ヒアルロン酸注射はほうれい線に効果あり? メリット・デメリットを解説

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ヒアルロン酸注射はほうれい線に効果あり? メリット・デメリットを解説

いつの間にか現れてくるほうれい線。ほうれい線は、見た目を老けさせてしまう一因となります。できることなら、ほうれい線を目立たなくしたいと思う方は多いことでしょう。そこで、この記事ではほうれい線にヒアルロン酸注入をした場合の、メリットとデメリットについて解説します。

ほうれい線ができる理由

ほうれい線が目立つようになる理由は「頬のたるみ」です。頬がたるんでしまう原因としては、筋肉と靭帯の衰え、脂肪組織の増大、骨粗鬆症などが挙げられ、原因は多岐にわたります。

顔の筋肉を支える役目を持つ靭帯は、加齢とともに衰えていきます。筋肉量が減り、靭帯の伸縮性が失われると、頬の重さを支えきれずたるみが出てしまうのです。

ヒアルロン酸注入のメリット

そんなほうれい線を目立たなくするための施術として、ヒアルロン酸注入が挙げられます。では、ヒアルロン酸注入にはどのようなメリットが挙げられるのでしょうか。

施術は短時間で完了

ヒアルロン酸を注入するだけなので、施術は5分〜10分程度の短時間で済みます。ダウンタイムが短く、施術後に鏡を見るとすぐに効果を実感できるでしょう。

メスは必要なし

ヒアルロン酸は、片側のほうれい線に対して数か所に分けて注入します。そのため、大きな傷跡が残る心配はありません。体にかかる負担がとても少ない施術と言えます。

ダウンタイムが短い

ダウンタイムは2〜3日程度です。さらに、ヒアルロン酸注入の施術後からメイクができます。シャワーやお風呂、運動もできますので、日常生活にはほぼ影響ありません。

ヒアルロン酸注入のデメリット

一方、ヒアルロン酸注入にはデメリットも。

効果の持続期間が短め

ヒアルロン酸の持続期間は約2か月〜2年です。持続時間は、製剤の違いや個人差によって大きく異なります。

どの製剤を用いたとしても共通しているのは、ヒアルロン酸は元々体内にある成分であり、注入後は徐々に体に吸収されていくということ。したがって効果を保ち続けたい場合は、繰り返し注入する必要があります。

注入時の痛み

ヒアルロン酸注入は針で行いますので、針を肌に刺す際には痛みを感じる場合があります。痛みの感じ方は個人差がありますが、気になる方は、診察時に麻酔の使用を医師と相談しましょう。

施術後の赤み・腫れ・内出血

注入後に施術部位に、腫れや赤み、内出血が現れることがあります。症状には個人差がありますが、通常は1日~3日程度で消えていきます。

ほうれい線にヒアルロン酸でアプローチ

ほうれい線に対するヒアルロン酸注入には、すぐに効果を実感でき、施術は注射のみなのでダウンタイムが短いというメリットがあります。

一方で、効果の持続時間には限りがあることや、施術中の痛み、施術後に赤みや腫れ、内出血が見られることがあります。また、重篤な合併症に動脈塞栓があります。ですので施術後数日間は、余裕をもったスケジュールにしておくと安心です。

監修:吉岡容子先生

医療法人容紘会高梨医院副院長 皮膚科・美容皮膚科医師
東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。
麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。
院長を務め、平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・
美容皮膚科を開設。院長として勤務しています。

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