心斎橋駅2番出口より徒歩2分、長堀橋駅から徒歩7分という好立地にあるヤナガワクリニック。院長を務めるやながわ 厚子先生は、準ミス日本に選ばれた経験を持つ美容のエキスパート。2003年から長きに渡って美容皮膚科医として活躍されるやながわ先生に、美容医療にかける熱い想いを伺いました。
母の影響と大学時代の経験から美容外科の道へ
____先生が美容外科医を目指されたきっかけを教えてください。
やながわ厚子先生私の母がとても美容に熱心な人で、小さい頃から日焼けには気をつけなさいとか、首にしわができるから枕は使わないようにと言われてきました。 最初から美容外科医を目指したわけではなかったのですが、おそらく育った環境から自然と美容に向かう流れになったのかと思います。
____お母様の美意識が先生にも染み付いていたのですね。
やながわ厚子先生そうですね。あともう一つ大きなきっかけとしてあるのが、大学時代にやったしみ取りレーザーです。
大学時代は野外スポーツをしていたので、結構大きなしみができてしまったんですよね。
それを大学病院の形成外科にあるレーザーで取ってもらったのですが、レーザーを当てた直後はきれいになったのに、前よりもシミが濃くなってしまったんです。
今なら理由もわかるのですが、当時は「せっかくレーザーをしたのに、なんで濃くなったんだろう…」と、疑問を覚えました。
その後、日焼け止めをしっかり塗るなどして生活をしていたら、ある日ふとしみが薄くなっていることに気づいたのです。その変化がとても面白いなと感じて、形成外科に進むことにしました。
リモデリング治療で、自然な若返りが可能に
____先生がお得意とされている施術を教えてください。
やながわ厚子先生オールマイティにできるようにしていますが、ヒアルロン酸*1やボトックス*2といった注入系の施術であったり、リモデリング治療*3を得意としています。
____リモデリング治療はあまり聞き慣れない言葉なのですが、詳しく教えて頂けますか。
やながわ厚子先生お肌に注入する製剤は、架橋製剤(かきょうせいざい)と非架橋製剤に分けられるのですが、ここ数年ヨーロッパでは非架橋製剤が流行っています。 というのも、これまで使われてきた架橋製剤は、顔が大きくなったりパンパンになったりと、不自然な仕上がりになることも多かったんです。 そういった不自然な仕上がりは嫌だよねというところから、ヨーロッパでは肌を土台から美しくしようという考え方が広まり、今その流れが日本にもきています。 リモデリング治療とは、非架橋製剤を用いて、自分の肌がもともと持っているエラスチンやコラーゲンを増やし、自然に若返ることを目標とした治療です。 肌を元から若返らせていくため、自然な引き上がりが期待できたり、目元の小じわが改善されたりします。
____今まではヒアルロン酸で充填する治療が主流だったところから、肌の質そのものを高めていく治療へと変わっていったのですね。
やながわ厚子先生その通りです。当院では肌表面の不調を改善するものから、靭帯などの器官を再生していくものまで、色々な製剤を扱っているので、その中から患者さまの状態を見て、最適なものをご提案しています。 当院ではさらに、高周波などでコラーゲンを増やして肌を引き締め、それでも足りないところには、架橋製剤のヒアルロン酸で埋めていくという治療を行っています。
____自分の肌のポテンシャルをあげた上で、それでも足りないところはヒアルロン酸でカバーするんですね。
やながわ厚子先生そうです。トータル的な治療が大切なんですよね。 ヒアルロン酸のみの治療で顔が大きくなってしまったり、糸だけを入れてもきちんと引き上がらなかったり、肌がキレイにならなかったりと、単体の治療だけだと思うような結果が出せないことが多くあります。 なので、リモデリング治療を行って、日々のスキンケアまでしっかりと指導をしてあげることによって、トータル的な改善を図っています。
患者さまの状態をしっかりと診て最適なメニューで施術を行う
____リモデリング治療の具体的な施術メニューはどういったものになりますか?
やながわ厚子先生リモデリング治療は、ECM製剤というアミノ酸が入っているか入っていないかで分かれます。 アミノ酸が入っている製剤としてはスネコス*4やジャルプロが最近ではよく使われています。アミノ酸が入っていないヒアルロン酸だけの製剤がプロファイロ*5になります。
____それぞれの製剤の違い、使い分けについて教えてください。
やながわ厚子先生表面のハリを出すんだったらスネコス、中顔面のリフトアップでしたら、プロファイロとかジャルプロを使います。自然なリフトアップを叶えることができますよ。
____先生が治療で製剤を打つ際、気をつけていることやこだわっていることはありますか。
やながわ厚子先生その方の肌の状態を見て製剤を決めるというのと、やりすぎないということですね。 リモデリング治療*3は良いのですが、注入治療はやりすぎてしまうとダメなので、慎重におこなうようにしています。
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肌を根本から整えるRF治療
____エイジングを感じ始めた方におすすめメニューはありますか?
やながわ厚子先生お肌の土台をちゃんとすることが大切だと考えているので、RF治療*6がおすすめです。 RF治療は私自身もすごく好きで、10年以上前から行っているのですが、RF治療を行っている方はやっぱり肌がキレイだなと感じます。あと、シミができにくいというメリットもありますね。 レーザー治療で自分の肌の土壌を耕して、それでも足りなかったらリモデリング治療を取り入れると良いかなと思います。
____最近はハイフが人気ですが、高周波もしっかりと効果があるんですね。
やながわ厚子先生正直、ハイフ*7だけしている方は、肌がキレイではありません。土台を高周波できちっと治療してからハイフを行うことで、しっかりと効果を感じられます。 お肉に例えれば分かりやすいのですが、お肉って焼いてばかりでは美味しくないじゃないですか。じっくりと温めるからこそ美味しくなりますよね。 だからこそ、私はRF治療をおすすめしています。
____なるほど。高周波で肌の土台を整えていくことが大切なんですね。
やながわ厚子先生高周波は今日やって明日すぐに効果が出るものではありませんが、続けていくと数年後の肌が全然違ってきますよ。若い方には、将来のための貯蓄のようなものだとお伝えしています。
患者さまがキレイになるために最も適した治療を提案する
____先生が患者さまと向き合うときに大切にされていることを教えてください。
やながわ厚子先生必ず目線を合わせてお話するということと、何を求めていらっしゃるのかを読み取るように意識しています。 また、診察をしている中で患者さまが気にしていることよりも、もっと気になることが見つかる場合があります。 そんな時ははっきりとお伝えをするようにしています。ただ、はっきり言いすぎて嫌われてしまうこともありますけど(笑)。
____でもそれは、患者さまによりキレイになってほしい思いがあるからですよね。対するより良い提案ですよね。
やながわ厚子先生そうですね。
緊張して来られる方も多いので、あまり目線をあわせて頂けないことも多いのですが、それでも目を見て話すことを心がけています。
しっかりとコミュニケーションをとって、患者さまをより素敵にしてあげられたらと思っています。