浦和駅から徒歩1分という好立地にあるOZI SKIN CLINIC。院長の吉原糸美先生は、息をのむほど美しい肌の持ち主です。「お肌の点数をあげるための最適な施術を提案したい」と話す吉原先生に、美肌になるための秘訣を伺いしました。
____形成外科から美容皮膚科へと軸足を移していった経緯についてお聞かせください。
吉原糸美先生形成外科は輪郭を整えるフェイスリフトなど、美容外科につながるところが多く、とても魅力的なのですが、形態が整ったあとには女性は最終的に肌をきれいにしたいというところに行き着くように感じました。 美容外科のようなダイナミックな変化も魅力的ですが、皆さんがセルフケアではどうにもならないお肌のお悩みのサポートができればいいな、と思い美容皮膚科に入りました。
肌診断器を使って正確な、しみ・くすみケアを
____来院される患者さまのお悩みで多いものはなんですか?
吉原糸美先生圧倒的に多いのはやっぱりしみですね。 クリニックでしみのケアをする場合は、肌診断器のVISIA(ビジア)を使って、必ず写真撮影をしています。そうすると、しみだと思っていたのが実は赤みやニキビ跡による色素沈着だったということも分かるんですよね。 パッとみてしみだとわかるものもあるのですが、肌診断器で確認することで正確に判断するようにしています。
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____肌診断器で正確に判断して頂けるとケアの効率が上がりそうですね。
吉原糸美先生そうですね。肌診断をした上で、クリニックではレーザーやスキンケアのご提案をしています。 しみのレーザーを受けたいと来られる方もいますが、その方のライフスタイルなどによっては、レーザーが向いていないこともあったりしますし、100%レーザーが正解ということでもないんですよね。 場合によってはスキンケアと内服でいきましょうとなることもありますし、ケア方法は多岐にわたります。
ピーリングで毛穴や小じわもケアも
____先生ご自身が自腹をきってでも受けたい施術を教えてください。
吉原糸美先生わたし自身が絶対にやっているのは、ピーリングと ハイフ*1、あとピコフラクショナル*2ですね。
この3つは自腹を切ってでもやりたいですし、もちろん合う合わないはありますが、みなさまにもぜひ取り入れて頂きたいです。 特にピーリングはわたしもクリニックスタッフも大好きで、本当におすすめです。 月に1回べろんと皮をむくときもありますし、予定がある時なんかは皮むけしないものを行って肌に艶感を出します。
____自分のライフスタイルに合わせてピーリングを選べるのですね。
吉原糸美先生もちろんです!やっぱり皮むけの時間がとれない方も多くいらっしゃるので、そういった場合は2週間に1回程度、皮むけしないタイプのピーリングをして頂くといいと思います。
____ピーリングはお肌にどういった効果を発揮してくれますか?
吉原糸美先生ニキビケアに使われるようなケミカルピーリング*3は角質層の汚れや黒ずみを取り除く効果があるのですが、クリニックで扱っているピーリングの中には肌の奥に浸透して真皮に刺激を与え、コラーゲンを増やしてくれるようなものもあります。 当然ピーリングなので、皮が剥けるということは古い角質や汚れがとれているのですが、さらに肌の深いところから効いて、毛穴や小じわのケアをすることも可能なんです。それを考えると、まぁ一週間くらいは皮むけしてもいいかなって思うんですよね(笑) 数多くピーリングの種類も取り揃えているので、肌悩みやライフスタイルに合わせてご提案しています。
____皮むけするピーリングとしないピーリングの種類を教えてください。
吉原糸美先生2週間おきに受けていただくのをおすすめしているのは、マッサージピール*4です。皮むけなどのダウンタイムがあまりありません。 クリニックのメニューで一番皮むけすのはトラネックスレチピール*5というもので、レチノールを高濃度で肌にいれていくタイプのピーリングになります。 トラネックスレチピールには、トラネキサム酸やビタミンC、あとナイアシンアミドといった美白有効成分が入っているので、表面のくすみをケアしながら、毛穴や小じわにもアプローチすることができます。
保湿はしすぎず、自らうるおう力を高める
____アラフォー女性がエイジングケアで気をつけることや、おすすめの成分があれば教えてください。
吉原糸美先生肌を擦らない、紫外線対策を一年中行うといった基本的なケアをすることはもちろん、個人的な見解としては「保湿をしすぎない」ことが大事だと思っています。
____そうなんですか...!保湿はたっぷりするほどいいと思っていました。
吉原糸美先生もちろんお肌の状態にもよるので、そう言い切れるわけではないのですが、ゼオスキンヘルスで有名なゼインオバジ先生の書籍にも、「保湿をしすぎると自分で保湿成分を生み出す力がどんどん弱くなっていく」ということが書かれています。 保湿をしすぎると自分の中のセラミドがどんどん減っていってしまうので、保湿を一生懸命しているのにお風呂上がりつっぱり感を感じる、といったことになります。 自分のセラミドがちゃんと増えていけば、お風呂上がりにつっぱるということは基本的にないんですよね。
____自らのうるおう力を高めるための、肌断食に近い考え方ですかね?
吉原糸美先生そうですね。ただ、何もつけないという方法は10代の頃はいいかもしれませんが、20代を境に自分で何かを生み出す力というのはどんどん衰えていってしまうので、単純に断食するだけだと皮脂がでるだけで終わってしまうんですよね。 そこで、レチノールなんです。保湿をしすぎない状態でレチノールを入れてあげるのがおすすめです。ビタミンAはセラミドなどを増やして、健康な状態へと肌を整えてくれる効果があります。 ですので、しっかり保湿をしてプラスでビタミンAをいれるというのも、何もつけないでただ肌断食するというのも、少し違うのかなと思います。 最初は少し乾燥感を感じることなどもありますが、1ヶ月を超えたあたりから、肌の調子が変わったのが分かると思います。
____先生がご自身を何かの名医だというとしたら、何の名医だと思いますか?
吉原糸美先生患者さまのお肌をみて、どういったケアがその人にとって一番良くて、お肌の点数をあげられるのかを考えてメニューをご提案することができるので、美肌づくりの名医でしょうか。
____患者さまと普段、どのように向き合われているかを教えてください。
吉原糸美先生クリニックのコンセプトにもなるんですが、いらっしゃった患者さま全員、自分の家族だと思って施術にあたるということを徹底しています。 無理にコースを進めることもないですし、必要のない施術に関しては必要ないですよ、ということもきちんとお伝えして、本当に必要なものだけをお伝えしています。 よくなるまでにかかる期間やリスクなど、そういったこともしっかりご説明をして安心してケアをして頂けるように努めています。