福岡県北九州市、城野駅から徒歩2分の「ケーズ皮膚科城野駅前院」。院長の新井知隆先生は、地域の患者さまに寄り添い、肌に関する多くのお悩みを解消してきました。皮膚科医歴25年という確かな経験や知見を生かしながら、最新の医療技術へのアップデートも欠かすことなく日々の診療にあたっている新井先生に、皮膚科医になったきっかけやニキビ治療についてのお話を伺いました。
人に喜んでもらえる治療がしたいと思い皮膚科医へ
____先生が医療の道を志したきっかけについて教えていただけますか?
新井知隆先生父親が皮膚科医だったので、生まれた時から皮膚科医が身近な存在でした。それと私は子供の頃アトピーにかかっていて、汗をかくところに湿疹ができやすく、掻きむしって血だらけになることもあったんですね。そのときに父親がくれた薬のおかげで症状が治まって、すごく嬉しかったのを覚えています。自分も人に喜んでもらえるような立場になりたいと思い、父親に憧れて同じ皮膚科医の道に進みました。
____実際、ご自身も皮膚科医になってみていかがでしたか?
新井知隆先生皮膚科って、見た目から情報が得られるので比較的診断がつきやすいんですね。僕の性格上、ごちゃごちゃした検査をするよりも「パッと見てパッとわかってパッと治療してパッと良くなる」というテンポの良さが自分には合っていると感じました。その分、治療に効果があったのかもすぐにわかるのでシビアな世界ではありますが、患者さまに喜んでいただけることにやりがいを感じますし、皮膚科を選んで良かったと思います。
ニキビは複雑な皮膚の病気なので、ためらわずに受診を
____先生はどのような治療を得意とされていますか?
新井知隆先生ニキビ(尋常性ざ瘡)の治療を得意としています。それを聞いて「ニキビで皮膚科に行くの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですがニキビはとても複雑な皮膚の病気です。原因も多岐にわたるうえ、患者さまによって治療法も変わってきますので、悩んでいる方はぜひ皮膚科にご相談ください。
____受診するタイミングの目安はありますか?
新井知隆先生ご自身が「軽い」と思われる段階でも受診していただけたらと思います。ニキビは慢性疾患で長く続く病気なので、一度良くなっていてもその状態を維持するための診療も大事です。
僕が皮膚科医になった30年ほど前は、ニキビの薬はほとんどなく、皮膚科でもなかなか治療ができなかったんですね。時代が変わり、ニキビの薬も5〜6種類以上に増え、皮膚科医も効果的な治療ができるようになりました。ニキビでお困りでしたら、今は治療法もちゃんとありますので、ためらわずに受診してほしいですね。
____身近な疾患であるニキビですが、何が原因で起こるのでしょうか。
新井知隆先生簡単に言うと、毛穴に皮脂が詰まることで起こります。あらゆる汚れが溜まって毛穴の出口が狭くなったり、皮脂がたくさん分泌されたりすることも毛穴詰まりの要因です。肌質が関わっていることもあります。他にも男性ホルモンの影響を受けるとも言われていますし、肌が乾燥すると、それを補おうとして皮脂が過剰に分泌されることもあるんですね。このように原因は多岐にわたりますが、要は毛穴に皮脂が詰まることがニキビの始まりです。詰まった皮脂が皮膚に溢れると、皮脂を餌にする菌が増えて炎症を起こし、赤ニキビになってしまいます。
____実際に受診した場合、どのような治療が行われるのでしょうか?
新井知隆先生主に塗り薬などの外用剤を使用します。毛穴の汚れを落とすピーリング効果のある薬や、炎症を起こしたニキビには殺菌作用のある薬がメインになりますね。また内服では漢方薬やビタミン剤が処方される場合もあります。まずは保険の範囲内でできる治療を行っていきます。
しかし保険の治療だけでは足りない方や、肌が弱いために刺激の強い塗り薬が使用できない方もいらっしゃるんですね。その場合、ケーズ皮膚科ではアグネスニキビ治療*1など機器を使用した治療も選べます。高周波を利用してニキビの原因となる皮脂腺を破壊することができるので、何度もニキビを繰り返してしまう方にも向いている治療法です。
患者さまがハッピーな生活を送れるように
____先生が診療するうえでとくに大事にされていることはなんですか。
新井知隆先生皮膚は目に入りやすい部分なので、皆さん大いに悩んで来院されると思うんですね。そのお悩みを少しでも解消できるように努めています。とにかく僕は「患者さんがハッピーな生活を送れるように」という思いを持ってさまざまな治療のプランを考えています。
皮膚の状態を良くするためとはいえ「あれもこれもやってはダメ、あれもこれも食べちゃいけない」といった無理な制限をするのは辛いことだと思います。なので、生活の制限をできるだけ抑えた、シンプルで確実性の高い治療方針を心がけていますね。塗り薬の使用も最小限にとどめながら皮膚の状態を診ていき、総合的に見てバランスの取れた治療にしたいと考えています。
____最後に、患者さまへメッセージをお願いします。
新井知隆先生皮膚というのは目に見える臓器で、なおかつ人体の中でも最大の臓器の一つです。なので皮膚について気になることや困っていることがあれば、医学的には病気ではなくても治療の対象になると考えています。「ニキビぐらいで病院に行くなんて……」と思って受診をためらわず、気になることがあればぜひご来院ください。
お悩みの症状について、治療が必要なものであれば患者さまに合った治療プランをご提案していきます。また、「これは心配いらないよ」とお伝えすることができれば患者さまの不安も解消できたり、安心してハッピーな日々を過ごしていただけたりするのかなと思います。もしお肌のことで悩みがあれば、些細なことでもご相談いただければ嬉しいです。