目次
今回は、中用量ピルの基本情報や副作用について解説するよ!!
- 「中用量ピルについて詳しく知りたい」
- 「中用量ピルを服用する前に、注意点や副作用を知っておきたい」
ピルは避妊目的だけでなく、生理痛や生理不順、PMSなどさまざまな月経にまつわるトラブルを解消するための治療薬です。
ピルの種類は【中用量ピル・低用量ピル・ミニピル】の3種類があり、目的に応じていずれかが処方されます。
今回は、中用量ピルの基本情報や副作用について解説します。
また、ピルの種類による違いやオンラインピル処方サービスに関する情報も、基本情報や副作用に合わせて紹介するので参考にしてください。
・中用量ピルの特徴
・おすすめのオンラインピル処方サービス
・オンラインピル処方サービスをおすすめする理由
・中用量ピルに関する疑問への回答
中用量ピルの基本情報
そもそもピルとは、黄体ホルモンと卵胞ホルモンという2つの女性ホルモンからできているホルモン剤です。
中用量ピルは、卵胞ホルモンの量が50マイクログラムのピルのことです。
50マイクログラム未満は低用量ピルといい、50マイクログラムを超えるものは高容量ピルといいます。
中用量ピルは、生理を早めたり遅らせたり、大切な予定と生理が重ならないようにする生理移動ピル(月経移動ピル)とも呼ばれています。
ピルを服用し、故意に生理を移動することは身体にとって不自然で負担がかかるとイメージする方がいます。しかし、ピルによる生理も自然な生理も、実質的には同じとされているので安心して服用できるでしょう。
中用量ピルを使用するおすすめシーン
ここでは、中用量ピルを服用するおすすめシーンを3つ紹介するよ!
生理を早める・遅らせる効果
中用量ピルは、生理日の調整に向いている治療薬です。旅行や、結婚式など大きなイベントに生理が重ならないように調整する時は中用量ピルをおすすめします。
1.生理日を早める場合
生理日を早める場合は、生理の7日目から中用量ピルを9日間服用してください。その後、数日で再び生理出血がきます。
2.生理日を遅らせる場合
生理日を遅らせる場合は、生理予定日の5日目くらいに中用量ピルを服用してください。その後、生理日をずらしたい日まで服用を続けると服用終了後から数日で生理がきます。
避妊効果
中用量ピルは、日本では避妊を目的とした治療薬として認可されていません。
しかし、排卵を抑制する効果があるため、医師の判断で避妊目的として処方されるケースがあるので覚えておくといいでしょう。
中用量ピルを服用する時期によって、避妊効果が期待できるタイミングが変わってくるので注意が必要です。
アフターピルとしての効果
アフターピルとは、何らかの理由で避妊に失敗した場合、妊娠を防ぐために服用するピルです。
中用量ピルを服用し、ホルモン値を一気に上昇させてから下降させ、子宮内膜を剥がし受精卵の着床を防ぐことで避妊効果を発揮させる「ヤッペ法」で使われます。
中用量ピルの種類
中用量ピルは4種類あるよ!詳しく解説していくぞ
種類 | 効果のある症状 | 副作用 |
プラノバール | ・月経移動 ・子宮内膜症 ・月経困難症 | ・吐き気 ・嘔吐 ・食欲不振 ・頭痛 ・発熱 ・眠気 |
ソフィアA | ・月経移動 ・無月経 ・月経量異常 ・月経困難症 ・月経前緊張症 ・更年期障害 ・機能性不妊症 ・機能性子宮出血 | ・血栓症 ・アナフィラキシー ・だるさ ・頭痛 ・めまい ・目のかすみ ・舌のもつれ ・動悸 ・息切れ ・胸の痛み |
ソフィアC | ・月経異常 ・子宮の不正出血 ・不妊症 | ・血栓症 ・頭痛 ・肝機能異常 ・吐き気 ・嘔吐 ・食欲不振 |
