心斎橋駅から徒歩3分、四ツ橋駅から徒歩1分の好立地にある「スキンクリニック亜門」。院長の川口菜摘(かわぐち なつみ)先生は、京都府立医科大学医学部を卒業後、大学病院や皮膚科・美容皮膚科での勤務を経て、2025年に院長に就任されました。「人それぞれ違うゴールのために」という思いを持ち、アットホームな空間で患者さま一人ひとりと真摯に向き合う川口先生に、医師を志したきっかけやクリニックの特徴、大切にしている思いについて詳しく伺いました。
人体への興味から外科医へ、そして美容医療の世界へ

____先生が医師を目指されたきっかけについて教えていただけますか?
川口菜摘先生もともと病気や人の体の仕組みといった分野に強い興味を持っていたことがきっかけです。小学生のときに「人体の不思議展」に行く機会があり、血管や神経だけが抜き出された展示や脳の実際の重さなどを目の当たりにして、非常に面白いと感じた少し変わった子どもでした。その後、より体系的に勉強を進めたいと考え、医学の道を志すようになりました。自分が知識を身につけることで、将来的に自分自身だけでなく家族の健康や生活の役にも立つのではないかと考えたことも大きな理由です。そして実際に医師として歩む中で、人のお役に立っているという実感をさらに強く持つようになりました。
____美容医療へ転身されたきっかけを教えてください。
川口菜摘先生大学を卒業した当初は外科を志望しており、女性の乳がんを専門的に扱う乳腺外科に勤務していました。しかし、私自身が出産を経験したことで、当時の外科特有の働き方である当直やオンコール対応と、家庭や子育てとのライフバランスを両立させることが難しくなっていきました。そうした時期に、皮膚科をメインとする美容クリニックに勤務する機会をいただいたのです。それまでは「保険診療こそが正義であり、本質的な医療である」という固定観念をどこかで持っていたのですが、実際に美容医療の現場に関わってみると、人々の悩みを解決し、笑顔や幸せを引き出す確かな医療の姿がそこにはありました。関わることで私自身の考え方も大きく変わり、美容医療の道で真摯にやっていきたいと考えるようになりました。
____スキンクリニック亜門の院長に就任されるまでの経緯を教えてください。
川口菜摘先生当院は、私がゼロから立ち上げたわけではなく、13年前からこの心斎橋の地で地域の方々に親しまれてきた歴史のあるクリニックです。前院でも管理医師のような立場で全体の運営には携わっていたのですが、ご縁があって2025年に事業を承継し、代表者として院長に就任することとなりました。現在では、従来の医師としての視点からさらにもう一歩視点が上がり、クリニック全体の形を作る経営という側面にも非常に面白さを感じています。自分たちが良いと確信している治療法や新しい施策を適切なマーケティングによって必要な方々へ届け、それがしっかりと患者さまに響いてご来院いただけたときは大きなやりがいを感じます。良い医療を提供することで患者さまを幸せにし、共に働くスタッフにも様々な形でしっかりと還元していける、その好循環を作れることが経営者としての楽しさですね。
幅広い年齢層が悩む「くすみ」と、もう一歩踏み込みたい方のための針脱毛

____クリニックにはどのような悩みを持つ患者さまが多いですか?
川口菜摘先生お肌のくすみやたるみといった美容皮膚科全般のご相談はもちろんですが、「色々と試してきたけれどなかなか良くならない、次に何をすればいいか分からない」というような、少し漠然としたお悩みを持って来院される方も多くいらっしゃいます。当院では医療レーザー脱毛に加えて「医療針脱毛(ニードル脱毛)」も導入しているため、他院のレーザー脱毛に通い詰めたけれどどうしても数本残ってしまった毛の仕上げや、リスクがあってレーザーを照射できないと言われた部位の最終的なケアなど、一歩進んだ脱毛の相談で来られる幅広い年齢層の患者さまがいらっしゃいます。
____先生が特に注力されている施術について教えてください。
川口菜摘先生最近特に力を入れているのが、頭髪に関する注入療法の分野です。脱毛の施術を受けられている患者さまから「いらない部位の毛は抜きたいけれど、本当に欲しい頭髪などの部分にボリュームが足りなくて悩んでいる」という切実なお声を多くいただいたことがきっかけでした。女性の産後の生え際の後退やボリュームダウン、男性のAGAによるお悩みに対して、内服薬の処方だけでなく、頭皮への直接的な注入治療に注力しています。具体的には、高い注目を集めているエクソソーム成分に、優れた抗酸化作用を持つグルタチオンやビタミン群などをブレンドした当院オリジナルのカクテル注射を提供しています。
____注入時の痛みや施術の流れについてはどのような工夫をされていますか?
川口菜摘先生当院では患者さまの負担を軽減するため、3種類の注入方法をご用意しています。一番痛みの少ない「空気圧」で注入するタイプは、施術が決定した直後からスムーズに開始でき、終了後は頭皮をドライヤーで乾かしてそのまま当日お帰りいただけます。毎月継続し、約半年ほどで変化を実感される方が多いです。また、しっかりと深部まで届けたいという方には、空気圧よりも筋肉の深い層にアプローチする「機械による注射」、そして最も効果を追求したい方向けに、ドクターが毛根やバルジ領域を的確に狙って手打ちする「ドクター手打ち」のプランを用意しています。後者2つに関しては、ブロック麻酔を併用することで、可能な限り痛みを感じずに安心して施術を受けられる体制を整えています。年齢層や痛みの許容度、お悩みの深刻さに合わせて選択されており、綺麗に選択の割合が分かれているのが興味深いですね。
短い診察の中でも、まず一度笑顔になっていただくことを大切に

____クリニックの雰囲気や、来院される患者さまの特徴について教えてください。
川口菜摘先生当院は13年以上の歴史があるため、一言で例えるなら、まるで「タイ古式マッサージのサロン」に足を一歩踏み入れたかのような、ゆったりとした穏やかな空気が流れるアットホームな空間です。白い光が眩しかったり、韓国の最新ポップスが流れていたりするような空間ではなく、どなたでも「実家に帰ってきたかのような気持ち」でリラックスしていただける雰囲気を大切にしています。
____知識を増やしていく上で、普段から取り組んでいることはありますか?
川口菜摘先生学会への参加や、メーカーが提供してくださる勉強会への参加はもちろんですが、オンラインサロンのような形で、他の先生が発信されている勉強動画などにも登録して、常に何かしら勉強会に参加するようにしています。
____診察を行う上で、先生が大切にされていることはどんなことでしょうか?
川口菜摘先生医療的にきちんと見極めるというのは当たり前の部分としてありますが、それ以上に節度や接し方をとても大事にしています。日によっては短い時間の診察しか取れないとしても、絶対に一度は笑顔になっていただくということをすごく心がけていますね。緊張感なく話せると、無意識のうちに警戒心なく向き合ってもらえるようになると思っていて、ちょっと雑談を入れたり、患者さまのお肌の素敵な部分をお伝えしたりといったことを行っています。一度でもニコッとしていただけると、本当のお悩みも聞き出せますし、こちらが伝えたいことも伝わりやすくなる。そうした信頼関係の構築を一番大切にしています。
____最後に、この記事をお読みの患者さまへメッセージをお願いします。
川口菜摘先生美容医療は、ご本人が必要だと思わなければ無理にしなくていいと思っているので、私たちから無理にお勧めすることはありません。ただ、何かお悩みがあるということでしたら、いろいろなバックグラウンドもきちんと把握した上で、全力でできることをご提案します。とにかく、ちょっと話してみたいというだけでも構いませんので、一度気軽に足を運んでいただければ嬉しいです。



