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中型犬のドッグフード選びに悩んでいませんか?見た目は似ていても、年齢や体質、目的によって必要な栄養バランスや粒の大きさは大きく異なります。合わないフードを選んでしまうと、食いつきが悪くなったり、健康トラブルにつながることも。
この記事では、中型犬に合ったドッグフードの選び方を、健康面・コスパ・粒のサイズといった視点からわかりやすく解説します。愛犬にぴったりの一品を見つけるヒントになれば幸いです。
中型犬に合うドッグフードの基本選び方

中型犬は体格の幅が広く、運動量や体質も個体差があります。そのため、年齢や体の状態に合わせて、フードの中身を選ぶことが重要です。ここでは、中型犬の年齢や健康状態に応じたフード選びのポイントを解説します。
子犬・成犬・シニアで変わる栄養バランス
子犬期は成長が著しいため、高タンパク・高脂肪でエネルギー源が豊富なフードが理想的です。一方で成犬期には、筋肉や内臓の維持に必要なバランスの取れた栄養が求められます。
シニア犬は代謝が落ちるため、低脂肪・消化しやすい内容に切り替えると体への負担が軽減できます。年齢ごとに適した栄養設計がなされたフードを選ぶことが、健康維持の第一歩です。
関節や消化をサポートする成分をチェック
中型犬は活発に動く反面、関節に負担がかかりやすいため、グルコサミンやコンドロイチンを含むフードがおすすめです。
また、消化器がデリケートな犬も多いため、プレバイオティクスや消化吸収を助ける酵素が入っているかも確認しましょう。原材料の品質だけでなく、こうした健康を支える成分がきちんと含まれているかが、長く元気に過ごす鍵となります。
中型犬用ドッグフードの粒サイズと形状で変わる食いつき・飲みやすさ

ドッグフードの粒の大きさや形状は、食いつきや消化に影響します。特に中型犬は噛む力が強く、好みの差も大きいため、適切な粒タイプを選ぶことが重要です。
中型犬に合う粒の大きさとは?
一般的に中型犬には10〜13mm程度の粒が食べやすいとされています。ただし、早食いや丸呑み癖のある子には、あえて少し大きめの粒を選ぶことで咀嚼を促す効果も期待できます。
逆に、歯が弱いシニア犬や小食の子には、小粒タイプやふやかせるものが適しています。実際に与えてみて、食べ方や食後の様子を観察することも大切です。
形状で変わる噛みやすさと満足感
粒の形も重要なポイントです。たとえば、ドーナツ型や楕円形のフードは、噛み応えがあるため、満足感が得られやすいとされています。一方、平たい粒は歯や顎に優しく、噛むのが苦手な犬にも向いています。
メーカーごとに形状は異なるため、実際にいくつか試して、愛犬がどれを好むかを見極めましょう。見た目よりも「噛みやすさ」「吐き戻しの有無」など、実際の反応を重視すると失敗しにくくなります。
継続しやすいコスパフード3選

毎日与えるドッグフードだからこそ、コストパフォーマンスの高さは重要です。ここでは、中型犬向けに継続しやすく、品質も信頼できる人気フードを3つ紹介し、それぞれの特徴と注意点を解説します。
ネルソンズドッグフード|ボリューム重視派に人気
ネルソンズはイギリス産のプレミアムフードで、主原料にチキンをたっぷり使用。2kg以上の中容量パックが基本で、中型犬の家庭でも買い足しの手間が少なく済むのが魅力です。グレインフリーで消化にも配慮されており、アレルギーが心配な子にも安心。ただし、脂質がやや高めの設計なので、運動量の少ない犬には量を調整するなどの配慮が必要です。
モグワン|バランス重視の定番フード
モグワンはチキンとサーモンを主原料にした、高たんぱく・低炭水化物のフードで、筋肉の維持や毛並みケアを重視する飼い主に支持されています。粒は中粒で食べやすく、全年齢対応設計なのもポイント。ただし、価格帯はやや高めなので、継続的に与えるには「定期購入割引」などを上手に活用するのがおすすめです。
うまか|国産志向の飼い主に支持される和風フード
「うまか」は九州産の鶏肉を使い、保存料や香料を一切使用していない国産ドッグフードです。和風だしのような香りが特徴で、食いつきに悩む犬にも試す価値があります。内容量は1.5kgと少なめで価格も高めですが、その分品質への信頼感が強く、少量ずつでも良いものを与えたい飼い主に向いています。袋がジッパー付きで保存しやすい点も好評です。
中型犬ドッグフードの給与目安・切り替え方法

