目次
この記事では、ピルが保険適用外になる理由を紹介するよ!
「ピルって保険適用にならないの?」
「保険適用にするにはどんな条件があるの?」
普段使っているピルが保険適用外の場合、経済的に負担と感じている方も多いのではないでしょうか。保険適用にして費用を抑えたくても、適用される条件について難しい文言が並ぶと敬遠してしまうかもしれません。
この記事では、ピルが保険適用外になる理由と保険適用にするための条件を噛み砕いて解説します。保険適用となった場合の費用も紹介するため、現在との比較が明確にできるようになります。
ピルが保険適用外になる理由
ピルが保険適用外になるのは、病気に対する治療を目的としない場合が該当します。例えば避妊目的の処方が自由診療扱いになるのは、妊娠は病気ではないためです。また、月経移動やPMS(月経前症候群)も治療ではないため、同様の扱いになります。
反対に、医師が治療としてピルが必要と診断した場合、保険が適用されます。具体的には、月経困難症や子宮内膜症などの症状緩和が挙げられます。保険適用となるのか適用外となるのかは、医師による判断が原則です。経済的な負担を軽くしたいと思っていても、必ずしも自分の考えとは一致しない点を頭に入れておきましょう。
ピルを保険適用にするには治療が目的でなければならない
ピルの保険適用は通院が基本だよ!
ピルを保険適用にするには、医師から治療が必要な状態であると診断を受ける必要があります。そのためには、避妊目的のような無症状ではなく、月経困難症や子宮内膜症などの病名に共通する「強い痛み」をはじめとする症状での受診が必要です。
さらに、正しい診断には血液検査や超音波検査などの精密検査も要します。ピルを保険適用にするには、症状をともなった医療機関への受診と医師の診断が必須です。ほかの方法はないため、必要になったからすぐにもらえる訳ではない点を知っておくと、ピルを受け取るまでの流れがスムーズです。
なお、現時点においてピルの処方ができるオンラインクリニックのうち、保険診療に対応したクリニックは少数です。保険適用を優先する場合は、通院がメインになる点は考慮してください。
ピルについてより詳しい情報はこちらの記事が参考になります。
目次ピルとはどんな薬?作用と8つの効果!現在販売されているピルの種類自費・保険適用のピルの違いとはピルの服用による2つの…
ピルを保険適用にする方法・手順
ピルを保険適用で処方してもらうには、2つのステップがあります。詳しく解説するため、実際に受け取るまでの流れをイメージしてみてください。
病院に行って症状を説明する
ケガや風邪を引いた時と同じように、問診票の記入から始まり、受付でカルテを作成してもらう必要があります。その後、医師との診察で症状を説明し、必要な検査や治療を受ける流れです。
最近ではオンラインクリニックも充実しているため、待ち時間が気になる方や、日中に忙しい方は利用を検討しても良いでしょう。
医師の診断によってピルを処方してもらう
すべての診療が終わったあと、症状の改善に適していると考えられるピルを医師の判断で処方してもらう流れです。保険適用となるため、LEPのルナベルやヤーズなどが候補になります。
不正出血や吐き気といった副作用が不安な方は、診察の際に医師に相談しましょう。なお、オンラインクリニックも同様に、電話診察があるため、不明な点は積極的に質問して解決してください。
低用量ピルは保険適用されるピルと適用外のピルに分類される
低用量ピルには、月経困難症や子宮内膜症などの治療に用いられるピルと、避妊目的やニキビ改善などに用いられるピルの2種類があります。どちらも同じピルですが、保険適用となるか保険適用外となるのか、明確に線引きがされています。
- 保険適用のピル「LEP」
- 保険適用外の自費ピル「OC」
保険適用のピル「LEP」
LEP(レップ)は、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが配合された薬を意味します。症状緩和をはじめとする治療を目的に処方されるピルであり、代表的なものには以下の種類があります。
<LEPの種類・特徴>
世代(ホルモンの種類) | ピルの種類 | 薬名 | 効果の特徴 |
第1世代 (ノルエチステロン) | 低用量ピル | ルナベルLD | 出血量が減りやすい。生理痛、月経困難症の緩和などに使用。 |
フリウェルLD | |||
超低用量ピル | ルナベルULD | ||
フリウェルULD | |||
