しみとそばかすは似ているようで決定的な違いがあるものです。それぞれ何が違うのか、原因や治療で消す際の方法についてご紹介していきましょう。
しみとは
しみとは皮膚内でメラニン色素が蓄積されたもの。中でも多いとされているしみが日光性黒子、老人性色素斑です。淡褐色や濃褐色で、顔や手、腕などに多く出現し、主に30代から増え始めます。
しみの原因
しみの多くは、紫外線を浴びたことによりメラニンが増加し、肌に蓄積されたことによって発生します。仕組みをもう少し詳しく解説しましょう。
紫外線を受けると、メラノサイトという組織からメラニンが多量に生成されます。基本的にはターンオーバーでメラニンは排出されるのですが、多量に生成されてしまうと排出が追いつかなくなり、肌に蓄積されしみとなって浮き出てしまうのです。
しみを美容医療で消すにはどんな治療法がおすすめ?
治療法はいくつかありますが、中でもレーザー治療やフォトフェイシャルがおすすめです。
レーザー治療は、色素の濃いしみでも1回で効果を感じやすいのが特徴です。メラニン色素の消したい部分だけにアプローチできるので、健康な肌へのダメージを最小限に抑えることができるのも魅力です。術後10日程度はテープ保護が必要になります。
フォトフェイシャルは、薄いしみやくすみ、ニキビ跡などの赤みを改善し透明感をアップさせることのできる施術です。コラーゲン生成効果や開き毛穴にも効果があるので、しみだけでなくトータルなお肌ケアをしたい方におすすめです。ダウンタイムは特にないので、ダウンタイムに日程を割けない方には最適といえるでしょう。
そばかすとは
そばかすとは、遺伝が原因で発生した茶色の斑点のことを指します。顔の鼻から頬あたりに発生することが多く、紫外線が当たる場所に多く出現します。5〜6歳から出現し、思春期頃に濃くなる傾向があるそばかす。日本人は色白の方ができやすいと言われています。
そばかすの原因
そばかすは遺伝的要因で発生するため、後天性のしみとは異なります。スキンケアなどで改善することは難しいのが現実です。紫外線を浴びると悪化してしまう場合があるので、そばかすが気になる方は紫外線対策に力を入れるといいでしょう。
そばかすを美容医療で消すにはどんな治療法がおすすめ?
治療法はレーザートーニングやフォトフェイシャルがおすすめです。
レーザートーニングは、非常に弱いパワーのレーザーをそばかすに照射し、緩やかにメラニンへアプローチします。肌へのダメージが少なく、従来のレーザー治療に比べると痛みが少ないのも特徴です。デメリットとしては、低出力のレーザーを使用するため回数を重ねないと効果を実感できません。しかし、レーザー出力の微調整が可能なので安全な治療とも言えます。またダウンタイムがほとんどないので、術後からすぐメイクが可能です。
フォトフェイシャルについては前述した通り。そばかすに対しても効果を発揮するとされているので、検討してみるといいでしょう。
しみとそばかすの決定的な違いは?
しみとそばかすの決定的な違いは、要因と発生時期にあります。
しみは紫外線や加齢によりメラニンが蓄積され、30代頃から出現するもの。
一方そばかすは、しみとは違い遺伝的要因で先天性で発生します。子供の頃から出現し、大人になったら消えていたということも。
しかし、紫外線の影響を全く受けない訳ではなく、紫外線を受けるとそばかすが濃くなってしまうこともあるので注意が必要です。
あなたのはしみ? そばかす?
しみとそばかすには、後天性か先天性かという大きな違いがあります。
どちらも紫外線の影響を受けるので、UV対策をしっかり行いましょう。
また、美容治療を行いたい方は、まずはしっかりカウンセリングを受けること。しみにもいろいろな種類がありますので、勘違いしたまま合わない治療を続けることがないようにしてください。
監修:石川佳奈先生
藤田保健衛生大学(現:藤田医科大学)卒業。
アラガンボトックスビスタ認定医・アラガンジュビダームビスタ認定医。
市民病院にて勤務後、大手美容クリニックにて美容外科、美容皮膚科の経験を積む。
2021年6月より「bella beauty clinic」院長を務める傍ら、美容医療に関する記事の監修も多数行う。