JR常磐線荒川沖駅より徒歩8分、つくば駅よりバスに乗り「荒川沖西1丁目中央」からすぐ。都内からのアクセスも抜群で、地元の方に限らず、千葉や東京からも多くの患者さまが来院するつくば・土浦鶴町皮膚科クリニック。こちらで副院長を務めているのが鶴町宗大先生です。 幅広い悩みに保険診療や自費診療を用いて柔軟に対応しつつ、現在、力をいれている治療の1つが『赤ら顔治療』とのこと。今回は小鼻周りや頬などに起きやすい『赤ら顔』を具体的にどのように治療していくのか。またそのメリットやリスクを中心に、鶴町先生へ伺いました。
周りの先生方の影響もあり、開業医として地域医療に貢献したい想いに。
___鶴町先生が今の仕事に就くまでの経緯をお聞かせ下さい。
鶴町宗大先生当院は私が生まれたのとほぼ同時期に父が開業しましたので、自然と医師という職業を意識するようになり、継承についても漠然と考えておりました。
その思いが確固たるものになったのは、初期研修期間中に参加した、医師主体のクリニック経営セミナーがきっかけです。そこに参加されている先生方は、とても熱心に自院のスタッフ管理、医院経営についてディスカッションされていました。
その姿を目の当たりにし、自分自身も開業医という魅力ある職業に本気で取り組んで行きたいと思い、その頃から、将来的には開業医として地域医療に貢献したいと考えるようになりました。
___クリニック経営セミナーなど外部の勉強会なども受講されているようですが、今までにどのような研修や経験を積んで来られたのでしょうか。
鶴町宗大先生2016年4月から2018年3月までの初期研修期間を終え、2018年4月から順天堂大学浦安病院にて皮膚科医としてのキャリアを開始し、一般皮膚科全般の研修を行いました。
また同時に、外勤先として実家であるつくば・土浦鶴町皮膚科クリニックで、毎週1日半勤務を行なうようになりました。それ以後も、正確な診療を行うために大学病院にて研鑽を積み、日本皮膚科学会皮膚科専門医と医学博士を取得しました。
2023年4月からは、つくば・土浦鶴町皮膚科クリニックの副院長として常勤勤務しております。今も続けて、クリニックが休診の日は大学病院に2週間に1日の頻度で勤務し、知見を広げたり、最新の治療薬を把握するようにしています。
皮膚科と美容皮膚科を併設し、県外からも患者さまが来院
___約30年前に開業されたとのことですが、クリニックのこだわりや強みとして特化してきた治療はありますでしょうか。
鶴町宗大先生開業した当時は主にアトピー性皮膚炎の治療に力を入れており、自費診療は行っていませんでした。その後、徐々にレーザー機器を含めた様々な医療機器を取り入れ、設備を拡充してきております。
20年ほど前からは美容皮膚科領域へと分野を広げ、医療脱毛を中心にシミ治療なども
行っております。
現在は、難治性の皮膚疾患から美容皮膚科領域に至るまで多くの症状に対応するために、約30台にも及ぶレーザー等、多くの医療機器を完備しております。また、保険診療と自費診療における患者さまの割合はほぼ半々となっています。
___医療脱毛の施設には専用の窓口を設けているようですが、理由はありますか?
鶴町宗大先生医療脱毛をもっと気軽に受けたいという患者さまの声にお応えして、皮膚科診察と医療脱毛の対応窓口を分けることで予約を取りやすくしております。皮膚科クリニックに併設している医療脱毛施設であるため、何かトラブルが起こった際にはすぐに対処することができるのも強みです。
当院は、最新のものを含めてレーザー脱毛機を9台ほど所有しています。建物だけでも300坪、敷地は4000坪、駐車場も110台ほど有しております。この敷地の広さがあるため、多くのレーザーなどの治療機器を設置することができ、強みの一つになっています。
___クリニックには県外からもたくさん患者さまが来られていると伺っています。どのような方が多いのでしょうか。
鶴町宗大先生男女比で言うと、6:4くらいの比率で女性の患者さまが多いです。年齢は10代から80代まで幅広くご来院いただいています。特に、シミなどの自費診療においては30〜50代の女性の患者さまが多い状況です。
当院は茨城県の県南に位置しています。北は福島のいわきや茨城の水戸、南は千葉の柏、我孫子、流山、野田や埼玉の三郷、越谷、都内からお越しになる方もいらっしゃいます。
また『赤ら顔治療』のことについて言いますと、当院は『赤ら顔』の治療として主に色素レーザーであるVビームⅡ*1というレーザー機器を使用しています。このレーザーは、大学病院などにおいては赤ら顔治療のみならず、小児の血管腫の治療として用いられる事も多い機械です。保険適応として利用できるレーザーではありますが、一般の皮膚科クリニックでは導入していない施設もありますので、VビームⅡ*1があると知って当院に来院される患者さまが多くいらっしゃいます。
