岡田有香先生

プレコンセプションケアの名医【グレイス杉山クリニック】産婦人科の知識を広めることで女性の未来を支えたい

東京・渋谷駅から徒歩4分に位置するグレイス杉山クリニック。院長を務める岡田有香先生は、プレコンセプションケアや卵子凍結といった妊活の幅を広げるための治療を積極的に行われています。岡田先生の産婦人科への熱い想いを取材させていただきました。

知識を広めることが、女性に選択肢を与える第一歩

____グレイス杉山クリニックについて教えてください。

岡田有香先生当院はプレコンセプションケアと卵子凍結*1にフォーカスしているクリニックです。いつか子どもを産みたいと考えている女性の未来を応援していけるクリニックでありたいなと思っています。

____なぜ産婦人科の中でもプレコンセプションケアや卵子凍結といった領域を始められたのですか。

岡田有香先生産婦人科の領域は何でも好きだったので、手術やお産、不妊治療と全領域に携わっていました。 その中で、高齢妊娠などでハイリスクな出産となった妊婦さんや、卵巣や子宮に大きなダメージを負った方の手術、タイミングはあったのに40歳で初めて不妊治療に来られる方などに立ち合い、この現状を変えることはできないかと考えるようになったんです。 こうした患者さんが増えているのは知識がないことが大きな原因であり、産婦人科領域の知識を一般に広めていきたいという思いがありました。 いつか子どもが欲しいと考えている方は、子宮や卵巣の状態を含め、ご自身の体調を定期的にケアすることが大事なんだよってことを伝えていきたくて、産婦人科医としてできることを行っています。

将来の妊娠を考える方に、今からできることをご提案します

____「プレコンセプションケア」という言葉になじみのない方もいると思うのですが、治療内容について教えてください。

岡田有香先生いつかの妊娠を考える方が、将来健康な赤ちゃんを生むために今からできることをやろうということが定義です。 子どもが欲しいと思ったタイミングでスムーズに妊活できるように、女性の体やホルモンをケアしていくことはとても重要です。運動の仕方や栄養状態についてアドバイスすることもあるので、幅は広いですね。

岡田有香先生結婚したらブライダルチェック、妊活を頑張ってもできなかったら不妊治療というイメージが強いかと思いますが、もっと前の段階からケアをすることで選択肢を広げることができます。婦人科には少なくとも1年に1回は来ていただいて、エコーだったり子宮頸がん検診だったりを行って欲しいです。 もしパートナーと一緒に進めていきたい場合はクリニックに一緒に来ていただいても大丈夫です。基本的には女性用のクリニックですが、妊活やプレコンセプションケアについては男性も一緒に来院いただけます。

____プレコンセプションケアはいつ頃から行うのが適切ですか?

岡田有香先生10代からやっていただきたいくらいですが、20代以降でもなるべく早くが理想です。本当は、生理が始まったらかかりつけの婦人科を持ってもらいたいんです。 欧米だとかかりつけの婦人科があるのが当たり前なのですが、日本にはそういった習慣があまりありません。年に1回健康診断を受ける方もいらっしゃいますが、それだけでは小さな卵巣の腫れなどはわからず、病気になってからしか気付くことができない事もあるんです。 エコーは保険適用でご案内ができますし、ぜひいつか妊娠したい、自分の状態を知りたいという方は定期的に婦人科に来ていただきたいと思っています。

生理痛はないのが当たり前。ある人はぜひ受診を

____クリニックに来院される患者さまのお悩みの中でも特に多いものを3つ教えてください。

岡田有香先生ひとつは、自分の卵巣や子宮の状態を知りたいという患者さんです。 そういった方に対しては、まずはエコーで実際に卵巣や子宮の様子を拝見し、病気がないかをチェックします。病気があれば可能な治療法をご説明して、定期的に来ていただくことになることが多いですね。 次に多いのが、卵子の在庫を知りたいという方です。卵子の在庫は血液検査で当日に結果が出るので、検査結果のご説明をしながら進めていきます。実は、卵子の数が人よりも多い方は女性の10%、人よりも少ない方は3~5%いるといわれているんです。 卵子の数が多すぎる方は、排卵しにくい体質。また、少なすぎる方は人より閉経が早いかもしれないので、妊活のタイミングを急がなければならないかもしれません。
そうした可能性があるのだということを、ぜひ知っていただきたいですね。

岡田有香先生もうひとつは、生理痛を改善したいというお悩みです。生理痛はないのが普通なんです。 生理痛があること自体、卵巣の病気が背景にある可能性があります。この事実って、産婦人科だと当たり前なんです。なのにこれを一般の方が知らないのはおかしいなって。 まずはこのことを知っていただくことから始めたくて、私もSNSなどで発信し、患者さんには少しずつ浸透しています。 日本はピル=避妊のイメージを持っている人が多いのですが、病気の予防にも大切なもの。病気になったら不妊になる可能性があるのに、それさえ理解できていない人が多いなと感じています。

卵子凍結という選択肢のハードルを下げたい

____卵子凍結に関しても力を入れられているとのことですが、どのような方が受診されていますか?

岡田有香先生どうしても年齢が上がると卵子が老化し、妊娠の確率が低くなってしまいます。そのため、妊娠は希望しているけれど直近での妊活が難しいといった方が卵子凍結を望まれることが多いです。 子宮や卵巣の病気を抱えている方も、卵巣の正常な部分がダメージを受ける前に卵子凍結しておくという方法をとられることがあります。

