自由が丘の北口から徒歩5分のところにあるAlohaさおり自由が丘クリニックは、まるでハワイアンカフェに来たかのような明るい雰囲気のクリニックです。「病院に行くと考えただけで気が重い、という気持ちが減るように気楽に来やすいデザインにしました」と話すのは院長の藤堂紗織先生。そんな先生の優しさと真っ直ぐさが伝わるインタビューです。
「日本が勝ったら開業する」と約束
____先生のご経歴を教えてください。
藤堂紗織先生このクリニックを始める前は透析クリニックで働いていたのですが、その頃からいつか自分で開業したいという思いはありました。ただ家族や親戚に医者がいないので何から始めればいいのか分からない状況でした。 でもそうして悩んでいた時、同じ医者をやっている友人から「大丈夫。患者さんは、自分が診てほしいと思う先生に診てもらいたいものだから。自分に診てほしいって思っている人を、早く診てあげたくない?」と勇気づけられました。
藤堂紗織先生しかも、その話をした日がW杯で日本がコロンビアと対戦する日だったんです。そうしたらその友人から「日本が勝ったら開業しなよ!」といわれて「分かった」と答えたんですよ(笑)そうしたら、負けが濃厚と言われていた試合で日本が勝ったんです。
これも何かのきっかけかな、と思い開業を決めました。
_____ドラマチックな展開ですね!クリニックは内科だけでなく保険診療の皮膚科、自由診療の美容皮膚科とかなり幅広く扱われていますね。
藤堂紗織先生そうですね。専門は内科なのですが、透析クリニックで働いていたときに患者さまの肌のケアも行っていたので内科だけでなく皮膚科も併設しました。
そこから友人や患者さんからの要望もあり、美容皮膚科のメニューも少しずつ増やしていったという感じです。
_____内科に皮膚科に美容皮膚科…通う私たちは嬉しいですが、幅広い分大変じゃないですか?
藤堂紗織先生すっごく大変です…。毎日zoomでいろんな勉強会に参加して、死ぬ気で知識をアップデートしています。お薬も軟膏もどんどん新しいものがでますし、美容皮膚科のメニューも新しいものがどんどん増えていきます。
でも、患者さんからの質問に答えられないのは嫌なので、毎日必死で勉強しています。
____クリニックにこられる患者さまのお悩みは何が多いですか?
藤堂紗織先生今はマスクによる肌荒れ、にきび、花粉症ですね。マスクを日常的に着用するようになってから肌荒れに悩む人は増えたなと思います。
____肌荒れに悩む方には、どういった施術をおすすめすることが多いですか?
藤堂紗織先生基本的に、私からこれを受けた方がいいということはないんです。保険診療ならこれ、自由診療ならこういうケアの方法がありますよ、という形で患者さんに提案して選んでもらっています。その方のライフスタイルや生活の状態、ご予算などもあるので。 もちろん、色素沈着やニキビ跡のクレーターなど保険診療では治らないものに関しては「保険診療では無理ですよ」など、ちゃんとお伝えもしています。
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薬の塗り方まで丁寧に指導。大切なのは毎日のホームケア
____アラフォー世代の方におすすめの施術や、摂った方がよい成分などはありますか?
藤堂紗織先生絶対にこれがおすすめ、とかはないですね。それよりも、施術の効果を継続させるためにホームケアがすごく重要だと思っています。だからとても基本的なケアについて、ちゃんと説明をするようにしています。
例えば、毎日のスキンケアで肌を乾燥させないようにするとか、日焼け止めは絶対に毎日塗る、クレンジングで肌を擦らない、シャワーを顔に直接あてないなど、毎日の面倒なことを癖づけてもらうことが大切なので、そういうことをお伝えしています。
あと、軟膏もかならず横で塗ってねとか、細かいところまでアドバイスをしていますね。
____どうして軟膏は横に塗るのがいいんですか?
藤堂紗織先生シワが横に入っているからです。足も腕も首も、全てシワは横に入っているのでそれにそって塗る方がしっかり効果を感じられるんですよ!
____なるほど〜!そういう細やかなアドバイスを頂けるのはとてもうれしいです。
藤堂紗織先生あと私も飲んでいますが、肌を整えるためにもビタミンCは摂った方がいいですね。肌質改善は時間がかかるのですぐに効果がでるわけではないですが、継続することが大切です。 ビタミンC以外にも、ビタミンDや葉酸や亜鉛が入ったサプリも飲んでいます。抗酸化が高い成分はおすすめです。
提供するものにはこだわりと責任をもつ
____先生とお話をしていると、提供するものにかなり責任感とこだわりをもたれているのだなと感じます。
藤堂紗織先生そうですね、そこにはかなりこだわっています。うちで取り扱うものに関しては自分で試して良いと思ったものしか取り扱わないようにしています。
まだ自分の知識が追いついていないものに関しては、きちんと学んでから取り入れるようにしています。
だから他院には当たり前にあるものがなかったり、反対にあまり取り入れられていないものがあったりしますね。
全てにおいて最後の責任は私がとりたいので、働くスタッフもこの人なら信頼できると思う人と一緒にやっています。
患者さんが継続できるケアを提案
____先生がご自身を何かの名医だというとしたら、何でしょうか。
藤堂紗織先生内服ですかね。一番提供しているのは内服になります。私は美容皮膚科のメニューがあるクリニックの中では最も施術をしない医師なんじゃないかな。その分、患者さんと話す時間をたっぷりとってお話をしっかり聞くようにしています。
できないこと、やれないことは続かないのでお薬を処方するときも「できますか?飲めますか?」と確認してから処方します。もちろん、副作用についても丁寧に説明しています。
クリニックに来られるタイミングも確認して、2週間に1回なのか1ヶ月に1回なら来られるのかなど、その方が通えるペースを確認して処方するようにしています。
____かなり細かく患者さまに伝えるし、患者さまの声も聞いているんですね。内服に関する知識もアップデートされていますか?
藤堂紗織先生常にしています。漢方で治療したいという方もいるので、漢方の勉強をしたので漢方の処方もおこなっていますよ。
_____とにかく患者さまに真っ直ぐ向き合うという先生の姿勢が伝わってきます。
藤堂紗織先生患者さんとは一期一会だと思っています。うちを選んでくれたからには良くなってほしいという思いがあるので、患者さんの違いに気づきたいといつも思っています。歩き方とか体重の変化はもちろん、いつもとメイクが違ったりとかそういった違いにも声をかけています。