目次
医療痩身(医療ダイエット)の副作用を施術種類ごとに解説
「医療痩身をやってみたいけど副作用はある?」
「医療ダイエットでトラブルがあったらどうしよう?」
医療痩身(医療ダイエット)を始めようと思っている方の中には、医療痩身に起こる副作用について気になる方も少なくありません。
実際に医療痩身では、高出力の医療機器や効果が期待できる薬を使用する場合が多いです。医療痩身を試す前に、医療痩身における副作用の種類などをしっかりと確認する必要があります。
そこで今回は医療痩身における副作用について徹底解説します。あわせて、薬剤を使った際の副作用や痩身マシンの副作用など、医療ダイエットに起こる可能性がある副作用を紹介します。
これから医療痩身にチャレンジしようと考えている方は、最後までチェックしてみてください。
この記事でわかること
- 医療痩身における副作用の種類
- 薬剤を使った医療痩身における副作用
- マシンを使った医療痩身における副作用
医療痩身は施術や薬剤によって副作用があるんだ!
医療痩身の副作用は大きく分けて3種類
医療痩身で発生する副作用は、おおむね3パターンです。医療痩身にはさまざまな方法がありますが、そのそれぞれで以下のような副作用の可能性があります。
- 一時的な副作用(ダウンタイム)
- 重い副作用
- 失敗や事故
こうした副作用については、施術前に医師から説明があります。患者がその危険性を理解したうえで施術に同意または拒否する行為をインフォームド・コンセントと言い、美容医療で重要視されているプロセスです。
1.一時的な副作用(ダウンタイム)
ダウンタイムとは施術後の回復期間のことです。医療痩身の施術を受けた直後は施術による負担から、身体へさまざまな症状が現れることがあります。
- 痛み・内出血・腫れ・むくみ
- 入浴・飲酒・運動・運転・洗顔・食事などの制限
- 「ダウンタイムうつ」と呼ばれる心理状態
ダウンタイムの症状や期間は、施術内容・部位・体質などで大きく変わるため、半日程度で回復する場合もあれば数週間など長期にわたって継続するダウンタイムもあります。
どの程度のダウンタイムが予想されるか通常はクリニックから説明があるので、その期間内であればあまり心配はいりません。ダウンタイムの症状が予想以上にひどい場合には、早めに医師へ相談しましょう。
2.重い副作用
医療痩身の施術によって、重い副作用が発生する場合があります。重篤なリスクがあるような施術はクリニックでも慎重に避けていますが、体質や体調などにより想像以上に重くなる場合があるのです。重い副作用の一例は以下になります。
- 施術跡の化膿・感染症・出血多量
- 薬剤による重度の吐き気・消化不全・血圧低下・頭痛
- 施術の反動による逆効果(脂肪除去の後の脂肪過多など)
こうした症例は決して多くはありませんがゼロではありません。体調や体質に不安がある場合は、事前にしっかり医師へ相談しましょう。
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3.失敗や事故
医療痩身は医師免許を持つ医師の指導の下で行われますが、100%成功するというわけではありません。
症状面での副作用とは別に、施術そのものの失敗や事故が発生する可能性があります。施術の失敗や事故の例には以下の項目が考えられます。
- ボディラインのバランスくずれ
- 痩身による肌のシワやたるみ
- マシンによる火傷・麻痺・視力障がい
こうした例においては、トラブルの不可逆性(元に戻らないこと)が見られるケースがあり、特に注意が必要です。事故や失敗のリスクを避けるために、実績があり信頼できるクリニックを選ぶのが望ましいでしょう。
施術時の事故は元に戻らないリスクがあるから信頼できるクリニックを選ぶことをおすすめするよ!