第2世代 (レボノルゲストレル) | 超低用量ピル | ジェミーナ | 不正出血が起こりにくく、安定した周期を作りやすい。 |
第4世代 (ドロスピレノン) | 超低用量ピル | ヤーズ | 超低用量化され、副作用が起こりにくい。月経困難症や子宮内膜症の治療薬などに使用。 |
ヤーズフレックス | |||
ドロエチ |
それぞれ、含まれている女性ホルモンの種類や配合量が異なります。例えばLEP第1世代のルナベルやフリウェルは、女性ホルモンのほかにノルエチステロンが含まれており、出血量が減りやすい特徴があります。
世代が進んで第4世代のヤーズやヤーズフレックスになると、含まれるホルモンの量が超低用量のため、低用量ピルと比べて副作用が起こりにくいといわれています。目的や飲み方に違いがあるため、医師の指示を守った服用が大切です。
保険適用外の自費ピル「OC」
OC(オーシー)は、経口避妊薬を意味する保険適用外のピルです。避妊効果が99.7%と高い薬剤として、国から承認を受けたものだけが対象です。仕組みとしては、体の中のホルモンの量を調整して排卵の抑制や受精卵の着床がしづらい状態に保つ効果が期待できます。対象となるOCは以下のとおりです。
<OCの種類・特徴>
世代(ホルモンの種類) | ピルの種類 | 薬名 | 効果の特徴 |
第1世代 (ノルエチステロン) | 低用量ピル | シンフェーズ | 出血量が減りやすい。生理痛、月経困難症の緩和などに使用。 |
第2世代 (レボノルゲストレル) | 低用量ピル | アンジュ | 不正出血が起こりにくく、安定した周期を作りやすい。 |
第3世代 (デソゲストレル) | 低用量ピル | マーベロン | 男性ホルモン(アンドロゲン)の抑制効果が高い。 |
ファボワール | |||
ミニピル | セラゼッタ |
それぞれホルモンの含有量が異なります。加えて、ニキビ改善や生理痛緩和などの効果も期待できるため、医師と相談して適切なOCを処方してもらう必要があります。
ピルの特徴についてより詳しく知りたい場合は、こちらの記事が参考になります。
ピルが保険適用された場合の費用
ここでは、保険適用でピルが処方された場合の費用はいくらになるのか紹介します。実際には、持っている健康保険の負担割合によって変わるため、より詳しく知りたい方は通院を予定しているクリニックにご確認ください。
世代(ホルモンの種類) | ピルの種類 | 薬名 | 値段の相場 |
第1世代(ノルエチステロン) | 低用量ピル | ルナベルLD | 約1,260円 |
フリウェルLD | 約600〜800円 | ||
シンフェーズ | 保険適用外 | ||
超低用量ピル | ルナベルULD | 約1,300円 | |
フリウェルULD | 約600円 | ||
第2世代(レボノルゲストレル) | 低用量ピル | トリキュラー アンジュ ラベルフィーユ | 保険適用外 |
超低用量ピル | ジェミーナ | 約1,800円 | |
第3世代(デソゲストレル) | 低用量ピル | マーベロンファボワール | 保険適用外 |
ミニピル | セラゼッタ | 保険適用外 | |
第4世代(ドロスピレノン) | 超低用量ピル | ヤーズ | 約2,500円 |
ヤーズフレックス | 約2,500円 | ||
ドロエチ | 約2,000円 |
ピルが購入できるオンライン処方サービス5選
ここからは、忙しい方や最寄りにピルが処方できる医療機関がない方にも使いやすい、オンライン処方サービスを5つ紹介します。それぞれに違った特徴があるため、ご自身に合ったサービスがないか探してみてください。
クリニックフォア
クリニックフォアは、取り扱っているピルの種類が豊富なため、自分に合ったものを選びたい方に適したクリニックです。土日祝日問わず、診察から処方までWEB上で完結できるため、日中忙しい方にも利用しやすいメリットがあります。
サービス名 | クリニックフォア |
診療時間 | 平日9:30〜20:30 土日祝日9:00〜18:30 |
予約方法 | WEB |
取り扱いピル | 低用量ピル5種類 超低用量ピル3種類 中用量ピル1種類 アフターピル4種類 |
ピルのプラン・料金 ※自由診療(単品or単月・最安値) | 低用量ピル:3,278円超低用量ピル:7,150円〜 中用量ピル:5,478円 アフターピル:8,778円〜 ※低用量ピルの最小単位は2ヶ月分(1ヶ月分のみの購入は不可) |
