脂肪注入豊胸の名医
福田越先生 
Lipo Clinic omotesando

東京・表参道駅より徒歩1分にあるLipo Clinic omotesando。脂肪吸引や注入といった直接的な手術の技術はもちろん、採取した脂肪の取扱いに関しても細部にわたって工夫を凝らしてきました。患者さまに「来てみてよかった」と思ってもらえること、スタッフが楽しく働いてくれることを大事にしています。今回、院長の福田越(ふくだえつ)先生に、脂肪注入豊胸や患者さまとの向き合い方などについて詳しくお話を伺いました。

「安全」への強いこだわり。麻酔科専門医の経験を美容医療へ

____先生が医療の道を志したきっかけについて教えていただけますか?

福田越先生高校時代、周りで医学部に行く同級生が多かったので、自然と医師を目指すようになりました。元々、小さい頃から美術や図工のような、ものづくりが好きだったので、形成外科や美容外科は大学生のころから何となく考えていましたね。医師の仕事はやりがいがありそうだとは感じていました。

____美容医療の道を目指した経緯を教えてください。

福田越先生美容外科の死亡事故や重大なアクシデントは麻酔が原因で起こります。麻酔薬の過剰投与があったり、呼吸が止まっていても、気づかずにそのまま亡くなってしまったりとか。そういう本当にずさんなレベルの低い麻酔による事故が非常に多いという実態があります。将来的に、自分の美容外科医としてのキャリアを考えたとき、「目の前で患者さまに何か起こったときに対応できないとまずい」と強く自覚しました。そこで最初に麻酔科医を選択したのです。麻酔科で5年間研鑽を積み、専門医の資格を取得し、美容外科に移りました。

____そこからクリニック開業までどのような経緯があったのでしょうか?

福田越先生前職のTHE CLINICは脂肪吸引と豊胸が専門でしたが、そのような施術は形成外科でも経験しないので、みんなゼロからのスタートです。そこで、重要なのが麻酔のスキルです。しっかりそこを安全に手術できる状態を作り、コントロールすることが求められます。手術本体よりも大事だと言えるでしょう。そこでキャリアを積み重ね、名古屋と大阪の統括院長にもなり、クリニック内での発言権も大きくなりました。しかし私の目の届く範囲で安全に手術が行われたとしても、違う場所でアクシデントが起きるんですね。そうした中で非常にストレスを感じるようになりました。安全について啓蒙活動を行ったとしても、キャリアが違うと、伝わらない教育の難しさも感じたのです。自分の上に立って導いてくれる人もいないと思い、独立することにしました。

500回 ほどに分けて、脂肪を細かく丁寧に注入

____クリニックに来院される患者さまに、多いお悩みを教えてください。

福田越先生当院を訪れる患者さまのお悩みで多いのは、主に、胸のサイズにコンプレックスがある方、授乳後に胸の形が変わったり小さくなったりした方、過去に入れたシリコンバッグを取り出してご自身の脂肪に入れ替えたい方の3パターンです。また私は乳がんの手術で胸を失った方の乳房再建にも力を入れています。脂肪注入による再建は、ヨーロッパでは保険適用にもなっている一般的な方法ですが、日本ではまだ遅れているのが現状です。大学病院やがんセンターの先生から患者さんをご紹介いただき、連携して治療にあたっています。

____先生が得意とされている施術や注力されている治療を詳しく教えてください。

福田越先生特に力を入れている施術の一つが脂肪注入豊胸*1です。脂肪注入豊胸は、注入方法や術後の経過によっては、しこりなどの合併症のリスクも考慮する必要があります。そのため、当クリニックでは、術後の経過観察にも注力しており、術後半年を目安としたエコー検査によって、脂肪の定着状態やしこりの有無などを確認するように努めています。将来的な乳がん検診への影響なども考慮しながら、注入した脂肪がご自身の組織として良好に定着し、おばあちゃんになっても問題が起こらないお胸を目指して施術を行っています。

____脂肪注入豊胸の流れについて教えてください。

福田越先生まず点滴から麻酔薬を入れ、眠った状態になっていただきます。次に胸に注入するための脂肪を採取し、採取した脂肪から不純物を取り除き、遠心分離機にかけて質の高い脂肪だけを選別します。その後、重要なのが胸の注入です。例えば片胸250ccほどの脂肪を入れるのであればに500回 ほどに分けて、脂肪を細かく丁寧に注入していきます。このように細かい注入をすると、しこりのリスクを減らし、自然で定着の良い結果につながります。

