患者さまに寄り添った審美補綴(しんびほてつ)の名医
田中利秀先生 
タナカ歯科

愛知県一宮市でながく地域に根ざした診療を続ける「タナカ歯科」。2024年12月の移転リニューアルに際し、先代院長の父・田中利典理事長から院長のバトンを受け継いだ田中利秀(たなかとしひで)先生は、「歯は体の中の宝石箱」という信念のもと、患者さまお一人おひとりのニーズに寄り添った診療を実践しています。電子カルテの導入や審美歯科への注力など、院内環境の刷新にも積極的に取り組む田中先生に、歯科医師としての歩みやこだわりについて詳しく伺いました。

IT化と審美歯科の導入――経営者として挑んだ第二の創業

____先生が歯科医師を目指されたきっかけについて教えていただけますか?

田中利秀先生一番のきっかけは、歯科医師であった父の存在です。幼い頃から父が働く背中を見て育ち、多くの患者さまと接する姿に興味を持ちました。私自身、人と接することが非常に好きだったことも影響しています。もう一つは、歯科医師という職業のやりがいです。歯科治療は、痛みや不安を抱えて来院される方も多いですが、その苦痛を和らげた後に「ありがとうございました」と笑顔で感謝していただける。その瞬間に立ち会えるこの仕事に、非常に大きな魅力を感じてこの道を選びました。

____歯科大学に入学されてから、どのような学びがありましたか?

田中利秀先生6年間の学生生活では、基礎から実習まで幅広く学びましたが、非常に専門性が高い世界だと実感しました。歯科の知識はもちろんですが、お口は全身の健康とつながっているため、医学全般についても学びます。患者さまのお困りごとを丁寧にお聞きし、全身の状態も考慮した上で、その方に適した治療方針を立てるというプロセスを、この時期に徹底して研鑽しました。

____大学卒業後、クリニックを引き継ぐまでの経緯について教えていただけますか?

田中利秀先生大学を卒業して国家試験に合格した後、規模の大きな病院での研修を経て、父の歯科医院に入りました。当初は他院での修行も考えていたのですが、父から「早く一緒にやりたい」と声をかけてもらったのです。継承にあたっては、まず電子カルテへの移行などデジタル化から着手しました。スタッフのマネジメント体制も整えながら、従来の保険診療に加え、自由診療による審美的な選択肢も広げていきました。幅広い年代の患者さまに快適に通っていただけるよう、医師としての技術研鑽と並行して、クリニック全体の環境づくりにも注力してきました。

____クリニックの雰囲気や特徴について教えていただけますか?

田中利秀先生外観や内装は、落ち着いてリラックスしていただけるよう、温かみのあるデザインを採用しています。駐車場は35台以上を確保し、遠方からお車でお越しの方にも対応しています。診察チェアは現在7台ですが、よりスムーズな診療体制を整えるため、将来的には9台まで増設する計画です。

また、当院が特に力を入れているのが予防ケアです。お口の状態を良好に保つため、当院では月に一度の定期検診をおすすめしています。一人あたり40分のケア時間を確保し、7名の歯科衛生士が、患者さまに合ったセルフケアの指導を丁寧に行っています。歯ブラシの選び方から磨き方まで、ご自身の口腔内への意識を高めていただけるようサポートしています。

「守るための審美治療」――将来を見据えた選択肢を提案

____クリニックには、どのような悩みを持つ患者さまが多いですか?

田中利秀先生若い方からご年配の方まで多岐にわたります。若い方では親知らずのご相談やホワイトニング、また過去に保険診療で入れた金属の被せ物を白くしたいというご要望を多くいただきます。一方、ご年配の方からは、入れ歯のご相談や歯周病に関するお悩みをよく伺います。「しっかり噛めるようになりたい」「一本でも多く自分の歯を残したい」という切実な願いに応えられるよう、日々診療にあたっていますね。

____先生が特に力を入れている施術について教えてください。

田中利秀先生私が注力しているのは、審美補綴(しんびほてつ)*1の分野です。「歯を一本でも多く守る」ことを大前提に、見た目の美しさも大切にしたいというご要望にお応えしています。天然の歯は一度削ってしまうと元には戻りません。だからこそ、まずは歯を守るための説明を尽くし、その上で納得のいく美しさを求める方には、ジルコニアやセラミックを用いた治療をご提案しています。これらは自由診療となりますが、自然な仕上がりや、汚れの付きにくさといった素材特有のメリットがあります。