____卵子凍結という選択肢は何歳ごろから考えるといいのでしょうか?

岡田有香先生本来推奨されているのは35歳未満。34歳くらいまでは、卵子の質が20代とそこまで大きな差がないんです。ただ、35歳をすぎると1年に約5~10%ずつ妊娠できる確率が下がってしまいます。 もし30代後半で卵子凍結を考える場合は、卵子の在庫数などを見て判断していただくことが大切です。

____先生のクリニックでは卵子凍結をパッケージ価格で提供されていますよね。

岡田有香先生普通のクリニックですと、検査、注射、飲み薬…とそれぞれに金額がかかるんです。特に、若い方だと注射の本数を増やしてより多くの卵子を取ろうとするのですが、注射は1本数万円するので5本打っただけでも相当な金額です。 さらに、卵子の凍結に関しても1個単位でお金がかかることが多いので、それだけで費用が数十万になることもあります。金額の幅が広いことから、最終的にいくらになるのかわからず、怖くて始められないという方も多いんです。 卵子凍結は若いうちに考えていただきたいのに、若い方だと金額の幅が怖くて受けられなくなってしまう。そうした金額へのハードルを下げるために、卵子凍結の金額をパッケージ化することにしました。

何を選択するかは患者さん次第。選択をサポートするのが私の仕事です

____先生が患者さまと向き合うときに大切にしていることを教えてください。

岡田有香先生婦人科に足を運んでくれたことがまずありがたいですし、来ていただいた方には自分にとってベストな選択をしていただけるようにサポートをしたいと思っています。 最終的な選択が卵子凍結であれ、妊活であれ、まずはどのような選択肢があるのかを知っていただいた上で、患者さまの考えに寄り添いたいんです。 患者さまの選択肢がなくなるような状況は避けていきたいし、それに向けて私ができることは最大限やっていければいいなと思っています。

とても話しやすく柔らかい雰囲気を持った岡田先生。「友達感覚で来ていただけたら嬉しい」と、安心感のある笑顔でお話しいただきました。正しい知識を身に付けるため、先生が発信しているInstagramも今後チェックしていきたいと思います。

writer: 比嘉桃子

*1
施術名:卵子凍結
施術の説明:
1)排卵誘発
 月経2-3 日目から卵巣刺激を開始して約1週間は内服薬や注射薬による排卵誘発を行います。月経開始後すぐに来院されてから約1週間後の月経開始8-9日目に再診し、卵胞(卵子が入っている卵巣の部分)発育の程度をみます。そちらで予定通り発育しているということであれば、最短でその2-3日後に採卵が決定します。もう少し卵胞の発育が必要な場合は、1-2回追加で受診していただく場合もあります。
2)採卵
 腟から超音波器械(プローブ)を挿入して、超音波画像を見ながら卵巣の中の卵胞(卵の入った袋)に採卵針(採卵専用の針)を刺して卵胞液とともに卵子を吸引・採取します。
3)凍結保存
 ガラス化法という新しい細胞凍結技術を用います。高濃度の凍結抑制剤を利用し、従来の方法に比べて細胞内の水分をより多く除去します。超高速で冷凍させ、-196 度の超低温状態でも固体と液体の中間状態を保ちながら凍結する方法です。
施術のリスク・副作用:
①卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
 多数の卵子を採取するために排卵誘発を行いますが、その際に卵巣を刺激することによって起きる副作用です。卵巣が腫大してしまい、時には腹水の貯留が起こり、腹痛、腹部膨満感、血液濃縮、乏尿、血栓症などを伴うことがあります。この副作用の詳細や対処法等については平成23 年3 月厚生労働省より「重篤副作用疾患別対応マニュアル 卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」が出されていますので、興味のある方は参照いただけたらと思います。
②出血
 採卵による穿刺(針を体に刺して内部の液体を吸い取ること)を行った箇所で出血量が多い場合は止血を行います。細心の注意を払っていますが、採卵後にまれにですが、予期せぬ腹腔内の出血が発生することがあります。出血の為、開腹手術、輸血が必要になった例が学会で報告されています。
③感染症
 採卵に伴い細菌の混入による発熱や膿瘍の形成などの可能性がありますので、予防のため採卵の前後に抗生物質を使います。
費用:卵子凍結 パッケージプラン 440,000円(税込)

profile

岡田有香先生

グレイス杉山クリニック/院長 岡田有香先生 2014年に産婦人科医として聖路加国際病院入職。杉山産婦人科に所属した後、グレイス杉山クリニックSHIBUYA院長に就任。不妊治療に多くの方が苦しむのを目の当たりにしたことから、現在はプレコンセプションケアや卵子凍結といった分野に力を入れ、生理や妊活についての正しい知識について積極的に発信している。
お問い合わせ:HPのお問い合わせフォームまたは03-6427-5670 にお電話ください。
※診療のご予約に関しては、HPのご予約ボタンから、またはLINEでも受け付けております。

関連記事

  1. 山西先生2

    美肌の名医【東京美容クリニック 表参道本院】患者さまと施術の相性を見極めてオーダーメイドの提案を

  2. 産婦人科で行うVIO脱毛の名医【ひなたクリニック】患者さまの秘めた悩みに寄り添うきめ細やかな心遣い

  3. 木崎尚子先生

    婦人科疾患の名医【ショコラウィメンズクリニック 神奈川】女性の一生涯のかかりつけ医でありたい