GLP-1ダイエット(注射・内服薬)の副作用
内服薬の中でも代表的な施術方法であるGLP-1ダイエットについて、どんな副作用の可能性があるのか見ていきましょう。
GLP-1ダイエットの特徴と期待できる効果
GLP-1ダイエットは薬剤投与により食欲を抑え、無理なく食事制限を行う医療痩身です。マシンを使う施術と異なり大規模な設備が不要なため、多くのクリニックで行われています。
GLP-1はホルモンの一種ですが、それ自体にダイエット効果があるわけではありません。あくまでも食欲抑制により食事量を減らす補助をするのがGLP-1ダイエットです。そのためGLP-1ダイエットは部分痩せではなく、全体的に体重を落としたい場合に向いています。
GLP-1ダイエットで起こり得る一時的な副作用
GLP-1ダイエットで用いられる薬剤は、もともと糖尿病の治療薬として開発された薬のため副作用をもたらす可能性があります。サプリではなく医薬品なので、医師の指導の下で慎重に服用することが重要です。GLP-1ダイエットにおける一時的な副作用の例としては、以下の項目が考えられます。
- めまい・頭痛
- 吐き気・下痢・消化不良
- 低血糖・倦怠感・脱力感
糖尿病治療薬として開発された経緯から、血糖値が下がりすぎるリスクがあります。その他の副作用も薬の効き目の裏返しと考えてよいでしょう。
人によっては副作用がほとんど出ない場合もあり、出たとしても体が薬に慣れるにしたがって軽減していくケースがほとんどです。副作用がきついときは、我慢せず医師へ相談しましょう。
副作用には個人差があるよ!つらいときは我慢せずにお医者さんに相談してね
GLP-1ダイエットで起こり得る重い副作用
GLP-1ダイエットは体調や体質により薬が強く効き過ぎるリスクがあります。重い副作用が出ないように、ダイエット中の健康観察は非常に大切です。
- 重度の低血糖症
- 膵炎(すいえん)
- 腸閉塞
低血糖発作を起こすと、急に意識を失う場合があります。運転中などに発症した場合など、命に関わる重大事故につながりかねません。低血糖以外の重大な副作用も深刻な健康被害につながる可能性があるので、リスクを軽く見ないようにしましょう。
GLP-1ダイエットに関する注意喚起
医療痩身に限らず美容医療の多くは、自由診療であり健康保険の対象外です。医薬品医療機器等法による承認がない場合もあるため、安全性や有効性についてよく理解しておきましょう。
- 多くのGLP-1ダイエットは糖尿病治療薬の目的外使用
- 糖尿病患者以外への投与について安全性と有効性は確認されていない
- GLP-1ダイエットの健康被害は公的救済制度の対象外
副作用の問題から日本糖尿病学会や厚生労働省、消費者庁から注意喚起がなされています。使用する薬、副作用、ほかの選択肢などを確認して納得したうえで契約しましょう。
参考サイト:消費者庁「美容医療を受ける前にもう一度」
参考サイト:日本糖尿病学会「GLP-1受容体作動薬の適応外使用に関する日本糖尿病学会の見解」
脂肪吸引の副作用
医療痩身と言えば脂肪吸引、というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。次は脂肪吸引についてどんな副作用の可能性があるのか見ていきましょう。
脂肪吸引の特徴と期待できる効果
脂肪吸引とはカニューレという細い管を体内へ挿入し、文字通り脂肪を吸引する施術方法です。食事制限や運動なしでボディラインを整えられるため、効率重視の人に向いています。
- 部分痩せに向いている
- リバウンドしにくい
- 傷跡が目立たない
カニューレを挿入するための切開は数ミリ程度であり、そこから余分な皮下脂肪を吸い取ります。また一度減った脂肪細胞はほぼ再生しないので、リバウンドしづらく痩身効果が持続します。
脂肪吸引は部位ごとに痩せられるから、理想の体型になれる方法なんだ!
