名古屋市の矢場町駅から徒歩1分にある、あいち栄クリニック。院長の横山侑祐先生は、医学博士・日本皮膚科学会認定専門医を取得され、皮膚科医としてご活躍された後、業界最大手の美容外科クリニックで院長を歴任し、美容外科医として研鑽を積んだ実力派です。そんな横山先生に、美容医療にかける想いをお伺いしました。
____先生が美容外科医を目指されたきっかけを教えてください。
横山侑祐先生僕は元々皮膚科にいて、美容皮膚科を専攻してレーザーを学んでいました。 ただ、レーザーで綺麗にできる範囲とできない範囲というのがはっきりしていて、レーザーでできる範囲以上のことをやるには美容外科医になるしかないと思い、美容外科医を目指しました。
____美容皮膚科から美容外科を目指すのは大変ではなかったですか?
横山侑祐先生僕は皮膚科の中でも腫瘍を切除したり、火傷の皮膚移植をしたりと、手術を中心とした治療にあたっていたのでメスを使うことには慣れていました。だからそこに大きなハードルはなかったですね。
やりすぎず、今のお顔をより綺麗に整える手術を
____先生のお得意な施術を教えてください。
横山侑祐先生目の下のクマ取り*1が得意です。いま、希望される方がとても多いので、必然的に手術数が多いということもあります。
____目の下のクマ取りをされる際に、気をつけていることがあれば教えてください。
横山侑祐先生オーバーにし過ぎない、ということです。
アンチエイジング系の治療って、その効果をいかに長くもたせるかを考える方が多いのですが、効果を持たせようと思うと何事もオーバーになってしまいます。
やりすぎてしまう可能性もあるため、アンチエイジングの治療はあくまで、今のお顔ををより綺麗に整えていくことが大切だと思っています。
____なるほど。やり過ぎてしまうと、それはまた別の問題が起きてきそうですもんね。
横山侑祐先生あと、アンチエイジングの治療は一度やったらおしまいだと考える方も多いのですが、アンチエイジングの治療は進んでしまった時計の針を戻してあげるものなんです。戻した時計はまた進むんですよね。 だからアンチエイジングは一度やったら終わりではなく、そこからずっと続いていくものです。そこを患者さまにもしっかりとお伝えするように心がけています。
患者さまが納得のいく提案を
____クマ取りは若いうちにやった方がいいと聞きますが、その辺りはいかがでしょうか。
横山侑祐先生年齢を重ねてクマがひどくなると、脂肪が内側から皮膚を圧迫して皮膚が伸びてしまいます。
そうすると中の脂肪を除去したとしても、紙風船の空気を抜いた後に紙風船がしわしわになるのと同じように、伸びた皮膚が余ってたるんでしまいます。
だから皮膚が伸びる前に早めにやっておいた方がいいというところは、一理あるかなと思います。
ただ皮膚が伸びてしまった場合でもそれを治す治療もあるので、やりたくなった時にやっていただくので良いと思いますよ。
____ちなみに伸びた皮膚はどのようにケアをしていくのですか?
横山侑祐先生一つの方法としては伸びた皮膚を切除して、下瞼の際で縫うという方法です。 皮膚を切りたくない方もいらっしゃるので、そういった方には浅いところに脂肪や栄養剤を注入してハリを出してあげるという方法もあります。 ただやはり一番綺麗に治せるのは、伸びた皮膚を切除する方法ですね。
____クマの状態は個人差が大きいと思いますが、先生はどういったご提案をされているのでしょうか。
横山侑祐先生僕は治療方針を点数別にご説明していて、例えば90点以上取りたいのであればこの治療とこの治療が必要で、70〜80点を目指すのであればこの治療、60点でよければこの治療ですといった形で、複数の治療パターンをご提案しています。 僕たちはもちろんできるだけ満点に近くしたいですが、でもよい点数を取ることが正義ではなく、患者さまが自分のご予算の中で、納得した形で終えることができることが大切だと思っています。
こちらの記事もおすすめ
目の下のたるみ、どうにかしたい! 原因と対処・治療法とは
何もしない、ということが大切
____アラサー、アラフォーの女性におすすめの施術やケア方法があれば教えてください。
横山侑祐先生何もしないことです(笑)。
____何もしないことですか?!笑
横山侑祐先生エイジングとは何か、ということを考えてみましょう。 例えば、しみが気になるという方の場合、気をつけることは、日に当たらないことや肌を擦らないことです。たるみが気になる方の場合でも同じで、肌をできるだけ触らない方がいいんですよね。 摩擦しない、日焼けしない、肌を触らない、そういう意味で何もしない方がいいということです。 美容機器を当てるにしても、悩みや肌の状態は人それぞれですので、これをやっておけばいいというのは特にないですね。
____ちなみに、目の下のクマ、たるみを作らないために気をつけることはありますか?
横山侑祐先生自然にできてしまうものなので、それもないです(笑)。目の下をマッサージするなどは、先ほどお伝えしたとおり肌を擦る行為なので逆効果です。だからやはり、何もしないのが正解ですね。 とはいえ、何もしないことも大変なことなので、悩みがでてきたら僕たちを頼って頂ければと思います。そのために僕たちがいるので。
____先生が患者さまと向き合う時に大切にされていることを教えてください。
横山侑祐先生自分がどうなりたいかを言語化していただくということです。
その患者さまが何をもって目標を達成したと考えるかによって、方針は変わります。
その目標達成の部分を無視して、僕たちが提案してしまうと目指しているゴールがずれてしまう可能性があるのです。
「肌を綺麗にしたい」という患者さまの場合は、「どうなったら肌が綺麗になったと思われますか?」と聞いて、患者さまの気持ちをしっかり言葉にしてもらうようにしています。
自分のゴールがあって、そこに向かって何歩進めたかが満足度に繋がると思っているので、ゴールの共有を大切にしています。