中目黒・池袋と東京都内に2院展開している「ナチュラルAGAクリニック」。「薬に頼らないAGA治療」をコンセプトに掲げ、より「ナチュラル」「安心」「安全」な発毛治療を実現しています。薬に頼ることなくレーザー治療やシャンプー、育毛剤によって、副作用の心配をできるだけ少なく、よりナチュラルな発毛を目指しています。今回は院長を務める新行内出(しんぎょううち いずる)先生に、薬を使わない薄毛治療「ナチュラルメソッド」や患者さまとの向き合い方について詳しくお話を伺いました。
人生を左右するAGA治療の魅力
___先生が医療の道をめざしたきっかけについて教えていただけますか?
新行内出先生中学生の頃、左目に怪我をして見えづらくなった時期がありました。それを眼科の先生に治していただいたことが大きなきっかけとなり、以来「医師を目指そう」と思うようになったのです。
医学部に進み、いろいろな診療科を経験していくうちに、バイト先でAGA治療について知ることがあり、「おもしろい分野だな」、「人のためになる仕事だ」と感じました。それを機に、「AGA治療を専門的に学びたい」と皮膚科へ進みました。
___具体的にAGA治療のどのような点に惹かれたのでしょうか?
新行内出先生そもそもAGAとは、日本人男性の3人に1人が発症すると言われている脱毛症です。女性の場合はFAGAと言われ、加齢やホルモンバランスの乱れにより発症します。
脱毛は命に関わることではありませんが、 人生を左右するくらい悩みの深い問題です。これを解決してくれるのがAGA治療であり、目に見えて結果が出るため、その点に大きなやりがいと魅力を感じています。私自身が眼科の先生に助けてもらったのと同じくらいのインパクトを、患者さまに与えられるものだと信じています。
___そこからクリニック開業まで、どのような経緯があったのでしょうか?
新行内出先生千葉大学医学部を卒業後、がん研有明病院で勤務いたしました。その後、東京大学医学部付属病院、大手AGAクリニックなどで勤務し、2021年に「ナチュラルAGAクリニック」を開院しました。脱毛で悩む患者さまと接するうちに、できるだけひとりひとりのニーズに応えられるような治療をしたいと考え、独立することを決めました。
「薬に頼らないAGA治療」で「ナチュラル」「安心」「安全」な発毛治療を実現
___クリニックに来院される患者さまに多いお悩みは何でしょうか?男女別に教えてください。
新行内出先生男性は、頭頂部から薄くなったり、額の生え際から後退していったり、抜け毛などに悩んでいる場合が多いようです。女性は、ボリュームが減ったり、抜け毛が増えたりといった頭部全体の症状に悩んでいる人が多いですね。
___新行内先生が特に注力されている治療について教えてください。
新行内出先生当院は日本皮膚科学会発行の「AGAガイドライン」に完全準拠し、発毛効果と安全性が確認された治療のみを行っています。中でも、薬を使わない新しいAGA治療「ナチュラルメソッド」を行っている点が特徴です。
「ナチュラルメソッド」は、AGAの治療方法として日本ではまだ一般的ではありませんが、欧米諸国では既に認知されている新しい治療方法です。低出力レーザー*1、アデノシン外用*2、HARVESTサプリメントプラス*3の組み合わせにより副作用がほとんどなく、AGAの進行を抑え発毛も促すことができ、国内においては当院が初めて導入いたしました。
従来のAGA治療では、薬を飲み続けないといけない、妊活中の治療ができない、副作用が出るなどの可能性があり、実際に薬剤の副作用によってAGA治療を断念される方もいらっしゃったのです。「ナチュラルメソッド」は、薬剤の副作用が心配な方でも取り入れることができるため、「ナチュラル」「安心」「安全」な発毛治療を実現できます。
___「ナチュラルメソッド」を導入することになった経緯について教えてください。
新行内出先生以前働いていたクリニックでは、飲み薬の処方や頭皮の注射を行っていましたが、薬の副作用に苦しむ患者さまが少なからずいらっしゃったのです。
その状況を何とかしたいと考えていたところ、2017年に日本皮膚科学会から「AGAガイドライン」が公表されました。ガイドラインによると、副作用をほとんど起こさずに治療ができる「レーザー治療」が非常に良い評価をされていたんですね。アメリカ発の治療方法だったため英語の論文などをもとに研究を重ね、薬を使わない新しいAGA治療「ナチュラルメソッド」を導入いたしました。日本では今後広まっていくと思われる施術です。