脂肪吸引で起こるダウンタイムの症状
脂肪吸引は小さいとはいえ皮膚に穴を空ける手術の一種であり、手術中は麻酔を使用します。麻酔は身体へ一定の負担をかけるため、施術後にダウンタイムが発生します。
- 施術箇所の痛み
- 内出血・腫れ・むくみ
- 拘縮(皮膚のでこぼこ)
こうしたダウンタイムは、施術部位によって発生期間が異なります。個人差がありますが、目安としてはおおむね以下のとおりです。
部位 | ダウンタイムの期間 |
顔 | 2~3ヶ月 |
二の腕 | 1~2週間 |
太もも | 2週間~2ヶ月 |
お腹 | 3~4週間 |
特に施術当日~翌日がダウンタイムのピークとなり、麻酔が切れると痛みが出るため、鎮痛剤が処方されます。
ダウンタイムの回復過程は、まずは痛みがひいて、その後腫れが治まって…という具合に、徐々に回復します。そのため、予想より長く不快感を感じる場合もあるでしょう。
脂肪吸引で起こる一時的な副作用
脂肪吸引はダウンタイム以外にも一時的な副作用が起こる場合があります。必ず発生するものではありませんが、処置を誤ると重篤化するケースが報告されているので注意が必要です。
- しびれ、感覚の鈍り
- 強い筋肉痛
- 傷跡の目立ち
こうした症状は施術の際に、誤って神経・筋肉・皮膚などを傷つけて起こる場合が多いとされます。基本的に時間の経過とともに治まりますが、症状が重い場合は対処療法が必要です。もし、このような症状が出た場合は、速やかに医師へ相談しましょう。
皮下に水がたまる漿液腫(しょうえきしゅ)
脂肪吸引の副作用のひとつで、施術部位の皮下に水がたまる漿液腫(しょうえきしゅ)が起きる場合があります。この症状はヘルニアの手術でも起こる可能性があります。
これは脂肪の除去で空洞になったスペースに、体液が浸み出てくる症状です。体液は通常脂肪に吸収されますが、その脂肪が取り去られているため体液が溜まることが原因といわれます。
程度がひどい場合は注射針を通して体液を吸い出しますが、皮下の空洞は時間の経過とともに収縮し水もたまらなくなっていきます。
脂肪吸引で起こる失敗
施術そのものに問題がなくても、仕上がりに満足できないなど美容面で後悔するケースがあります。
- たるみやシワができた
- 思ったほど細くなっていない
- バランスが悪く不自然
脂肪吸引は、高い技術が求められる施術です。脂肪の取り方が不足すれば効果が感じられない一方、取り過ぎるとたるみが出て老けて見える場合もあります。また施術により体やフェイスラインが左右対称にならないことがあります。
そうしたリスクを避けるためにも事前に医師の十分なカウンセリングを受け、適切な吸引量を判断する必要があります。
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脂肪吸引では死亡事故が起こる可能性がある?
脂肪吸引による死亡事故の報告は残念ながらゼロではありません。体内に管を入れるという手術の一種なので、医療事故発生の可能性を完全には否定できないのです。
- 麻酔事故
- 挿管による臓器損傷
- 脂肪塞栓(脂肪細胞による血管の詰まり)
このような事故が起こる割合は決して高くありませんが、美容痩身の事故として日本でも報告されています。医療事故を起こさないよう、臓器に近い腹部に対しては脂肪吸引を行わないクリニックもあります。脂肪吸引のリスクを十分理解した上で、適切な施術を受けるようにしましょう。
参考論文:脂肪吸引術後の術後合併症により救急搬送され入院加療が必要となった 4 例の検討
脂肪溶解注射(メソセラピー)の副作用
脂肪溶解注射も脂肪吸引と並び、多くのクリニックで実施されている施術方法です。気になる部位に脂肪を溶かす薬剤を注射するだけなので、ダウンタイムが少ない施術の一つです。
脂肪溶解注射の特徴と期待できる効果
脂肪溶解注射とはデオキシコール酸など脂肪を溶かす成分を皮下脂肪へ注入し脂肪の分解と排出を促す施術です。痩身マシンなどを使わずに実施できるので、比較的手軽な施術方法といえます。
- 部分痩せに適している
- 食事制限や運動は不要
- リバウンドしにくい
脂肪溶解注射は注射した部分のみ効果があるので、全身ではなく気になる部位に対して行います。施術自体は10分前後で終わるため麻酔は使いません。溶解した脂肪は1か月以上かけて汗や尿として体外へ排出されます。
