マイクロサージェリーの名医【高見昌司先生/心斎橋Aiクリニック】心までポジティブに変えるマジックのような手術を

大阪の心斎橋出口から徒歩1分の好立地にある心斎橋Aiクリニック。2022年に院長に就任された高見昌司先生は、現在の眼瞼手術のバイブルとも呼べる書籍を多数執筆された経験を持つ形成再建外科の名医です。そんな高見先生に、自身の名前を冠した「高見式」施術の魅力と、そこに至るまでのお話を伺いました。

日本に数少なかった形成外科医を目指す

____先生が形成外科の道を選んだ理由を教えてください。

高見昌司先生私が入学した香川医科大学(現 香川大学医学部)は、当時の地方の国立大学ではとても珍しく、形成外科がありました。 その頃、秦維郎先生(後の東京医科歯科大学 形成・美容外科の初代教授)という大変手術が上手な先生がいまして、私はよく彼の教室を訪ねては、色々な話を聞かせていただきました。 私自身、自分は一般外科や整形外科などに進むだろうと考えていましたが、秦先生のお話を聞いているうちに、 形成外科というものに興味が湧いてきたのです。 ちなみに日本で最初に形成外科ができたのは東京大学で、私が生まれた年と同じ1960年。診療科としては始まったばかりの分野で、手術を行なっている人もまだまだ少ない。それならば絶対に形成外科医を目指そうと決意しました。

マイクロサージェリーの第一人者へ

____大学卒業後は、どうされたのですか?

高見昌司先生東大に次いで京都大学にも形成外科ができたので、そちらに入局しました。それはちょうど、マイクロサージェリーと呼ばれる手術の方法が形成外科を中心に始まった頃でした。 マイクロサージェリーとは、手術用の顕微鏡を使って、1ミリにも満たないような細い血管や神経をつなぎ合わせて生着させるという手技。そのようなものがあると知れば、当然興味を持ってしまうのが私です。まずはこの最先端の技術を習得してやろうと思いました。

____そこから顔の手術の領域へ移ったのは、何かきっかけがあったのですか?

高見昌司先生今でこそ私のことをマイクロサージェリーの第一人者として知ってくださる方も多いのですが、私自身は形成外科を目指した当時から、ずっと顔の手術に興味を持っていたんです。 あるとき、京都大学の医局長がこんなことをおっしゃいました。
「高見、形成外科の手術というのは、顔に始まり顔に終わるんだよ」
それまで色々と回り道をしましたが、やっぱり顔の手術がしたい。この一言が私の中で大きなきっかけになったと思います。

「高見式」でダウンタイムを最小限に

____先生が得意とされている施術は何でしょうか?

高見昌司先生一つはまぶたの手術です。大きな特長としては、まぶたの切開手術*1にもマイクロサージェリーの手法を使うという点になります。そうすることで術後の腫れと炎症を最小限に抑えることができるので、ダウンタイムがとても短くて済みます。 これはフェイスリフトの手術にも言えますが、当クリニックでは「ウィークエンドオペレーション」を掲げています。例えば金曜日に手術を受けた場合、土曜、日曜にダウンタイムを取るだけで、月曜日には仕事に出ることもできます。

____それはすごいですね!そのダウンタイムの短さが「高見式」なのですね!

高見昌司先生その通りです。当院で「高見式」を謳っているメニューにはフェイイスリフトもあり、こちらも私が特に力を入れている施術になります。 私は今から10年ほど前に、東京のサフォクリニックで手術顧問をしていたことがあります。院長である白壁征夫先生は、SMAS法という世界中で普及しているフェイスリフトの手法を考案されたご本人です。 その白壁先生と一緒に手術をしながら身につけた技術に、私が長年培ってきたマイクロサージェリーの手法を組み合わせたのが、当クリニックの「高見式フェイスリフトSMAS法」 *2です。 まぶたの手術と同じように、痺れや腫れ、内出血などが最低限で済み、パッと見ただけでは傷跡もほとんど分かりません。

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最初のフェイスリフトは40歳前後で

____フェイスリフトは何歳くらいでやるといいですか?

高見昌司先生たるみがちょっと気になり出す40歳前後で一度手術を受けて、その後10年おきに受けていくのがおすすめです。いつまでも若々しい女優さんなどは、そうしている方が多いですね。

