レーザーフェイシャルの名医
大平伸先生 
おおひらクリニック

岡山県岡山市北区、JR山陽本線庭瀬駅からもアクセスしやすい場所に、2025年6月に開院したおおひらクリニック。院長の大平伸先生は、大学病院や基幹病院で長年培ってきた高度な医療技術と、患者さま一人ひとりが望む医療に真摯に耳を傾ける姿勢を両立させ、地域住民の健康とQOL向上に貢献しています。今回は大平先生に、医師を目指した経緯や、専門である泌尿器科・男性医学から美容皮膚科領域へと視野を広げた想い、そして得意とするレーザーフェイシャルについて、詳しくお話を伺いました。

体の内側からも外側からもアプローチできるような医療を提供したい

____先生が医師を目指されたきっかけについて教えていただけますか?

大平伸先生実は、最初から医師を目指していたわけではないんです。母が薬剤師だったこともあり、当初は私も薬剤師になろうと考え、薬学部への進学を検討していました。いざ薬学部に進もうとしたとき、医師の処方箋に基づいて薬を提供する”薬剤師の役割”に、少し物足りなさを感じていたのです。「もっと主体的に、自分の頭で考え、診断し、治療方針を決定できる立場になりたい」と考え、最終的に医学部への進路変更を決意しました。

____大学卒業後から、今回のクリニック開業に至るまでの経緯を教えてください。

大平伸先生川崎医科大学とその関連病院で長年勤務し、泌尿器科医としての研鑽を積んできました。研修医時代には、プログラムの一環でドイツのミュンヘン大学(ルートヴィヒ・マクシミリアン大学)で1ヶ月間研修を受けました。大学院にも進学し、博士号を取得しましたが、その間も泌尿器科の臨床業務だけでなく、大学の倫理委員会の仕事や、新型コロナウイルス感染症が拡大した際には、厚生労働省のワクチン研究班のメンバーとしてワクチンの研究開発にも携わるなど、多岐にわたる活動を行ってきています。

ただ、患者さまお一人おひとりの要望に合わせた医療を行うことができませんでした。そこで、もっと一人ひとりに寄り添いたいと思い、今回、開業することにしました。

____先生の専門は泌尿器科ですが美容皮膚科のメニューも導入されています。

大平伸先生私は、男性医学(メンズヘルス)、とくに男性更年期障害といった、機能的な側面やQOLに関わる領域を専門としています。男性更年期障害は(LOH症候群)、加齢あるいはストレスを伴う、身体の衰えと密接に関わっています。男性更年期障害をサポートする中で、患者さまの悩みは体の内側だけでなく、外見的な変化にも及ぶことを実感するようになりました。特に男性の美容は、女性に比べてまだ発展途上な部分があり、悩みを抱えながらもどこに相談すれば良いか分からない、という方が少なくありません。また、女性であっても、いわゆる美容外科や美容皮膚科といった専門クリニックには、少し敷居の高さを感じてしまう方もいらっしゃいます。

そこで、加齢に伴う様々な変化に対して、体の内側からも外側からもアプローチできるような医療を提供したいと考え、美容皮膚科の導入を決めました。患者さまが年齢を重ねることを前向きに捉え、健やかで活動的な生活を送るための一助となればと考えています。

患者さまの笑顔を見たい

____先生が特に注力されている治療について教えてください。

大平伸先生レーザーフェイシャル*1を得意としています。主な効果としては、肌質の改善、シミやくすみの軽減、そして脱毛効果が挙げられます。レーザーフェイシャルの良いところは、比較的早い段階で効果を実感しやすく、施術後にお会いした際に、患者さまの表情がパッと明るくなられることが多い点です。悩みを抱えて少しうつむき加減だった方が、治療を通じて前向きな気持ちを取り戻し、笑顔が増えるのを見るのは、医師として本当に嬉しい瞬間ですね。施術の結果はもちろん大切ですが、それ以上に、患者さまが治療を受けて「良かった」と心から感じ、自信に繋がるような体験を提供することを常に心がけています。

____実際にクリニックでレーザーフェイシャルの施術を受ける場合、どのような流れになりますか?

大平伸先生まず、カウンセリングのご予約をいただき、ご来院いただきます。診察では、シミ、くすみ、たるみ、毛穴、脱毛希望など患者さまのお肌のお悩みや、どのような状態を目指したいかといったご希望を詳しく伺います。その上で、お肌の状態を拝見し、レーザーフェイシャルが適切かどうか、期待できる効果や、必要な回数・間隔、費用、そして可能性のあるリスクやダウンタイムについて、丁寧にご説明しますね。

ご納得いただけたら、次は施術です。顔をクレンジングし、清潔な状態にします。その後、目を保護するためのゴーグルを装着、レーザーを照射していきます。レーザーの種類や設定は、美肌、シミ、たるみ、脱毛など目的やお肌の状態に合わせて調整。照射中は、部位によってチクチクとした軽い刺激や温かさを感じることがあります。

____クリニックに来院される患者さまに、多いお悩みを教えてください。

大平伸先生美容に関するお悩みのある方が多いですね。当初は、私の専門でもある男性、とくに年齢による衰えが気になり始めた年代の方を想定していました。実際には男女問わず、幅広い年齢の方からお問い合わせをいただいています。当院がある地域は、必ずしも美容医療が盛んなエリアではありません。しかし、患者さまはさまざまな悩みを気軽に相談できる一般的なクリニックとして利用しているという声が聞かれています。

