2024年5月1日、横浜駅直結のタワービルに開院した「THE YOKOHAMA FRONT BAYSIDE CLINIC」。500平米の広さを誇るクリニックには、医院長の黒沼亜美先生が専門とする皮膚科・美容皮膚科に加え、形成外科、リハビリ科、小児科、救急科も併設しています。大好きな横浜で地域医療に貢献したいと語る黒沼先生に、クリニックの特徴や先生が注力する皮膚治療についてお伺いしました。
大好きな横浜で地域医療に貢献したい。
Q:クリニック開院から3ヶ月が経ちましたが、どのような感想をお持ちですか?
黒沼亜美先生クリニックを開院する直前まで、都立病院の皮膚科の責任者を務めていたのですが、やはり個人のクリニックということで患者さまとの距離がぐっと近くなったと感じています。もともと、患者さまに寄り添った医療の提供を志していましたので、それが実現でき嬉しいですね。 当院があるタワービルはこの春にオープンしたばかりで、テナントが増えるに従って、患者さまの数も増えています。現在では、患者さまからのご紹介もあり、ご家族での受診やリピーターさまも多くいらっしゃいます。
Q:横浜駅直結のビルということで利便性が高いクリニックだと感じます。
黒沼亜美先生場所柄、お近くにお住まいの方から、横浜駅を利用して通勤通学するサラリーマンや学生、それから観光で横浜を訪れた方も来院されます。
実は私自身が横浜の街が大好きであることから、この土地にクリニックをオープンしたという経緯があるんですが、海が近く広々した雰囲気の横浜で、地域医療に貢献していければと思っています。
Q:先生は皮膚科、美容皮膚科がご専門ですが、クリニックにはその他にも多くの科が受診できるんですね。
黒沼亜美先生はい。皮膚科、美容皮膚科に加え、整形外科、リハビリ科、小児科、救急科もありますので、「どの科に受診したらいいのかわからない」という患者さまにとって、気軽にご相談いただけるクリニックです。
例えば、足の痛みがあり皮膚科と整形外科のどちらを受診すべきか悩んでいる場合にはすぐに適切な科をご案内できますし、お子さんで湿疹と熱のどちらの症状もあるという場合には、まず小児科で診察してその後皮膚科へ、ということも可能です。体調が悪い中、いくつものクリニックを受診する必要がなく一箇所でご対応できますので、患者さまからも「ありがたい」というお声をよくいただきます。
さらに、同じフロアには他に脳神経外科、婦人科、内科、歯科もありますので、患者さまの症状によっては、それらのクリニックをご紹介することもあり、お互い連携を取りながら治療を行っています。
Q:患者さまにとっては大きなメリットですね。先生はそもそもなぜ医師をめざしたのでしょうか?
黒沼亜美先生父が医師、母が助産師であり、幼い頃より医療が身近にある環境で育ったことが大きいでしょうか。理系の勉強が好きだったというのも理由の一つですね。
それから、幼少期にアトピー性皮膚炎に悩まされ、頻繁に皮膚科に通っていたのですが、当時、診察していただいていた女性の先生が私にとって先生方が憧れの対象だったこと。「いつか先生みたいになりたい」「アトピーで悩んでいる患者さまを私の力で治療したい」と、幼いながらに思っていたものです。
Q:ということは、医大に入学した時点ですでに皮膚科医をめざしていたんですね。
黒沼亜美先生そうなんです。医大に入ってからも、低学年の頃から自主的に近隣の皮膚科で勉強や実習をさせていただいていました。
Q:そこからさらに美容皮膚科にも専門の幅を広げたのはなぜでしょうか?
