京王井の頭線「東松原」駅から徒歩3分の場所にある「羽根木の森アイクリニック」。同院の美容皮膚科では、ワンフロアを完全予約制かつ時間制の貸切にし、お一人の患者さんに合わせたオーダーメイドの治療を提供しています。院長の井上佐智子(いのうえさちこ)先生は、眼科医としての診療にやりがいを感じながらも、医師としての知識をより広い視野で活かしたいと考え、美容医療にも携わってこられました。井上先生に医師を目指したきっかけや、注入治療に対するこだわりについて詳しく伺いました。
眼科の治療と美容皮膚科を選んだのは必然だった

____先生が医師を目指したきっかけについて教えていただけますか?
井上佐智子先生父や兄が医師でしたので、自然と医師を目指すようになりました。父は典型的な昭和の人間でしたので、特に私に医師になることを望んでいたわけではありません。でも専業主婦だった母は違いました。これからの時代は国家資格がある方がいいと、強く医師になることを勧められました。自分自身の力で人生を切り拓いてほしいという母の願いが、私の背中を強く押してくれたのです。実際に医学部に入ってみたところ、試験は結構厳しかったですし、進級も卒業も大変でした。そんなに甘い世界ではないというのが入学後の実感ですね。
____眼科の治療をする中で葛藤を抱えていて、それで美容医療も始めたと伺っています。
井上佐智子先生若い頃は手術に非常に興味があったのですが、女性医師としての続けやすさから眼科を選びました。そうした選択をする際は父にも相談したのです。結果的には眼科は私に合っていて良かったわけですが、ただ一人の医師として考えた時に、目しか診られないのはどこかもったいないという思いが潜在意識の中にありました。かと言って、他の診療科へ行くのはハードルが高いと感じていました。医局に入り、厳しい訓練を経て専門医になっていく工程を知っているからこそ、他の科の先生方に申し訳ないですし、当時は2つの科を掛け持つという発想自体が自分の中にありませんでした。
転機となったのは、実家が産婦人科だった関係で、兄の同級生である形成外科の先生と一緒に「じゃあ美容をやろうか」という話になり、美容診療を立ち上げたことです。保険診療は病気の人をスタートラインに戻す仕事ですが、美容はゼロの人をプラスに持っていき、人生をより輝かせる前向きな医療です。そこに強い魅力を感じましたね。ですから私にとっては、眼科の治療も美容医療もどちらも欠かせないものです。
____クリニック開業までどのような経緯があったのでしょうか?
井上佐智子先生クリニック開業までは慶應義塾大学の眼科医局に所属し、人事異動に伴って数々の病院を転々としていました。しかし、上の子が生まれた後に双子を出産したことで、さすがに市中病院での常勤勤務は難しいと感じたのです。そこで一度実家の病院に戻り、兄の同級生の形成外科医と一緒に美容診療を本格的にスタートさせました。その後、自分が本当にやりたい「眼科と美容医療の両立」を叶えていくためには、自分で開業するしかないと決意しました。
患者さんの心が踊るような自然な変化を大切に

____クリニックに来院される患者さんに多いお悩みを教えてください。
井上佐智子先生当院の美容皮膚科には40~60代ぐらいの患者さんが多いのですが、主な悩みはシワ、たるみですね。開業する前は眼科の患者さんからの流れで美容医療を希望する方が多いと思っていましたが、実際には美容に関するお悩みでいらっしゃる方がほとんどですね。
____先生が注力している施術について教えてください。
井上佐智子先生2006年からボトックスやヒアルロン酸を中心とした注入治療に取り組んできました。目の周りだけに限定せず、お顔全体のバランスを整えるアプローチに深い魅力を感じています。特定の部位だけを極端に強調する変化は目指していません。ショーウィンドウに映ったご自身の姿を見たとき「今日の私、少し良い感じかも」と心が踊るような自然な変化を大切にしていますね。
加齢に伴う輪郭の歪みや滑らかなカーブの失われに着目することが重要です。光が当たった際の立体感を緻密に計算しながら、ナチュラルな若々しさを引き出す治療に妥協はありません。
____施術の流れについて教えてください。
井上佐智子先生当院では一方的な売り込みを防ぐため、営業専門のカウンセラーを配置していません。看護師とドクターによる丁寧なダブルカウンセリングを実施しています。看護師が親身にお悩みを聞き取り、医師が医学的観点から本当に必要な注入量を提案します。決して無理な本数を勧めたりはいたしません。患者さんが負担なく継続できる範囲を見極めながら、誠意を持ってご提案しています。施術は当日にされる方がほとんどです。施術してから2週間後に経過観察を行います。
患者さんが不幸になるような提案はやるべきではない

____クリニックの雰囲気や特徴について教えていただけますか?
井上佐智子先生病院という場所は、あまり行きたくない場所ではないと思うんですよね。来院することで、それをどうやったらプラスに変えられるか、幸せで良かったと感じられる雰囲気にできるか。そこにこだわりました。多くの方に来ていただくのももちろん大事です。ですが、アットホームな雰囲気づくりを意識しました。インテリアも私自身がセレクトし、ミニマムラグジュアリーな雰囲気をかなり目指しましたね。
____知識や技術をアップデートするために、普段から取り組まれていることはありますか?
井上佐智子先生眼科の領域では学会への出席や製薬会社のセミナーに出席するようにしています。医学的な根拠や臨床研究を元にした新しい提案がそこにはあるからです。美容医療にも安全性と有効性の確立が大切であると確信しております。その点、アラガン社は理論、実践、そしてプロトコルが美容医療の中でもしっかりしていると私は考えています。利用できるコンテンツを取り入れ、勉強会なども可能でしたら参加するようにしています。
____診察において、先生が最も大切にされていることは何でしょうか?
井上佐智子先生患者さんの主観だけに頼らず、客観性ということも大切にしています。患者さんが不幸になるようなご提案はやるべきではないと考えています。治療内容や費用を含め、患者さんが総合的に満足できるような治療を行う方がお互いにWin-Winの関係でいられるのではないでしょうか。
____最後に、この記事をお読みの患者さんへメッセージをお願いします。
井上佐智子先生美容医療は、健やかで心豊かな生活を送るための選択肢の一つです。お一人おひとりの状態や目的に合わせ、無理のない適切な計画を立てることが大切です。当院では、患者さんのご希望を丁寧にお伺いした上で、医学的観点から客観的かつ適切なカウンセリングを行うことを何より重視しております。メリットだけでなくリスクや限界についても十分にご説明し、納得して治療をお受けいただける体制を整えています。お悩みや不安な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。