ピルのプラン・料金 ※自由診療(定期便、おまとめ便・最安値) | 低用量ピル:2,783円超低用量ピル:6,077円〜 |
診察料 | 1,650円 |
送料 | 550円 |
当日発送の締切時間 | 15:00 |
決済方法 | クレジットカード GMO後払い 代金引換 |
目次クリニックフォアのピルとは?クリニックフォアのピルの口コミ・評判を徹底調査クリニックフォアの特徴をチェック【低用量ピ…
マイピルオンライン
マイピルオンラインは、アプリやLINEを使って手軽に予約が取れる点がメリットです。ピルを処方してもらった後でも相談ができるため、初めてピルを服用する方に向いているクリニックといえます。
サービス名 | マイピルオンライン |
診療時間 | 8:00〜21:00 |
予約方法 | WEB LINE |
取り扱いピル | 低用量ピル6種類 中用量ピル1種類 アフターピル4種類 |
ピルのプラン・料金 ※自由診療(単品or単月・最安値) | 低用量ピル:2,849円〜 中用量ピル:3,278円 アフターピル:4,378円〜 |
ピルのプラン・料金 ※自由診療(定期便、おまとめ便・最安値) | 低用量ピル:2,690円 |
診察料 | <低用量ピル> 初診:1,650円〜 再診:550円〜 ※低用量ピルおまとめ6ヶ月処方、定期便は再診料無料 <中用量ピル・アフターピル> 1,650円 |
送料 | 550円※+8,690円でバイク便を利用可能(東京23区内のみ対象) ※低用量ピルおまとめ処方、定期便12ヶ月処方は無料 |
当日発送の締切時間 | 平日 17:00土日祝日 15:00 |
決済方法 | クレジットカード 銀行振込 スコア後払い |
目次マイピルオンラインとは?マイピルオンラインの悪い口コミ&いい口コミ・評判を徹底調査!マイピルオンラインの特徴をチェッ…
メデリピル
メデリピルは予約から処方まで、すべてLINEで完結できるオンラインクリニックです。LINEを通して医師に何度でも相談ができるため、電話だと緊張してしまう方や、仕事の合間を活用したい方など、使い勝手のよさを求めている方に適しています。
サービス名 | メデリピル |
診療時間 | 10:00〜23:00 |
予約方法 | LINE |
取り扱いピル | 低用量ピル6種類 超低用量ピル5種類 中用量ピル1種類 アフターピル2種類 |
ピルのプラン・料金 ※自由診療(単品or単月・最安値) | 超低用量ピル:5,940円〜 低用量ピル:1,980円〜 中用量ピル:1,980円〜 アフターピル:9,900円〜 |
ピルのプラン・料金 ※自由診療(定期便、おまとめ便・最安値) | <低用量ピル> 定期便プラン:2,970円+送料3シートおまとめプラン:9,460円(2,970円/月×3+送料1回分) 6シートおまとめプラン:17,820円(2,970円/月×6) |
診察料 | 低用量ピル・超低用量ピル:無料 中用量ピル・アフターピル:1,650円 |
送料 | 550円 ※低用量ピル6シートおまとめプラン・中用量ピル・アフターピルは無料 ※アフターピルは3,850円で速達便を利用可能(東京23区内・17時までの診療のみ対象) |
当日発送の締切時間 | 17:00 |
決済方法 | クレジットカード Paidy |
目次オンラインピルでピルを処方!「メデリピル」とは?メデリピルの評判は?良い口コミ・悪い口コミをチェックメデリピルの使い…
エニピル
エニピルは、予約不要で診療が受けられる点が特徴です。WEB上で問診に回答すると、30分後には電話によるオンライン診療が受けられます。隙間時間を有効活用したい方は、積極的に検討したいクリニックといえます。
サービス名 | エニピル |
診療時間 | 10:00〜24:00 |
予約方法 | 不要(WEBで問診に回答→診療開始) |
取り扱いピル | 低用量ピル2種類 中用量ピル1種類 アフターピル2種類 |
ピルのプラン・料金 ※自由診療(単品or単月・最安値) | 低用量ピル:3,278円 中用量ピル:3,278円 アフターピル:9,900円〜 |
ピルのプラン・料金 ※自由診療(定期便、おまとめ便・最安値) | <低用量ピル・中用量ピル>毎月配送プラン:2,563円+送料12ヶ月一括配送プラン:30,756円(2,563円×12) <アフターピル>一括3個セット72時間:27,500円一括3個セット120時間:36,300円 |
診察料 | 2,200円 |
