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クラミジアはどんな症状?男女別の特徴や対処可能なおすすめクリニックも紹介!

性感染症でよく耳にする「クラミジア」

本記事では、クラミジアの症状や治療法、予防法まで解説していきます。

クラミジアはどんな症状が起きるのか、感染経路や危険性、今後感染しないための方法も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

クラミジアとは?

クラミジアとは、クラミジア・トラコマティス(Chlamydia Trachomatis)という細菌が感染することで症状が起こる性感染症です。

主に性行為によって感染し、尿道や咽頭などに感染するケースが多くなっています。

クラミジアは若い男女に多く発生している感染症で、男性は20~30代、女性は20代が多い傾向です。

クラミジアは性感染症の中でも感染者数が多く、2002年を境に感染者数は減少しましたが、2016年から少しずつではありますが、増加傾向にあります。

クラミジアの原因

クラミジアは、自分またはパートナーがクラミジア感染者の場合に性行為をすることで感染します。

性器同士の接触やオーラルセックスなどで、男性の尿道に感染するケースが多いです。

女性も、クラミジアに感染している男性と性行為をすることで、膣に感染してしまうこともあります。

クラミジアの症状【男女別】

クラミジアの症状【男性】

男性がクラミジアに感染した場合、排尿痛や性器の痒み、尿道分泌液の排出があります。

しかし、感染しても無症状のケースもあるため、その場合は感染しているかの判別が難しくなります。

また、精巣上体炎になることもあり、精巣上体の腫れ、痛み、軽度の発熱などの症状が特徴です。

クラミジアの症状【女性】

女性がクラミジアに感染した場合、子宮関連の症状が起きやすくなります。

主な子宮の症状として、

  • 子宮頸管炎
  • 子宮内膜炎
  • 卵管炎
  • 卵巣炎
  • 骨盤腹膜炎

などがあり、おりものの増加、不正出血、性交痛などを引き起こします。

また、骨盤腹膜炎が上行して肝臓で炎症が起こる肝周囲炎のリスクもあります。

クラミジアの症状【男女共通】

男女ともに起こり得るクラミジアの症状として、咽頭感染、直腸感染、成人型封入体結膜炎があります。

  • 咽頭感染・・・難聴、耳閉感、咽頭痛など
  • 直腸感染・・・下痢、肛門炎症など

咽頭感染や直腸感染は無症状のケースがほとんどです。

直腸感染はアナルセックスや性器から感染したクラミジアが、直腸に広がることで発症します。

クラミジアの潜伏期間

クラミジアは感染後1~3週間ほど潜伏し、潜伏期が過ぎたあとに排尿痛や性器のかゆみ、尿道分泌液が現れます。

潜伏期間は「感染してから症状が出るまでの期間」なので、症状がなくてもクラミジアが潜伏していれば相手に感染させる可能性はあります。

ただ、クラミジアは潜伏期間でも検査は可能なので、クラミジアに感染していないか不安な方は、一度検査を受けることをおすすめします。

クラミジアを放置すると…

男性の場合

男性が性器にクラミジアが感染した場合、尿道炎を発症します。

尿道炎は尿を排出する際に痛みや痒みなどが生じます。しかし、症状は軽いことがほとんどで、自分で感染を判別するのが難しくなっています。

クラミジアによる尿道炎を放置していると、細菌は精巣上体へ進行し、精巣上体炎を引き起こします。精巣上体にクラミジア感染した場合、副睾丸にしこりや腫れ、発熱などの症状が起こることもあります。

精巣上体炎は不妊症のリスクを上げるため、早めに治療することが大切です。

女性の場合

女性がクラミジアに感染した場合、子宮頸管炎が発症し、おりものの増加や不正出血などが起こります。

しかし、子宮頸管炎は症状が分かりづらく、感染していることを自覚できないことが多いです。

子宮頸管炎を放置すると子宮内膜炎が起こることがあります。子宮内膜炎が起こるとおりものの異常増加、不正出血、発熱や下腹部痛などを発症します。

さらに症状が進行した場合、卵管にまで炎症が広がり、強い下腹部痛や不妊症につながることもあります。

卵管機能異常により子宮外妊娠のリスクも上がるため、女性も早期にクラミジアを治療することが大切です。

クラミジアの治療法

クラミジアの治療はマクロライド系、テトラサイクリン系、ニューキノロン系の抗生物質を選んで服用します。

服用期間は1週間ほど。その後は2週間ほど期間を空け、治癒確認検査で陰性なら治療は終了です。

注意点は、治療期間中の性行為は、相手に感染させるリスクがあるため控えるようにしてください。

クラミジアを予防するには

コンドームを着用する

クラミジアは、性器同士の接触で感染することが多く、性行為を行う場合はコンドームを着用するのが有効です。

ただし、100%感染を防げるものではないため、パートナーと定期的に検診をして感染予防に努めるのもおすすめです。

不特定多数のパートナーとの性行為を避ける

クラミジアは無症状のケースが多く、感染を自覚していない人もいるため、不特定対数のパートナーとの性行為は避けるべきです。

定期的に検査を受ける

クラミジアは自覚しづらい性感染症のため、定期的に検査を受けるのがおすすめです。

定期的に検査を受けることで、早期に感染を発覚できるため、重症化せずに完治を目指せます。

コンドームを着用せずに性行為をした方や、複数の相手と性行為をした方は定期的に検査を受けるようにしましょう。

クラミジアの症状まとめ

本記事ではクラミジアの症状や感染経過などを解説してきました。

クラミジアは感染を予防できる性感染症なので、本記事を参考に感染しないよう努めてみてください。