ピルの使い方・飲み方とは？服用タイミングや注意点を解説

「ピルを始めたいけど、服用方法が難しそう」
「ピルの正しい飲み方が知りたい！」

ピルは高い避妊効果が期待できるとされていますが、正しい使い方をしなければ効果が弱まってしまいます。低用量ピルで高い避妊効果を得るには、正しい服用方法を続けることが大切。

また、ピルを服用する前に、デメリットや注意点を理解しておくことも、ピルを正しく使うために必要です。この記事では、ピルを使う前の注意点やピルの正しい服用方法について解説します。

ピルの正しい使い方を確認しよう！

ピルの使い方を知る前に覚えておきたい3つの注意点

ピルを正しく使うためには、デメリットや注意点などをしておくことが大切です。

副作用が起こるリスクがある

ピルは個人差がありますが、副作用が起こるリスクがあります。副作用のほとんどはマイナートラブルと呼ばれ、吐き気や頭痛など生理前後に感じるような不快症状です。副作用は、飲み続けることで徐々に症状が治まってきます。

しかしごくまれに「血栓症」という重篤な副作用を引き起こす場合があります。血栓症は血液の中に血栓ができ、血流を妨げる病気です。血栓ができる場所によっては命に関わるため、血栓症の兆候を見逃さず、すぐに病院を受診しましょう。

100%避妊できるわけではない

ピルは避妊率が高いと言われていますが、100％ではありません。低用量ピルを正しく継続して服用している場合で、99.7％の避妊率とされています。

また、飲み忘れや、使用方法が守られていない状態での避妊率は91％以下になるとされるため、コンドームなどほかの避妊方法を併用しましょう。

喫煙者や高血圧の方など禁忌がある

ピルの服用は誰でもできるわけではありません。ピルには血栓症が起こるリスクがあるため、血栓症リスクの高い人などはピルの使用が禁止されています。

ピルの使用が可能かどうか、下記の禁忌事項でチェックしてみましょう。また、禁忌事項に当てはまらなくても、医師の判断により処方できないケースもあります。

病歴や現在の体の状態、生活習慣など、しっかり医師に伝えましょう。

(参照：リプロ・ヘルス情報センター｜m3.com学会研究会)

種類別！ピルの正しい使い方(飲み方)と服用方法

ピルは種類によって使用方法が異なります。高い避妊効果を得るには、正しい服用方法を守ることが大切です。

それぞれのピルの使用方法について、詳しく解説するよ！

低用量ピルの服用方法

低用量ピルは、1日錠を毎日ほぼ同じ時間に服用します。飲む時間やタイミングを決めることで、飲み忘れや服用時間が大きくずれることを防ぐことができます。自分の生活習慣に合わせて服用タイミングを決めておきましょう。

また、低用量ピルの服用開始方法として「Day1スタート」と「Sundayスタート」があります。

Day1スタートでは月経開始日から飲み始めるため、開始日が分かりやすいことが特徴です。しかし、2シート目以降の飲み始めが月経開始日ではないため、飲み間違いが起こる可能性があります。

Sundayスタートは、月経開始後最初の日曜日から服用を開始するため、2シート目以降も日曜日始まりと簡単で、飲み間違えにくいことが特徴です。

Sundayスタートの場合、1シート目の服用開始後7日間は避妊効果が弱いため他の避妊方法を併用する必要があります。

(参照：低用量ピル(経口避妊薬)｜医療法人社団彰考会 あいざわクリニック)

21錠タイプの服用方法

1シートに21錠のピルが入っています。1日1錠毎日服用し、1シート分が終わったら7日間休薬します。休薬期間が終わった8日目から、新しい2シート目を飲み始めましょう。

21錠タイプのピルは、休薬後の飲み忘れに注意が必要です。

28錠タイプの服用方法

1シートに21錠の低用量ピルと7錠のプラセボ(偽薬)が入っています。21錠タイプと同様に、1日1錠を毎日服用しますが、プラセボがあるため休薬期間はありません。

プラセボを含め1シート飲み切ったら、2シート目を飲み始めます。28錠タイプは毎日飲み続けるため、飲み忘れが心配な人におすすめです。

(参照：低用量ピルの正しい飲み方｜メデリピル)

