ピルフリウェル「モチダ」の効果や服用方法は？製薬会社「モチダ・あすか・トーワ」ごとの違いはある？

今回は、モチダ「フリウェル配合錠 」のピルを紹介します。

ピルを飲む前、効果や副作用などの体の変化を心配される方も多いですよね。

この記事では、モチダのピル配合薬フリウェル錠の効果・副作用・具体的な服用方法を解説します。フリウェル錠に関するよくある質問も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

フリウェル錠の製薬会社ごとの比較も紹介するよ！

ピル配合薬フリウェルのモチダって何？どんな時に使うの？

ここでは、フリウェルの「成分」「使い道」「フリウェルLDとULDの違い」について解説します。

一緒に、フリウェルの基本情報を確認しよう！

成分

ピルの「フリウェル配合錠 」モチダの成分は以下の通りです。

ピル「フリウェル配合錠」LDとULDは成分が同じ！

使い道

ピル「フリウェル配合錠」は、特に月経痛がひどい場合に用いられる月経困難症の治療薬です。

フリウェル錠の成分には黄体ホルモンと排卵ホルモンを補う役割があり、服用により月経中のホルモンバランスの乱れが改善されます。ホルモンのバランスが調節されることで、月経中の腹痛や、腰の痛みの改善が見込めます。

ひどい生理痛で悩む場合に服用するピルだよ！

フリウェルLD・ULDとの違い

フリウェルLDは低用量ピル、ULDは超低用量ピルで含まれる成分の配合量が異なります。

具体的にはエチニルエストラジオールの配合量が異なり、それぞれの含有量は低用量ピルのフリウェルLDが0.035 mg、超低用量ピルのフリウェルULDが0.02 mgです。「エチニルエストラジオールって何？」と疑問に思う方もいますよね。エチニルエストラジオールは卵胞ホルモンのことで、排卵を抑えるはたらきがあります。適度に補うことで月経痛の緩和に役立ちます。

医師の診断を受けて、自分に合う方を選ぼう！

【低用量ピルと超低用量ピルってなに？】
女性の卵巣で作られる女性ホルモンのエストロゲンの量が比較的少ないピルを、超低用量ピルといいます。超低用量ピルは、低用量ピルよりも吐き気や頭痛などの副作用が出にくい特徴があるので、はじめてピルを服用する方にもおすすめです。

ピル「フリウェル」の製薬会社ごとの違いは？「モチダ・あすか・トーワ」を比較

ここからは、ピル「フリウェル」を製薬会社ごとに比較します。

「モチダ・あすか・トーワ」の三社を比較！

ピル「フリウェル」の取り扱いメーカーは「モチダ・あすか・トーワ」の3社

ピル「フリウェル」を販売する代表的な製薬会社は、「モチダ・あすか・トーワ」の3社です。

それぞれの会社概要は以下の通りです。

「モチダ・あすか・トーワ」は医療品を販売する大手企業だよ！

3社ごとのピル「フリウェル」の比較

3社のピル「フリウェル」LDの違いは以下の通りです。

	モチダ	あすか	トーワ
名称	フリウェル配合錠 LD「モチダ」	フリウェル配合錠 LD「あすか」	フリウェル配合錠 LD「トーワ」
シート	画像引用元	画像引用元	画像引用元
成分	ノルエチステロン 1mg エチニルエストラジオール 0.035 mg	ノルエチステロン 1mg エチニルエストラジオール 0.035 mg	ノルエチステロン 1mg エチニルエストラジオール 0.035 mg
直径	6.5mm	6.5mm	6.6mm
厚さ	2.2mm	2.2mm	2.9mm
重さ	100mg	100mg	103.5mg

3社のフリウェル錠を比較すると、厚さや重さは若干異なりますが、ほとんど違いはありません。

病院で処方されたものを服用すれば大丈夫だよ！

ピル配合薬フリウェルのモチダに見込まれる効果

ここでは、ピル配合薬フリウェルのモチダに見込まれる効果を解説します。

フリウェルはどんな場面で使えるんだろう？

月経困難症の改善

ピル「フリウェル配合錠」モチダを服用すれば、月経困難症の改善が見込めます。

特に、月経時の腹痛、腰痛などの痛みをやわらげることが期待できます。フリウェルに含まれる黄体ホルモン、卵胞ホルモンの2種類のホルモンによって、痛みの改善が見込めるのです。

