岡山市中区に所在するしな子レディースクリニック。産婦人科専門医でありながら、女性のお悩みに広く寄り添うため、皮膚科・美容皮膚科・泌尿器科・医療レーザー脱毛など幅広く行う院長の荒木詞奈子先生。そんな荒木詞奈子先生はモナリザタッチの名医です。取材では、モナリザタッチの魅力や施術へのこだわり、産婦人科で行う医療レーザー治療についてお伺いしました。
医師と子育てのライフバランスを目指して開業へ
____荒木先生が産婦人科医を目指されたきっかけについてお聞かせください。
荒木詞奈子先生親族に医者が多かったことから、職業としてイメージがしやすいことが一つにありました。そんな中で、家族が婦人科系の病を患ったことをきっかけに産婦人科医を目指しました。
____産婦人科医でありながら、皮膚科など幅広く対応できるクリニックを開業するに至るきっかけなどはあったのでしょうか?
荒木詞奈子先生産婦人科医として従事している最中に、2人の子供を出産しました。これをきっかけに子育てと両立しやすいところを探して、岡山労災病院で務めることになったんです。そこでは、産婦人科のみならず泌尿器科関連の疾患などにも携わることが多くて、他の診療科も一緒にできれば女性の患者さまに寄り添える幅が広がることを感じました。 そんな中で子供の成長とともにライフスタイルにも変化があり、医師との両立という点で開業を意識するようになりました。開業を決めてからは、特に産婦人科領域の皮膚の疾患はどこの診療科に行けば良いのかわからない患者さまも多いことを感じていたので、皮膚科も取り入れて開業しようと思いました。
____子育てと医師の両立という目標に向かって健闘した結果だったんですね!
荒木詞奈子先生そうですね。開業したことで子育てと医師とのライフバランスも整うようになって、仕事とプライベートのオンオフがきっちりできるようになりました。
「性交痛」と「膣の緩み」に効果的
____荒木先生がお得意とする治療法について教えていただけますか?
荒木詞奈子先生モナリザタッチ*1
です。
基本的には、閉経に伴って引き起こるあらゆる症状に対して行うレーザー治療です。今まで他の治療法では改善が見込めなかった方にもご好評いただいています。
____なるほど。ちなみに具体的な施術内容についてお聞かせいただけますか?
荒木詞奈子先生炭酸ガスフラクショナルレーザーを照射していきます。元々お顔の若返りとして利用されていたレーザー治療を、応用したものになっています。施術方法としては、筒上の器具を膣の中に挿入して膣内全体に当てていく方法と、膣の外部の皮膚にスポット的に照射していく2種類の方法があります。症状によっては両方組み合わせることも可能です。
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____モナリザタッチで治療する患者さまにはどういったお悩みが多いですか?
荒木詞奈子先生大きく分けて二つありまして、一つ目は「性交痛」です。なかなか相談することができない方や治療してもなかなか改善されない方が多く来院されています。 二つ目は「膣の緩み」などの症状です。30代〜40代くらいの患者さまで、お風呂上がりに湯船のお湯が膣から漏れてくる症状などにお悩みの方が多いです。この症状は産後の方にも多く、モナリザタッチを行うことで、膣周りの皮膚が再生されてふっくらするので改善が見込めます。
モナリザタッチは閉経後の患者さまがおすすめ
____「性交痛」というと幅広い年齢層にあるお悩みかと思いますが、対象年齢などはあるのでしょうか?
荒木詞奈子先生一般的には、モナリザタッチは閉経後の患者さまに有効的と考えております。やはり、年齢とともに膣周りの皮膚が萎縮してきて乾燥気味になったり、伸びが悪くなったりなどの症状が出てくるのですが、そういった症状をモナリザタッチで改善することができます。
____なるほど。では20〜30代の若い世代だとどのような治療になるのでしょうか?
荒木詞奈子先生性交痛と言ってもその原因はさまざまで、例えば出産が未経験の方の場合などの性交痛は閉経後の方とはまた異なる原因があることもあります。そのため詳しく検査を行って、別の治療法などで処置していくことが多くなります。 モナリザタッチをしてみたいという方には行う場合もありますが、基本的には閉経後の年齢層が高い方に効果を発揮します。そのため、若い世代の性交痛には、まずは別の治療法でアプローチします。
____モナリザタッチの施術には痛みやダウンタイムなどはありますか?
荒木詞奈子先生膣の中に挿入するタイプの治療法ではほとんど痛みを感じません。外部の皮膚に照射していく場合は麻酔をしてから施術していきます。
ダウンタイムは少し火照る程度で、日常生活に困ることはないと思いますが、注意点として施術後3日間は、不特定多数が入る温泉への入浴や性交は避けるようにお願いしています。
____ちなみに効果実感としては、大体何回くらい行うと良いものでしょうか?
荒木詞奈子先生モナリザタッチの治療自体は、1ヶ月に1回のサイクルで3回程度当てると効果を感じてくるといわれていますが、性交痛にお悩みの方は回数が多くなる傾向にあると思います。一方で膣の緩みの場合は、1回でも効果を感じる患者さまもいらっしゃいます。
モナリザタッチは最後の切り札
____荒木先生が思うモナリザタッチの魅力とはなんでしょうか?
荒木詞奈子先生現代の女性は閉経から平均寿命までの年数が30年以上あることが一般的となっている中で、体の変化というところを実感しやすいと思うんですね。患者さまのお悩みはさまざまですが、保険適用内の治療をしても改善が見込めなかった場合に、最後の切り札としてご提案できることは一つの強みかと思います。 また、乳がん術後の方などホルモン治療ができない方にも、モナリザタッチがおすすめできるという点でも魅力の一つかと思います。
____近年、婦人科でのVIO脱毛も人気と伺いましたが、貴院ではいかがでしょうか?
荒木詞奈子先生そうなんです。40代〜50代の女性の患者さまに「介護脱毛」を希望される方が増えていることから当院でも医療レーザー脱毛*2
を実施しています。
皆様、自らが介護をされる側になった際に介護者へ煩わしい思いをさせたくないという想いをお持ちのようです。
介護脱毛は主にVIOの領域になり、個人差によって1回〜5回程度で完結します。皮膚科と産婦人科の専門医が行うからこそ安心安全に施術できる点がメリットです。そのほかの部位も行っておりますので、気軽にご相談いただければと思います。
____最後に、荒木先生の患者さまへの想いをお聞かせください。
荒木詞奈子先生婦人科系の病気はご自身ではわかりにくいこともあるので、ぜひ定期的な検診を行っていただきたいと思います。また、お悩みがあって来院された方には、お話をよく伺って根本的な原因も追求して治療を進めていきたいと思っています。 検診と同時に今後介護される可能性を鑑みて、VIOを脱毛したいという患者さまもぜひ、気軽にご相談しにきていただきたいです。