ドッグフードは「良いものを選ぶ」だけでなく、「適切な量を与える」「切り替え方を誤らない」ことも大切です。中型犬にとって無理のない与え方を解説します。
中型犬の体重別・1日の適正量とは?
中型犬の体重はおおよそ10〜25kg程度ですが、体重や活動量によって必要なカロリーは大きく異なります。例えば、体重15kgの成犬であれば、1日あたり約220g〜280gが目安となります。
ただし、これはあくまで一般的なガイドラインなので、避妊・去勢の有無や運動量によって調整が必要です。フードの袋に記載された給与量を参考に、体型や便の状態を見ながら微調整するのが基本です。
ドッグフードを切り替えるときの注意点
新しいフードに変える際は、1週間〜10日ほどかけて徐々に移行するのが理想的です。最初は旧フードに1割程度混ぜ、新フードの割合を少しずつ増やしていくことで、消化器への負担を最小限に抑えられます。
急な変更は下痢や嘔吐を引き起こすこともあるため、「焦らず・少しずつ」を心がけてください。フード切り替え後に明らかに食欲低下や体調不良が見られる場合は、獣医師に相談しましょう。
中型犬用のドッグフードの安全性と与え方のQ&A

ドッグフード選びで迷う理由の一つが「これって本当に安全?」という不安です。ここでは、中型犬の健康を守るうえで押さえておきたいポイントを解説します。
添加物やアレルゲンはどこを見ればいい?
まず注目すべきは原材料欄の「上位表示」。最初に書かれているものが主成分なので、そこに“○○ミール”や“不明瞭な油脂”が記載されている場合は要注意です。また、香料・着色料などの人工添加物は、犬のアレルギーや体調不良の原因となることがあります。
鶏肉や小麦、大豆など特定のアレルゲンに反応しやすい犬もいるため、過去に体調を崩した経験があれば必ず確認しましょう。
ドライとウェットの併用はOK?
併用は基本的に問題ありません。むしろ、食いつきや水分摂取をサポートする意味でも、ウェットフードをトッピング的に使うのは有効です。ただし、カロリーオーバーにならないよう、ウェットを足した分だけドライを減らすなどの調整が必要です。
また、ウェットは開封後の劣化が早いため、保存方法にも注意しましょう。冷蔵保存を徹底し、なるべく早めに使い切ることが大切です。
フードの保存方法と注意点は?
酸化や湿気はフードの品質を劣化させる原因になります。開封後は袋のまま保管するのではなく、密閉容器に移し替えるのが理想です。湿気がこもりやすいキッチン下よりも、直射日光を避けた涼しい場所に保管しましょう。
特に夏場は風通しと温度管理に注意が必要です。消費期限内であっても、匂いや色に異変を感じた場合は、思い切って処分する判断も必要です。
中型犬ドッグフードまとめ

中型犬のドッグフード選びは、ただ「人気があるから」と選ぶのではなく、年齢・体重・健康状態に応じて見極めることが大切です。成長段階による栄養の違いや、関節や消化への配慮、そして日々の食いつきや満足感まで含めて総合的に判断しましょう。
粒の大きさや形状、与える量、フードの切り替え方にも工夫が必要です。さらに、添加物や保存方法にも気を配ることで、長く健康な毎日をサポートできます。毎日のごはんが愛犬の体と心をつくっていきます。この記事が、あなたと愛犬にとって最適なフード選びの参考になれば幸いです。