社会で活躍する女性の健康の維持・増進に貢献することを基本理念とするLadies clinic LOG新宿。清水拓哉院長は、忙しい女性のライフスタイルに合わせた治療・手術の提案をモットーに、患者の不安、待ち時間、アクセス時間といったストレスを最小限にし、子宮内膜ポリープや子宮鏡手術などをはじめとしたバリエーション豊富な日帰り手術に対応する‟頼れる”婦人科の名医です。清水先生が目指す、新しい時代のクリニックや施術のニーズについて、お話をうかがいました。
産婦人科の次男として生まれた、サラブレッド
___なぜ、この仕事をお選びになったのですか?ご経歴とあわせて、お話いただけますか。
清水拓哉先生私の実家が産婦人科を開業しており、自然とこの道に進みました。産婦人科の華やかな雰囲気が好きで、子どもの頃は学校から帰るとすぐに病院に向かうほど慣れ親しんできた世界です。他の職種は、考えられなかったですね。
大学卒業後は臨床を中心として10年以上総合病院に勤務していましたが、患者様の手術のスケジュールを組む際に、日帰り手術を希望される方が圧倒的に多いことに驚きました。ニーズが有るにも関わらず婦人科の日帰り手術はまだ一般的ではなかったことが開業の動機です。働く女性や子育てで忙しい方にとって、入院はハードルが高いもの。その悩みを解決したいし、個人的にも、開腹手術には至らない症状であれば日帰り手術は可能だという考えがありました。また、日帰り手術をメインに人の多く集まる場所で開業すれば、他の医院にはない、ひとつの優位性にも繋がると思いました。
___実際に開業されて、患者さまの反応はいかがですか?
清水拓哉先生開業してまだ半年ですが、やはり日帰り手術の需要が高いなと実感しています。当初は働く女性=30代のイメージを持っていましたが、今のところ原宿という場所柄からか、25歳前後の女性が多く来院されています。生理不順やおりものの異常、ピルの悩みについて相談に来られるほか、他の病院では原因がわからなくて‟婦人科・産婦人科難民”になっている方、かかりつけのクリニックを探している方など、来院の理由はさまざまですね。
___清水先生は、患者さまにどのように向きあわれていますか?心がけていらっしゃることは?
清水拓哉先生婦人科の施術や手術は、患者さまにとってナイーブなイメージ、不安が多いはずです。医師は、父親が子どもに接するような、上から目線で患者に知識を伝えがちと思って受診を躊躇する女性も多いと思いますが、私は対等な目線で接するようにしています。いろいろな病院を渡り歩いて当院にたどり着いた患者さまから話を聴くと、「予約や診療で長く待たされた挙句に、診察が数分で終わった」「流れ作業のような対応をとられて、医師に不信感を持った」という声が少なくありません。
何より大事なのは、患者さまがご自分の病状や施術の内容をきちんと理解すること。当院では、診察時にもできるだけ声かけを密にしてリラックスしてもらい、最終的には笑顔で帰宅してもらえるような信頼関係を築けるよう意識しています。
早期発見と治療で、子宮頸がんは撲滅できる
___Ladies clinic LOG原宿の、具体的な施術内容を教えてください。
清水拓哉先生一般的な婦人科クリニックのように、女性特有の悩みや症状となる月経やおりものについて、妊娠に向けた相談、ピルの処方など、さまざまな症状に対応していますが、子宮内膜ポリープ・子宮鏡手術などの日帰り手術、子宮頸部円錐切除術(LEEP)*1、バルトリン腺嚢胞造袋術*2、流産手術(MVA法)*3、コルポスコピー(頸部精密検査)などに対応しています。日帰り手術のバリエーションについては、個人医院としてもかなりレアだと思います。総合病院以外だと、東京でも1、2院かと。
