低用量ピル「ドロエチ」とは？気になる副作用や服用方法を解説

今回は、ピルのひとつでもあるドロエチについて解説するよ！

さまざまなピルが取り扱われる中で、ひときわ注目を浴びている「ドロエチ」ですが、具体的な概要について詳しく知らない場合、なぜ良いとされるのかよく分からない方も多いでしょう。

そこで今回はピルのひとつである「ドロエチ」の概要や、ドロエチと混在しやすい「ヤーズ配合錠」との違い、ドロエチに見られる副作用などについて解説します。

ピルを服用するにあたっては細かな部分まで把握しておくことが大切です。本記事を参考にしながら自分に合ったピルを見つけましょう。

ピル「ドロエチ」とは？

ピル「ドロエチ」とは「ヤーズ配合錠」のジェネリック医薬品（後発薬品）に該当する薬品のことで、含まれる成分・容量に違いはありません。

名前こそ違うものの、第4世代の超低用量ピルであることに変わりはなく、避妊できる確率はもちろん、PMS症状の改善についても相違ないことが分かっています。

ヤーズとの違い

ヤーズ配合錠とさほど違いのないドロエチですが、いくつか異なる部分もあります。それは以下のとおりです。

クリニックであれば、ヤーズ配合錠は1シートあたり2,000円（税込）ほどで購入できます。一方、ドロエチは約1,000円（税込）と半分の価格で購入可能です。

価格以外にも、副作用がヤーズ配合錠よりも軽減されている、むくみが起きにくいなどといった変更点があることから、「長期的にピルを服用したい」と検討中の方にはうれしい違いと言えるでしょう。

体のために飲む薬だからこそ、副作用はできるだけ減らしたいよね！副作用が気になる、価格的に安いものが欲しいといった方にはおすすめだね！

ピル「ドロエチ」にみられる副作用

ピルの役割は、内服によって女性ホルモンを調整し、脳に「妊娠した」と認識させるものです。そのため、どれだけ副作用が軽減されたといっても、やはりどのような作用が出やすいかについては押さえておくことが大切です。

ここでは「ドロエチ」の服用によって見られる副作用についてご紹介します。副作用の詳細を知り、内服中のトラブルを最小限に抑えましょう。

副作用

ドロエチの服用によって見られる副作用は以下のとおりです。

女性ホルモンを分泌し、脳に妊娠したと認識させることから、吐き気や胸の張り、不正出血など妊娠初期に見られる症状が挙げられます。頭痛やメンタルバランスの不調など、ホルモンが変化することで一時的に心身共に負担を感じるため、ピル服用前からこれらの症状がある方は注意が必要です。

さらにピルの服用にあたっては「血栓症」のリスクについて押さえておく必要があります。

血栓症とは

血栓症とは、さまざまな原因によって血液中に血栓（血のかたまり）ができ、血管が詰まりあらゆる障害を招く病気のことです。ドロエチは超低用量ピルであり、一般的なピルに比べてリスクは低い傾向にあるものの、長期的な服用によってはそのリスクが高まる場合があります。

長時間飛行機に乗り続けていると、体が硬直したことで体調不良を招く「エコノミークラス症候群」がありますが、この症状も静脈血栓症のひとつと言われています。

超低用量ピルでも副作用はある！特に血栓症についてはしっかり押さえておこう！

ピル「ドロエチ」における注意点

ヤーズ配合錠に比べて価格が安価であり、副作用も軽いとされる「ドロエチ」ですが、服用にあたっては3つの注意点があります。ドロエチに限らずピルを服用するうえで押さえておきたい項目であるため、しっかり目を通しておきましょう。

ドロエチの服用にあたって、日頃の習慣を見直す機会にしよう！

セイヨウオトギリソウの成分を含んだ薬剤などの服用

サプリメント食品で取り扱われる「セント・ジョーンズ・ワート」には、セイヨウオトギリソウと呼ばれる植物成分が含まれています。

内服によって高揚や無気力といったムラのあるメンタルを落ち着かせる働きがあるため、最近では幅広い世代に人気の高い成分です。

しかし、ピル服用時にセイヨウオトギリソウを含む食品を服用すると、不正出血の発生率が増加するといわれています。

もし、セイヨウオトギリソウの植物成分を含む食品を日常的に口にする方は、ピルの服用をきっかけに中止する、もしくはクリニックの医師に相談しましょう。

一定の時刻に服用

ピルは毎日一定時刻に服用することが求められます。ピルには卵巣で生成されるエストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンを配合していることから、毎日決まった時刻に服用しなければ、「妊娠した」という情報を脳に送ることができません。

仕事や日常生活によって一定時刻の服用を忘れてしまう心配がある方は、スマートフォンなどのアラーム機能を活用し、忘れずに内服できる環境をつくりましょう。

飲み忘れのないようスケジュールを立てる

一定時刻の服用はもちろんのこと、飲み忘れのないようスケジュールを立てることも大切です。もしピルを飲み忘れてしまうと、女性ホルモンを体内に取り込めず、妊娠していない体（もとの体内環境）に戻ってしまいます。

飲み忘れると避妊できる確率が減少するほか、PMS症状の緩和効果を得られない、ニキビの再発、メンタルの不調、不正出血などさまざまな症状を招く可能性があるため、毎日必ず服用しましょう。