ルテジオン | ・月経困難症 ・子宮の不正出血 ・不妊症 ・無月経 ・多発月経 | ・血栓症 ・頭痛 ・動悸 ・息切れ ・月経量変化 ・食欲不振 ・眠気 |
中用量ピルはエストロゲンの含有量が高いため、効果が出るまでの時間が短く効力も高いことが特徴です。
他のピルよりも効果が出る時間が早いというメリットを生かし、避妊に失敗した時や避妊無しの性行為をしてしまった後などの緊急避妊薬(アフターピル)として処方されることもあります。
現在、国産の中用量ピルとして処方されるのはプラノバールです。
中容量ピルの副作用
副作用ってどんなものがあるんだろう、、
中用量ピルを服用した際の、主な副作用の症状は2種類です。
吐き気などの消化器症状
中用量ピルを服用すると、ホルモンバランスが変化するため、吐き気や食欲不振・下痢などの消化器症状が出やすい傾向にあります。
中用量ピルの副作用は、服用開始から2〜3日後まで続きますが、身体が慣れてくれば収まるので覚えておくといいでしょう。
中用量ピルはホルモン量が多く、副作用が強く出る場合もあります。
副作用が不安な方は、吐き気止めを一緒に処方してもらうといいでしょう。
血栓症
血栓症とは、血管内に血栓と呼ばれる血の塊ができることで起こる疾患です。
ピルの副作用の中では重大な副作用に分類され、特に注意が必要しなければなりません。
血栓症のリスクが高いとされているのは、以下の条件に当てはまる人です。
- 40歳以上
- BMI25以上の肥満体系
- 喫煙者
- 高血圧や脂質異常症など基礎疾患がある
- 日常的にお酒をたくさん飲む
ピルによる副作用で血栓症が出ることは多くありません。
それでも、普段から身体に違和感がないか確認し、不安なことがあれば医師に相談しましょう。
中用量ピル・低用量ピル・ミニピルの違い
次は、中用量ピル・低用量ピル・ミニピルについて詳しく解説していくよ!
ピルには【高用量ピル・中用量ピル・低用量ピル・ミニピル】の4種類がありますが、高用量ピルは深刻な副作用等のリスクから、現在では処方されることがありません。
そのため、一般的に処方されるのは【中用量ピル・低用量ピル・ミニピル】の3種類です。
【低用量ピル・中用量ピル・ミニピル】種類の違い
使用用途や使用方法など様々な違いがありますが、主に配合されている女性ホルモン(エストロゲン)の含有量と含有成分による違いがあります。
ピルの種類 | エストロゲン含有量(1錠当たり) | 黄体ホルモン配合の有無 |
---|---|---|
中用量ピル | 50ナノグラム | 有 |
低用量ピル | 50ナノグラム以下 | 有 |
ミニピル | 0 | 有 |
近年、低用量ピルの中でも更にエストロゲン配合量を少なくした超低用量ピルも増えてきました。
そのため、超低用量ピルとミニピルが混同されがちですが、ミニピルはエストロゲンが配合されておらず黄体ホルモンのみが含まれていることから、中用量ピルや低用量ピルとは違う処方薬といえます。
低用量ピル・中用量ピル・ミニピル】服用目的の違い
それぞれのピルは、エストロゲンの配合量や配合成分の違いにより効果が異なるものです。
そのため、ピルは使用目的によって低用量ピル・中用量ピル・ミニピル等使い分ける必要があります。
ピルの違いやそれぞれの特徴・服用方法などを理解し、目的や体質・ライフスタイルに合わせた処方を受けるといいでしょう。
各ピルの目的については以下で詳しく解説します。
中用量ピル・低用量ピル・ミニピルの目的の違い
ここでは、各ピルの目的の違いを見ていくよ!