ちょい悪オヤジをプロデュースするクリニックに

____先生が患者さまと向き合う際に大切にされていることは何でしょうか?

大平伸先生大学病院では限界のあった、より患者さま本位の医療を実現したいということです。大病院では、どうしても病院側のシステムや効率が優先される場面も出てきます。ここでは患者さまが何を望んでいらっしゃるのか、何を一番解決したいのかというニーズを最優先に考え、治療方針を決定していきたいと思っています。一方的に治療法を押し付けるのではなく、患者さまのお話をじっくり伺い、その方が納得できる選択肢を複数提示し、一緒に最善の方法を選んでいく、というスタンスです。

____先生が知識を増やしていく上で普段から行っていることがあれば教えて下さい。

大平伸先生私自身も幅広い知識と専門性を持つことが不可欠だと考え、泌尿器科関連だけでなく、感染症、抗加齢医学、産業医学など、様々な分野の専門資格を取得し、常に学びを続けています。例えば、男性更年期障害の治療においても、美容的なアプローチまでカバーできるのが当院の強みであり、私の目指す医療の形です。学会のガイドライン作成委員や役員なども務めさせていただいており、その知見を日々の診療に活かしています。ユーモラスに言えば、「ちょい悪オヤジをプロデュースするクリニック」といったところでしょうか(笑)。年齢を重ねても、心身ともにエネルギッシュで魅力的な男性を増やすお手伝いができればと思っています。

____最後に、この記事の読者へメッセージをお願いします。

大平伸先生当院は、泌尿器科・内科・外科・美容皮膚科と幅広い診療を行っております。どの分野においても、患者さま一人ひとりの「こうなりたい」「こんなことで困っている」という声に真摯に耳を傾け、その方にとって最善の医療を提供することを何よりも大切にしています。

とくに美容皮膚科の分野では、レーザーフェイシャルをはじめ、年齢や性別を問わず、皆さまがより健やかで、より自信を持って毎日を過ごせるようになるためのお手伝いをしたいですね。美容医療に対して、まだ少し敷居の高さを感じている方もいらっしゃるかもしれませんが、当院では、どなたでも安心してご相談いただけるような、温かく、開かれた雰囲気作りを心がけています。どんな些細なことでも構いませんので、まずはお気軽にご相談ください。

プロフィール
大平伸先生
おおひらクリニック/院長・医学博士 大平 伸(おおひら しん)

川崎医科大学医学部卒業、同大学院にて博士号取得。泌尿器科医として長年、川崎医科大学および関連病院で臨床・研究・教育に従事。日本泌尿器科学会専門医・指導医、日本排尿機能学会専門医、日本性機能学会専門医、日本抗加齢医学会専門医・評議員、日本メンズヘルス医学会テストステロン治療認定医・幹事など、極めて多くの専門資格と役職を併せ持つ。泌尿器科領域全般に加え、男性更年期障害治療、感染症制御(ICD)、産業医学、そして美容皮膚科領域にも造詣が深い。新型コロナウイルスワクチンの研究班にも所属した経験を持つ。患者主体の医療と、QOL向上を目指し、2025年、岡山市北区に「大平クリニック」を開院し、現在に至る。

<資格・所属学会>
日本泌尿器科学会(専門医・指導医)
日本排尿機能学会(専門医)
日本性機能学会(専門医)
日本抗加齢医学会(専門医・評議員)
日本メンズヘルス医学会(テストステロン治療認定医・幹事)
日本性感染症学会(認定医)
ICD制度協議会認定ICD(日本感染症学会推薦)
日本医師会認定産業医
医学博士

問い合わせ: 086-728-5567

治療メニュー等

取材日: 2025年6月4日

*1
◾️施術名:レーザーフェイシャル
◾️施術の説明:当院で使用する米国キャンデラ社製GentleMax Pro Plusは、厚生労働省の医療機器承認を取得したロングパルスアレキサンドライトレーザー・ネオジウムヤグレーザーです。ロングパルスアレキサンドライトレーザーを表皮冷却しながら顔全体に照射することにより脱毛ができ、さらに、メラニン色素除去によりシミを薄くし、肌質改善を期待できます。マイルドな治療なので、治療後であってもお化粧等いつも通りにしていただけます。このフェイシャル治療はレーザーフェイシャルと総称されています。うぶ毛のような薄い毛は減毛効果が得られないため定期的な施術が必要になります。月に一回の治療を4~5回受けていただくと改善効果を得られるため、継続的な治療が必要です。
◾️施術のリスク:
【毛嚢炎】レーザー照射により毛穴に細菌が入って炎症を起こす毛嚢炎を起こすことがあります。

【熱傷や凍傷】 肌の色によっては軽い熱傷を起こすことがあります。日焼けされた場合に照射してしまうと熱傷のリスクが高くなります。また、冷却ガスを使用していますので、凍傷を生じることがあります。
【硬毛化】 ごくまれにレーザー照射部位が治療前よりも毛が濃くなることがあります。これを硬毛化といいます。現在のところ確実な対処法が確立されていません。フェイスラインで多く出現する傾向があります。これらの部位のレーザー照射はお勧めしておりません。
【その他】痂皮形成、色素沈着、色素脱失、瘢痕形成、紫斑、紅斑、浮腫、掻痒感、毛孔一致性の炎症
◾️費用(税込価格)
レーザーフェイシャル
診察料
初診 2,200円
再診 1,100円

施術料
1-3回目 11,000円
4回目以降 8,800円

表面麻酔料(痛みが強いと予想される場合)
2,200円


ライタープロフィール
嵯峨えり
2006年に専業ライターとして開業。WEBライター、占いライター、セールスコピーライターを経て、電子書籍プロデュース・執筆に携わる。美容外科医の書籍の執筆に携わったこともあり、書籍制作をメインに活動中。