なお、翌日になって飲み忘れに気付いたときは、気付いた時点で前日分を服用し、一定時刻に当日分を服用してください。

一定時刻＆毎日の服用はマスト！飲み忘れのないようアラーム機能などを活用して服用しよう！

ピル「ドロエチ」の正しい服用方法

ピル「ドロエチ」の服用を検討する方は、薬剤の効果を得るために正しい服用方法について押さえましょう。

正しい服用方法を押さえて快適な日常生活を手に入れよう！

飲み方

ドロエチの飲み方は以下のとおりです。

ピルを服用するにあたって誤解されやすいのが、「生理が終わってから飲み始める」といった情報です。生理後は排卵の準備が始まるため、それではピル本来の効果が得られません。

ピルの服用を検討する方は、生理開始前にクリニックを受診し、生理開始とともに服用を始められるよう準備しておきましょう。

用法・用量

ドロエチの服用は28日を投与1周期とします。出血の有無にかかわらず、29日目にあたる日から次のシートを服用しましょう。長期的にピルの服用を続ける方は、残数をしっかりと把握しながらクリニックに受診するスケジュールを立てると良いでしょう。

なお、2日以上飲み忘れた場合は気付いた時点で前日分の一錠を服用し、当日分は一定時刻をむかえてから服用してください。飲み忘れたからといって服用を中断すると、避妊できる確率の減少、副作用が見られるなどさまざまな弊害が起きます。

また、スケジュールを間違えて多く服用した場合は、クリニックの医師に相談し、適切な指示を仰ぎましょう。

飲むタイミング

ピルを飲むタイミングは毎日一定時刻と決まっています。たとえば、毎日の夕食が決まった時間であれば、その時間を目安に服用しましょう。起床時間が一定時刻であれば、起床時間に合わせても問題ありません。

ピルの服用にあたって大切なのは、毎日同じ時間に服用し、脳に妊娠したと思わせることです。この一定のリズムと脳への作用がおろそかになると、避妊できる確率が薄れる、各種副作用が起きやすくなるといったデメリットを招く恐れがあります。

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ピル「ドロエチ」の入手方法

ピルの服用を検討するにあたっては、その入手方法について気になる方も多いでしょう。ここでは「ドロエチ」の価格と購入できる場所をそれぞれご紹介します。

価格

「ヤーズ配合錠」のジェネリック医薬品として誕生したドロエチは、保険適用だと約1,000円（税込）で購入できます。クリニックによって価格が異なる場合があるため、受診予定のクリニックなどが決まっている方はあらかじめ価格について問い合わせて見ると良いでしょう。

なお、保険適用外の場合は約2,000円（税込）から入手可能です。保険適用外の価格についてもクリニックによって異なるので、事前に問い合わせることをおすすめします。

クリニック

ピルの入手方法としては、1つ目にクリニックが挙げられます。クリニックによっては予約不要であるほか、問診票などに必要事項を記入するのみで処方される場合があります。

ただしピルを始めて購入する方や、生理、PMSの症状が重い場合は、医師の受診を経てから処方されるため注意が必要です。

クリニックによってはジェネリック医薬品に対応していないケースもあります。できるだけ費用を抑えたい方は、ドロエチの処方についてクリニックに問い合わせると良いでしょう。

オンライン診療

2つ目はオンライン診療です。検索エンジンやLINEなどを活用すると、オンライン診療にてピルを処方するクリニックが広く確認できます。できるだけ人に合わずにピルを受け取りたい方や、仕事によって時間が取れない方におすすめです。

ただし、クリニックでの処方と同様にピルを服用した経験がない方や、生理やPMSの症状が重い方は、受診が必要になるケースもあることを視野に入れましょう。

ピル「ドロエチ」が合わない人

「ドロエチ」を服用するにあたっては、処方できない可能性があることについても押さえておきましょう。どうしても服用したいと考えていても、過去の病歴や現在抱える症状によっては処方できない場合があります。

ドロエチを検討する方は以下の項目に該当していないかをチェックしましょう。

上表のチェックリストにひとつでも該当するものがある方は、クリニックの医師に相談しましょう。処方できない可能性を考慮し嘘をついてしまうと、身体的な不調や合併症につながり大変危険です。

ドロエチに限らず、ピルの服用を検討する方は、必ず正確な健康状態・病歴を医師に伝えましょう。

ピル「ドロエチ」にまつわるよくある質問

ここからは、ピル「ドロエチ」にまつわるよくある質問をご紹介します。本記事のおさらいとして、目を通しておきましょう。

ピル「ドロエチ」は向き不向きがある　自分に合うかをしっかり見極めよう！

「ヤーズ配合錠」のジェネリック医薬品である「ドロエチ」は、内服によってホルモンを変化させることから合う人と合わない人がいます。服用を検討するときは、記事内で紹介したチェックリストをもとに、自分の体調に合っているかをチェックすることから始めましょう。

ドロエチの服用にあたっては毎日一定時刻に飲むのはもちろんのこと、押さえておくべき項目がたくさんあります。服用方法やピルの種類について詳しく知りたい方は、当サイトで紹介中の記事に目を通しながら検討を進めましょう。

この記事を使って自分にドロエチは合っているかを確認して、正しい内服を始めよう！