中用量ピルの目的
中用量ピルは、主に月経移動・緊急避妊・月経困難症を改善する目的で処方されます。
中用量ピルはホルモン配合量が多く、効果が出るまでの時間が低用量ピルに比べると早く・強いことから、避妊に失敗してしまった際の緊急避妊薬として利用されています。(ヤッペ法)
緊急避妊薬は、性行為から72時間以内に服用することから高い確率で妊娠を防ぐ効果が期待できることから処方されています。
ただし、プラノバールという中用量ピルを使ったヤッペ法という緊急避妊は、嘔吐などの副作用が出やすい上に避妊率が低いため、現在はノルレボやレボノルゲストレル、エラといったアフターピルを服用するのが主流です。
その他、月経を予定日から早めたり遅らせたりする月経移動や月経困難症の改善を目的として処方される場合もあります。
中用量ピルは低用量ピルよりもホルモン配合量が多いことから、副作用が表れやすい点がリスクです。
そのため、中用量ピルにも低用量ピル同様経口避妊薬の効果は期待できますが、病気の治療や緊急避妊など低用量ピルでは対処できないと医師が判断した場合のみ使われます。
主な目的は以下を参考にしてください。
- 緊急避妊効果
- 月経の移動
- 月経不順
- 月経困難症の改善
- 子宮内膜症
- 月経過多の改善
低用量ピルの目的
低用量ピルは、主に経口避妊薬として処方されています。
また、月経困難症など生理に関するマイナートラブル改善の他、肌荒れの改善を目的として処方されることもあります。
中用量ピルに比べてホルモン量が少ないため、副作用の出にくいメリットがありますが、ホルモン量の少なさから飲み忘れた際に避妊効果が大幅に低下することや生理に関する症状が再発する可能性があります。
主な目的は以下を参考にしてください。
- 避妊効果
- PMS(月経前症候群)・ニキビ・月経痛・月経不順・月経過多・子宮内膜症の改善
ミニピルの目的
ミニピルは、エストロゲンが配合されていないことで副作用が大きく抑えられます。
副作用を抑えたいという理由で、低用量ピルや中用量ピルを服用できない人の経口避妊薬として選ばれています。
経口避妊薬としての効果は低用量ピルと同じです。
正しく服用すれば高い避妊効果が期待でき、子宮内膜症の改善等を目的として処方されることもあります。
低用量ピルや中用量ピルは血栓症ハイリスクの人には処方ができない場合があり、ミニピルはエストロゲンを配合していないことから血栓症リスクを抑えられます。
低用量ピルや中用量ピルが体質に合わない人にとって、安全性を保って服用できる経口避妊薬(子宮内膜症改善薬)です。
主な目的は以下を参考にしてください。
- 避妊効果
- 子宮内膜症の改善
中用量ピルの注意点
中用量ピルは、ドラッグストアや薬局では市販されておらず、クリニックで処方を受ける必要があります。
ここでは、中用量ピルについて知っておくべき注意点を3つ解説!
治療目的でないため自由診療扱いになる
避妊や月経移動などは治療目的でないため、自費診療扱いになります。また、自費診療の場合は、クリニックによって販売価格が異なるため値段に差があるので注意が必要です。
成分の安全性が保証できない
ネット通販では、中用量ピルを個人輸入扱いで販売されていますが、通販での購入はおすすめできません。
個人輸入で購入したピルは、ホルモン配合量が不明な場合も多く、偽物の可能性もあるので注意が必要です。
副作用が強く出現する場合がある
中用量ピルは21日周期でホルモンの成分を服用し、通常であれば休薬期間の7日間のあいだに生理がきます。
しかし、ピルに含まれるホルモンの影響により生理がこないこともあります。
2週期目に入っても生理がこない場合は医師に相談してくださいね。
オンライン診療でピル処方するおすすめの理由
仕事や家庭の影響で、クリニックに来院できない方もいるでしょう。
オンラインピル処方サービスの場合、自宅からオンラインで処方してくれるのでとても便利です。
忙しい人こそ、オンラインピル処方がおすすめなんだぞ!
ここでは、オンライン診療でピルを処方するおすすめの理由を4つ紹介します。
- 周りの目が気にならない
- 定期購入で処方し忘れることがない
- 診療・待合時間が無駄にならない
- どこにいても診療が受けられる
周りの目が気にならない
クリニックに来院する場合、知人に知られたくない、家族にばれたくない方もいるでしょう。
オンラインピル処方サービスは、全てオンラインで診察やピルの処方を受けられるので、周りの目を気にすることなく診療できます。
定期購入なので処方忘れがない
クリニックで処方を受ける場合、状況により来院できず継続してピルの処方を受けられない可能性がでてきます。
しかし、オンラインピル処方サービスの定期購入は、決まった日にちにピルが自宅に届くので、処方し忘れの心配がなく、継続して服用できます。
また、クリニックによっては定期期間中いつでも担当医師に相談できるサポートがあるのは安心です。
診療・待合時間が無駄にならない
クリニックに来院し、ピルの処方を受ける場合には待合時間がかかるのが現状です。
忙しくて時間がない方には、オンラインで診察・処方を受けることですき間時間で気軽に利用でき、無駄な時間を割くこともありません。
また、24時間オンライン対応可能なクリニックもあるのでとても便利です。
どこにいても診療が受けられる
クリニックに来院する必要が無いため、忙しい方や、外出できない理由がある方でも場所を選ばず診療を受けられるでしょう。
自宅以外でも緊急を要する場合も、オンラインで対応してくれるのでおすすめです。
【自宅で簡単ピル処方】おすすめのオンラインピルサービス6選
生理に関する病気の治療や避妊、肌荒れ改善効果も期待できるピルはクリニックで処方を受ける必要があります。
しかし、忙しい方や、理由があり外出できない方もいるでしょう。
そこで便利なのが、オンラインでピルを処方してもらえるサービスです。
おすすめのオンラインピルサービスを6つ紹介するよ!
