して見るようにしていますね。きちんとした治療をする歯科医としてだけではなく、患者さまの素敵な笑顔をつくれる歯科医を目指しています。
____歯並びや歯周病を放置すると、どのような悪影響があるのでしょうか?
石田智子先生歯並びが悪いと妊娠に悪影響を与えることや、歯周病になると低体重児が生まれやすいということを若い女性は知りません。そのため、私は若い女性に歯の大切さを教える啓蒙活動も行っています。若い女性がそうした事実を知ることによって少子化を防ぐことができればと思っています。
____最後に、患者さまへメッセージをお願いします。
石田智子先生歯とは一生のおつき合いなので、歯科医は患者さまの健康を担う大切な仕事だと思って精進しています。将来を見越した治療を行い、皆様にもっともっときれいで健康になっていただきたいと思っています。何か歯について心配事があったら、ぜひご相談ください。