東京都渋谷区、原宿駅東口・明治神宮前駅3番出口から徒歩3分に位置する青山スキンクリニック。院長の冨田理紗子先生は、美容皮膚科医と精神科医を兼任し、二つの医療分野の視点から患者さまにとっての理想の美を叶えるサポートをしています。今回はカウンセリングにも強みを持つ冨田理紗子先生に、施術をする上で大切にしていることや患者さまへのメッセージを詳しく伺いました。

＿＿＿＿冨田先生が医療の道を志したきっかけについて教えていただけますか？

冨田理紗子先生特別なきっかけがあったわけではないように思います。ただ、幼い頃は体が弱くて病院通いを繰り返していました。そのため医療を身近に感じ、病院に対して怖いというよりも「元気にしてくれる、楽しませてくれる優しい場所」というイメージがありました。年下の子と関わることが好きだったこともあり、「小さい子を診るお医者さんになりたい」と口にしていたそうです。その後も医師になりたい思いを持ち続けて医療の道に進み、精神科医として勤務を始めました。現在も美容のクリニックの院長をしながら精神科医の仕事を続けています。

＿＿＿＿先生は現在も精神科医を兼任されているとのことですが、そこから美容医療に進んだ経緯はどういうものだったのでしょうか？

冨田理紗子先生当時、同じ職場で働いていた同僚から美容クリニックのバイトを紹介されたことがきっかけでした。美容医療にはもともと興味があり、研修医時代も形成外科を選択して長く学ばせていただきました。精神科医になってからは、自傷行為の傷跡をいかに目立たなくするかの技術を磨きながら、心身ともに自分がいかに前向きに美しく生きられるかという「生き方としての美容」にも関心を持ち、美容医療に携わりたいと考えましたね。

＿＿＿＿なるほど。「もっと美しくなれたらいいのに」という悩みが精神科の分野に関わってくることもあるのでしょうか。

冨田理紗子先生そうですね。「美容」と「メンタル」は密接にリンクする部分があると感じます。例えば、過度な美を求めた結果として摂食障害を引き起こしたり、美への追及が依存へと変わることで歯止めが効かなくなったり、本来の目的を見失い、道が逸れてしまうことが起こりうるんです。また、過度の不安や鬱状態から、自分の見た目に自信がなくなってしまうことは、年齢・性別を問わず起こります。美容クリニックにいらっしゃる患者さまのお悩みも、精神科医としての知見でサポートできたらと思います。

＿＿＿＿先生はどのようなクリニックを目指していらっしゃいますか？

冨田理紗子先生「美容に興味はあるけれど入りづらいな」と躊躇してしまう方にも選んでいただけるクリニックを目指しています。私はキャリアのスタートが精神科医なので、正直、美容に携わってきた期間がすごく長いとは言えません。クリニック自体も美容のベテランが集結したような華やかで勢いがある雰囲気でなく、どちらかといえばアットホームです。ですから、美容のスペシャリスト達が通うようなクリニックは少し敷居が高いな、と考える方にとって、自分が前向きになるための最初の一歩を踏み出しやすい場所になれたらと思っています。

＿＿＿＿先生が得意とされている施術や注力されている治療を詳しく教えてください。

冨田理紗子先生ヒアルロン酸治療 *1ですね。美容医療の分野では、ヒアルロン酸を皮膚に注入して気になる箇所にボリュームを出したり、目元や口元などのシワの改善を目指したりする施術です。 加齢とともにどうしても筋肉や骨のボリュームが落ちてきますので、まずはお顔の土台作りから始めます。全体的にたるみやシワが気になるところに注入し、土台が整ったところで、さらにご自身が改善したい箇所がどこなのかを探ります。例えばシワであれば、次に考えるのは、どうすればシワが減っていくのかですね。シワ自体に注入するのか、もしくは他の箇所に注入することで気になる部分を改善するのかを、患者さまと相談しながら進めていきます。

他には、もともとピコトーニング*2を得意としているクリニックですので、そちらにも注力しています。ピコトーニングとは、ごく短い照射時間のレーザーによって肌に蓄積したメラニンを少しずつ排出させる治療法です。シミや肝斑などのメラニン除去だけでなく、肌のハリ、キメを整えるなどの肌質改善にも効果が期待できます。従来のレーザー治療よりも比較的痛みやダウンタイムが少ないのが特徴です。
患者さまの幅広いお悩みに対してお応えできるよう、今後も順次メニューを増やしていく予定です。

＿＿＿＿施術面など、とくにこだわりを持っていることを教えてください。

冨田理紗子先生メニューを問わず、カウンセリングにはこだわりがありますね。患者さまのお悩みを真摯に聞いてよく相談することを大切にしています。
患者さまの中には、お悩みに対してピンポイントに「ここにこういう施術をしたら良いんじゃないか」というイメージを持ってご来院される方も多くいらっしゃるんですね。
しかし、それが理想の結果をもたらす施術であるとは限りません。お困りごとをしっかり聞いて、そのお悩みを解決するにはどの施術がもっとも適しているかをご説明します。
場合によっては「そこはやらない方が良いです」「そこは必要ないと思います」とはっきりお伝えすることもあります。ご納得いただいた上で安心して施術を受けていただけるように、カウンセリングは今後もしっかりと取り組んでいきたいですね。

＿＿＿＿精神科医でもある先生のバックグラウンドから、患者さまとの対話をとても大切にされていることが伝わりました。カウンセリングでとくに大事にしていることはありますか？

冨田理紗子先生美容のカウンセリングでは、自分が受ける施術以外のことは話しちゃいけないと思われる方が多いように感じます。例えばピコトーニングの施術を受けにこられた方だと、シミのお悩みだけをお話しされるとかですね。
ですが、当クリニックでは美容に関する悩みだけではなく「実は最近眠れていなくて」といった日常の困りごとも全部吐き出せるようなカウンセリングを心がけています。
施術や美容のことだけではなく、日常生活や食生活など、患者さまの人生についてもトータルにバランスよくアドバイスをしていきたいですし、患者さまとそんな信頼関係を築けていけたらと考えています。

＿＿＿＿最後に、患者さまへメッセージをお願いします。

冨田理紗子先生「診てもらって満足」というだけではなく、クリニックの帰り道やこれからの毎日が楽しくなるような、患者さまが明日から少し前向きに生きられるような施術を目指しています。
「こんなことをするにはどういう施術が良いのかな」という小さな疑問からでも構いません。当クリニックでできるとは限らないことも含めて、お気軽にカウンセリングに来ていただけたら嬉しいです。