肛門診察の名医【大阪肛門科診療所/佐々木みのり先生】肛門の便秘を改善することで美肌をつくる

明治45年に創立した老舗の肛門科病院で、数少ない女性の肛門科医として活躍されている佐々木みのり先生。佐々木先生は「肛門の便秘」に着目し、肛門から美肌をつくる先生としても有名です。そんな佐々木先生に、肛門便秘について詳しくお話を伺いました。

____皮膚科医を目指された理由と、そこから肛門科に転身された理由を教えてください。

佐々木みのり先生私はすごく敏感肌で、お化粧品を使ってもすぐかぶれてしまうので、学生時代から肌に関して色々と研究をしていました。自分のそういった経験もあって肌には興味がありましたし、将来は美容に関わる仕事をやりたかったので皮膚科医を目指しました。 肛門科に転身した理由は、主人が肛門科医で、主人の実家が老舗の肛門科病院だったからです。人手が足りなくてお手伝いをしたのが最初のきっかけです。 肛門科にいらっしゃる女性患者さまから、女医さんに見てほしいというご要望をいただき、診察しているうちに肛門科の方が面白くなってしまったというのが経緯ですね。

肛門便秘が美肌を妨げる!

____肛門科にいらっしゃる患者さまに多いお悩みはなんでしょうか?

佐々木みのり先生一番多いのはやはり痔ですね。あと最近ですと便秘の方や、お尻の洗いすぎでトラブルを抱えて来院される方が増えました。お尻がかゆいとか痛いとかベタベタするなど、痔ではないけどお尻の様子がなんかおかしいという相談を受けたりします。 あと、私が皮膚科医であることをネットなどで調べて来てくださる方も多いので、肌に関する相談を受けることもありますね。口周りのニキビは、便通と深い関わりがあるんですよ。

____口周りのニキビは便通と関わりがあると聞いたことがあります。何度も繰り返しできてしまう方も多く、深刻に悩まれている方もいらっしゃいますよね。

佐々木みのり先生エステに行ってもお薬を飲んでも腸活をしても、何をしても治らなくて、困って来院される方も多いですね。 そういう方を診察すると、肛門に便が残っているんです。この便を出さないと肌って絶対綺麗にならないと思っていて「肛門にうんこ溜めて美肌なし」なんですよ。 肛門に溜まっている便や出し残した便を綺麗に出し切ってあげると、数週間で何をしても治らなかったニキビが、すーっと治っていくんですよ。

____そうなんですか!肛門便秘はいわゆる、腸に便が溜まっている便秘とは違うんですよね?

佐々木みのり先生違います。お腹に便が溜まっているのか、肛門に溜まっているのかで便秘の治療は変わってきます。 みなさん大体便秘というと、腸を想像するんですよ。だから腸活をされている方も多いと思うんですが、どんなに素晴らしい腸内環境を作っていい便を作っていても、肛門に便が残っていたらそれは便秘です。

____腸には便がないけれど、肛門に便が残ってしまうことがあるんですね。知りませんでした。

佐々木みのり先生便を毎日出していても、出し残している人はすごく多いですね。排泄されずに残った便の成分は直腸から吸収されて、また身体の中に戻っていくんですよ。 便はもちろん老廃物ですから、その成分が吸収されて血中を巡ると、肌荒れとなって出てきてしまうんですね。

____なるほど。腸からも肛門からもしっかり出さないとだめなのですね。肛門に便が溜まってしまう原因は何なのでしょうか?

佐々木みのり先生排泄力の低下です。そして排泄力の低下は、便意を我慢することによっておこります。 トイレに行きたいと思うということは、もうすぐそこまで便が降りてきている証拠です。でもそこで便を出さずに我慢すると便意が消失しますよね。そうすると肛門が便に慣れてしまって、そこに便が留まっていても気にならなくなってしまうんですよ。

____本来は肛門に便が降りてきたらセンサーのように便意が生じるものが、便意が起こらなくなり、排泄力も弱まって残ってしまうということですね。

佐々木みのり先生その通りです。 だから便が肛門に溜まっているのに、腸が悪いと思って腸に一生懸命働きかけている患者さまもいらっしゃいますが、それでは便秘が治りません。

____でも肛門に便が残っているかどうかに気づくのは結構むずかしいですよね。

佐々木みのり先生そうですね。だからまずは、肛門に便が溜まっているかもしれないという事実をまずは知ることが大切です。 そして便意がきたら、必ずトイレにいくようにしてください。

ウォシュレットは使わない方がいい

____最近はウォシュレットがあるので、ウォシュレットで綺麗にできそうだなと思ってしまうのですが…。

佐々木みのり先生それはウォシュレット浣腸なので、やってはいけません。ウォシュレットの水圧で残っている便を出すというのは、危険な使い方です。 それをやり続けると皮膚が炎症を起こして硬くなり縮んできます。肛門狭窄(こうもんきょうさく)といってお尻の穴が小さくなってしまうんです。 また、ウォシュレットの水は肛門の中にまで入るので、肛門失禁をおこす人もいます。水と便が混じって、肛門からでてくる現象です。若い方にも、お尻から便が漏れると言って、ナプキンをあてて来院される方もいます。
そもそもすっきり出ていれば、洗う必要ないんですよ。

____確かにそうですね…。

佐々木みのり先生ウォシュレットを使わないと綺麗にならない時点で、肛門に便が溜まってる人なんだなと思います。 お尻を拭いた紙は排泄のバロメーターになるので、ぜひチェックして頂きたいですね。排便後、ウォシュレットを使わずにお尻を拭いてみましょう。2回も3回も紙に便がつくようであれば肛門に便が残っている可能性があると考えてください。

____肛門に便を溜めないためには、便意を我慢しないこと、ウォシュレットを使わないこと、他に何かありますか?

佐々木みのり先生あとは、便が出やすい体勢というものがあります。私の本にも載っているのでぜひそちらを見ていただきたいのですが、足裏をしっかり地面につけて前屈みの体勢で踏ん張るといいですよ。 ぜひ、試してみてくださいね。

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お尻の悩みから解放された、幸せな人生にしてあげたい

____最後に、先生が患者さまと向き合うときに大切にされていることを教えてください。

佐々木みのり先生来院された患者さまがお尻の治療を通して幸せになってほしいなという気持ちで診察しています。お尻の悩みって恥ずかしいらしく、人知れず悩んでお尻のせいで人生まで暗くなっている方も多いんですよね。 だからお尻の悩みを忘れて生活できるようになってほしいし、その人の人生が好転するようなきかっけになったらいいなと思っています。お帰りになるときは、笑顔でお帰りいただきたいですね。

肛門便秘という言葉を初めて知りました。目から鱗のお話がたくさんあり、自分の身体と向き合うとてもよい機会となりました。佐々木先生のお話がもっと聞きたいという方は、ぜひ「オシリを洗うのはやめなさい」を読んでみてくださいね!

writer: 佐々木ひとみ

profile

佐々木みのり先生

HP

元皮膚科医という異色の経歴を持つ肛門科専門医。肛門周囲の皮膚疾患の治療も得意とし、肛門外科の医師を対象に肛門周囲の皮膚病変についての学会での講演も多数あり。「痔=手術」という肛門医療業界において、痔の原因となった「肛門の便秘」を直すことによって「切らない痔治療」を実現。自由診療にもかかわらず日本全国や海外からも患者が訪れている。勤務先の大阪肛門科診療所(旧大阪肛門病院)は明治45年創立の日本で2番目に古い肛門科専門施設でもあり日本大腸肛門病学会認定施設。
問い合わせ:06-6941-0919

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