東京メトロ「外苑前」駅よりわずか徒歩1分のところにある「青山Fusionクリニック」。眼下には明治神宮外苑の美しい銀杏並木が広がります。2024年3月のオープン以来、内科、皮膚科、美容内科、美容皮膚科を併せ持つクリニックには、オフィス街で働く方や近隣在住の家族層など、幅広い患者さまが足を運んでいます。地域医療の大切さを感じ、世代を超えた家族にとっての「かかりつけ医」を志す吉田美奈子院長に、これまでの医師としての歩みや、クリニックがめざす医療について詳しくお伺いしました。
「かかりつけ医」として地域医療に貢献
＿＿＿まずは、先生が医師をめざしたきっかけを教えていただけますでしょうか？
吉田美奈子先生私の父は大学医学部で教鞭を執っていたのですが、ご近所の方が体調が悪くなった時などには診察に伺うこともありました。その様子を見て、地域医療に関わりたいと思ったのが、医師を志したきっかけです。もともと、子どもが好きだったこともあり、東京医科大学の小児科コースに入り、東京都立広尾病院の小児科医に入局しました。
その後、娘の出産を機に内科医や産業医として勤め始め、小学校入学と同時に、内科と小児科を併設する都内のクリニックで院長を務めるようになりました。お子さんが風邪を引くと、往々にしてその後お母さまにもうつってしまうんですが、その場合にも、親子で別々の病院にかかることなく1つのクリニックで診察できるということは大きな魅力だと感じていました。
＿＿＿先生は、小児科医と内科医としてのご経歴も長いんですね。
吉田美奈子先生そうなんです。特に、家族の皆さま全員を診察することができる「かかりつけ医」として、地域医療に貢献したいという思いが強かったですね。
医療の幅を広げるために、保険診療と自由診療を併設
＿＿＿併せて美容医療にも携わるようになったのはなぜでしょうか？
吉田美奈子先生以前より美容にも興味があったということもあって、6年ほど前からは美容医療にも携わるようになり、ボトックス、ヒアルロン酸の注入や、糸リフトも行なっています。
ただ、患者さまの中には、「先生のクリニックでシミ取りもしてもらいたい」とその他の美容医療を望む方もいて、かかりつけ医として医療の幅をさらに広げていきたいという思いが次第に強くなっていったんです。そこで、保険診療の内科と皮膚科、自費診療の美容皮膚科と美容内科を併設した「青山Fusionクリニック」を2024年3月に開院しました。
＿＿＿かなり多岐にわたった治療が受けられるんですね。
吉田美奈子先生これまで、小児科や内科、美容医療に関わる中で予防医療の大切さも痛感しましたので、様々な角度から病気を予防したいと思いこのような形になりました。
＿＿＿クリニック名に「Fusion」という言葉を使っておられますね。
吉田美奈子先生「Fusion」は、英語で「2つ以上のものを融合させる」という意味です。当院の特徴として、保険診療と自費診療を同時に行っていることから「Fusion」と名付けました。
例えばニキビ治療の場合、最初から自費診療ではなく、保険診療で肌をしっかり落ち着かせてから自費診療に繋げることもできますし、さらに、家族のかりつけ医として多世代に利用していただく場合にも、保険と自費の両面から診察ができれば、より足を運んでいただきやすくなります。いつも来院していただいている患者さまとの「今日の体調はいかがですか？」というちょっとしたやりとりから幅広い治療に結びつけられることも、当院ならではの魅力だと思っています。
＿＿＿現在、クリニックをオープンして1ヶ月程ですが、患者さまに多い治療は何でしょうか？
吉田美奈子先生オープンが春先でしたので、一番は花粉症ですね。スギやヒノキの花粉に悩む患者さまが飛び込みで受診されることもあり、次第に肌が落ち着いてくると、シミ取りなどの美容皮膚科の治療も受けたいと希望する方もおられます。大手の美容クリニックへの受診に抵抗がある方には、別の悩みも口にしやすい環境のようです。
また、娘さんの初めての脱毛などが気になっているお母さま方にとって、「子育て中のママが院長のクリニック」として非常に説得力があるとも感じています。加えて、小児科を経験した看護師などもいますので、患者さまへの言葉掛けも安心感に繋がっていると実感しています。
予防医療で病気にかからない健康な身体を
＿＿＿先生が美容医療で特に注力している治療は何でしょうか？
