d 婦人科の名医【一倉絵莉子先生/さとこ乳腺・婦人科クリニック】患者さまと同じ目線で治療法を提案 - 名医のチョイス

婦人科の名医【一倉絵莉子先生/さとこ乳腺・婦人科クリニック】患者さまと同じ目線で治療法を提案

さとこ乳腺・婦人科クリニックは、千葉県市川市、南行徳駅北口からわずか徒歩1分の場所に位置しています。乳腺科と婦人科を併設し、女性特有の症状を総合的に診察することができるクリニックです。医師・放射線技師・看護師・スタッフ全てが女性で、受診する患者さまに寄り添う診察を心がけています。
今回はそのさとこ乳腺・婦人科クリニックで婦人科を担当する、一倉絵莉子先生にお話しを伺いました。

女医が求められることが多い婦人科医に

____婦人科医を目指したきっかけを教えてください。

一倉絵莉子先生
子どもの頃は獣医師になりたかったんです。ムツゴロウ王国にあこがれて、そこで働きたいと思っていました。ですが次第に動物ではなく人の治療に興味を抱くようになりました。高校3年生くらいから進路を具体的に考えるようになり、医学部を志しました。

研修医としていろいろな領域を経験し、手術ができる診療科に行きたいと考えるようになりました。お腹の中を診る外科系、その中でも女性が働きやすく患者さまから女医が求められることが多い婦人科に進むことにしました。

____貴院で勤務することになった経緯を伺えますか?

一倉絵莉子先生
出産を機に少し仕事をセーブしていたのですが、新設されるクリニックで婦人科の医師を探しているとのことで、先輩に紹介され入職しました。

____貴院にはどのような世代の方が多くいらっしゃいますか?

一倉絵莉子先生
中学生や高校生から、上は90代くらいまで、幅広い世代の方が来られます。

乳腺の検査から治療までできるクリニック

____患者さまはどのようなお悩みで受診されますか?

一倉絵莉子先生
生理不順や生理痛、PMSや更年期、不妊のお悩みなど様々です。女性特有で、それぞれの年代で出やすい症状でお悩みの方が多くいらっしゃいますね。

泌尿器系の病気が疑われる場合は泌尿器科を紹介することもありますが、婦人科で対応できる範囲でしたら当院で診察します。例えば、膀胱炎でしたら薬を処方できますし、更年期の症状のひとつとして泌尿器系の悩みがある方も多いので、ホルモン薬を処方することもあります。
おりものが変だったり外陰部が痒かったり、ちょっとしたお悩みで来られる方もいらっしゃいます。なんでも相談していただいて大丈夫です。

婦人科としてだけではなく、当院は乳腺外科クリニックでもあり、女性特有の病状に対して総合的に診察しています。例えば、乳がん術後の患者さんの婦人科検診、ホルモン補充療法中の乳がん検診を同一施設で行うことができます。乳腺外科は院長が診察しています。

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※そのほかの詳しいメニューについてはクリニックHPをご確認ください。

患者さまのご希望に沿った治療方針を立てる

____たとえば、PMSの患者さまであれば、どのような治療を選択されますか?

一倉絵莉子先生
ピルを紹介することが多いですね。その効果や副作用、必要な検査などを説明して患者さまに同意をいただき処方します。ただ、ピルに抵抗がある方もいらっしゃいますので、漢方を処方することもあります。

あくまで患者さまのご希望に沿った治療方針を立てていきますので、医師としてピルでの治療を進めていきたいと思っても、ご希望がなければあまり強く勧めません。そこはやはり患者さまが納得できる点を探して提案していきます。

____ピルに抵抗がある方はどういった理由からでしょうか?

一倉絵莉子先生
妊娠を希望されたり、血栓症のリスクを心配されたりという理由です。高齢の方や喫煙者など、処方できない場合もあります。そのような方とは、ピル以外でどのように治療を進めていくか相談しながら一緒に決めていきます。漢方やディナゲストという薬で治療を進めていくことが多いです。

____ピルや漢方でPMSは改善されますか?

一倉絵莉子先生
そうですね。症状が緩和する方もたくさんいらっしゃいます。

どんな症状でも、少しだけ勇気を出して相談を

____患者さまと向き合われるとき、どういったことを大切にしていらっしゃいますか?

一倉絵莉子先生
診療する医師の方が立場が上というイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、お悩みや不安を抱えておられる患者さまと同じ目線で話すべきだと考えています。

礼儀として当然ですが、丁寧な言葉遣いを心がけています。医師にとっては説明し慣れていることであっても、患者さまにとっては初めてのことで分からないこともあります。症状から疑われる病気やその詳細、さらに治療方針などを、患者さまと同じ目線で分かりやすく説明しています。

____受診を迷っている方にメッセージをいただけますか。

一倉絵莉子先生
迷っているということは、身体に心配なことがあるからだと思います。診察をしなくても、最初は問診だけということも可能です。内診なしでMRIを撮る方法もありますし、(※MRIは他院を紹介)性交渉の経験がない若い方には、経腟エコーではなく肛門からエコーで診る方法もあります。
初めての婦人科受診はハードルが高いと感じる方が多いようですが、受診していただければ長年の月経困難や経血の量が多いことによる貧血から解放されることができるかもしれません。また卵巣腫瘍や子宮頸がんなど、思わぬ病気を見つけることもできます。

当院には幅広い年齢の方がいらっしゃいます。過去には未就学のお子さんも受診されました。緊張する方や内診が苦手な方もおられますが、診察方法には配慮しています。

婦人科系の病気なのかわからない場合でも、気になることがあれば少しだけ勇気を出して受診してください。そこからあとは私たちにお任せください。何に困っているのか、何が辛いのかをお話しいただき、納得していただける治療を一緒に目指していきたいと思っています。

プロフィール
一倉絵莉子先生
一倉絵莉子先生/さとこ乳腺・婦人科クリニック 勤務
日本大学医学部卒業。川口市立医療センターにて初期研修を行う。その後、同医療センター、北里大学メディカルセンターに勤務。六本木ヒルズクリニックでの勤務を経て、さとこ乳腺・婦人科クリニックへ入職。日本産科婦人学会専門医。日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医。
お問合せ:047-399-1001

ライタープロフィール
渡辺涼子
取材では質問にひとつひとつ丁寧にお答えいただきました。説明もわかりやすく、婦人科系のどんなお悩みでも相談に乗ってくださる先生だと実感しました。受診を迷っている方は、ぜひ一度相談に行かれてはいかがでしょうか。