東京メトロ丸ノ内線 「東高円寺駅」2番出口から徒歩1分ほどのところに所在する、東高円寺ウィメンズクリニック。院長の髙木先生は、女性のライフスタイルに伴った婦人科のお悩みに寄り添い治療してくださる名医。年齢とともに移り変わる婦人科系のお悩みを一貫して診てくださる、地域のかかりつけクリニックです。今回は、そんな髙木先生にクリニックの治療や来院のタイミング、患者さまとの向き合い方についてお話を伺いました。
一貫して患者さまの治療経過に寄り添える環境を目指して
____髙木先生が産婦人科・産科の道に進まれたきっかけについて教えてください。
髙木美樹先生女性であることが活かせる点と手術ができる点から、最初に産婦人科を選びました。そこからさらに幅広く従事していくために産科にも視野を広げたのですが、実際にやってみると産科がとても楽しいと感じ、しばらくは産婦人科・産科にて勤務していました。
____貴院を開院するにあたって、何かきっかけや理由などはあったのでしょうか?
髙木美樹先生身近な先輩が開業されたことがきっかけとなりました。
また、勤務医として仕事をしていると、タイミングの問題でなかなか1人の患者さまの治療経過を見ていくことが難しいことがあり心苦しさを感じていました。そのため一貫して治療経過を診ていきたいと思ったことが理由です。
年齢とともに移り変わるお悩みをサポートし続けたい
____現在、貴院が最も注力していることはありますか?
髙木美樹先生年齢の垣根なく全ての患者さまのためのクリニックを運営することに注力しています。当院の患者さまの多くは、最初は生理不順や生理痛で来院されるのですが、その後不妊や更年期など別のお悩みで来院されます。年齢とともに変わるライフスタイルによって婦人科系のお悩みも変わっていくので、総合的に患者さまの人生に寄り添いながらサポートすることを意識しています。
___なるほど。ちなみに貴院が積極的に行っている取り組みなどはありますか?
髙木美樹先生今、若い方に積極的に打ちましょうと推奨されているのが、HPVワクチン*1 です。全国的な取り組みですが、当院でも行っています。HPV(ヒトパピローマウイルス)とは性行為によって感染するものなのですが、中には子宮頸癌を引き起こしてしまうケースがあります。そのため、早いうちにワクチンを打っておくことで婦人科系疾患の予防に繋がります。 当院では、こうした予防をきっかけに来院していただいて、その先のライフスタイルに合わせたかかりつけとして寄り添っていきたいと思っております。
____なるほど。これは女性だけのワクチンなのでしょうか。
髙木美樹先生HPVワクチンはぜひ、男性にも打っていただきたいものです。
また、基本3回で完結するワクチンですが、15歳未満ですと2回で終わります。
当院では、予防するHPVの数に応じて2種類のワクチンを選択いただけますが、圧倒的に予防する数の多いシルガード9をおすすめしております。
ブライダルドックで安心して赤ちゃんをお迎えする準備を
____貴院のブライダルドックについてもお聞かせいただきたいのですが、どのようなメニューになっているのでしょうか。
髙木美樹先生当院のブライダルドック *2
では、検査項目の中に風疹を入れております。妊娠を望まれる方で風疹の抗体が少ない場合はワクチン接種が推奨されているのですが、約2ヶ月間の避妊が必要になります。
そのため、妊娠をご希望される場合は早期にご受診されることをおすすめしております。
____貴院の患者さまではどのタイミングで受けられる方が多いでしょうか。
髙木美樹先生やはり結婚が機会になるとは思いますが、当院では結婚後に子供が欲しいと思ったタイミングでされる方が多いように思います。
____ブライダルドックを通して何かしらの治療が必要になる割合はどのくらいでしょうか。
髙木美樹先生基本的には風疹の抗体が少ない方がほとんどですが、性感染症が見つかる場合など、体感としては全体の2.3割程度だと思います。比較的少ない割合ではありますが、安心したお産を迎えるために、可能であればブライダルドックは受診されておくと安心だと思います。
患者さまとの対話を大切にすることで思わぬ疾患の発見も
____髙木先生が患者さまと向き合う上で大切にしていることを教えてください。
髙木美樹先生来院される患者さまの多くは、診療時にお悩みを全て出し切れる方は少ないです。なので対話をしっかりすることと、「最後に聞きたいことはありますか?」と念押しするようにお聞きしています。 ご自身でもよくわからないけれど、なんとなく気になって来院したという方も多いので、お話をよく聞くことで思わぬ疾患が見つかることもあります。また、治療方針についても対話の中で患者さまと決めていくようにしています。
____婦人科に行くタイミングって自分でどのように判断すれば良いのでしょうか?
髙木美樹先生この症状があったら来てくださいと言えるものではないので、普段のご自身の状態と少しでも違ったり違和感があったら一度来院していただきたいと思っております。
万が一検査して特段の問題がなかった場合は、それが基本データとなって今後何か変化が起こった場合の比較となりますので、気になることがある度に来ていただいて、かかりつけとしてお付き合いできればと思います。
____最後に、なかなか婦人科に踏み出せない患者さまに向けて一言お願いします。
髙木美樹先生敷居は高くないので、少しでも気になることがあれば気軽に来ていただきたいと思います。また、内診に抵抗感があって踏み出せない方は当日にしないことも可能なので、一度お話を聞かせていただいて、検査が必要であれば別日にお気持ちを準備してから行うこともできます。とにかくまずは、お悩みをご相談しに来てください。
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