送料 | 低用量ピル・中用量ピル:385円 アフターピル:370円 ※12ヶ月一括配送プランは無料 |
当日発送の締切時間 | 15:00 ※アフターピルの場合、日祝日は14:00まで |
決済方法 | クレジットカード NP後払い(手数料:248円) |
\低用量ピルはこちら↓↓/
目次エニピル(Anypill)とは?【偽物が届く?】エニピル(Anypill)の口コミ・評判を解説エニピルの特徴をチェッ…
DMMオンラインクリニック
DMMオンラインクリニックは、最短で当日にピルが届くスピード対応が特徴です。予約から処方までWEB上で完結するため、人目を気にすることなく診療を受けられます。
サービス名 | DMMオンラインクリニック |
診療時間 | 平日8:00~22:00土日8:00~21:00 |
予約方法 | WEB |
取り扱いピル | 低用量ピル4種類 超低用量ピル5種類 ミニピル1種類 中用量ピル1種類 アフターピル3種類 |
ピルのプラン・料金 ※自由診療(単品or単月・最安値) | 低用量ピル:3,179円 超低用量ピル:3,608円〜 ミニピル:4,378円 中用量ピル:4,378円 アフターピル:8,998円〜 |
ピルのプラン・料金 ※自由診療(定期便、おまとめ便・最安値) | <低用量ピル> 1ヶ月ごと:2,783円 3ヶ月ごと:6,534円(2,178円×3) 6ヶ月ごと:13,068円(2,178円×6) <超低用量ピル> 1ヶ月ごと:3,278円〜 3ヶ月ごと:9,207円〜(3,069円×3) 6ヶ月ごと:18,414円〜(3,069円×6) <ミニピル> 1ヶ月ごと:3,938円 3ヶ月ごと:11,154円(3,718円×3) 6ヶ月ごと:22,308円/(3,718円×6) |
診察料 | 無料 |
送料 | 550円 ※2,550円〜バイク便利用可能(東京23区内、大阪市24区内のみ対象) |
当日発送の締切時間 | 平日 15:30 土日祝日 14:30 ※バイク便は20:30まで |
決済方法 | クレジットカード DMMポイント |
ピルの保険適用外に関するよくある質問
ピルと保険適用外についてよくある質問を3つ紹介するよ!
疑問解決に役立ててね!
-
LEPに避妊効果はある?
-
はい、LEPに避妊効果は期待できます。ただし、LEPは症状を改善させるために処方されるものであり、避妊効果は副次的です。避妊効果だけを求めた場合、保険適用にはならずLEPではなく、自由診療のOCが対象になります。
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病気の治療用ピルならオンライン診療でも保険適用される?
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基本的に保険適用にはなりません。なぜなら、ピルの処方に対応したオンラインクリニックの多くは、診察が自由診療となるため、ピルだけを保険適用にはできないためです。よって、保険診療による治療用のピルを処方してもらいたい場合は、通院が必要になります。
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保険適用になるのは低用量ピルだけですか?IUSは保険適用外?
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IUSでも保険適用になる場合があります。ピルが月経困難症や子宮内膜症など、治療を目的とした処方であれば保険適用になるのと同様に、IUSも症状を改善するために必要と医師が判断した場合、保険が適用されます。
ピルが保険適用外になる理由を踏まえてうまく使おう
ピルが保険適用外になるのは、治療目的ではなく避妊を目的とした処方の場合です。月経困難症や子宮内膜症などの治療を目的とした処方であれば、保険適用となるため、ご自身の状況と照らし合わせてみてください。
なお、治療を目的としていても、オンラインクリニックの場合は自由診療が基本となる点には注意が必要です。ピルの処方に対応しているオンラインクリニックは多くありますが、保険診療に対応したオンラインクリニックは限られています。診療が自由診療の場合、ピルも自由診療になるため、保険適用を希望する場合は、通院ができるクリニックが最寄りにないか探すところから始めましょう。
目的に合った処方ができるところを探してみてね!