アフターピルの服用方法

アフターピルは緊急避妊薬と呼ばれ、望まない妊娠の可能性がある性交渉をおこなった際に使用します。

避妊をしなかった、避妊に失敗したなどの場合、妊娠の可能性がある性交渉から72時間以内にアフターピルを服用することで避妊効果が期待できます。

また、アフターピルには「レボノルゲストレル法」と「ヤッペ法」の2種類の方法があり、それぞれの服用方法やメリット・デメリットを知ったうえで使用することが大切です。

レボノルゲストレル法は1回の服用で効果が期待でき、副作用が少ないことが特徴とされています。現在主流になっている緊急避妊方法です。

一方のヤッペ法は、性交渉後72時間以内に2錠、さらにその12時間後に2錠服用します。レボノルゲストレル法に比べ安価ではありますが、服用量や回数が多いため、飲み忘れやすく副作用が出やすいことがデメリットと言えます。

(参照：アフターピルの効果や飲み方(時間・副作用)｜京都市四条烏丸レディースクリニック)

ピルを飲み忘れてしまった場合の対処法

低用量ピルは毎日ほぼ同じ時間に1錠飲む必要があります。飲み忘れてしまうと、避妊効果が弱まる可能性も。

服用を再開したら、7日間連続で服用するまでは性交渉を控えるようにしましょう。

ピルを1日分飲み忘れてしまった場合の対処法

ピルを1日分(前回の服用から24～48時間未満)飲み忘れてしまった場合、基本的には気づいたタイミングですぐに服用します。

飲み忘れに気づいたのが翌日の服用時間前であれば、すぐに1錠服用し、翌日分もいつも通りのタイミングで飲みましょう。翌日の服用時間になって気づいた場合、前の日の分と合わせて2錠飲みます。

飲み忘れた錠剤がプラセボの場合は、そもそも薬の成分が含まれていないため飲み忘れても問題ありません。

ただし、飲み忘れが休薬期間前後だった場合は、服用再開後7日連続で服用するまで避妊効果が減少するとされています。この間の性交渉は、望まない妊娠のリスクが高まるため注意しましょう。

(参照：低用量ピルを飲み忘れた！不正出血は起こる？｜メデリピル)

ピルを2日分飲み忘れてしまった場合の対処法

ピルを2日分(前回の服用から48時間以上)飲み忘れてしまった場合、気づいたタイミングで飲み忘れた前日分の1錠を服用し、その後、いつもの服用時間に当日分の1錠を服用します。

ピルを服用するタイミングで気づいた場合は、当日分と前日分の合わせて2錠を服用します。

飲み忘れた2日分と当日分で3錠飲むと勘違いする人もいますが、1日に服用できるピルは2錠まで。3錠以上は体への負担が大きいため、飲まないようにしましょう。

その他、飲み忘れが3日分以上(前回の服用から72時間以降)の場合、その時点で服用を中止し、使用しているシートは破棄します。服用を中止したのち、月経が来たら新しいシートの1日目から飲み始めます。

ただし、ピルシートのどこを飲んでいるのかや、飲み忘れの頻度などによって対処方法が違う場合もあるので、自己判断せずピルを処方した医師やクリニックに相談しましょう。

飲み忘れで気になることや不安なことは、ピルを処方したクリニックや医師に相談してね！

(参照：低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤ガイドライン｜平成27年3月)

(参照：ピルの服用方法｜的野ウィメンズクリニック)

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2シート目のピルの使い方(飲み方)

低用量ピルは「3週間毎日飲み、その後1週間休薬する」という服用方法を繰り返します。21錠タイプと28錠タイプの2シート以降の服用方法を確認しましょう。

21錠タイプピルの2シート目の服用方法

21錠タイプのピルシートは、21日間毎日1錠ずつ服用します。シートの最後まで飲みきったら、7日間の休薬期間です。2シート目は、休薬期間8日目から服用を開始し、1シート目と同じく1日1錠を21日間服用します。

2シート目以降は生理とは関係なく服用するので飲み間違えないようにしましょう。

28錠タイプピルの2シート目の服用方法

28錠タイプのピルシートは28日間1日1錠ずつ服用します。28錠タイプは21錠が実薬で残りの7錠は成分が含まれないプラセボ(偽薬)です。

そのため休薬期間がなく、28日分を飲みきった次の日から2シート目を飲み始めます。28錠タイプは間隔をあけずに次のシートを服用するため、飲み忘れが心配な人におすすめです。

(参照：低用量ピルの飲み方｜マイピルオンライン)