ただし一回の施術では十分な効果を得ることは難しく、通常は数回にわたり注射を打つ必要があります。
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脂肪溶解注射で起こる一時的な副作用
脂肪溶解注射はダウンタイムが少ない施術方法ですが、一時的な副作用が絶対に出ないというわけではありません。
- 腫れ・むくみ
- 内出血
- 軽い痛み
これらの症状は、数日のうちに落ち着く場合がほとんどです。過剰な心配はないとされますが、気になる症状が続くときは施術を受けたクリニックへ相談しましょう。
脂肪溶解注射で起こる重い副作用
脂肪を溶かす薬剤のうちデオキシコール酸を過剰に皮膚へ注入すると、肝臓や腎臓の障害を引き起こす可能性があります。溶解した脂肪は老廃物として体外へ排出されますが、その過程で肝臓・腎臓の働きは欠かせません。注射の量や回数が多くなると、その分大きな負担がかかります。
臓器への副作用をさけるため、脂肪量が多い腹部には脂肪溶解注射を施さないクリニックもあります。脂肪溶解注射を受ける際はこのようなリスクも頭に入れ、肝臓や腎臓に既往症がある方は事前に医師へ告知しましょう。
参考サイト:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構
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脂肪溶解注射で起こる失敗や事故
美容を目的とした脂肪溶解注射は脂肪吸引と同じく仕上がりにおける失敗の可能性があります。顔に打つケースが多い脂肪溶解注射ですが、体への施術以上に失敗のリスクがあります。
- 輪郭に左右差が出た
- 頬がこけて不健康な印象になった
- 思ったほど細くならなかった
顔への施術の場合は少しの左右差でも目立つため、思い通りの仕上がりにならなかったと感じる方が多くなります。失敗や事故を避けるためには、様子をみながら少しずつ施術をすすめましょう。
顔の施術に失敗するとバランスが悪くなるんだ。様子をみて少しずつ施術をすすめることが大事なんだ
HIFU(ハイフ)の副作用
超音波技術を応用したHIFU(ハイフ)は、皮膚を切開することなく体内の組織へ作用します。とくに医療HIFUは深部へ効果が及ぶので、高い効果が期待できます。
HIFU(ハイフ)の特徴と期待できる効果
HIFUは日本語に訳すと「高密度焦点式超音波治療法」といわれ、筋肉の引き締めや脂肪細胞の破壊による痩身効果が認められた施術です。その原理は超音波による体内組織の加熱で、前立腺肥大症などの治療にも使われています。
- 部分痩せに向いている
- 肌のリフトアップ効果が期待できる
- 傷跡がつかない
HIFU(ハイフ)は通常30~45分程度の短時間で行われますが、効果は半年程度持続するといわれます。メスや針を使用しないので傷跡が残ることはなく、痛みが比較的少ない点もメリットです。HIFUには痩身以外に筋肉の引き締めや美肌の効果が期待できるので、アンチエイジングの手段としても人気があります。
ハイフは痛みもダウンタイムもない施術だよ!部分痩せだけでなくて、美肌効果も期待できるマシンなんだ
HIFU(ハイフ)で起こる一時的な副作用
切らずに医療ダイエットができHIFU(ハイフ)ですが、赤みや腫れなど一般的なダウンタイムの症状は発生します。日常生活に支障が出ることはほとんどないですが、激しい運動やマッサージは施術後数日間は控えた方が無難です。
- 赤み・腫れ・むくみ
- 筋肉痛のような痛み
- 肌の乾燥
HIFU(ハイフ)は超音波で体内に熱を発生させ、タンパク質を凝固させます。副作用はそれらの作用に伴い発生するので、言い換えると施術の効果といえます。
ダウンタイムの症状は通常数日のうちに回復しますが、施術箇所をむやみに触ることは避けましょう。肌が弱いなどトラブルを抱えている場合は、想定外の副作用を引き起こさないようHIFU(ハイフ)を受ける前に医師へ相談してください。
目次医療痩身のハイフ(HIFU)って?メリットや注意点を解説医療痩身のハイフ(HIFU)とは?医療痩身のハイフはエステの…