吉田美奈子先生ボトックスやヒアルロン酸の注入治療、それからスポットのシミ取りなどです。
シミ取りに関しては、スポット治療に耐えられる元気で健やかな肌に整えてから治療したいと考えており、表面的にシミを取るだけではなく、それ以前に貧血や糖尿病などの別の病気も治療します。やはり、心身ともに健康であるということが重要だと考えていますので。
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＿＿＿心身ともに健康、とても大切なことだと思います。
吉田美奈子先生肌育も必要だと感じています。健康な肌を作るには、病気にかからない健康な身体がなによりも必要。そのためにも予防医療に力を入れて、健康寿命をいかに延ばすかが大切です。これまではどうしても、病気になってから病院を訪れるという方が多かったと思いますが、そうなる前に、かかりつけ医として患者さまとの信頼関係が築ければと思っています。
＿＿＿クリニックで特に患者さまにおすすめしたい美容医療は何でしょうか？
吉田美奈子先生まずはシミや小じわ、毛穴などあらゆる肌の悩みに対応できるレーザー治療器「ディスカバリーピコ」（*1）、それから、「スターフォーマー」（*2）です。
「スターフォーマー」は座っていただくだけで骨盤底筋を強化する機械で、座面と背面から磁場が出て、30分に5万回も筋肉の収縮と弛緩を繰り返します。血流が良くなり代謝も向上することで、産後の尿もれなどの骨盤底筋群に加え、EDや脊柱管狭窄症などにも効果が見込める画期的な機械です。
＿＿＿ということは、「スターフォーマー」は性別問わずに利用できるということでしょうか？
吉田美奈子先生そうなんです。意外に男性の利用も多い状況です。おそらく、当院が内科も併設していることから、受診のハードルが低いんだと思います。
しかも「スターフォーマー」ではかなりの効果を実感されています。通常は1週間に2回を4週間、計8回の治療をおすすめしていますが、1回でも満足感を得られるのが魅力です。また、洋服を着たまま座った状態で、しかも30分程の治療ですので、その間に本を読んだりスマホを見たりと、患者さまの気分転換にもなっているようですね。オフィスが多い青山という場所柄、昼休憩に利用される方もいて、気軽に治療を受けていただいています。
年齢性別問わず、多くの方に愛されるオアシスでありたい
＿＿＿先生が患者さまと向き合うにあたって、大切にされていることや心がけていることを教えてください。
吉田美奈子先生小児科医としても長く勤める中で、自分が母親になって初めて、お子さんの夜泣きに悩んでいるお母さまたちの気持ちが分かったり、反抗期のお子さんを育てる親御さんの気持ちにも寄り添えるようになりました。私自身が年齢を重ねることで、さらにその幅が広がっていくとも感じています。
これまで同様、家族のかかりつけ医として皆さまに寄り添うという気持ちを大切にしていきたいですね。
＿＿＿治療面などについてはいかがでしょうか？
吉田美奈子先生会社勤めでお忙しい方も多いですので、最短で効果を期待できる治療をご提案していきたいと思っています。肌は日々のケアでどんどん変わっていきますので、その時々の患者さまの状態に合わせるために当院ではコース治療を設けず、肌の状態を画像診断できる「VISIA」を導入し、それを元に必要な治療をカスタマイズしています。もちろん、看護師と私が患者さまに詳しくお話を伺い、根拠に基づいた医療を提供しています。
また、男性でも気兼ねなく受診できるように看護師が洗顔を行ったり、患者さまの負担をできる限り減らそうと院内処方も行っています。
＿＿＿クリニックの今後の展望をお聞かせください。
吉田美奈子先生月並みかもしれませんが、患者さまにとってのオアシスでありたいですね。多世代にわたって愛されるような安心感のあるクリニックになればと願っています。
＿＿＿最後に、患者さまにメッセージをいただけますでしょうか？
吉田美奈子先生何かお困りのことがあれば、抱え込まずにまずは足を運んでいただければと思います。内科、皮膚科、美容皮膚科、美容内科と多岐にわたって診療が可能ですので、一つの治療に限らず、さらにそこから別のお悩みに対応することも可能です。
「青山Fusionクリニック」が、年齢性別問わず、多くの方にとってのかかりつけ医になれたら嬉しいですね。