Pills U(ピルユー)
Pills U(ピルユー)は、医療法人社団四季(ルサンクリニックグループ)が運営するオンラインピル処方サービスです。
全ピルが10%OFF、定期便利用時は送料無料などお得なサービスもあります。
マイピルオンライン
マイピルオンラインは、六本木ウィメンズヘルスクリニックが運営するオンラインピル処方サービスです。
LINEで予約や診療もできる手軽さが人気です。
また、東京23区限定のバイク便なら、処方後に最短1時間で自宅に届くことが特徴です。
メデリピル
メデリピルは、mederi株式会社が運営するオンラインピル処方サービスです。
メデリピルでは、初月はピル代が無料で受け取れ、診察料も無料になります。
低用量ピルのみ対象ですが、通常であればピル代と送料で税込3,520円かかるのを送料のみの550円で試せます。
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【医師監修】メデリピルの口コミ評判を調査!ピルの種類や値段、解約方法も解説
エニピル
エニピルは、株式会社サルースが運営するオンラインピル処方サービスです。
LINEの友達登録から簡単に利用できます。
また、チャットや電話で診察も受けられるのが特徴です。
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クリニックフォア
クリニックフォアは、全国10院展開する実績のあるクリニックです。
クリニックフォアのオンラインピル処方では、実際にクリニックに在籍している医師の診察を受けられることが特徴です。
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【医師監修】クリニックフォアのピルの口コミや値段を徹底解説
DMMオンラインクリニック
DMMオンラインクリニックは、合同会社DMM.comが新六本木クリニックと提携し運営するオンラインクリニックです。
実績のあるクリニックとIT技術の大手DMMが提携していることで、注目されているクリニックです。
支払い時にDMMポイントが貯まり、貯まったポイントを次回の支払いで利用できる特徴があります。
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中容量ピルに関するQ&A一覧
最後に、中用量ピルについてよくある質問に回答します。
中容量ピルは保険適用可能?
中用量ピルの費用は自費になり、保険適用外です。
中用量ピルは生理日をずらす目的で処方されるので治療目的ではないため保険適用外です。
中容量ピルの正しい飲み方は?
生理日を早める場合は、生理の7日目から中用量ピルを9日間服用する必要があります。
生理日を遅らせる場合は、生理予定日の5日目くらいに中用量ピルを服用してください。
その後、生理日をずらしたい日まで服用を続けます。
服用する期間中は、毎日決まった時間に服用してください。
中容量ピルは太る?
中用量ピルを服用すると太るといわれています。
中用量ピルにホルモンが多く含まれているため、むくみや食欲増進の作用がでやすいのが理由です。
そのため「中用量ピル=太る」ではなく、ピルに含まれるホルモンの作用により身体がむくむことで太ったと感じる場合があります。
中容量ピルが飲み終わったあとの生理がくるタイミングは?
中用量ピルを服用し、生理を早めたり遅らせたりする場合、どちらも服用終了後2〜4日で生理が始まります。
移動した生理も自然に始まる生理も違いはなく、次の生理は普段通りにくるので安心してください。
おすすめオンライン診療で中容量ピルを処方してみよう!
中用量ピルは、さまざまな治療薬として処方されています。
オンラインピル処方サービスを利用することで、クリニックに来院することなく自宅で手軽に処方してもらえます。
今回は、中用量ピルの概要の解説と、おすすめのオンラインピル処方サービスを紹介しました。
自身に合った処方を受けられるので、中用量ピルの服用を検討している方はぜひ参考にしてください。