愛媛県松山市の中心部にある「大手町クリニック」。内科・消化器内科を中心に、がん免疫治療やペインクリニックのほか、美容診療も行っています。「地域のかかりつけ医」として患者さまの悩みに応えたいという院長の松原寛先生の思いは、標榜するさまざまな科目に現れています。今回、先生が取り組む美容診療や、かかりつけ医としての思いについて詳しくお聞きしました。
多様な科目で理論的にも効果的にも納得できる施術を
___貴院は、内科、消化器内科を中心に美容診療も行われており、かなり幅広い診療科目がありますね。
松原寛先生私の専門領域は内科、消化器内科ですのでそこからスタートはしましたが、がん難民と呼ばれる方たちに緩和以外の道を開きたく、がん免疫療法も行っております。患者さまからのご要望で少しずつ対応する診療の幅が広がり、美容診療もその一つです。
___美容診療で最初に取り組まれたものはなんでしょうか?
松原寛先生レーザーを使用した医療脱毛 *1です。参加した学会で恩師からたまたまレーザー治療の素晴らしさをお聞きし機械を導入したところ、思いの外、患者さまからのニーズが多いことがわかりました。女性にとって体毛の処理は精神的にも大きな負担。脱毛によってそれまでのトラウマから解放されたという患者さまもいらっしゃいましたね。
加えて言えば、私にとっても改善の様子を見ることができる治療ですので、その手応えを感じています。
___美容診療を希望する患者さまも増えているのでしょうか?
松原寛先生そうですね。確実に増えています。もともと内科で受診した患者さまが、美容診療もできると知って治療を希望されることもありますし、そこからのご紹介で来られる患者さまも多いですね。
___効果を実感されているからこそ、患者さまが増えているのだと思います。
松原寛先生もちろん、ご満足していただいているようですが、私自身が医師の立場から理論的にも効果的にも納得できる施術のみを行っているということも大きな理由だと思いますね。そのために、勉強会にも積極的に参加しています。
最新機器で対応するシミ取りとホクロ取り
___実際に、美容診療で相談の多い悩みはどういったものでしょうか?
松原寛先生シミ取り*2やホクロ取り*3ですね。
当院は美容診療だけを行っているわけではないだけに、患者さまにとっては間口が広く受診しやすいようです。年齢に関しても、シミに関しては30代以降の方が多いですが、ホクロに関しては10代の患者さまもいらっしゃいます。
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___シミやホクロへの治療はどのようなものでしょうか?
松原寛先生シミ取りに関しては、「IPL光治療器ノーリス」を使い、最新の治療を行っています。以前は、メラニン色素に反応する医療レーザー「アレキサンドライトレーザー」を用いていましたが、よりきれいに仕上がり、なおかつ治療の痛みも少ないということで、現在は「IPL光治療器ノーリス」がメインです。照射する光の波長が広く、一度の施術でさまざまな肌の悩みに効果が見込めますので、患者さまにとても好評です。
ホクロ取りには、炭酸ガスレーザー「COREレーザー」を用いています。特定の部位に照射することにより、皮膚が再生されるのと同時に肌のハリや美肌にも効果が期待できる治療です。ダウンタイムも短く、患者さまのご負担も少なく済みます。
___治療を行った患者さまからはどのような声をお聞きですか?
松原寛先生治療の効果を実感されている患者さまが多く、喜んでいただいています。
美容診療だけに特化したクリニックですと、一旦良くなってしまえば、治療後の様子などを拝見することも難しいと思いますが、当院は内科や消化器内科があるおかげで、患者さまとのお付き合いも続き、その後の経過も拝見させていただくことができています。なにより、患者さまが喜んでいる様子を目にすることができ嬉しいですね。
それから、治療費用が低いので安心して通える、との声もいただきますね。もちろん、再発しなければそれで終了なのですが、美容診療に関しては継続して治療を行うものもありますので、費用が高いとそれだけで足が遠のいてしまいます。悩んでいるのにも関わらず費用で諦めてほしくない。それも当院のコンセプトの一つです。
地域のかかりつけ医として役割とは
___コンセプトということで言えば、先生は「地域のかかりつけ医」をめざしておられますね。そこには医師を志した理由も関わっているのでしょうか?
松原寛先生病気で悩んでいる方をどうにか支えたいという思いが、医師を志した根底にありますので、できる限りのことはやりたいと考えています。内科や消化器内科の他に、がん免疫療法やペインクリニック、美容診療などにも対応しているのは、「地域のかかりつけ医」としての役割を果たしたいと思っているからです。
そう考えたのは、幼い頃に妹が大きな病気で長期入院を余儀なくされていたということが1番の理由かもしれません。他の子が遊んでいる時にもベッドから動けない妹を見て、なんとかしてあげたいと思ったものです。医師を目指した原点はそこにありますね。
ただ、自分の力量的に責任を持って治療できるものと、それ以外のものの線引きはきちんと行っています。ですので、当院での治療が難しいと判断した場合には、別の専門医をご紹介することもあります。
___そこが、大手町クリニックの特徴の一つのように感じます。
松原寛先生悩んで当院に来られているわけですので、相談窓口として別のクリニックをご紹介することも大切です。遠方からの患者さまには、お住まいの地域をお聞きした上で、お繋ぎすることもあります。できないから放り出す、というようなことは絶対にしませんし、それもかかりつけ医としての役割だと考えています。
それから、幅広い年齢の患者さまが来院されるのも、当院ならではかもしれません。小学生から上は100歳を超える方まで、親子2代、3代と通っていただいているご家族もいらっしゃってありがたいですね。
___おそらく、先生の穏やかなお人柄に惹かれて来院する患者さまも多いと思います。最後に、読者の方へメッセージをお願いします。
松原寛先生「地域のかかりつけ医」として、今後も私自身が納得した治療を行っていきたいと考えています。同時に、当院での治療が難しいと判断した場合には、適切な専門医をご紹介します。
患者さまの悩みに対して、なんらかの答えを返すということをモットーに診療を行っていますので、ぜひお気軽に足を運んでいただければと思います。