HIFU(ハイフ)起こる失敗や事故
HIFU(ハイフ)は超音波を照射して熱を発生する施術のため、神経や視覚の異常などの重大事故につながる可能性があります。消費者安全調査委員会の調査によればHIFU(ハイフ)による事故は増加傾向にあり、とくに顔での発生が多いとされます。
- 神経・感覚の異常
- 視覚の異常
- やけど
HIFU(ハイフ)による事故の大半はエステサロンで発生していますが、クリニックのハイフのほうが出力が高いため、万が一のリスクがあることを十分認識する必要があります。
参考サイト:消費者安全調査委員会
痩身エステのHIFU(ハイフ)への注意喚起
経済産業省ではエステでのHIFU施術に関して注意喚起情報を出しています。もちろんエステサロンが全て危険だというわけではありませんが、HIFUに関してはサロンを慎重に選ぶ必要があります。
HIFUの購入・設置・施術には特段の法規制がないため、資格がなくてもHIFUを扱うことが可能です。エステサロンで使用される機器は自主規制で出力の低いマシンが多いですが、極端に安いサロンやセルフエステが可能なサロンなどに気をつけましょう。
参考サイト:HIFU(高密度焦点式超音波)施術による健康被害にご注意ください (METI/経済産業省)
脂肪冷却(クールスカルプティング)の副作用
脂肪冷却(クールスカルプティング)は、脂肪を凍らせて死滅させる技術です。「厚生労働省の承認を受けている」と宣伝されていて安全な印象がありますが、医療行為なのでリスクや副作用は存在します。
脂肪冷却の特徴と期待できる効果
脂肪と水が凍り始める温度の違いを利用した施術である脂肪冷却は、専用のマシンで凍結した脂肪を破壊し老廃物として体外へ排出します。
- 部分痩せに向いている
- リバウンドしにくい
- 傷跡がつかない
4℃で凍り始める脂肪細胞が死滅・分解・排出されるには1~3ヶ月かかるので、効果が現れるまでに少し時間がかかります。ダイエットに伴う厳しい食事制限や運動によるカロリー消費は、脂肪冷却での痩身では不要です。
脂肪冷却で起こる一時的な副作用
手軽に行える脂肪冷却の施術においても、赤みや内出血、色素沈着などが発生する可能性があります。メスや針を使用しない脂肪冷却ですが、やはり体にかかる負担はゼロではありません。
- 赤み・内出血
- 感覚異常・知覚過敏
- 色素沈着
- 皮下硬結(しこり)
これらの副作用は必ず起こるわけではなく、発生した場合も通常は数日~数週間のうちに自然治癒します。脂肪冷却は施術後の食事・入浴・飲酒などの制限もありません。
ただしクリニックによっては、施術後1~2時間の食事や施術当日の入浴をNGとしている場合もあります。
一時的に肌の赤みや内出血などの副作用がでる場合があるよ!数日〜数週間で自然治癒するから安心なんだ
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脂肪冷却で起こる失敗や事故
脂肪冷却の重大な副作用としては、施術前に比べて脂肪が増加する逆説的過形成(奇異生脂肪過形成)の報告がされています。詳しい原因はわかっていませんが、施術部位の脂肪が異常に発達し外科手術でないと除去できない状態になる可能性があります。
- 逆説的過形成(施術部分の脂肪が増える)
- 凍傷
- 輪郭異常
- 思ったほど細くならない
思い副作用の発生確率は低いとされますが施術の性質上、凍傷などの副作用が起こることがあります。また、予想より効果がないと感じる方が多い施術でもあります。
脂肪溶解レーザー(スカルプシュアー)の副作用
スカルプシュアーはアメリカの大手レーザー会社cynosure社製の医療痩身機器です。世界ではじめて米国FDAの商品を獲得した脂肪溶解マシンです。
脂肪溶解レーザーの特徴と期待できる効果
脂肪溶解レーザーは、レーザー照射で脂肪を溶解させる痩身マシンです。皮膚を切除することなく体外からの照射で施術できるため、「切らないメス」とも呼ばれます。
- 部分痩せに向いている
- リバウンドしにくい
- 傷跡がつかない
脂肪溶解レーザーのスカルプシュアーは25分程度の時間で、比較的広い範囲を施術できます。ただし十分な効果を実感するには複数回の施術が必要です。
