東京都・池袋駅から徒歩7分の場所にあるフローラクリニック。院長を務めるのはさくちゃん先生こと、秋間雄策先生です。僕、オタクなんですと話してくれた秋間先生は2021年に「美容医療×エンターテインメント」という革新的なクリニックを開院しました。秋間先生の美容医療にかける想いを伺います。
より自信を持って生きてもらうための医療を提供したい
____どうして美容外科という道を選ばれたのか、これまでの経緯について教えてください。
秋間雄策先生研修先の病院を探していた大学生時代、とある病院で「美容外科医になりたい」と話す研修医に出会ったんです。当時はそこまで美容医療が世間に認知されていなかったので、美容外科医になるという選択肢があまり一般的ではなくて、「そんな科があるんだ」と衝撃を受けました。 また、別の先生からも「コンプレックスを改善することで今後の人生をプラスにして、自信を持って生きてもらえるような治療がしたい」という言葉を聞いて、すごく共感したんです。僕がやりたい治療に近い部分があるなと感じました。
____では、すぐに美容外科の道に進まれたのですか?
秋間雄策先生いえ、最初はいろいろな研修先を回った後、頭頸部外科に進みました。 とてもやりがいのある仕事ではあったのですが、どうしても「健常者の生活をよりよくしていく」という医療に魅力を感じていて。大学生の頃感銘を受けた言葉を思い出し、何年もかかっちゃったけど、結局僕のやりたいことは美容外科なんだなと思い直したことから、大手の美容クリニックなどで美容外科医としての経験を積みました。
____そこからなぜ開業に至ったのでしょうか。
秋間雄策先生それぞれのクリニックには経営方針があるので、どうしてもできる治療が限られるんです。例えば僕はカウンセリングにしっかり時間をかけたいんですけど、雇われていると難しいときもあります。 自分のやりたいことを突き詰めるには開業がベストなのだと感じ、フローラクリニックを開院しました。
皮膚についての知識は豊富。施術にはとことんこだわります
____フローラクリニックに来られる患者さまに多いお悩みを教えてください。
秋間雄策先生しみやそばかす、二重ですかね。 しみやそばかすなど、色素に関するお悩みに関してはピコシュア*1という機械での施術をおすすめしています。 これは美白に対するアプローチに関して私が世界最強だと思っている機械で、タトゥーやアートメイクなんかもこれで消すことができます。 しみへのアプローチとして、濃いしみを薄くするといった施術はよくあるのですが、ピコシュアは薄いしみにも効果てきめんです。ファンデーションを塗らなくてもいいくらいの、きれいな肌を目指せます。
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____NOファンデ肌、かなり魅力的です…! 先生も使われているのでしょうか?
秋間雄策先生僕も17回ほど打っていて、かなりきれいになりました。うちに通ってくれている人の肌がどんどんきれいになっていって、それを見た知り合いの方が通ってくれて…と口コミで施術を受けに来てくれる方も多いですね。 僕、オタクなので好きなことにはこだわっちゃうんです。皮膚についてすごく勉強したので知識があるし、それを患者さんにもしっかり説明したいし、機械にもこだわりたい。だからこそ、ピコシュアは自信を持っておすすめできます。
____先生は二重の施術もお得意だと伺ったのですが、どのような施術をされているのでしょうか。
秋間雄策先生二重に関しては、自然癒着法*2という埋没法の中でも特別な技法でラインを作っています。韓国では割と流行っているのですが、日本ではまだあまり浸透していない方法です。 よくあるのは糸を輪っか状に何点か留めていく埋没法と、切開して二重のラインを作る切開法*3。自然癒着法はこの従来の埋没法と切開法の中間地点にある技法だといわれています。 従来の埋没法は皮膚を切らなくていいものの、二重のラインが取れやすいことがデメリットなんです。切開法だと半永久的にラインは取れないけれど、傷跡が絶対に残ってしまうし、元に戻すことができません。 その点、自然癒着法は切開せずに糸を入れるので糸を取れば元にも戻せるし、やり直しもききます。さらに、糸を入れ続けていると皮膚とその下の組織が癒着してくれるので、糸が取れても戻りにくいんです。
秋間雄策先生また、糸が1本なのもメリットですね。従来の埋没法だと、2点留めなら2本の糸を使います。そうするとどちらかに付加がかかり、片方だけ取れて不自然なラインになるということがありえるんです。 しかし自然癒着法の場合は、2cmほどの長い糸1本で施術を行うので、一部だけ取れてしまうことがありません。また、まばたきをしていても糸がクッションのような役割を果たして衝撃を全体に分散してくれるので、緩みにくいこともメリットとして挙げられます。