保険対応の『VビームⅡ』完備。頬や小鼻周りの毛細血管拡張症に対しては保険診療で対応可能
___『赤ら顔治療』について伺いたいのですが、まずはどのような症状の患者さまが来られますでしょうか?
鶴町宗大先生色んなパターンがありますが、一番多いお悩みは小鼻周囲の赤みになります。その次に多い悩みとしては、頬の赤みや顎の赤みなどになります。 他にも、酒さ(しゅさ)やニキビが悪化し赤みが残る方なども治療に来られます。
___『顔の赤み』の治療はどのような流れで行われるのでしょうか?
鶴町宗大先生顔の赤みの原因として、赤ら顔(毛細血管拡張症)、酒さ(しゅさ)、脂漏性皮膚炎、ニキビやニキビ跡、血管腫、接触性皮膚炎などいくつかの種類があります。そのため、まずは皮膚科専門医として適切に診断を行うことが大切だと考えています。その上で、その方の肌の状態を考慮しながら、ご予算に沿って適切な治療を提案することを心がけています。当然、保険適応となる疾患に関しては保険治療をメインに行っております。
赤ら顔治療としては、基本的には色素レーザー(VビームⅡ*1)やIPL(ルメッカ*2)などを用います。このVビームⅡ*1は、保険適応で用いることができますので、患者さまの自己負担額を抑えて治療を受けていただくことが可能です。
酒さに対してはロゼックスゲル(メトロニダゾール外用)が保険適応となったため、この外用剤と漢方薬の内服などと組み合わせながら治療しています。その上で、毛細血管拡張症が気になる場合には、保険適応としてVビームⅡ*1による色素レーザー治療を加えております。
そのほか単純性血管腫やいちご状血管腫などの赤あざも、VビームⅡ*1の保険適応で改善することが可能です。
___VビームⅡの治療頻度や治療期間、また、ダウンタイムなどデメリットがあれば教えてください。
鶴町宗大先生患者さまの皮膚状態にもよりますが、1か月に1回、おおよそ5~6回ほど続けて頂くことで徐々に症状が改善していきます。治療期間としてはおおよそ半年です。
ダウンタイムに関しては、照射直後に赤みや腫れは出ますが、1~2日で引いてきます。出力が強かった場合は一時的に顔がむくむこともありますが、こちらも4~5日ほどで落ち着きます。
VビームⅡ *1は血中の酸化ヘモグロビンに反応して過剰に増えた血管を破壊しますので皮下出血( 紫斑)になることもありますが、1〜2週間程度で改善します。
コロナ禍がきっかけでマスクが一般的に用いられますので、仮に皮下出血が生じたとしてもマスクを使えばあまり気にならないと、患者さまからは言って頂いております。
___半年ほどで治療が完了するんですね。『赤ら顔』も含め、美容のために普段のセルフケアで気を付けることはありますでしょうか。
鶴町宗大先生日々のスキンケアですね。クレンジングから始まり、洗顔、保湿という美肌維持のために継続しているルーティンがあると思います。
その際の注意点としては、長時間のクレンジングは避けるべきです。余計な皮脂を落としてしまい、乾燥につながる可能性があります。また、洗顔及びクレンジングに関しては擦り過ぎないことが大切です。過度な摩擦は赤みを増やす原因になるだけでなく、シミなどの色素沈着にも繋がります。
さらに紫外線への対策も必要です。紫外線はしみ・シワなどの原因にもなりますが、特に酒さにおいては赤みが増す原因にもなると指摘されています。そのため、日に当たる際には適切な日焼け対策をしてください。
なお、赤ら顔の場合にスキンケアとして用いるアイテムは、低刺激なものを選んでいただくと良いと思います。
その日その時に困っている多くの患者さまを、できる限り治療したい。
___診療にあたる上で、先生が特に重視していることを教えてください。
鶴町宗大先生特に重視していることは、患者さまの悩みや症状を適切に把握し、希望に添う治療方法を丁寧に提案することです。
また、少しでも困っている方、悩みがある方に対して「当院で可能な限り治療の機会を提供する」ことも大切だと考えています。そのため、各疾患に対応できるように医療機器を豊富に揃え、最新の治療薬や治療方法も検証し、必要に応じて導入しています。
なお、当院での治療が困難であると考えられる症例に関しては、適切な医療機関への紹介をスムーズに行うことも心がけております。
___最後に将来の展望について教えてください。
鶴町宗大先生今後も、効果と実用性がある最新の治療法や治療機器を柔軟に取り入れて、困っている患者さまの悩みに応えていきたいと考えております。
都内では予約制のクリニックも多いと思いますが、当院は脱毛やHIFUなど一部美容医療を除けば、基本的に予約なしでも治療が受けられる体制を整えています。そのため、多くの患者さまが来られた場合は、どうしても待ち時間が長くなってしまうことがあるかもしれません。
ただ、その日その時に困っている患者さまを、なるべく多く診察したいという想いでそのような体制をとっていますので、ご了解いただけたら幸いです。
有難いことに患者さまの数も増えており、機械や看護師などのスタッフを増やすだけではなく、分院の展開も検討しております。これからも、少しでも皆様のお役に立てるように精進していきたいと思っています。