黒沼亜美先生研修医の期間が終わった後、東邦大学医療センター大森病院の皮膚科に入局し、美容外来とレーザー外来を担当させていただきました。そこで、シミやあざ、ニキビ治療などを中心に、美容皮膚科医としても学術的な勉強と経験を積んだことがきっかけです。
保険診療の皮膚科で補いきれない治療でも、自由診療である美容皮膚科からご提案できることも多く、充実した治療ができると感じました。
保険診療と自由診療の両面から、患者さまをサポート
Q:そのことが理由で、貴院では皮膚科と美容皮膚科を併設しているんですね。
黒沼亜美先生例えばニキビの場合、炎症を起こしているものや難治性ニキビに対してはまず保険診療である皮膚科での治療が原則にはなりますが、外用薬が肌に合わなかったり、ニキビ跡の治療や予防ということになると、美容皮膚科で治療を行います。
保険診療に加えて自由診療も充実させることで、治療から予防までトータルで診ることができ、患者さまそれぞれの症状に合わせた治療のご提案ができていると感じています。
Q:先生のもとを訪れる患者さまに多い悩みや相談はどういったものでしょうか?
黒沼亜美先生一番多いご相談はニキビですね。ニキビができ始めた小学校高学年のお子さんから、大人の方まで男女問わず来院されています。
それから、脱毛を希望される方も多いですね。整形外科など他の科を受診した男性の患者さまから脱毛の相談を受けることもよくあります。初めからご自身で美容クリニックに予約を入れるというのは難しいようですが、当院は保険診療も行っているクリニックということで、それをきっかけに美容に関することも相談がしやすいようです。
Q:患者さまのご相談が多いニキビに関して、具体的な治療を教えてください。
黒沼亜美先生まずは炎症を起こしているニキビに対しては、その原因を精査し保険診療で治療を行います。その後、症状が落ち着いた段階でニキビのできにくい肌をめざすということになれば、ケミカルピーリング *1を施します。
ピーリングに関しては、マッサージピール、マヌカピール、サリチル酸マクロゴールピーリングなど各種取り揃えています。併せて、アクネ菌に作用しニキビ予防に効果が見込めるフォトフェイシャル *2も行っています。これは、ニキビ跡の赤みの治療としても取り入れています。さらに、ニキビ跡のクレーターや毛穴への対策としては、ダーマペン *3での治療も行っています。
ニキビの場合には根本的な体質改善に時間がかかりますので、どうしても定期的な受診は必要です。予防や跡の改善など、肌の状態を維持するという意味合いでも、ケミカルピーリングやフォトフェイシャルなどを1〜2月に1回程度のペースで行うことをおすすめしています。
Q:脱毛に関しても、クリニックの特徴を教えてください。
黒沼亜美先生当院には、アトピー性皮膚炎の症状があり大手クリニックで脱毛を断られてしまった方が来院するということもあります。皮膚科でしっかりとアトピー性皮膚炎を治療した上で脱毛をご提案できますので、皮膚が弱くて脱毛を躊躇している方も安心してご相談いただけるかとと思います。具体的には、ルミナス社のライトシェアデュエット *4を用いており、ポイント脱毛や、他院で脱毛しきれなかった部分に対応することも多いですね。
皮膚の状況によって段階的に治療が行えるのは、当院の特徴と言えます。
性別年齢問わず、さまざまな患者さまに寄り添うクリニックをめざして
Q:先生が患者さまに接する際、心がけていることを教えてください。
黒沼亜美先生会話を大切にするということですね。
患者さまとのやり取りを通し、考えや希望を汲み取り、その想いに寄り添った診療を行いたいと思っています。中には緊張されている方もいらっしゃいますので、リラックスできるように何気ない会話にも気を配っています。
Q:クリニックの今後の展望を教えていただけますか?
黒沼亜美先生皮膚科や美容皮膚科といったら女性の患者さまが多いイメージがあるかと思いますが、当院は他の科もあるため、男性の患者さまから皮膚に関するご相談を受けることも多いんです。また、これまで皮膚科も美容皮膚科も受診したことがないという患者さまにも、気軽にご相談いただけているようです。
今後もさらに、性別や年齢問わず、どのような悩みをお持ちの方でも安心して来院していただけるクリニックをめざしたいですね。
Q:最後に、読者の皆さまにメッセージをお願いします。
黒沼亜美先生横浜駅直結の当院は、500平米の広さに皮膚科、美容皮膚科だけでなく、整形外科、小児科なども併設していますので、お近くにお住まいのご家族や横浜駅にゆかりのある方、観光の方など、お困りのときにはお気軽にご相談いただければ嬉しいです。
私の大好きなここ横浜で、患者さまに寄り添いながら医療をご提供していければと思っています。