___「ナチュラルメソッド」とは違い、AGA治療薬を服用する場合の副作用とはどのようなものでしょうか?
新行内出先生AGA治療薬として使われているのがフィナステリドやミノキシジルです。男性ホルモンを抑えるフィナステリドは性欲が落ちたり精液が少なくなったりするため、妊活中の方には不向きな薬と言えるでしょう。また、ミノキシジルの飲み薬は全身の体毛が増えたり動悸がしたりなどの副作用があるため、「AGAガイドライン」では推奨されてない薬です。
さらに飲み薬は肝臓に負担をかけてしまうため、肝機能が悪い患者さまには使えません。AGAは進行性の疾病のため半永久的に薬を使い続ける必要もあり、体への影響が心配な方も多いと予想しています。なお、ミノキシジルの塗り薬は推奨されています。
___「ナチュラルメソッド」を体験された患者さまの反応はどうだったのでしょうか?
新行内出先生飲み薬を含め一切治療を受けてこなかった患者さまは、3〜4か月ほどすると髪の毛が生えてくる効果を感じています。副作用が少ないというのも大きな特徴です。
ある患者さまは、AGAの治療のため飲み薬を続けているうちに副作用が出てしまいました。薬をやめたところ髪の毛が抜けてしまったそうですが、脱毛を避けるため、副作用に苦しみながらも再び薬を飲み続けていました。そこで、この患者さまに「ナチュラルメソッド」の治療を行うと副作用もなく効果をしっかりキープすることができ、大変喜んでおられましたね。
___「ナチュラルメソッド」を取り入れることで、患者さまには治療の効果のほか、どんなメリットがありますか?
新行内出先生AGAは進行性の疾病なので薬を飲み続けなければならず、副作用の面で心配ですし、毎月薬代1万円、年間12万円という費用もかかります。例えば、35歳から治療を始め65歳まで髪の毛をキープする場合、 30年で 360万円必要です。
一方、「ナチュラルメソッド」を取り入れると薬を使うよりも費用を抑えることができ、経済的にもかなりメリットがあると思います。
患者さまの人生に希望の光をもたらすことが自分の役目
___先生が美容医療に携わる中で一番やりがいを感じる瞬間というのはどのようなことでしょうか?
新行内出先生患者さまに喜んでもらったときに一番やりがいを感じますね。副作用で苦しんでいた患者さまからは、「ありがとうございます」と直接声をかけていただくことも多いです。飲み薬の副作用で治療を断念し、希望を失っていた方の中には、当院の副作用がほとんどないAGA治療で効果を実感し、人生に希望が持てるようになった患者さまもいます。
___新行内先生が患者さまと接する際に心がけていることを教えてください。
新行内出先生患者さまからしっかりとお話を聞くことを重視しています。治療はただスケジュールに沿って行えばいいというわけではありません。悩みや希望を聞き、総合的にその方の人生を良くしていくことが我々の役割だと考え、丁寧に患者さまの状況やお気持ちを聞くことを心がけています。
___ライフスタイルの面ではどのようなアドバイスをしていますか?
新行内出先生本人の努力次第でAGAを克服できると思っていらっしゃる方がいますが、残念ながらAGAは遺伝が関係していて、食生活や睡眠時間、シャンプーの方法を見直すだけで薄毛を改善することは難しいでしょう。
ただご自身の健康のためにも、生活を整えた上で治療を行うことが大切です。そのため、食生活や生活習慣の面においても指導しています。
___最後に、美容医療に興味を持つ方々に方にメッセージをお願いします。
新行内出先生見た目は、人の人生を左右します。60〜70歳になったら、それほど髪の薄さは気にならなくなるかもしれませんが、若い方にとっては髪の毛が薄いか多いかは人生に大きく影響します。
20年ほど前はAGAは諦めなくてはいけない病気で、帽子やウィッグで隠すしか対処法はありませんでした。現在はありがたいことに医学が進歩し、自分の髪の毛をしっかり保ち、さらに増やすことも可能です。薄毛で気になる方は、諦めずに当院に足を運んでいただければと思います。遠方の方でもオンライン相談ができますので、ぜひご相談ください。