東京都豊島区、各線「池袋」駅から徒歩3分というアクセス至便な場所に院を構える「ガーデンクリニック」。約25年という長い歴史を誇り、日本の美容医療の黎明期から業界を牽引してきた老舗のクリニックです。院長を務める沖津勇気(おきつゆうき)先生は、ご自身も外見への強いこだわりを持ち、メイクや美容医療を経験してきたというユニークな経歴を持つドクターです。今回は沖津先生に、美容医療の道を志したきっかけや、脂肪吸引法、患者さまへの想いについて、詳しくお話を伺いました。
「なりたい自分」への憧れ、外見へのこだわりが導いた美容医療の道

____先生が医師を目指されたきっかけについて教えていただけますか?
沖津勇気先生中学生の頃、漠然と「医師」という職業に憧れを抱いたのが最初のきっかけです。特に身近に医療関係者がいたわけではないのですが、専門的な知識と技術で活躍する姿に、子どもながらに「かっこいいな」と感じていました。もともと勉強は好きで得意だったので、自然と医学部を目指すようになりました。
____数ある診療科の中で、なぜ美容外科の道に進まれたのでしょうか?
沖津勇気先生在学中に、将来は美容の分野を専門にしたいと考えるようになりました。もともと私自身、外見へのこだわりが人一倍強く、学生時代には憧れのアーティストに近づきたくて、髪型や服装、さらにはメイクまで研究していましたね。メイクで自分の顔を理想に近づけていくうちに、外見が変わることで自信がつき、ファッションなども含めて、より自分自身を好きになれるという経験をしました。この「美容の力」に深く感銘を受け、自分が専門とするならこの分野しかない、と確信したのです。
____先生ご自身も、美容医療のご経験があるそうですね。
沖津勇気先生メイクだけではどうしても越えられない壁があることも、自分自身の経験からよく理解しています。だからこそ、患者さまが抱える外見のコンプレックスや、「もっとこうなりたい」という切実な願いに、心から共感できるのだと思っています。医師として、そして一人の患者としての両方の視点を持っていることが、私の最大の強みかもしれません。
____どのような経緯でガーデンクリニックに入職されたのですか?
沖津勇気先生医学部を卒業後、大手美容外科に勤務し、院長も経験させていただきました。そこでは、目元から鼻、脂肪吸引まで、幅広い手術に携わりましたが、その中で、最も目に見えて変化が分かり、患者さまの満足度が高い「脂肪吸引」という施術に、とくに大きな魅力を感じるようになりました。そして、この分野をさらに極めたいと考え、脂肪吸引の分野で実績を持つガーデンクリニックに入職しました。
「シリンジ法」による職人技。手作業で生み出す、芸術的なボディライン

____先生が特に注力されている施術について、詳しく教えていただけますか?
沖津勇気先生当院の脂肪吸引*1は、「シリンジ法」という、手作業による非常に丁寧な方法を採用しています。これは、医師が自らの手で注射器(シリンジ)を操作し、数ccずつ丁寧に脂肪を吸引していく、まさに職人技とも言える手法です。機械を用いる方法は、広範囲の脂肪を効率良く吸引できるというメリットがありますが、時に細やかなデザインの調整が難しい場合があります。一方、シリンジ法は、医師の手の感覚を頼りに、吸引する量や深さをミリ単位でコントロールすることができます。これにより、単に脂肪を減らすだけでなく、残すべきところは残し、しっかり取るべきところは取る、といったメリハリをつけたデザインが可能になり、芸術的とも言える美しいボディラインを形成することができるのです。
どんなに厳しいダイエットをしても、どうしても落ちない部分的な脂肪というのは、誰にでも存在します。脂肪吸引は、そうした頑固な脂肪細胞そのものを物理的に取り除くため、リバウンドの心配が少なく、確実な部分痩せが期待できます。患者さまの長年のコンプレックスを解消し、自信を持ってファッションを楽しめるようになった姿を見るのは、私にとっても大きな喜びです。
____脂肪吸引の施術を受ける場合、どのような流れになりますか?
沖津勇気先生まず、カウンセリングで、患者さまがどの部位に悩んでいて、どのようなボディラインになりたいのか、理想の姿をじっくりと伺います。ここで大切なのは、患者さまの「なりたい自分」と、医師として考える「医学的に可能で美しい仕上がり」との間に、認識のズレが生じないようにすることです。そのために、私はカウンセリングに十分な時間をかけ、必要な施術について丁寧に、そして正直にご説明します。
次は手術です。手術前には、安全に手術を行うための血液検査を受けていただきます。手術当日は、まず、立った状態で体のラインを確認しながら、吸引する部位と残す部位を詳細にマーキングする「デザイン」を行います。このデザインが、仕上がりの美しさを左右する非常に重要な工程です。手術は、静脈麻酔で眠っている間に行います。デザインに沿って数ミリの小さな切開を加え、そこから「シリンジ法」を用いて、医師が手作業で丁寧に脂肪を吸引していきます。部位にもよりますが、手術時間はおおよそ1時間半から2時間程度です。手術後は、麻酔が完全に覚めるまでリカバリールームでお休みいただき、その後は日帰りでご帰宅いただけます。
術後は、腫れや内出血を抑え、皮膚をきれいに引き締めるために、圧迫着を着用していただきます。その後も、定期的な検診で、経過をしっかりとフォローアップさせていただきますので、ご安心ください。
患者としての経験も持つ、医師としての真摯な思い

____先生が日々の診察で、最も大切にされていることは何でしょうか?
沖津勇気先生「コミュニケーションエラー」をなくすことです。カウンセリングは、オペを受けて新しい自分になる上で、最も重要なステップです。患者さまが本当に望んでいることは何かを正確に理解し、その理想を叶えるために何が必要かを、誠実に、そして分かりやすくお伝えすることを常に心がけています。
____知識をアップデートするために、どのようなことをされていますか?
沖津勇気先生まず、自身が担当した患者さまの術後の経過を、必ず振り返るようにしています。どこをどうすれば、もっと良い結果になったのかを常に考えることが、技術向上のためには不可欠です。それに加えて、海外の学術論文を読んだり、学会や勉強会に参加したりして、常に新しい知識や技術の情報をアップデートするようにしています。
____最後に、患者さまへメッセージをお願いします。
沖津勇気先生脂肪吸引のような大きな手術を受けるにあたって、ご不安を感じるのは当然のことだと思います。ですが、私自身も患者として美容医療を経験していますし、術者としても毎日脂肪吸引に携わっています。だからこそ、患者さまの「こうなりたい」という気持ちも、「怖い、不安だ」という気持ちも、誰よりも深く理解できると自負しています。
その気持ちに寄り添い、誠実に、そして私の持つ技術で、患者さまの理想を叶えるお手伝いをさせていただければと思います。どうぞ安心して、カウンセリングにお越しください。