____40歳とは、思ったよりも早いですね。

高見昌司先生どうして最初の手術を早くした方がいいかというと、若い時ほど皮膚のたるみは少ないので、切開する皮膚の範囲が狭く、切除する組織の量も少なくて済むからです。 その10年後に受ける手術でも同じように切る範囲が小さくて済むので、いつまでも最低限の傷跡で手術が受けられるということです。 それとフェイスリフトは一生で一度しかできないという先生もいらっしゃいますが、私はそうは思いませんね。

____それでもやっぱり手術は不安という方もいますよね。

高見昌司先生私が実際に手術をした患者さまの写真をお見せして、しっかりと説明を差し上げます。実際の写真をご覧になると、「これぐらい傷が分からないなら受けてもいいかも」とおっしゃられる方も多いんですよ。

心をポジティブに変化させる手術を

____患者さまと向き合う時に大切にされていることを教えてください。

高見昌司先生説明は丁寧であれば丁寧であるほどいいと思います。 先生によっては、患者さまに手術の細かい技術や解剖学的な話をしても分からないだろうと考える方もいるかもしれません。でも私は、そのようなところまで踏み込んでお話をするようにしています。 形成外科医というのは大体絵が上手いんですが、絵を描いたり写真を見せたりしながら、とにかく丁寧に説明をしています。

____手術を受けようか迷っている方にメッセージをお願いします。

高見昌司先生以前に私の手術を受けた患者様が、10年ぶりにお友達との集まりに出かけたら、「なんであなただけ歳を取ってないの!?」と驚かれたそうです。この話は嬉しかったですね。 私が目指しているのは、最新の知見とミクロの技術を使って患者様の心をポジティブに変化させる手術です。 神の手などという言葉もありますけど、私のイメージとしてはシンデレラ。魔法にかかった瞬間にパッとお姫様に変身して、思わず「It’s magic!」と言ってしまうような。 まるでマジックのように心まで変えてしまう手術を患者さまにお届けしたいと思っています。

プロフィール
高見昌司先生
日本形成外科学会専門医。香川医科大学卒業後、京都大学に入局し、当時始まったばかりのマイクロサージェリー術を習得する。島根県立中央病院を始めとした日本各地の市中病院に形成外科を立ち上げ、医長などを務める。2022年に医療法人吉修会SHINSAIBASHI Ai CLINIC院長に就任。超アトラス眼瞼手術他、著書多数。
問い合わせ:06-6121-7600

治療メニュー等

*1
施術名:高見式目頭切開
施術の説明:目頭側から微細なラインをミリ単位でデザインし、傷跡を最小限にとどめながら、患者さまの思い描く理想の二重を作り上げます。
施術のリスク・副作用:術後に腫れが数日から数週間、内出血が2~3週間起こることがありますが、数日で改善します。傷の赤みは1、2ヶ月ほどありますが、通常半年ほどで消失します。
費用:両眼 ¥350,000〜
施術名:高見式切開重瞼術
施術の説明:黒目の出る量とまぶたの皮膚の量をコントロールし、傷跡を最小限にとどめながら、目力のある魅力的な目にデザインします。
施術のリスク・副作用:術後に腫れが数日から数週間、内出血が2~3週間起こることがありますが、数日で改善します。傷の赤みは1、2ヶ月ほどありますが、通常半年ほどで消失します。
費用:両眼 ¥330,000~
*2
施術名:高見式フェイスリフトSMAS法
施術の説明:傷跡が目立つ耳介周囲をデザインしながら切開し、傷跡を最小限にとどめながら、SMAS層を引き上げます。
施術のリスク・副作用:術後の痛みは処方薬で軽減できます。腫れは2週間程度続きますが、1ヶ月程で目立たなくなり、3ヶ月かけて安定します。
回数:5~15年おきに1回
費用:¥1,100,000~

※金額は全て税込価格です。
※記載金額は取材時点での金額となります。来院される際は、必ず正確な金額をクリニックへご確認ください。


ライタープロフィール
松本亜紀
まぶたの手術をする形成外科医には、高見先生の著書を教科書にされていた方も多いというお話に驚きました。なかなか聞くことのできない興味深いエピソードも多く、引き込まれてしまいました。高見先生の手術を受けてみたいと来院される方が大勢いらっしゃるのも納得です。