___子宮鏡手術や、コルポスコピー検査とは、具体的にどのようなものですか?
清水拓哉先生子宮鏡手術は、子宮の内腔の病変部を子宮口からアプローチする手術方法で、お腹に傷ができず、術後の回復が早いなどさまざまな利点があります。たとえば、不妊症の1~2割の方に見つかるといわれる「子宮内膜ポリープ」(子宮の内側の膜に付着した非がん性の増殖物で、月経不順や不正出血が起こることがある。不妊症の原因となることもある)を切除するためには通常は入院が必要ですが、当院は日帰りで手術が可能です。不妊症は生理のサイクルが大事ですし、仕事をしながら日帰りで手術できたり、早めに手術することで不妊治療も効率アップします。このことはおおげさでなく、日本の少子化にも貢献できると考えています。
コルポスコピー(頸部精密検査)は、子宮頸部を拡大鏡で観察することで子宮頸部病変の程度と広がりを診断する精密検査で、子宮頸がんやHPV*4の診断にも役立ちます。病変が疑われる部分の組織を採取し、組織診を行います。
___何事も、早期発見と早期治療が大事とはいえ、診療や手術、治療に時間がかかりすぎると、前向きな気持ちになれないですよね。
清水拓哉先生たとえば、陰部にイボができる「尖圭コンジローマ」、いわゆる性病で悩む20代前後の患者さまが増えているのですが、すぐに取らないと再発したり、放置されてしまう危険性があります。他のクリニックで塗り薬だけ処方されたり、原因がわからないと言われたりして症状が悪化するケースも多くみられます。そういった患者さまには日帰り手術をおすすめしていますが、実は、手術自体は時間と手間がかかるものなのです。ひとつひとつイボを焼き切るのに時間がかかるだけでなく、治療費も決して高くないとなると、クリニックにとってはある意味やりたがらない施術かもしれません。それでも、早めに治療することで患者様の悩みを早期に解決できると考えています。
また、当院では子宮頸部異形成(子宮頸がんの前がん病変)にたいしてレーザー蒸散術や円錐切除術(LEEP)も行っています。このような網羅的に検診から治療まで行える医療を患者様に提供できる環境を作ることで、子宮頸がんをも撲滅できると考えています。
最新の研究結果により、10代からのHPVワクチン摂取も推奨
___尖圭コンジローマは、HPVワクチンで予防できるというのは本当ですか?
清水拓哉先生ひと昔前には、HPVワクチン(子宮頸がんなどの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐ予防接種に用いられる薬)の副作用で、たとえば歩行が困難になったり、思考力が低下するというような報道があり、安全性が不安視されていましたが、今では安全性が確認されています。最新の研究結果では尖圭コンジローマの予防はもちろん、HPVワクチンさえ打てば9割以上の女性は子宮頸がんにかからなくて済むといわれています。
___HPVワクチン接種の年齢やタイミングなどはありますか?
清水拓哉先生性交渉をする前の段階、年齢でいえば小学6年生からHPVワクチンを打つことが可能です。しかも、高校1年生までは公費で受けられるので、費用の個人負担なく接種できます。副作用や安全性など、まだまだHPVワクチンに対する理解が足りないと感じていますが、予防の意味でもぜひ打っていただきたいですね。
___最後に、女性特有の病気や症状で悩む方へ、メッセージをお願いします。
清水拓哉先生生理以外の出血や、原因がわからない体のお悩みをお持ちの方は、早めの診察をおすすめします。月経量が多かったり、おりものに血が混じっていたりということも女性器のがんの初期症状として見られることがあります。とくに「下の症状」は恥ずかしさもあり相談できずに悩んでおられる場合が多いでしょう。
また、日々の忙しさから、診察のタイミングを逃してしまうこともあるはず。当院では、オンライン診療にも対応しており、初診の方でもWebやLINEでのご予約が可能です。初診の方は、受診前にWEB問診票へ記入していただくことで、待ち時間の短縮が図れます。東京にお住まいで、どこのクリニックに行けばいいのか分からないという方も、ぜひ当院にお越しください。保険適用範囲、自己負担額、追加費用などのご相談も、お気軽にどうぞ。