生理痛がひどい人におすすめのピルだよ！

避妊効果はない

ピル「フリウェル錠」に避妊の効果は期待できません。

避妊効果は期待できない理由は、避妊目的の低用量ピルと比較すると、フリウェルは排卵ホルモンの配合量が少ないためです。製薬会社のモチダが公式で発表している説明書にも、「避妊目的での使用は控えるように」との説明があるため、月経困難症の治療以外での使用は避けてください。

避妊したい場合は、違うピルを飲んでね！

ピル配合薬フリウェルのモチダの副作用

ここでは、ピル「フリウェル」モチダの副作用を解説します。

主な副作用は以下の通りです。

重大な副作用としては、以下の2つがあります。

副作用が起きたときの対処法も一緒に解説するよ！

吐き気

胃のむかつきや吐き気は、ピルの飲みはじめで発生するケースがほとんどです。

ですが、ピルを飲み続けて、3ヶ月ほど経過すると胃の不快感は収まる傾向にあります。吐き気がひどい時は横になり、1〜2ヶ月は様子をみることをおすすめします。

吐き気がひどい場合は、無理せず医師に相談してね。

頭痛

頭痛も、フリウェル服用時によくある副作用です。

頭痛が出た場合、ムリをせず横になって休みましょう。医師に相談すれば、頭痛の副作用を緩和できる薬をもらえる場合もあるので、副作用がひどい場合は通院時に医師に相談してください。

貧血

副作用で、貧血になるケースがあります。

貧血の場合、体に必要な栄養素をしっかり取り込むことが大切です。鉄の吸収を助けるビタミンCや、鉄分を多く含む食品を積極的にとりましょう。ビタミンCは野菜や果物、鉄分は魚介類やレバーなどで取り入れるのがおすすめです。

服用中は特にビタミンや鉄分の摂取を心がけよう！

体重増加/減少

ホルモンバランスの変化により、体重の変化が見られることがあります。

しかし、体重の変化は、服用を続けるうちに落ち着くケースがほとんどです。

服用後、1〜2ヶ月で落ち着くことが多いよ！

ニキビ

ホルモンバランスの変化で、ニキビなどの肌荒れ症状がでることもあります。

肌荒れしないように、バランスの良い食事や適度な運動を心がけよう！

血栓症

血栓症は、フリウェルの重大な副作用の1つです。血栓症は、血液中にできた血のかたまりで血管がふさがれ、血の流れが止まる病気です。

フリウェルの服用中に、下記の症状が出た場合、血栓症の疑いがあります。

以上の症状が出た場合、ただちに医師または薬剤師に相談してください。

体の異変に気付いたらすぐ対応しよう！

アナフィラキシー

アナフィラキシーがあらわれるケースもあります。

アナフィラキシーとは、何らかのアレルギー物質が原因となり、全身にさまざまなアレルギー反応が出る状態を指します。アレルギー反応の中でも特に危険な症状なので注意が必要です。

アナフィラキシーは重大な副作用です。体のかゆみや息苦しさなどの症状が出た場合、すぐに医師または薬剤師に相談してください。

ピルの飲みはじめは副作用に特に注意しよう！

ピル配合薬フリウェルのモチダの服用方法

ここでは、ピル配合薬フリウェルの服用方法を紹介します。ピルは一般的な薬とは飲み方が異なるため、服用前に飲み方を確認しておきましょう。

フリウェルの飲み方をしっかり学ぼう！

基本的な服用方法 | 21日間服用したあと7日間休薬する

フリウェル錠の服用方法は、21日間の連続服用と、7日間の休薬が基本です。7日間の休薬後に、ふたたび21日間の服用と7日間の休薬を繰り返します。

水またはぬるま湯で、毎日同じ時間に飲んでね！

飲み忘れた場合 | 気付いた時点ですぐに服用する

飲み忘れた場合は、飲み忘れに気付いた時点ですぐに服用してください。

スマホのアラームを設定しておくと飲み忘れを防げるよ！

服用後に生理がこない場合 | 医師の診察を受ける

低用量ピルの服用時は、21日間の連続服用を終えたあとの、7日間の休薬時に月経がくるのですが、服用後しばらくしても月経が来ない場合は注意が必要です。2周期連続で月経が来なかった場合、病気もしくは妊娠している可能性があるため、医師の診察を受けてください。

