札幌市中央区地下鉄大通駅より徒歩2分程のところに所在する、大通エールレディースクリニック。院長の河口哲先生はさまざまな想いを抱えて来院される女性にエールを送り、サポートしたいとクリニックを開院しました。そんな河口哲先生は女性の元気を支える名医です。今回は河口哲先生に、患者さまとの向き合い方やクリニックの今後の展望についてお伺いしました。

＿＿＿＿河口先生が婦人科医の道を選択された理由についてお聞かせください。

河口哲先生婦人科は病気の治療から生命の誕生まで幅広い分野で、患者さまに寄り添って治療ができることが大きな魅力だと思います。 また、医学生の時に「母親の子供に対する愛は唯一無私の愛である」という言葉を聞いたことがあって、とても感銘を受けたことも理由の一つです。そういった愛を捧げる母親のお手伝いができればいいなと思い、産婦人科医を志しました。

＿＿＿＿河口先生が患者さまと接する中で最も大切にしていることはありますか？

河口哲先生何より親しみやすい雰囲気を大切にしています。また色々な想いを抱いて来院される患者さまだからこそお話を十分に聞くことを心がけております。 あらゆるお悩みや不安などあると思いますが、思う存分話していただきたいと思っております。その結果として、少しでもお心が軽く元気になっていただけたら嬉しいです。

＿＿＿＿婦人科で話しやすい先生というのは安心できる要因の一つですよね。

河口哲先生
そうですね。あとは患者さまと会話させていただく中では、話の口調や言葉遣い、言葉のチョイスなどにも気を配るようにしています。

＿＿＿＿貴院に来院される患者さまのお悩みはどういったものが多いでしょうか。

河口哲先生
婦人科系のお悩みですと、生理にまつわる不調や不正出血でのご受診が多いです。

＿＿＿＿その場合、一般的におすすめできる治療法などはありますでしょうか。

河口哲先生
患者さまの症状や状態などによって治療法は変わってくるのですが、一般的に広く用いるものでは、ピルを服用していただくことをおすすめするケースが多いですね。

＿＿＿なるほど。ピル治療の際には、何か心がけていることはありますか？

河口哲先生
ピルってどうしてもマイナスなイメージをお持ちの方もいらっしゃるんですね。ただ誤解されている部分も多いので、正しい服用の仕方などのお話をしつつ、そのイメージを少しでも変えて人生を豊かに過ごしていただけるようにできたらなと思っています。

＿＿＿＿ちなみに生理痛に悩む方が妊娠を望む場合は、いつまで服用可能なのでしょうか。

河口哲先生
基本的には妊娠を望んだ時点（妊活開始時点）で服用をやめて頂くことが良いと思います。産後にまた生理痛に悩まれた時は再びピル服用を開始いただき、うまく利用していくと良いですね。その際にはぜひ、相談にいらしてください。

＿＿＿＿次に、貴院で行っている不妊治療の流れについてもお伺いしたいです！

河口哲先生最初は血液検査や内診などで状態を確認して、子宮の形や卵管などに問題がないかを検査していきます。隠れた病気などの異常がないことを確認しつつ、排卵していない場合は排卵を誘発させる治療を行います。それと並行してタイミング法もおすすめしています。 それでも難しい場合は、次のステップとして人工授精に移ります。当院ではここまでしっかりと寄り添ってフォローさせて頂きます。ですが、それでも難しい場合には、高度不妊治療専門医療機関をご紹介させていただきまして、体外受精をおすすめすることもあります。

＿＿＿＿ちなみに男性の検査も行っているのでしょうか。

河口哲先生
男性側の原因も不妊の理由の一つにはあります。当院では、精液検査によって問題がないか検査していきます。タイミングとしては、女性側の最初の段階から並行して行うことが可能です。

＿＿＿＿人工授精へ進むタイミングとしては、いつ頃が多いでしょうか。

河口哲先生患者さまのご年齢にもよりますが、大体3回くらいから6回くらいのタイミングで妊娠しない場合は人工授精に切り替えることが多いです。 そこのタイミングは患者さまのご希望それぞれなので、ご相談しつつ決めていければと思います。

＿＿＿＿貴院が今、注力していることはありますか。

河口哲先生
出生前診断*1です。検査には、染色体疾患の診断やリスクを判定するもの（遺伝学的検査）と、脳や心臓などの臓器の異常を診断する形態学的検査（超音波検査）があります。赤ちゃんが産まれる前に障害や病気などを知ることができます。

＿＿＿＿なるほど。簡単に検査の流れなどをお聞かせいただけますか？

検査希望がある場合にはまずお電話で予約をして頂くようにしています。どうしても検査が受けられる時期というものがあるので、お電話で希望を伺ってご相談させていただきます。 予約当日はカウンセリングという形で検査についての基礎知識やメリット・デメリットなどを詳しくお話するようにしています。

＿＿＿＿貴院の出生前診断には種類が多いですが、選び方などありますか？

基本的には患者さまご自身が検査を通して何を知りたいのか。どこまで詳しく知りたいのか。何を最も重視するのか。これらが検査方法を選ぶポイントになります。 また、検査によって金額も変わってくるので、経済面でも検討する必要がありますね。

＿＿＿＿お腹の赤ちゃんの性別を早く知りたいという場合も可能でしょうか。

出生前診断で行う初期胎児ドックでの超音波検査（エコー）では、通常の産科での定期検診に比べて時間をかけて行うため、検査の中で男女の性別が判明することも多いです。 胎児ドックでは、赤ちゃんの全身（胎児の脳や顔面、心臓、胃、手足、腸、腎臓、膀胱、骨、へその緒、胎盤の状態など ）をエコーで確認して異常がないか細かく確認することができます。

＿＿＿＿河口先生が患者さまと向き合う上での想いをお聞かせください。

第一に、患者さまに元気になってもらいたいという想いがあります。婦人科というと緊張の中で来院される方も多いと思いますが、リラックスして話したいことは全て話して頂きたいと思うんですね。 そのために、私自身も話しやすい雰囲気や環境を作るように配慮しています。

＿＿＿＿クリニックの今後の展望についてお聞かせください。

現在も大切にしているところではありますが、婦人科系の疾患から初期の不妊治療だったり、出生前診断などでの妊婦さまのサポートなど幅広く診察を行っていきたいと思っております。 地域の患者さまに寄り添える医療体制を整えておりますのでぜひ、ご来院ください！

＿＿＿＿最後に、婦人科に踏み出せない患者さまへ先生から一言お願いいたします！

婦人科＝内診というイメージがあると思いますが、どうしても恐怖心などある方は、それもご相談頂ければ内診に変わる診察方法で代用することも検討できます！ 当院ではそんな患者さまのお気持ちも大切にしたいと思っておりますので、安心してまずはお悩みを気軽にご相談しにきていただければと思います。