____施術を受ける場合、どのような流れになりますか?

田中利秀先生まず初診時のヒアリングを大切にしています。お悩みをお聞きした上でレントゲン撮影を行い、対象となる歯の将来性を慎重に見極めます。長く使い続けられる状態かどうかを確認した上で、治療方針と費用について詳しくご説明します。

緊急時を除き、まずはクリーニングでお口の環境を整えてから、改めて本施術の予約を取っていただく流れです。被せ物をセットする際も、事前に色や形を患者さまにご確認いただき、ご納得いただいてから最終的な装着を行います。その後も噛み合わせの調整など、アフターケアまで丁寧に行います。

「歯は体の中の宝石箱」――末永く健康な毎日を支えるために

____先生が知識を増やしていく上で普段から行っていることがあれば教えてください。

田中利秀先生勉強会への参加はもちろん、他の歯科医師との情報共有を大切にしています。症例について意見を交わし、患者さまにとってどのようなアプローチが適しているかを客観的に考える時間は非常に有益です。インターネットなどを用いてご自身で調べられる患者さまも増えていますので、プロとして常に新しい知識を取り入れ、誠実にお答えできるよう心がけています。

____診察を行う上で、先生が最も大切にされていることは何でしょうか?

田中利秀先生患者さまお一人おひとりのニーズに合わせることです。自由診療の素材は費用がかかるため、経済的な事情や将来的なライフプランも含めて、無理な勧誘は決して行いません。複数の選択肢を提示し、負担にならない治療スケジュールを一緒に考えていくことが、安心して通い続けていただける信頼関係につながると信じています。

____最後に、この記事をお読みの患者さまへメッセージをお願いします。

田中利秀先生私は、歯を「体の中の宝石箱」と表現しています。宝石と同じく、一度失うと二度と元通りにはなりません。だからこそ、80歳になっても20本以上の歯を保ち、美味しく食事をし、会話を楽しんでいただきたい。そのために、日頃の口腔ケアを習慣にしていただければ幸いです。大切な「宝石」を守るパートナーとして、まずはお気軽にご相談ください。

プロフィール
田中利秀先生
<プロフィール>

タナカ歯科/院長 田中 利秀(たなか としひで)
愛知学院大学歯学部卒業後、研修病院での勤務を経て、父・田中利典理事長が創設した「タナカ歯科」に入局。電子カルテの導入や審美歯科の導入など診療体制を刷新し、2024年に院長に就任、現在に至る。

問い合わせ: 0586-24-0418

治療メニュー等

取材日: 2026年3月25日

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◾️施術名:審美治療(審美補綴)
◾️施術の説明:
当院では、拡大鏡を使用した精密な治療に力を入れています。詰め物や被せ物と歯の境目にわずかな隙間や段差があると、そこに細菌が入り込み、二次むし歯(治療済みの歯に再びできるむし歯)や歯周病の原因になることがあります。
こうしたトラブルを未然に防ぐためには、歯にぴったり合った詰め物・被せ物を装着することがとても重要です。当院では必要に応じて拡大鏡を使い、肉眼では見えにくい細かな部分までしっかり確認しながら、丁寧に治療を行っています。
見た目の美しさはもちろん、再発を防ぎ、長く健康なお口を保つためにも、精度にこだわった治療を提供しています。
◾️施術のリスク:
① 破折(クラウン割れ)
• フルジルコニアでも起こる
• 特にリスク高いケース
• 咬合力が強い(食いしばり・ブラキサー)
• 厚み不足(1.0mm以下)
• 支台歯形態が不良

② チッピング(表面の欠け)
※レイヤリングタイプで多い
• 陶材部分が欠ける
• 前歯審美で起きやすい

③ 脱離(外れる)

④ 適合不良(フィット悪い)
• CAD/CAM精度 or 印象ミス
• マージン不適合

⑤ 対合歯の摩耗
• ジルコニアは硬い
• 研磨不足だと天然歯を削る

⑥ 色・審美トラブル
• 思ったより白すぎ/不自然

⑦ 歯質削りすぎ
• 強度確保しようとして過剰形成
• 知覚過敏・失活リスクあり

◾️費用(税込価格)
【奥歯の審美治療】
・フルジルコニア(被せ物):88,000円
・ゴールド:77,000円
・ジルコニアインレー(詰め物):77,000円

【前歯の審美治療】 ・ジルコニアセラミック:80,300円


ライタープロフィール
今崎人実
大手インターネットプロバイダーを経て、Webデザイン事務所に所属。Webデザイナーとして医療専門サイトの構築に携わる。2021年に専業のライターに転身し取材を中心に活動。医師・看護師・放射線治療の研究所などへの取材を得意とし、ライターとして活躍中。