1%でも事故の可能性が減るように啓蒙活動を実施

____先生が知識を増やしていく上で普段から行っていることがあれば教えて下さい。

福田越先生常に最先端の知識を取り入れるため、海外の論文や情報をチェックしています。さらに、他の医師向けの麻酔に関する勉強会を定期的に開催しています。自分の知識を深めると同時に、1%でも事故の可能性が減るように啓蒙活動を行い、業界全体のレベルアップにも貢献できるようにしていきたいですね。

____クリニックの雰囲気や特徴について教えてください。

福田越先生スタッフ間でコミュニケーションを密にとり、患者さまがリラックスできるような、明るく親しみやすい雰囲気づくりを心がけています。麻酔科専門医としての経験を活かし、手術におけるリスクの低減に努めています。安全な手術のためには、麻酔管理や緊急時の対応力が重要です。これらは、教科書で学ぶ知識に加え、実際の医療現場での経験を通じて培われるものだと考えています。

____最後に、患者さまへメッセージをお願いします。

福田越先生美容医療に関心をお持ちでも、相談にためらいを感じる方もいらっしゃるかもしれません。そのため、来院された方には、当院での施術が適しているかにかかわらず、丁寧な情報提供や説明を心がけ、ご納得いただけるよう努めています。手術に関しては、安全性を重視し、患者さん一人ひとりに適した医療を提供できることを目指しています。もし、他の治療法や専門医による診察がより適切と考えられる場合には、その情報を提供することもありますね。脂肪注入豊胸は、ご自身の脂肪を活用する施術ですが、その特性上、仕上がりや定着には個人差があり、術後の経過観察も大切です。長期的な視点も持って、自然な仕上がりを目指すことが重要だと考えています。施術について詳しく知りたい方、ご自身の状態に適した方法か確認したい方は、一度ご相談いただければと思います。

プロフィール
福田越先生
Lipo Clinic omotesando/院長 福田越(ふくだえつ)

2008年に福井大学医学部医学科卒業後、杉田玄白記念公立小浜病院と豊橋市民病院で麻酔科医として勤務。THE CLINIC 東京院・大阪院・名古屋院を経て、2024年にLipo Clinic omotesandoを開業。

<資格>
医師免許
麻酔科標榜医
元麻酔科専門医
VASER脂肪吸引認定医
VASER 4D 認定医
Total Difiner by Alfred Hoyos 認定医
CRF療法認定医
米microaire社公認PAL指導医

<所属学会>
日本形成外科学会
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
日本麻酔科学会
日本美容外科学会

問い合わせ:0120-601-617

治療メニュー等

取材日:2025年4月14日

*1
◾️施術名:脂肪注入豊胸
◾️施術の説明:
リポクリ式PAL脂肪豊胸は、アメリカmicroaire社のPALを使用して脂肪を採取します。PALを使う事によって生存率の高い脂肪が短時間で採取可能です。採取した脂肪は遠心分離にかけ、死んだ細胞や麻酔液の除去と濃縮を行い、定着に優れている健全な脂肪細胞を取り出します。この際にも脂肪ができるだけ壊れない工夫を行っています。従来のコンデンスリッチ法(CRF)やピュアグラフト法のいい部分を取り入れた方法です。注入は多層に細かく注入し塊にならないように出来るだけ多くの血流がいきわたるように注入します。バストへ注入された脂肪は三ヶ月から半年ほどかけて完全に定着します。
◾️施術のリスク:
痛み・腫れ・内出血・凹凸・色素沈着・色素沈着・感染症

◾️費用(税込価格)
・リポクリ式PAL脂肪豊胸 2部位からの吸引:1,100,000円
・モニター価格:880,000円


ライタープロフィール
今崎人実
大手インターネットプロバイダーを経て、Webデザイン事務所に所属。Webデザイナーとして医療専門サイトの構築に携わる。2021年に専業のライターに転身し取材を中心に活動。医師・看護師・放射線治療の研究所などへの取材を得意とし、ライターとして活躍中。