愛らしい涙袋は、瞳を大きく、より魅力的に見せてくれます。メイクで涙袋を作っているという方も今では珍しくありません。しかし、メイクは手間がかかったり、夕方には落ちてしまうことも。
実は、涙袋はヒアルロン酸注射で作ることが可能です。そこで、涙袋を作るヒアルロン酸注射について、デメリットも踏まえてご紹介します。
涙袋を作るためのヒアルロン酸注射とは?
涙袋を作るためにヒアルロン酸注射を打つ場合、下まぶたのラインに沿って注入していきます。メスは使わず注射で少しずつヒアルロン酸を注入するもので、施術自体は約15分程。半年から1年くらい効果が持続し、徐々に体内に吸収されます。
涙袋を作るヒアルロン酸注射のデメリットについて
メスを使わず、かつ15分程度で終わる簡単な施術であるため、比較的多くの方が施術を行っています。しかし、お手軽というメリットがある分、デメリットも。考えられるデメリットについて、ひとつずつ詳しくご紹介します。
不自然に見えてしまうことがある
目の下の皮膚はとても薄いもの。ヒアルロン酸が入ることで青っぽく透けて見えるなど、不自然になってしまうこともあるようです。
目の下の皮膚がたるむ
ヒアルロン酸を注射することで、目の下の皮膚が引き伸ばされた状態が続きます。何度も注入を繰り返したり、注入量が多かったりすると、皮膚が引き伸ばされることにより目の下にたるみが生じる可能性も。
左右非対称になることがある
涙袋にヒアルロン酸を注入する施術は、技術的な力量の差で左右差が出てしまうこともあるようです。また、ヒアルロン酸の吸収の仕方も左右均等ではないことがあるため、注入がうまくいったとしても左右差が生じることがあります。
失明のリスクがある
ごくまれではありますが、ヒアルロン酸注射によって、失明に至ったという報告もあります。網膜の血管が詰まったり、顔の血管内に誤注入してしまうことで、失明が起こってしまったケースもあるようです。
解剖学を熟知している、経験豊富な医師を選ぶようにしましょう。
涙袋を作るヒアルロン酸注射後のダウンタイムについて
ダウンタイムについてですが、施術後の腫れや痛みはほとんどありません。しかし、針を刺して注入するため、まれに少量の内出血が出ることがあります。内出血が出てしまった場合でも、普段のメイクでカバーでき、2〜3日で落ち着く場合が多いとされています。
デメリットも理解した上で検討を
ノーメイクの時もぷっくりとした涙袋がキープできたら嬉しいですよね。そうした需要から、ヒアルロン酸注射で涙袋を作る方も増えていると言われています。手軽な施術である分、簡単に判断してしまいがちですが、デメリットも知ったうえで検討したいですね。
監修:吉岡容子先生
医療法人容紘会高梨医院副院長 皮膚科・美容皮膚科医師
東京医科大学医学部医学科を卒業後、麻酔科学講座入局。
麻酔科退局後、明治通りクリニック皮膚科・美容皮膚科勤務。
院長を務め、平成24年より医療法人容紘会高梨医院皮膚科・
美容皮膚科を開設。院長として勤務しています。