生理はスケジュール帳などにメモして管理しよう。

ピル配合薬フリウェルのモチダ服用時の注意点

つぎに、服用時の注意点を解説します。ピルの飲み方や緊急時の対処法を誤ると、体への危険をともなうので服用には注意が必要です。

紹介する3つの注意点を飲む前にチェックしよう！

たばこは控える

ピル服用中は、たばこを控えましょう。喫煙は血栓症のリスクを高める恐れがあり、特に35歳以上の方は血栓症リスクが高まるのでピル服用中の喫煙に注意が必要だといわれています。

ピル服用中は禁煙しよう！

不正出血が続くときは病院に行く

フリウェルを服用した際、不正出血の症状が出るケースがあります。少量であれば特に問題はない場合が多いのですが、「出血が長期間続く」「出血量が多い」などの場合、医師に相談しましょう。

妊娠の可能性がある場合は服用を中止する

妊娠の可能性がある方は、フリウェルを服用できません。

月経が2周期以上止まっている場合は、妊娠の可能性があります。月経の周期を自身で管理し、2周期以上月経が来ない場合はただちに服用を中止し、医師の診察を受けてください。

生理が来ないときは注意してね。

ピル配合薬フリウェルのモチダの購入方法

フリウェル配合錠「モチダ」の購入方法は、以下の3つがあります。

順に解説するよ！

病院で処方を受ける

病院で処方を受ける場合、以下のメリットとデメリットがあります。

月経困難症で悩む場合、病院でフリウェルの処方を受けられます。通販やオンライン処方サービスなどと違って、医師と顔を合わせて直接相談できるので、ピルの服用に不安を抱える方も安心して利用できる傾向にあります。

ピルを飲むのがはじめての人は、病院で直接説明を受けるのがおすすめ！

通販・オンラインショップで購入する

通販・オンラインショップでピルを購入する場合のメリットとデメリットは以下の通りです。

手軽に購入できる点は、オンラインショップや通販のメリットです。

しかし、通販の利用は「偽薬の可能性がある」、「自身に合った薬を選べない」などの大きなデメリットがあります。危険がともなう方法なので、よほど大きな事情が無い限り通販の利用は避け、病院もしくはオンライン処方サービスで医師の診察を受けた上でピルを購入するようにしましょう。

あまりおすすめの方法ではないよ。

オンライン処方サービスで購入する

オンライン処方サービスでピルを購入する場合、以下のメリットとデメリットがあります。

近年では、ピルのオンライン処方サービスが充実しています。

オンライン処方サービスでは、チャットもしくはビデオ通話で医師の診察を受けたあと、オンラインでピルの処方が受けられます。「検査を直接受けられない」「配送料が必要」などのデメリットはありますが、手軽にピルを服用したい方にはおすすめです。

おすすめのオンライン処方は以下の記事で紹介しているよ！

（サービスによって販売しているピルは異なります。お買い求めのピルの取り扱いについては、ご購入前にご確認ください。）

ピル配合薬フリウェルのモチダに関するよくある質問3選

最後に、フリウェルモチダに関するよくある質問を3つ紹介します。

気になる点を解決しよう！

ピル配合薬フリウェルのモチダは月経困難症の治療用のピル！

今回は、ピルのフリウェル配合錠「モチダ」について解説しました。

フリウェルは、月経痛の改善が見込まれる月経困難症の治療用ピルで、製薬会社ごとの違いはほぼ無いことがわかりました。治療を目的としたピルなので、病院やオンライン処方を利用すれば、保険も適用されます。服用時は血栓症リスクを高めるたばこを控える、通販での購入はなるべく避けるなど、本記事で紹介した点に注意しながら正しく利用しましょう。

生理痛がひどい人は、ひとりで悩まず病院で相談してみてね！