脂肪溶解レーザー・HIFU・脂肪冷却の特徴・効果はそれぞれ似ていますが、どの施術法が向いているかは人によって違います。何が自分に向いている施術方法なのかについては、カウンセリングの際に医師に相談をしましょう。
切らないメスだからダウンダイムもほとんどないよ!リバウンドしにくいから部分痩せしたい方におすすめだよ
脂肪溶解レーザーで起こる一時的な副作用
脂肪溶解レーザースカルプシュアーにも内出血などダウンタイムは存在します。ダウンタイムがほとんどないとされる施術方法ですが、下表のような症状が現れる可能性は否定できません。
- 内出血・腫れ・赤み
- 痛み・突っ張り感
- 知覚鈍麻(感覚が鈍くなること)
これらの症状は発生しても軽いことが多く、ほとんどは数日~2週間程度で回復します。脂肪溶解レーザーでは痩身効果がどちらかといえば緩やかなので、副作用のリスクは小さいといえるでしょう。
ボトックス注射の副作用
ボトックス注射と聞くと、「シワ取りの注射のことなのでは?」と思う人がいるかもしれません。しかし医療痩身でもボトックス注射が使用される場合があります。
ボトックス注射の特徴と期待できる効果
ボツリヌス菌から抽出された物質で一時的な筋肉麻痺を生じさせるのがボトックス注射です。麻痺により筋肉が細くなることで、ボトックス注入部位の痩身効果が期待できます。
- 施術時間が短い
- 筋肉太りを細くできる
- シワの軽減
ボトックス注射は脂肪ではなく筋肉をターゲットとしており、ふくらはぎ・二の腕・顔などによく用いられます。施術後数日で効果が出始めますが、効き目が持続するのは4~5ヶ月です。ボトックス注射は筋肉麻痺により施術部位の動きが減るため、シワの改善も期待できます。
ボトックス注射で起こる一時的な副作用
ボトックス注射では施術後すぐに日常生活に戻ることができますがダウンタイムは発生します。決して深刻なものではありませんが、概要については押さえておきましょう。
- 痛み・腫れ・内出血
- アレルギー反応
- 筋力の低下
ボトックス注射は体質によっては注射痕の痛みや腫れといった症状のほか、かゆみなどのアレルギー反応が出る場合もありますが、いずれの場合も数日から2週間程度です。
筋肉麻痺を起こすため注入部位によっては噛む力が弱まる、歩行時に違和感があるといった症状が現れる可能性があります。
ボトックス注射で起こる重い副作用
ボトックス注射の重大な副作用は、主に他の要因と複合することによって発生します。神経の病気を持っていたり他の薬を服用している場合は特に注意が必要です。
ボトックス注射の重篤な副作用
- 嚥下障害(えんげしょうがい、飲み込みにくくなること)
- 呼吸困難
- 閉瞼不全(へいけんふぜん、まぶたが閉じられないこと)
- 頸部筋脱力(けいぶきんだつりょく、首を起こしていられないこと)
ボトックス注射は筋肉の麻痺を起こすものなので、神経筋接合部の疾患がある場合それを悪化させるリスクがあります。不眠症やニキビの治療薬との飲み合わせによっても、想定以上の筋弛緩が誘発されて同様の症状が現れる場合もあります。
ボトックス注射を受ける場合は、既往症や服用中の薬について正確に告知するようにしましょう。
ボトックス注射の副作用は重くなりやすいから注意してね!服用中の薬がある人はお医者さんへの報告を忘れないでね
ボトックス注射で起こる失敗例
ボトックス注射の失敗は多くが顔面で発生します。医療痩身で小顔を目指す場合は、特に下表のような失敗に注意するべきでしょう。
- 表情が不自然になる
- 眉や口元が異様に上がる・下がる
- 皮膚がたるむ
ボトックス注射によって施術部位の筋力が麻痺すると、周囲の筋肉とのバランスが崩れるリスクがあります。ただしボトックス注射の効果は数ヶ月で消えるため、自然と副作用を感じなくなる方もいます。
医療痩身は副作用も含め納得したうえで利用しよう
医療痩身で用いられる薬剤やマシンは、副作用を引き起こすリスクがあります。施術を受ける際は、信頼できるクリニックで医師に不安を相談すると安心です。
施術前は副作用についての説明をしっかり聞き、十分に納得した上で施術を受けるようにしましょう。
※効果・副作用には個人差があります。施術により腫れや痛み、赤み、体調の変化を感じる場合があります。
※画像はイメージです
※情報調査日:2023年5月28日