トータルで輪郭の形成をしていくことが、アンチエイジングには大切
____すべての施術にこだわりを持たれているようですが、先生はご自身を何の名医だと思われますか?
秋間雄策先生アンチエイジングの一環として行う、たるみ治療ですね。
輪郭として美しいとされている逆卵型の輪郭をキープするには、まずはこめかみからおでこにかけてのラインが丸いことが大切。この部分がくぼんだりボコボコしたりしてきた場合は、ヒアルロン酸*4を入れて形を整えていきます。
そして頬骨から下の部分は、多くの場合たるみが原因です。重力に負けて組織が口元まで落ちてしまっていることが多いですね。この場合は、落ちてしまったものを糸リフト*5で戻してあげるのが一番きれいに仕上がります。
僕自身も年に1回程度糸リフトを継続していて、今年42歳になりますが卵型の輪郭をキープできています。
____糸リフトに関しては、主にどのようなデザインをされているのでしょうか。
秋間雄策先生僕の場合、糸をクロス型に入れていきます。口元の部分を耳の方に引っ張るベクトルの糸と、上に持ち上げるベクトルの糸を両方入れてあげるんです。 クロスして入れることで、凹んでしまった部分に脂肪をしっかり戻してあげられるようにデザインできるので、きれいな逆卵型の輪郭を作ることができます。元あった場所に戻してあげるだけなので、施術の効果が長く続くこともメリットです。 それでも凹んでいる部分が強ければヒアルロン酸を足し、多い部分の脂肪を減らしてあげるなどしてバランスをとっていく。そうしてトータルで輪郭の形成をしていくことが、アンチエイジングではとても大切だと思います。
緊張をほぐす仕掛けは万全! リラックスした状態で施術を受けてもらうことが目標
____治療一つ一つにこだわりを持たれているのですね。では、患者さまとはどのように向き合われているのでしょうか。
秋間雄策先生施術にはリスクやデメリットもあるので、ちゃんと全部を説明した上で決断して欲しいんです。後から知って後悔するのは悲しいので。手術なんて特に5〜10分で終わる話じゃないので、時間をかけてじっくり話して、自分で理解した上で決めてもらうっていうのが大事かなと思っています。 あとは、満足してもらうのが何よりですね。口コミを書いてくださる方も多く、自分でもびっくりするほど評価が良くて。たまに厳しい意見もありますけど、概ねいいこと書いてくれていて、僕が今まで頑張ってきたことが認められてるのかなと思って嬉しいです。
____秋間先生の優しい人柄も、評価に表れているのかもしれませんね。また、フローラクリニックはかなり個性的なデザインで作られていますが、どのようなこだわりがあるのでしょうか。
秋間雄策先生患者さんにリラックスしてもらうために、コンセプトをエンターテインメント性の高いクリニックにしているんです。 入り口から「入るとこ間違えたかな?」って思うくらいインパクトのある作りになっているし、楽しんでくれたらいいなって。びっくりしてもらって、緊張が飛んでっちゃうようなクリニックがいいなと思うんですよね。 手術の時って、緊張で自分のなりたい姿を正確に言えなくて先生に言われるがまま施術してしまう人もいるんですけど、そうじゃなくて自分の想いを言いやすいリラックスした空間にしていきたいんです。 普段美容とかにあまり触れてこなかった人にも興味を持ってもらって、美容医療自体を一般化していくことにも貢献していきたいですね。