比較的安価で効果が出やすく、美容医療初心者でも気軽にできるヒアルロン酸注射。しかし、失敗の口コミも少なくありません。では、どんなことに注意すれば良いのでしょうか？今回はヒアルロン酸注射を打ち続ける危険性やリスクについて解説します。
ヒアルロン酸注射とは
ヒアルロン酸注射とは、元々体内に存在する成分と同様のヒアルロン酸を注入する治療法です。体内のヒアルロン酸は加齢とともに減少していきます。ヒアルロン酸が減少することで肌の保水力が失われ、しわやたるみの原因になってしまうのです。そこで、ヒアルロン酸を注入することで肌のボリュームを蘇らせ、しわやたるみ、ほうれい線などを改善します。
比較的ダウンタイムも短く、即効性があるため気軽にできることが特徴です。
ヒアルロン酸注射は打ち続けるとどうなる？
ネット上ではさまざまな情報が飛び交い「ヒアルロン酸を打ち続けると体に悪影響がある」「不自然になるかも」という不安の声も多数。しかし結論から言うと、ヒアルロン酸は打ち続けてもリスクはありません。なぜならヒアルロン酸は元々体内に存在する成分。打った後も少しずつ吸収されてなくなってしまうからです。
注意したいのは繰り返し打ち続けることではなく、一度に大量のヒアルロン酸を注入してしまうこと。注入量を誤るとバランスがとれずに不自然な顔になってしまう恐れがあります。
通常、注入量の判断は医師が行うため、万が一不自然な仕上がりになってしまったらそれは医師の技量の問題です。しっかりと患者の顔の状態に合わせて適量を判断できる医師であれば問題はないはず。信頼できる医師選びにはしっかりと注力しましょう。
ヒアルロン酸注射を打ち続けるデメリット
ヒアルロン酸注射を打ち続けても成分的には問題がないことをお伝えしましたが、定期的に打ち続けることで以下のようなデメリットを感じることがあります。
1.見慣れてしまう
美容医療に共通して言えることですが、繰り返し施術を受けていると段々と慣れてきて効果を感じにくくなってしまうことがあります。ヒアルロン酸を注入した顔に見慣れてしまい、もっと量を増やして美しくなりたいと依存してしまうことも。必ずかかりつけの医師による診断のもと、適量で施術を行いましょう。
2.バランスが悪くなる
顔の一部分にだけヒアルロン酸を打ち続けると、顔全体のバランスが崩れる原因に。一部分だけヒアルロン酸を入れ続けると、その他のところは加齢とともにヒアルロン酸が減少していくため、結果的に顔全体のバランスが悪く見えることがあるのです。常に顔全体のバランスを考えながらヒアルロン酸をうまく利用していくことをおすすめします。
信頼できる医師に相談を
ヒアルロン酸注射を打ち続けても成分的なリスクはありませんが、注入量が多いとリスクを伴うことも。ヒアルロン酸注射は種類と量や吸収の差によって持続期間が異なります。前回のヒアルロン酸が十分に残っている時に同じ量を注入してしまうと多量摂取でリスクを伴う危険性もあるのです。定期的に行う場合は信頼できるクリニックで、医師と相談の上行いましょう。
監修：石川佳奈先生
藤田保健衛生大学（現：藤田医科大学）卒業。
アラガンボトックスビスタ認定医・アラガンジュビダームビスタ認定医。
市民病院にて勤務後、大手美容クリニックにて美容外科、美容皮膚科の経験を積む。
2021年6月より「bella beauty clinic」院長を務める傍ら、美容医療に関する記事の監修も多数行う。