ピルの使い方に悩んだら医師に相談！おすすめクリニック5選

スキマ時間で医師の診察からピル処方を受けられるオンラインピル処方サービスですが、最近では、さまざまなサービスが増え、どれを選べばよいのか迷うことも多いのではないでしょうか。

以下で、おすすめのオンラインピル処方サービスを紹介するよ！

ピルのオンライン処方サービスを比較！

ピルのオンライン処方サービス5選の特徴を表にまとめました。

サービス名	取り扱いピル	診察時間	料金プラン	診察料	送料	当日発送 締め切り時間
メデリピル	・低用量ピル6種類 ・超低用量ピル5種類 ・中用量1種類 ・アフターピル2種類	10：00～23：00	＜定期便プラン＞ ピル代2,970円(税込) ※低用量ピルの場合	・低用量ピルは回数問わず無料 ・中用量・アフターピルは1,650円(税込)	550円(税込) ※6シートおまとめプランは送料無料	17：00
マイピルオンライン	・低用量ピル6種類 ・アフターピル4種類 ・生理日移動ピル1種類	8：00～20：00	＜定期便＞ 低用量ピル 一律2,690円(税込)/月	・初診料/1,650円(税込) ・低用量ピル再診料/550円(税込)	550円(税込) バイク便/8,690円(税込) ※バイク便は梱包代として550円(税込)が別途必要 ※バイク便は東京都23区内限定	平日17：00 土日祝日15：00
エニピル	・低用量ピル2種類 ・中用量ピル1種類 ・アフターピル2種類	10：00～24：00	＜毎月配送プラン＞ ピル代2,563円(税込)	診療費/2,200円(税込) ※新規処方時のみ	385円(税込)	15：00 アフターピルのみ、日祝日は14：00
クリニックフォア	・低用量ピル8種類 ・中用量ピル1種類 ・アフターピル4種類	9：00～21：00	ピル代2,783円(税込)/月	1,650円(税込)	550円(税込)	低用量ピル15：00 アフターピル16：00 ※診療時間やお届けエリアによっては対象外
DMMオンラインクリニック	・低用量ピル9種類 ・ミニピル1種類 ・中用量ピル1種類 ・アフターピル3種類	平日 8：00～22：00 土日 8：00～21：00	＜らくらく定期便＞ 6ヶ月ごと：ピル代13,068円(税込)/1回 ※1ヶ月あたりのピル代は2,178円(税込)	無料	550円(税込)	平日15：30 土日祝日14：30

メデリピル

メデリピルの診療は何度でも無料で、予約から診察まですべてスマホで完結します。

LINE上で、相談や体調管理、服薬までサポートしてくれるため手軽で使いやすいサービスです。

12シートおまとめ購入キャンペーン

メデリピルは現在、12シートおまとめ購入キャンペーンを実施しています。
初月ピル代0円、1シートあたりの値段が2000円以内でピルをお試しすることができます！

キャンペーンは2024/4/1~2024/6/30まで

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マイピルオンライン

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エニピル

エニピルは予約不要で診察が受けられます。 問診票に回答し、送信すると30分以内に医師のオンライン診療開始。予約も可能です。

アフターピルを希望する場合、最優先で割り込み診療が受けられ、15：00までに処方を受ければ即日発送されます。早く診察を受けたい人にピッタリなサービスです。

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クリニックフォア

クリニックフォアはアフターフォローが充実。 LINEで生理と服薬の両方が管理できます。飲み始めで不安な時も、体調に合わせたアドバイスを受けられます。

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DMMオンラインクリニック

DMMオンラインクリニックは最短で当日発送、当日到着ができるオンラインピル処方サービスです。また、取り扱うピルの種類も多く、一人ひとりに合ったピルの処方が受けられます。

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ピルの使い方について知っておきたいよくある質問

ピルの使い方について知っておきたいよくある質問を紹介します。

正しい使い方でピルを服用して生活を豊かにしよう

ピルは正しく服用すれば、高い避妊効果が期待できます。ピルを使用する前にしっかりと注意事項を確認し、医師の指示に従って服用しましょう。

また、飲み忘れてしまうとせっかくの避妊効果が弱くなってしまいます。飲み忘れが心配な人は、毎日決まったタイミングでの服用や、28錠タイプのシートの使用、カレンダーやスマホのアラーム機能などで服薬管理するのがおすすめ。

万が一、飲み忘れてしまった時は、焦らずに医師やクリニックに相談して再開方法を確認してくださいね。ピルを正しく服用して、生活を豊かにしましょう。